昨日(2月15日・水)は朝から辺野古へ。すぐに第4ゲートに向かい、周辺の工事の状況を確認する。美謝川ゲートの内側は広範囲に整地され、見るも無惨に赤土が露出している(写真は末尾参照)。今、大きく掘削されているのは沈砂池の工事。沈砂池が完成すれば、その向こうで国道を暗渠で横断するための立杭工事が始まり、大量量のH型杭が搬入されるだろう。
メインゲート前のテントに戻り、皆に第4ゲート付近の工事の状況を説明する。水曜日は沖縄平和市民連絡会の担当日なので参加者も多く、質問が相次いだ。
午後はうるま市に行き、「ミサイル配備から命を守るうるま市民の会」の方々に、勝連の陸上自衛隊基地の工事現場を案内してもらう。
政府は「台湾有事」を煽り立て、琉球列島各地に地上発射型の地対艦ミサイルを配備しようとしている。沖縄島では、勝連の陸上自衛隊勝連分屯地にミサイルが配備され、自衛隊員160人が増員されるために、2年前から工事が進められている(来年度予算にも庁舎等の建設工事等34億円が計上されている)。
ところがこの工事には、赤土の流出、強風下でのクレーン操作、白ナンバー車での有償搬送等、多くの違法行為があることがうるま市民の会の連日の監視行動により判明した。
さらに昨日には、防衛局が県に提出した赤土等流出防止条例の事業行為通知書や現地の表示看板の相違等の問題もあることが分かった(赤土条例の手続き開始前に工事に着手した疑いが強いが、この点については、後日、説明したい)。また、我々が着いた時は、下の写真のようにクレーンが動いていたが、横の吹き流しは真横になびいていた。この状態は風速が10mあることを示しており、クレーンの操作は安全上、許されない。我々が来たためか、クレーンはまもなく停まったが、日常的に違法な強風下でのクレーン操作が行われている疑いが強い。
(陸上自衛隊勝連分屯地の正面ゲート。我々が来た時は、クレーンが動いていた。)
(工事現場の吹き流しは真横になびき、風速が10m以上あることを示している)
(隊舎前では銃を構えた自衛隊員が常時、警備している。)
陸上自衛隊分屯地からホワイトビーチを見るために勝連半島先端に近い平敷屋タキノーに向かう。今日から、津堅島付近で米軍のパラシュート降下訓練が予定されているというので、多くの報道関係者が監視を続けていた。今のところ未だ降下訓練は始まっていないが、米軍ヘリが緊急着陸している。
着陸したヘリの周囲には、米軍の消防車両やパトカーなどが待機しており、飛行中に何等かのトラブルが発生したようだ。
(ホワイトビーチ)
しばらくすると、別の米軍ヘリが着陸し、何かの資材を運び込んだ。
(左の黄丸が緊急着陸した米軍ヘリ。右の赤丸が対応に駆けつけた米軍ヘリ)