ここ数日、25日(月)の防衛省交渉の準備に追われている。大浦湾の軟弱地盤・地盤改良問題が、連日、大きく報道されているが、政府は、「地盤改良工事が必要であるものの、一般的で施工実績が豊富な工法により地盤改良工事を行なうことにより、---所要の安定性を確保して行なうことが確認された」(1.30、安倍首相)と主張し続けている。
しかし、この間、明かになったのは、海面下90mまでの地盤改良工事は世界にも実績がなく、日本での実施例も65mまでにすぎないということだ。これが何故、「一般的で施工実績が豊富な工法」なのか、政府の主張はもう矛盾だらけだ。25日の防衛省交渉では、この問題を中心に追求したい。
昨日(19日)、宜野湾市で、「県民投票 ちゃーすが? 宜野湾?」のシンポジウムが開かれた。
佐藤学さん(沖国大教授)が、「辺野古賛成論の説明」。そして私が、「辺野古の基地はつくれない」としてそれぞれ問題提起をした後、質問や意見交換が続いた。コーディネーターは野添文彬さん(沖国大準教授)。
佐藤学さんは、辺野古反対の持論を押さえて、賛成派の主張内容を説明。私は、軟弱地盤・地盤改良問題を中心に、いずれにしろ工事は頓挫するということを、政府の報告書の内容を引用しながら説明した。
佐藤学さんは、辺野古新基地建設を賛成・黙認している人たちの主張を分かりやすく整理して説明された。途中から参加された方が、後の質問の時間に、「遅れて入ったのだが、佐藤先生は何時、転向したのかと驚いた。もう帰ろうかと思った」と言われたが、まさに迫真の演技だった。
私は、一応、反対の立場のパネラーだったが、佐藤学さん相手にはもう勝ち目はない。軟弱地盤や地盤改良工事の具体的な説明に徹した。それでも、シンポジウム終了後、多くの方から、「もう辺野古新基地ははつくれないということが良く分かりました」と声をかけていただいた。
<追記>
この日のシンポジウムについては、9月22日のRBCニュースで報道された。
*******************************
防衛省交渉
2月25日(月)午後2時~6時半 参議院議員会館 B109
<以下が質問事項の概要>
第1部 工事に関わる問題について
第1 軟弱地盤と地盤改良工事について
1 軟弱地盤の厚さについて
2 地盤改良工事について
3 設計概要変更申請について
4 完成までの工期と総工費について
第2 埋立に用いられる土砂の性状について
1 赤土等流出防止条例違反の土砂の堆積について
2 岩ズリの細粒分含有率の問題について
3 土砂の性状試験結果を提出しないままの土砂投入について
4 県の立入り調査について
第3 現在の工事の状況について
1 ②-1区域の埋立について
2 ②区域の埋立開始について
3 新護岸(N4・K8)の造成について
4 その他(違法ダンプ問題、岩ズリ単価等)
第2部
1.土砂投入区域内のサンゴについて
2.N-3護岸付近の大型サンゴについて
3.オキナワハマサンゴ9群体の移植について
4.N-4護岸及びN-8護岸工事によるサンゴへの影響評価について
5.サンゴの移植対象の選定について
6.その他(ジュゴン・ウミガメ、海草等)