8月30日(金)、オール沖縄会議現場部会が沖縄県の謝花副知事との話し合いの場を持った。県からは副知事の他、池田公室長・上原土建部長・棚原環境部長らが出席。オール沖縄会議現場部会からは、山城博治部会長、中村司統一連代表幹事、城間勝平和市民連絡会事務局長と私が出席した。
今まで、本部港(塩川地区)の港湾使用問題、琉球セメント安和桟橋からの土砂搬送問題等について、現場の所長らと話し合った後、7月17日には公室長・土建部長・環境部長らへの要請の場を持った(この要請行動の記録は7月20日のブログ参照)。しかしなかなか埒があかないので三役との話し合いを求めていたところ、今日、やっとその場が設定された。
(中央が謝花副知事。右へ、池田公室長、棚原環境部長、上原土建部長)
我々が事前に提出した要請書は6頁にもなる膨大なものだが、その目次は下記のとおりである。個々の要請に対して両部長が最初に読上げた回答は、7月17日の回答からほとんど変わっておらず不十分なものだった。
我々の要請事項は、沖縄県の対応を単に批判したものではない。現行の条例・規則や各許認可の許可条件等を厳格に適用すれば、辺野古の工事につらなる防衛局の行為を止める、あるいは大幅に遅らせることができるという提案として出している。そういう意味で、「県もまだまだ頑張る方法があるよ」ということを示し、県の奮闘を期待したものだ。
両部長が読上げた回答に対して、参加者からの質問が続いた。当初の予定時間となったが、謝花副知事は、「せっかくの機会だから延長してもっと話し合いましょう」と言って、結局、話し合いは1時間半ほども続いた。最終的に謝花副知事は、「今日は県民の皆さんの現場での切実な状況を聞かせていただいた」、「せっかく辺野古の工事を止めるためにご提案いただいたのだから、県として再度、検討させてください」、「県としても、少しでも前に進めたいので、今後も皆さんとの話あいを続けていきたい」と、前向きな対応をしてくれた。
具体的な事項については、まだまだ不十分な点が多いが、今後も意見交換の場を続けることを確認できたのは大きな成果であった。
(個々の要請事項の具体的な内容と、県の回答の問題点については、今後、順次、説明していきたい。)
<県への要請事項(目次)>
第1 本部港(塩川地区)の使用問題について
1.辺野古への土砂海上搬送のための港湾施設用地使用許可を出さないこと
2.警備員によるネットでの臨港道路の通行規制を許さないこと
3.岸壁使用許可申請は、条例どおり、毎回の入港・出港のたびに出させること
第2 琉球セメント安和桟橋からの埋立土砂海上搬送について
1.敷地内での土砂堆積問題について
2.琉球セメント安和桟橋の使用許可について
3.土砂の性状に関する知事の再三の行政指導について
第3 辺野古新基地建設を阻止するための県条例の強化について
1.特定外来生物の侵入を阻止するための土砂条例の改正について
2.県土保全条例の改正について
3.海砂採取の総量規制制定につい