なんとなくクラシテル

獣医という仕事をしている人間の生活の例の一。
ほとんどが(多分)しょーもない話。

宇都宮動物園

2022年12月25日 | 

へ。去年、ここの象さんのクラファンに参加したら、タダ入場券をくれたので。期限切れになる前に行ってきました。思いがけず、色々考えさせられた・・・・・。

 この人のプール改良費だったんですが。彼女が実際今年プールを使ったかは分からないんですけども。選択肢がある、のがいいんですよ。

 この動物園の特徴なんだけど、「飼ってる動物にエサやりOK」というもの。餌やり可の動物種は結構有名どころの面々で、キリン・象・カバ等々。狭山市の智光山動物園も、鳥インフルがない時期には水鳥に餌やってよくて、餌が入ってるガチャ(一回¥100くらいだったっけ?)が池に置いてあるんですけど、哺乳類というのは、初めてかも。
 ついでに言うと、なんと、肉食獣も餌やり可なのだ。これは、先着5名。ホワイトタイガーやライオンに餌やり体験ができるって、なんかスゴイ・・・・。

 気になるのは、ライオンやトラのケージ内や、厩舎の脇とかに、手書きの宣伝看板が出ている事。これ、宣伝広告?だとしたら、上手い手法ですよ。絶対写真撮るもんなあ、映り込むし。宣伝効果ばっちりと言えよう。

 で、餌やりなのだが。園内で売ってる奴限定。案内所でも売ってるし、自販機もある。自販機の音を聞いたキリン共の反応は、

    

こんな感じでぐいぐい来る。あの~~、キリンって臆病でどうこうって聞いてたんですけどねえ、全然違うじゃん!!¥100の餌を全部食べれられてしまった。ちなみに中身は白菜の切れ端とかそういうの。「量」的には売ってる奴全部食べても食べたとはいえない、と思う。しかし、そこは動物で、「もらえるかどうか」が重要なんですな。

 この動物園、造作はいかにも「昭和」だし、狭いし、住環境はぱっと見いいとは思えない。なのに、ここでキリンやトラが普通に繁殖している。トラやライオンがこっちを呑気そうに見ていて、全然苛立つ風がないのが不思議だったんだけど、多分客を「餌くれるかもしれない」と認識してるんでしょう。警戒心を持たない、というのは、かなり精神衛生上いい感じがする。

 ついでに、ここではカバに触れる体験まであるのだ。

下顎の皮膚を触らせてもらえたんですが(解説会に参加するとこのイベントに参加可)、この人もなーんか呑気そう。やっぱり、「餌くれるかも」と思われてるんだな・・・・。

 こういう餌やりイベントは賛否あると思うが、自分としてはいいんじゃないでしょうか。草食獣は、しょっちゅう餌を食べてるのがデフォだから、餌をもらって別に問題にはならないし。肉食獣は、体調次第でイベントをやるかどうかを決めているようだし。動物はもうね、餌で釣るのが一番楽勝ですしね。ただ、上野やズーラシアみたいな大規模動物園では難しいでしょうけど。必ず不届き者が現れるんだよね、勝手に持ち込んできたり、最悪毒餌を食わせようとするクズも。飼育員さんの目が行き届くかどうかがキモ。小規模な動物園ならではの工夫を感じました。

 

 この日はクリスマスが近くて、こんな飾りつけをした馬車が子供を乗せて園内を練り歩く「クリスマスパレード」なるイベントもありました。見てる動物はヘラヘラしている。慣れてるんでしょうね。見慣れない物や音にビックリして怯えてパニック起こして大事故オダブツというのが、大型草食獣あるあるなので、こういうのに慣れてる、というのも重要なことだと思う。それに、こういうイベントで集客!も重要だぞ。あの手この手、そういうのが企業努力という奴だもん。

 まったく「昭和」だなあと思うのは、遊園地が併設されてるのだ。同じ園内だから、別に入場料も取られない。ジェットコースターから撮影したのだが、つまり、ジェットコースターがある、という事。

 ということで、宇都宮で1・2を争う親子向け娯楽スポットだと思います。楽しかったわ。

ド迫力!【ライオン】の餌やりにチャレンジ!【宇都宮動物園公式チャンネル】


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