今日(26日・金)は、具志堅隆松さんの、「遺骨混りの土砂を辺野古埋立に使うな」という防衛局への要請行動に同席した。
防衛局の担当者は、「土砂の調達先は、現時点では確定していない。仮に南部地区で土砂を採取する場合には、防衛局が契約を締結する際に、業者に戦没者のご遺骨に十分配慮するよう求める」、「ご遺骨の取扱いについては、契約関係の中で明記し、採石業者によるしっかりとした対応を求める」と、本年2月17日の衆議院予算委委員会での菅総理、岸防衛大臣の答弁をそのまま繰り返すだけだった。
(要請文を手交する具志堅さん)
(夕刻のQABニュースより)
具志堅さんは、「戦没者の血が染み込んだ南部地区の土砂を遺骨と共に軍事基地建設のための埋立に使うなど、人間の心を失った行為だ」と撤回を求めたが、防衛局の担当者は、「繰り返しになりますが---」として同じ答弁しか答えない。
私たちはさらに、「採石業者にしっかりとした対応を求める」とは、具体的にどういうことか? そもそも、遺骨取集は国の責任であって、業者に押し付けることは許されない」と迫った。こうした質問にも、担当者は何も答えることができない。
交渉後、具志堅さんは集まった報道陣を前に、「防衛局に抗議し、知事が中止命令を出すことを求めて、3月1日からハンガーストライキに入る」と力強く宣言された。
一昨日から県議会2月定例会の代表質問が始まっている。昨日は2人、そして今日も1人の与党県議がこの問題を取り上げ、知事に、熊野鉱山の開発届に対して中止命令を出すよう求めた。知事の答弁は、次第に前向きなものになってきている。
今日の知事答弁は次のような内容だった。
「21日の米須の現場視察の際も、戦没者の遺骨が見つかった。当該地域の土砂が辺野古埋立に使われることは、悲惨な戦争を体験し、多くの犠牲者を出した県民の心を深く傷つけるものであり、とうてい認められるものではない。国に対して強く申し入れるとともに、県としてどのような対応が可能か、全庁的に検討していきたい」
知事は「とうてい認められない」と明言した。一刻も早く、熊野鉱山の開発中止を命じることを期待したい。
(具志堅さんのハンストに連帯して東京でも行動が始まる)