

慣行農業が主流のY県大沼村で、有機農業を始めた木村春菜と小原和也。ひそかに惹かれ合う若いふたりは、山奥で暮らすテツジンなる謎のじーさんのもとで修行し、本当に美味い野菜をつくることについに成功。一方、農業生産法人アグリコジャパンの部長で、村中で美人と評判の上田理保子は近代農業で大沼村を再生させようと、アグリパークなる計画を立てていた。経営効率の悪い有機農業を理解できなかった理保子は、春菜と和也の作った野菜の味に感動する。近代農業と古き良き農業、共存共栄への道が拓かれていく―。挑戦することへの興奮を教えてくれる著者渾身の長編小説。








直売所をゴミ箱とよんでいる・・・?
で思い出した事は、リンゴの産地に住んでいた頃、近所の友達や幼稚園のお母さんから国道沿いで無農薬とか有機農法って書いてある出店で買っちゃダメだよ!腐りが早いとか言って売っているけれど、それ違うから。
イチゲンさん相手におかしな物をさばいているだけだからって・・・
そうではないところもあるのだろうけれど・・・これは今でも忘れない。
「農家は収入が低いと思われているが、実は彼らは高収入である。農協系の団体が発表した家計調査によると、2011年の農家世帯の平均総収入はなんと951万円にも上るという。兼業農家の場合、普段は会社員として働き、週末は野良仕事に勤しみ、さらに補助金までもらっているのだから、一般のサラリーマンよりは稼ぎが多くても不思議ではない。彼らが農地を手放したがらない理由がここにある。」
いっとき住んでいたところでは不正がまかり通っていた・・・
そんなもんで前半は、かつての事を思い出し、ムキッ!と読んだ。
後半は。あーそうなんだー・・・
排他的で閉鎖的なところだけれど、なんだか風通しがよくなってきたみたいだから、頑張れ!と、読み終えた。
