チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

シュワブ基地での既設建物解体工事、進むアスベスト除去作業の準備

2014年10月31日 | 沖縄日記・辺野古

 10月30日(木)、今日は初めて平和丸3号を操船した。幅も広く、エンジン音も静かで快適な船だ。それでも、大浦湾は時化ており、時々、波を大きくかぶった。これからの冬のシーズン、船長たちも寒さ対策としてウェットスーツの着用が必要になってくる。

 辺野古崎の辺りからアスベストが問題となっている解体予定の隊舎を観察する。一番東側の隊舎には足場が組まれて、全面、シートカバーで覆われている。屋上部の防水塗料にアスベストが含まれているので、そのかき落とし作業の準備が進んでいる。

(中央が飛散性アスベストのある兵舎。右側の兵舎は全面、シートでカバーされている。)

 中央の建物が問題となっている飛散性アスベストがある隊舎。昨日から除去作業が始まる予定だったが、ゲート前での抗議行動で県の立入り調査ができず、除去作業も延期されている。県は現在、防衛局に再度の立入調査を求めている。しかし、作業を急ぐ防衛局は、県の立入り調査を待たずに除去作業に入る恐れもあるので、これからは海上からの監視行動を強めなければならない。

 大型スパッド台船の搬入に備えて、今日もカヌー隊の練習が続けられている。しばらくシュワブの浜近くでフロート超えの練習をした後、長島の間を抜け、大浦湾に出ていった。「ラブ子」がサポートについたが、波の高い大浦湾を漕ぐのは大変だっただろう。

 ふと気がつくと沖合から米軍の大きな艦船(強襲揚陸艦か?)が接近している。

 沖縄には、米軍の大型強襲揚陸艦、ボノム・リシャールやペリリューがたびたびやってくる。オスプレイ12機を搭載できるボノム・リシャールは全長257m。今は、ホワイトビーチの桟橋にしか接岸できない。辺野古埋立で作られる新基地には、深い大浦湾側に全長272mの護岸が作られ、こうした大型強襲揚陸艦の接岸が可能になる。辺野古に作られるのは、普天間基地の「代替施設」などではなく、軍港機能を備えた新基地なのだ。新基地が作られれば、こうした大型艦船がそのまま横付けされる。

 沖合の大型艦船に呼応するかのように、シュワブの浜には、米軍の水陸両用戦車が降りてきた。全11艇が次々と海に出ていく。

 水しぶきをあげ、沖合の米軍大型艦船に近づく水陸両用戦車。

 今日は、知事選の告示日。翁長さんがキャンプシュワブのゲート前に来るというので辺野古漁港で船を降り、皆でゲート前に向かった。

 翁長さんは、立候補を届けた後の第1声を、まず辺野古に来て、座り込みの続くゲート前であげた。ここにも、彼の、辺野古埋立に絶対反対するという覚悟が示されている。

 午後は、名護市役所に行き、企画部のN参事らからアスベスト問題についての名護市の対応について聞いた。名護市としても、立入り調査を求める文書を出すという。

 

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