今日(7月30日・金)も名護へ。北部保健所、本部塩川港、本部町役場等をまわった。
午前中は北部保健所へ。本部塩川港のベルトコンベアから沸き上がる粉じんの実態は、大気汚染防止法の届出内容が無視されていることを示している。26日に県庁の環境保全課に行き、写真等を提供したが、その写真はすぐに所管の北部保健所にもまわされていた。担当者は、「粉じんがずいぶん舞い上がっていますね」と驚いたようで、「現地を確認し、業者を指導する」と約束した。大気汚染防止法では、業者が指導に従わない場合は一時中止命令を出すこともできる。
この話についての詳細をまとめたいが、今日は知事がサンゴ移植の特別採捕許可を取消すという大きなニュースがあったので、北部保健所の話は後日にしたい。
昨日のブログでも書いたが、国の「是正の指示」を適法とした最高裁判決を受けて知事は28日、大浦湾のサンゴ移植のための特別採捕許可を出さざるを得なくなった。ただ、そこには高温期の移植を避けることなどの条件が付されていた。ところが、防衛局は昨日、許可条件を無視し、移植作業を強行したのだ。
これに対して、知事の対応は驚くほど早かった。午前中、県の漁業取締船「はやて」を現場に派遣し、海水温測定等の調査を行った。そして午後、知事は防衛局に移植作業を中止するよう行政指導をしたが、防衛局はそれを拒否した。すると知事はただちに特別採捕許可を取消したのだ。
本部塩川港のベルトコンベア問題、南部の遺骨混りの土砂問題等、この間、デニー知事の残念な対応について指摘してきた。それに対して、今回の特別採捕許可取り消しは、迅速に毅然とした対応を行ったもので、評価したい。
国は今後、農水大臣に行政不服審査請求を行い、知事の許可取り消しを取消す裁決をすることが予想される。しかし、知事が毅然と対応する限り、県民は知事を支持し続ける。
(大浦湾に来た県の漁業取締船「はやて」(写真はNさん提供))
今回の移植対象サンゴ類は約4万群体にもなるが、そのうちN2護岸予定地のI地区の特別採捕許可申請書。「シュワブ(H29)サンゴ類移植業務」として㈱エコーが受注している。