名護市から本部町にかけての国道449号線北側には多くの鉱山(石灰岩の採石場)が続き、安和桟橋や本部塩川港には辺野古埋立土砂を搬送するダンプトラックも集中している。
そのため、一帯には粉じんが立ち込め、周辺の住宅や国道の街路樹も真っ白になるなど、住民生活に大きな影響を与えている。また、この道路は美ら海水族館に向かう県内でも有数の観光道路だが、あまりの惨状に顔をしかめる観光客も多い(たとえば末尾の新聞投稿参照)。
名護市民2名が1昨年3月、沖縄県議会に、「この付近の国道や住宅地区等での粉じん・騒音・振動等の環境調査を実施すること」を求める陳情書を提出した。2021年、2022年の県議会では、「継続審議」が続いていたが、本年3月30日の県議会定例会でとうとう採択されたという通知が請求人に届いた。
県議会で採択されたのだから、県は速やかに国道449号線の環境調査を実施しなければならない。陳情者たちは、今月中にも、北部保健所、あるいは県環境部に申入れをする予定だ。
(土砂を搬送するダンプトラックで粉じんが舞い上がる国道449号線(Nさん撮影))
(街路樹も粉じんで真っ白になっている(Nさん撮影))
(国道北側に続く多くの鉱山も粉じんの原因となっている(21.3.23 Kさん撮影))
(本部塩川港に設置されたベルトコンベアからの粉じん(2021.7.13 Nさん撮影))
(ダンプから流れおちる濁水も乾くと粉じんとなる(本部塩川港 22.5.12))
下は沖縄タイムスへの観光客の投稿。県はこれ以上、観光客を落胆させてはならない。