今日(7月8日・水)は、2016年のあの高江ヘリパッド工事強行のために県外から派遣された機動隊の経費を沖縄県が負担したことの違法性を問う住民訴訟の進行協議が開かれた。かなりの期間、コロナ感染を避けるということで裁判が行われなかったので、久しぶりの開廷だ。
驚いたことに、今頃になって被告側の従来の代理人が変わり、新しく3名の弁護士に入れ替わった。沖縄県警もこのままではまずいということで、態勢を立て直したのかもしれない。
原告からは、新しくAさん(映像作家)を証人申請するとともに、彼女の陳述書、そして彼女が撮影した当時の機動隊の弾圧状況の映像を証拠として提出した。これで原告側の証人申請は、当時の県警本部長、刑事部長、総務課長、3名の公安委員会委員、そして高江住民の会のBさんを含めて8名となった。
次回で証人採用について判断されるかと思ったが、被告側の新しい代理人が、「今までの書面を読み返して被告としての主張をあらためて出したい」と言い始めた。争点整理もすでに終わっているのだから、今頃になって新しい主張をするというのは裁判を遅らせることでしかない。
被告は、2週間以内に書面を出すということで、次回の進行協議は8月26日となった。このペースでは証人の採用決定は次々回になりそうだ。
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沖縄ドローンプロジェクトから、辺野古の外周護岸で進んでいる嵩上げ工事のドローン写真(7月3日撮影)が送られてきた。工事用ゲートからは連日、多くのコンクリートミキサー車が入っているが、ポンプを使ってL型擁壁の底板部分のコンクリート打設が急ピッチで続いている。
1ヵ所の施工単位は10m。K1~K4護岸は総延長1,674mあるから、このようなブロックが168ヵ所ほど造成されることとなる。現時点でまだ7ヵ所ほど造成されているにすぎない。この嵩上げ工事だけでもかなりの期間がかかる。