今日(7月29日・木)は午後、那覇地裁へ。辺野古埋立承認処分の撤回を取消した国交相の裁決の取消を求めた住民の訴訟の口頭弁論を傍聴した。
4月に裁判長が変り、辺野古周辺の住民らの原告適格を認めた前の裁判長の決定が覆され、裁判も結審するのではないかと心配したが、なんとか11月18日に次回の口頭弁論が設定された。しかし原告側は、実質審理のために国が撤回を取消した際の資料の提出を求めていたのだが、裁判所は合議の後、原告側の要求を受け入れなかった。次回、原告らは学者証人の採用を申請するが、これも採用されるかどうかは予断を許さない。
口頭弁論の傍聴を終え、大急ぎで名護へ。途中、新聞社から電話が入る。車を停めて聞くと、防衛局がサンゴの移植を始めたという。最高裁で敗訴したため、昨日、知事が許可せざるを得なくなったのだが、そこには高温期は避ける等の条件がついていた。そんな条件も全て無視して移植を強行したのだからとても許せない。県も、単に「抗議」するだけではなく、なんとか毅然とした対応をできないものか?
午後4時半からは、本部塩川港のベルトコンベア設置許可問題についての北部土木事務所交渉。
今日の交渉で特に問題となったのは、ベルトコンベア設置により従来の荷捌地使用許可を港湾施設用地使用許可に切り替えたため、使用料が年間で840万円も減額されたことだ。この点について北部土木は、「今、本庁とも確認して検討しているが、時間を要する」と答えた。それなら、検討結果が出るまでは来月分の許可を保留するのが当然だが、それには何も答えない。
今日も何度も聞いたのだが、何時までたっても「検討している」では納得できない。「是正に向けて検討する」と言わないのであれば、住民監査請求に踏み切らざるを得ない。
また、ベルトコンベアから凄まじい粉じんが沸き上がっていることについても、「この問題については保健所とも連携して確認する必要がある。是正を求める点があれば、指導する」と答えるが、確認もできていないのに、何故、許可を出し続けるのか?
北部土木の対応は、どのような問題があっても、ともかく許可を出し続けることが前提とされており、とても納得できない。