昨日(12月9日・金)から東京に来ている。
2016年、北部訓練場のヘリパッド工事を強行するために、全国6都府県から沖縄に500名の機動隊が派遣された。これは違法な公金支出だとして6都府県全てで住民監査請求が取り組まれ、東京・愛知・福岡では住民訴訟が提起された。沖縄の私たちも、県外機動隊へのガソリン代等を沖縄県が負担したことを違法・不当とし、当時の県警本部長らに返還を求める住民訴訟を起こした。
福岡は本人訴訟で頑張ったが、早くに最高裁で却下された。東京・沖縄の訴訟も地裁・高裁で敗訴し、最高裁に上告した。しかし、愛知の訴訟は地裁は敗訴だったが、控訴審で住民側が逆転勝訴した。その後、被告の愛知県が最高裁に上告した。
昨日、東京・愛知・沖縄の原告らで最高裁への要請行動を企画したのだが、直前の11月16日、東京の上告は最高裁で棄却されてしまった。そのため、愛知・沖縄は要請行動、東京は抗議行動ということになった。
最高裁前の道路で街頭集会を行った後、愛知のグループと中に入った。
私は、40年以上前、京都市建設局幹部を相手にした住民訴訟で1審、2審で勝訴したが、最高裁で審理が開かれ、逆転敗訴したことがある(この最高裁判決は、その後の住民訴訟を制約する判例になってしまった)。その際、最高裁の小法廷での審理に出席したが、最高裁の中に入るのはそれ以来だ。
対応した事務官に対して、愛知からの署名を提出し、10名ほどの参加者が次々と訴えた。私も、沖縄の訴訟について公正な審理をするよう要請した。
夜は、三鷹市で、「6周年だよ全員集合 沖縄への機動隊派遣は違法!」集会が開かれた。高木弁護士の法的な解説の後、東京・愛知・沖縄(私)の原告がそれぞれの裁判について報告し、活発な議論が続いた。
高木弁護士の解説で東京での最高裁棄却の問題点が良く分かった。また、愛知の原告・弁護団らが様々な地道な取組を続けてきていることにも感心した。控訴審の逆転勝訴判決も、そうした努力が実ったものといえよう。
(最高裁前での事前集会)
(夜の集会で報告される東京・高木弁護士)
(Yさん撮影)