



林芙美子とカフェの女給をしながら原稿を売り歩き、男と一緒に大連へ渡り、売れっ子になっても次々と恋をして…。そんなたい子に振り回される男たち、「たとえ女賊になるにしても、一流の女賊になるんだぞ」と逆に励ます父…。昭和の女傑作家、平林たい子の素顔を、ご存じ“群流”視点で見つめた傑作評伝。

まぁ

レストランで働いていた時「あら、いらっしゃませ」と嬌声を上げて科を作るより、「おう、お前、来たか」と無愛想に目でいうような態度・・・群さん流?
で、そんなこんなでもう三十歳くらいになったのかな?と思いきや、まだ十九歳!
第六章 力尽きる は圧巻だった。
人生は「清く正しく美しい」ことばかりではないと、「それいゆ」を愛読しているお嬢さんたちに、ひとこといっておきたかったのだ。
ネコの話・・・「ネコが年をとると、だんだん図々しく無気味になってくる。女もうっかり年をとると、似た性格を帯びてくる」
新聞の懸賞小説に当選した時は石川達三と一緒だったと書いてあった。石川達三は読んでいたけれど平林たい子はやっぱり知らなかった。
小学校から一緒だった伊藤千代子は二十四歳で亡くなってしまったのね。
深いっ!・・・でも作品を読んでみようとは思わなかった。
余談:10年ほど前「清く、正しく、美しく」を見に行くのに借金しているって噂で聞いていたお母さんが、国道沿いにある”はっじっめてぇ~の~〇〇〇~”からうれしそうにお財布にお金を入れながら出て来た時にばったりとしたことがあった。あー!と言ったら、でへぇー!と笑った。噂は本当だったのかな?なんて思ったことを思い出した。
