12月23日(水)、午前6時過ぎに辺野古に着いた。今日は水曜日でシュワブ基地前での集中行動日だ(写真は末尾)。ゲート前には約350人の人たちが座り込んだこともあって、今日も作業車両は来なかった。もう何週間も集中行動日には車両の進入を許していない。来年からは週に1回の集中行動日を週2回、週3回と増やしていこうという声があがっている。
海上行動のメンバーの多くもゲート前行動に参加したので、海上行動のミーティングはいつもよりも遅く午前9時から始まった。私はYさんと「平和丸1号」を担当。他には、「平和丸3号」「不屈」「ブルーの船」などが海に出た。カヌーは11艇(プラス練習艇が3艇)。
「平和丸1号」はいったん海に出た後、すぐに汀間漁港に戻り、ゲート前座り込みテントのスタッフたちに乗ってもらった。座り込みテントを維持するために大勢の人たちが頑張ってくれている。参加者のためのお茶の準備、駐車場の段取り、トイレや駐車場への往復の車の運転、作業車両の監視---夜は冷えるテントに泊まり込みながらこうした地道な作業を続けてくれているのだから本当に頭が下がる。
こうしたスタッフの人たちから、「一度、海上作業の様子を見たい、船で案内してくれ」という声が寄せられた。もう1年半もゲート前集会の指揮を続けているOさんも、海に出るのは始めてだという。今日はマスコミや名護市議を含め、11名の人たちに乗ってもらった。
汀間漁港を出て弾薬庫下のフロート近くに船を停め、「付替道路」工事や文化財問題、海上ボーリング調査、そして台船に積んだコンクリートブロック等の説明をした。その後、カヌー隊が突入するという連絡が入り、大急ぎで辺野古の方に向かう。航路入口付近には外洋のうねりが入り込み大きな波が立ち上がっている。船は大きく揺れ、皆、全身ずぶ濡れになった。
(ゲート前のスタッフたちを乗せ航路入口に向かう「平和丸1号」)
長島の近くに着いた。ちょうど、11艇のカヌー隊が海上ボーリング調査のスパッド台船に抗議するためフロートを超えたところだった。ほとんどのカヌーは海に飛び込んだ海保に拘束されているが、それでも何艇かはスパッド台船のすぐ近くまで近づいている。「不屈」も海保に乗り込まれている。
(サングラスとマスクで顔を隠した海保。彼らは顔写真を撮られることを極端に恐れている。前の2名はすぐに海に飛び込めるように足ひれをつけている。)
(海保に乗り込まれた「不屈」)
拘束されたカヌー隊メンバーらは海保のボートで辺野古の浜まで連れていかれた。「平和丸1号」はしばらく現場に残り、辺野古近くの陸上作業ヤード工事現場や「碇石」等の文化財問題などを説明した。
その後、汀間漁港に戻り、ゲート前スタッフの人たちを降ろす。昼食をとっていると、カヌー隊から連絡が入った。また抗議行動をするという。「平和丸1号」には新聞記者や映画社のカメラマンが乗っている。彼らに現場の取材をしてもらう必要があるので慌てて辺野古に戻った。
(午後は9艇のカヌーが海上ボーリング調査に抗議するためにフロート内に突入)
(海保がすぐに海に飛び込み、カヌー隊を拘束)
ここ数日、カヌーを漕いでいた男性が、海保のボートにぶつけられて肋骨にヒビが入るケガをさせられたり、女性船長がやはり海保にぶつけられて顔にケガをするなどの暴力行為が続いている。海上行動で海保への抗議行動を続けたこともあって、今日は海保も目立つような暴力行為は控えていたようだ。
*************
23日早朝のゲート前座り込み行動。約350名の人たちが集まった。