今日もきのこ 観察日記

野山を散策したときに見かけたきのこ、草花、虫などを書きとめておきたい。いろいろ教えてください。

今年新種記載のウラベニヤマイグチ採取

2007-10-01 22:21:45 | Weblog
少し目立つタイトルにしてみました・・・。
30日の日曜日はきのこの会の鍋の日。例年なら秋のきのこが出始め、良いだしのでたおいしい鍋が食べられるのですが・・・今年は、ヌメリコウジタケ、キイロイグチ、ベニイグチなど、おいしいとは言いがたいものしかなく、個人的にはさっぱり意気があがりませんでした。
それはそうと、去年、S公園で採取したウラベニヤマイグチに今年も会えるかもしれないと、楽しみにして臨んだ日曜日でした。去年の9月初めのまだまだ暑い頃、ここで見たことの無いきれいなイグチに出会い、同じようにこのイグチの存在に気付いたKさんの調査の結果、近々に新種発表されるウラベニヤマイグチであることが分かりました。なんとそれまでそのイグチは沖縄でしか採取された記録がなかったのです。

ウラベニヤマイグチ Leccinum rhodoporosum Har. Takah.

朝、一番に公園に入り、去年採取したエリアを探します。生憎の雨で、傘を差しながらの作業ですが、開始して5分もたたずに最初の発見がありました。

ウラベニヤマイグチ Leccinum rhodoporosum Har. Takah.

さらに、幼菌が・・・。


全部で6個体が採取でき、去年から較べれば、3週間ほど時期が遅れているようですが、今年も多くの発生があるようでした。


ウラベニヤマイグチが沖縄と兵庫県だけに発生しているとは考えがたく、今後、多くの発生が報告されるのではないかと思います。今回の個体は大阪市内の博物館と筑波の博物館に送りました。

さて、その他には、またかよ~の

シロオニタケ Amanita virgineoides Bas

さらに、これからまだ出るのかよ~の

アカヤマドリ(幼菌) Lessinum extremiorientale(L.Vassilieva)Sing.

最後に、少し珍しいものを・・



シロヤマドリタケ(仮称)北陸のきのこ図鑑

北陸のきのこ図鑑には「おいしい」とありますがイグチの大家Mさんは「やばいよ」と申しております。もう一人の師匠のHさんは最近、件のイグチは発生範囲を拡大中とのことです。

ということで、日曜日の報告の前半を終了します。白いものばかり見た後に自宅庭の植物を・・・。


明日、京都出張が入ったので、チャンスがあれば御所のきのこを見てきたいと思います。
コメント (4)
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