7日(土)は抗議船4隻、カヌー17艇で海上抗議行動を行った。私は、Kさん、Nさんと「不屈」を担当、他には「美ら海」「ブルーの船」「平和丸1号」が海に出た。
「不屈」は最初に弾薬庫下の様子を見に行った。作業が行われていないので、そこからフロートを超えて中に入った。海保のボートが少し先にいるが、今日も規制には来ない。レジャービーチや台船の様子を観察しながら長島に向かった。
防衛局は、4月30日からフロートの撤去作業が始めたのだが、30日と5月6日に少し作業をしただけで、撤去作業は遅々として進んでいない。今日も、我々が出る前に少し作業をしていたようだが、船やカヌーが大浦湾に出ていくと作業は止まってしまった。抗議行動のために撤去作業が出来なかったという宣伝をされても困るので、航路入口の辺りで待機して監視を続けた。しばらくすると、クレーンでオイルフェンスを引き上げる作業が始まった。
このフロートの張り出しや撤去などは、今までは2014年に大成建設と契約した「シュワブ(H26)仮設工事」で行われていた。この契約は、当初の請負額が59.6億円だったが、変更契約を繰り返し、昨年6月の第4回変更契約ではなんと147億円にも増額となった。実に当初契約の2.5倍にもなったということで大きな問題となった工事だ。
ところがこの工事は、本年3月31日に契約が終了してしまった。4月1日以降のフロートの管理や撤去作業は、当初は全く関係のなかった「シュワブ(H26)中仕切岸壁新設工事」で実施されているという。普通なら、工期を延期して変更契約するはずだが、極めて不可解な手法が取られている。「シュワブ(H26)中仕切岸壁新設工事」の工事も、大成建設、若築建設、国場組の共同企業体が受注しているので、実際には大成建設が継続して作業にあたっていることとなるが、何故、このような手法が取られたのだろうか?
なお、海上ボーリング調査も、中央開発㈱との契約は本年3月31日で工期延期せずに終了し、4月1日以降の工事は、やはり「シュワブ(H26)中仕切岸壁新設工事」で施工するという。海上ボーリング調査までも大成建設に実施させるというのだ。2年近くにわたってボーリング調査を行い、今も、ガイドパイプやスパッド台船などが大浦湾に残っているのに、ガイドパイプの片づけや続きの調査、台船の撤収は違う会社に実施させるというのだからこれも通常では考えられない。
今日は大潮で昼過ぎには潮が大きく引く。船が辺野古のイノー側に回ることができなくなるので、午前11時頃に監視行動を終え、汀間漁港に戻った。
(レジャービーチではクレーンとユンボでオイルフェンスの引き上げ作業が行われていた。)
エリグロアジサシ