



40歳目前、文芸誌の副編集長をしている“わたし”。ひたむきに仕事をしてきたが、生来の負けず嫌いと不器用さゆえか、心を擦り減らすことも多い。一緒に住んでいた男とは、3年前に別れた。そんな人生の不調が重なったときに、わたしの心を開いてくれるもの―山歩きと出逢った。四季折々の山の美しさ、怖ろしさ。様々な人との一期一会。いくつもの偶然の巡り合いを経て、心は次第にほどけていく。だが少しずつ、けれど確実に自分を取り巻く環境が変化していくなかで、わたしは思いもよらない報せを耳にして…。生きづらい世の中を生きる全ての人に贈る“働く山女子”小説!

九月の五日間
二月の三日間
十月の五日間
五月の三日間
八月の六日間
私は山には登らないからね・・・危ないから

で、読み終わって、山に登ってみたい・・・
なんてことは、やっぱり・・・思わなかった。私が登るということは・・・危ないから・・・お姿を見ているだけで十分です。

って、そういうお話ではないのです。
ひとり歩きが好きで、自然とか運動とかが好きなわけではなかったけれど、働くもうすぐ40歳の女性が、山を登り始める。
コートは・・・また今度。ってメールしたお相手が、病死した幼なじみ。
同居を解消した恋人のカメラマンが結婚って・・・
円形脱毛症になったり・・・
山登りの準備は読んでいて楽しそうだった。そぉんなに持って行くんだ・・・本まで。
思い通りの道を行けないことがあっても、いいのね。それでいいの。
直属の上司だった仙崎さんが素敵な女性でした。
山には登らないって書いたけれど、ちょっとだけ誤って登ってしまって、大変な思いをして下りてきたところがあった。
五月の三日間で・・・かすっていた。お布団を干していた姿を思い出した。
忙しいとは心が亡びると書く。
輝星って書いてなんて読む?女の子のお名前は スピカちゃん。
夢に色はないという。だが感受性の強い人は、色のついた夢を見る。・・・だいたい夢は色が付いている。そう言われると目覚めてから着色しているのだろうか?なんて思ったけれど・・・やっぱり色は付いている。ような気がする。





ガトーセレクション

家は薄味だからね。
薄味ったってねー・・・と、お醤油かけちゃう。

だがしかし、あーたの方こそと、私も一族の端くれにいるんだけれどね、私のほうがどうやら先にいくことになっているようで、口が減らないお人なのであります。
そういう事言っていると嫌われるよ・・・誰に?・・・私に・・・あーたじゃいいわ!
んまぁ、びっくり



