10月31日(金)は辺野古行はお休み。朝、国道58号線・明治橋で知事選の翁長さん支援の街頭宣伝活動。午後は、急な病気で頭の手術をされたY先生のお見舞いで市立病院に行った。ちょうどリハビリをされていたが、もうほとんど問題なく回復されているようで良かった。
午後、辺野古で海に出ているKさんから電話が入った。アスベストが問題となっていたシュワブの6棟のうち1棟の解体工事が始まったようだ。この建物は、米軍の診療所だったもので、壁や天井に非飛散性のアスベストが使われている。10月1日に沖縄県や労働基準監督署が立入り調査を行い、その後、アスベストの撤去作業が続いていた。それが終わり、いよいよ建物全体の取り壊しが始まった。県には、建物解体前にアスベストがきちんと撤去されたかどうかの完了検査を行うよう要請していたが、間に合わなかった。
10月30日(木)の午後、安次富反対協代表と名護市役所に行き、企画部参事とアスベスト問題について話し合った。参事は、私たちの申し入れに賛同され、名護市から沖縄防衛局に対し、住民説明会の実施と、県による立入り調査で安全が確認されるまでの工事中止を求めたいと言明された。翌31日(金)、名護市はさっそく防衛局にその2点を求める文書を送付している。素早い対応はさすがに名護市だ。しかし、ゲート前では西次長が、やはり「説明会はしない」「掲示板は外に出さない」と我々の要求を拒否し続けているそうだ。掲示板を外に出すことなど簡単なことなのに、何故、防衛局がこのように頑なな対応を続けるのか、不可解としか言いようがない。
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昨日からの新報、タイムス両紙は、知事選が終了後、防衛局は「工事用桟橋」敷設のために、大浦湾に砕石投入を始めるというニュースを大きく報道している。
(2014.10.30 沖縄タイムス)
この「工事用桟橋」は長さ100m以上。仮設の浮き桟橋ではなく、砕石等で埋め立てて大型車両の通行可能な幅に整備するという本格的なものだ。大浦湾に大量の砕石等が投入されることから、「事実上の埋め立て工事」(沖縄タイムス 2014.10.31)が始まることとなる。
ところが、この「工事用桟橋」については、防衛局の環境影響評価書や県への埋め立て承認申請書にも全く記載されていない。報道によると防衛局が本年6月に大成建設と契約を結んだ「シュワブ(H26)仮設工事」に含まれており、県もすでに岩礁破砕の許可を与えたとのこと。しかし、防衛局や県に対して行った公文書公開請求の開示文書では、「シュワブ(H26)仮設工事」の設計図書や岩礁破砕の申請書のうち、この「工事用桟橋」の部分は全て黒塗りされ、その構造、位置、工法等は全く明らかにされていない。
そもそも、埋立承認願書の設計概要の変更にあたるものだから、県に変更申請をした上でないと工事に入れないことは明らかだ。日本政府がそれを承知でこんな発表をしているのは、知事選を前に、いくら反対しても埋立工事は始まるぞと県民を諦めさせようとしているのだろう。早急に県に対して抗議の申し入れをしたい。
(開示された「シュワブ(H26)仮設工事」の工事図書。ほとんどが真っ黒に墨塗りされていた。)