糸満市・米須の「魂魄の塔」横の熊野鉱山の事業がとうとう始まった。今日(9月19日)の新聞の報道を見て、すぐに現地に駆けつけた。
鉱山からの土砂搬出道路が北側の農道に向けて造成される(下の地図参照)。県が9月11日、その道路部分の農地一時転用申請を許可したため、開発業者は昨日から北側農道付近での造成工事に着手した。今日は作業員はもういなかったが、内側の農地に大きな重機が置かれ、農道への取付部分の工事が進んでいた。
午後、Aさんからシーガーアブ横の鉱山敷地内でも重機による整地作業が始まっているという報告があった。
熊野鉱山問題に取り組んでほぼ3年。とうとう、「魂魄の塔」を中心とした米須霊域という、沖縄戦の戦没者の尊厳を守るために何よりも静謐さが求められる場所に隣接した箇所で、鉱山の開発が始まってしまった。あらゆる努力を続けてきただけに、残念でならない。
事業が始まってもチームによる監視行動を続け、事業が法令等に遵守して行われているかどうかを監視し続けたい。