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読書備忘録
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内容(「BOOK」データベースより)
大量老年難民の時代を前に思い通りにならない人生を後悔しない、潔い生き方とは?治療しない医者と医者にかからない作家の異色対談。
目次
第1章 野垂れ死にの覚悟(百歳を超えて元気な人は医者に近づかず肉が好き;風邪は薬で長引く がんの九割は治療で命が縮む;医者に近づかないのが健康長寿の秘訣 ほか)
第2章 治療しない医者と、医者にかからない作家(いかに老いて死ぬか、全責任はその人にある;生きのびる秘訣はサボる。早寝する。なんでも食べる;長寿の資質に恵まれた人 ほか)
第3章 一生ジタバタ、でもサッパリおさらば(ベルリンフィルを聴きに単身バーデン・バーデンへ;観光ではなく、日常から離れる時間を楽しむ海外旅行;棄てられた女は全部拾うという原則 ほか)
曽野綾子は昔読んだことがあるけれど忘れた。近藤先生は言わずと知れたがんもどき先生。
医者の数も増えすぎているから、病院も経営の為に、必要のない検査や治療にはしりやすい。
日本人の平均寿命は世界のトップクラスですが、要介護の高齢者の割合が、欧米の五倍以上。
お話は切羽詰っている団塊にも及びます。団塊の為に箱物増やしたら、その後どうなるのか?
少子化で大学がつぶれるって時代に・・・誰が面倒を見るのかってことですよね。
頑張ってこの国引っ張ってきたのに、お荷物扱いされてしまっているでしょ?・・・引っ張ってこなかった人もいるかもしれないけれど、ちょっと気の毒。そのあとをボーッとついて行った世代だから・・・
胃ろうを造ると意識がないまま10年以上生き続ける患者さんがいっぱいいます。
私は半世紀以上生きてきたからそんなことまでして生きようなんて思わない。口から食べられなくなった時はおしまいにして下さい。
日本には「とにかく長く生きることが良い」という価値観がある。
生きているんだか死んでいるんだかわからなくても・・・
そんなこんなで第2章にすすむと・・・
必要な医療 不要な医療
苦痛がとれる手術だそう。そうよ、痛いのはいやですから・・・
ちょっとブラック出てきます。
あ!私が思っていたのと方法は同じだった。
死に対して私はちょっと変わった考えのようで、人様にその話はしないほうがよろしい・・・なんて言われておりますの。
第3章は・・・
人は死んだあと どこへ行くのか
私も近藤先生と同じだ。
痛み止めの薬で呼吸困難に
新しい鎮痛剤って、危ない物もの認可されていますよ。って先生!
新しい薬ほど副作用が強くなるんです。って先生!
医者向けの添付文書にしか書いてない、重大な副作用。って先生!
そんなわけで医者にかからず、薬も飲まずってのがいいらしい・・・病気しないってこと。
熱、セキ、痰、下痢、出るものは出し切れ
ただしジンマシンは治してもらいましょう。
老人が入院すると一週間で車椅子生活に
本当にそうだ!母は歩けなくなった。いつまで入院しているんですか?って聞かなかったらいつまで病院にいたんだろうね?って話になって、そのときだけは私によくぞ言ってくれたと感謝のことばをのべている。
★ 遺書とリビングウィルは書いておこう ★
実家に行った時に、私は散骨だから・・・って言ったら雲行きが怪しくなった。
でも散骨!これは譲れない。
そんなわけだから、子供達が困らないように、ちゃんと書いておこう。
結婚適齢期っていうけれど、死亡適齢期って・・・その適齢期に入ったと自分が思ったら、そのときが来たら、じたばたしないで もういいです。っていえるようになっていたいと思った。自分の意思が大切。
親戚や近所の人に残った家族が何を言われることやら、なんてことは放っておけばいい。だいたいその場限りにいい人ぶっているだけだから・・・自分にふりかかってこない人は勝手な事を言う。
この本のおふたり・・・面白いくらいバッサリ斬っているっ!
こういう本はあまり読まないのだけれど、がんの事はおいといて、近藤先生のお考えはどうなのだろう?と、興味があったから読んでみた。
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