(メインゲート前で集会 住民の会のメンバーらがこの1年の思いを語った。)
3月1日(土)、ヘリパッドいらない住民の会が集会を開くというので、早朝から高江に向かった。3月はもうノグチゲラ等の希少生物の繁殖期に入るので、防衛局はヘリパッド工事を継続できない。今後も監視体制は続くが、一応は勝利の集会だ。豚汁も用意しているという。
今日明日と開催されている伊江島の学習会に出かけているメンバーが多く、住民の会の参加メンバーは10名ほどだった。それでも、一人ひとりがマイクを握り、支援者へのお礼と、この1年間の闘いの思いを語った。シュプレヒコールも「団結がんばろう!」もない静かな集会だったが、特にお母さんたちの言葉が胸にしみた。
「座り込みが始まったとき、長男はまだ中学生でした。その子が今年はもう成人式を迎えました。訓練場にやってくる海兵隊員たちも、ほとんどが長男と同年齢ぐらいの若者たちです。時々、幼い顔をした海兵隊員が共同売店にやってきてメロンパンなどを買っていきます。そんな彼らを見ていると、アメリカにいる彼らのお母さんがどんな思いで彼らが帰国するのを待っているかと思うとたまりません。」
ヘリパッド工事現場では、昨夜、バックホウ等の重機が奥のほうに引っこんでいったという。今日は、数人の作業員の動きはあるが特に目立った工事はないようだ。防衛局は昨日、「3月は土工事はしない。片づけ作業のみ」と説明したが、今後もしばらくは監視を続け、本当に工事が停止しているかどうかを注視していきたい。
また、すでに発注されたN1地区の工事はいつ始まるか分からない状況にある。そのための監視体制も続けて行かなければならない。例年は、3月に入るとかなりゆっくりとできたが、今年はそうもいかないようだ。
(毎年、この集会では豚汁がふるまわれる。)