昨日(25日・木)のブログで、辺野古の海上警備業務を受注した業者が、船長ら海上抗議行動を行っているメンバーらの顔写真・名前・その他の個人情報を違法に収集し、日々の行動記録を防衛局職員に送っていることに対して、当事者の船長5名が防衛局に個人情報開示請求を行ったことを説明した。
防衛局はこの個人情報開示請求に対して不存在として不開示決定を行ったため、私は2016年11月に防衛大臣に対して異議申立ての審査請求を行った。審査請求が出された場合、その行政庁は情報公開・個人情報保護審査会に諮問することになっている。
ところが、私の審査請求については、請求からすでに3年近くも経過しているのに、まだ防衛局から審査会に諮問がされていないことが明らかになった(詳細は昨日のブログ)。こんな不作為は決して許されない。
今日も防衛省の情報公開室に電話をしたのだが、担当者はさらに驚くような話をした。現在、防衛省関係の審査請求はなんと1万件以上にもなっているというのだ。審査会では他の省庁のものも当然、審査されるから、総数はどれほどになるのだろうか?
不服申立てからすでに3年近くになっているのだが、まだ防衛省が内部に抱えたままで審査会に諮問もされていない。そして今後、諮問されたとしても、1万件以上の順番待ちが必要である。結論が出るまでには、いったいどれほどの年数がかかるだろうか?
このような現状は、情報公開法・個人情報保護法の審査請求制度が全く形骸化してしまっていると言わざるを得ない。国は、審査会の体制強化や頻繁な開催等の施策を講じなければ、不作為の責任が問われる。