6日は自宅周辺から淡河まで、良く採集に行く場所をチェックして廻ったが、秋はまだ先という印象だった。10月7日は知人から頼まれて、宍粟市の県立「国見の森公園」の味覚祭りの手伝いに行った。国見山の山頂付近にはマツタケが出る赤松林があり、ボランティアが山を整備してマツタケに良い環境を維持させている。
今日はそこの祭りのキノコ観察会のお手伝いである。講師が参加者を連れてキノコ採集をするのであるが、キノコの発生が少なく悲惨な状況にならないように、その間に山の上まであがり、サンプルを採集してくる役目である。
朝一番のモノレールに乗り、標高差300メートル程を30分かけて登る。眼下には宍粟の平野とその真ん中を流れる揖保川が見えている。
山上の駅について、早速赤松林を目指して歩く。帰りのモノレールまで2時間しかなく、正味1時間半の勝負である。
赤松林の上り口のベンチの脇ににマントカラカサタケが出ており、採集。これはキノコを見慣れていない人には受けそうだ。
その後、20種ほど採集したが、乾燥したマツタケ山は本当にキノコの出が悪い。目だったのはニンギョウタケで、数箇所で見かけた。
ニンギョウタケ Albatrellus confluens(Alb. et Schw.:Fr.) Kotl. et Pouz
昼は去年ここで採れたマツタケを炊き込んだマツタケご飯をご馳走になり、キノコ汁、鹿肉の燻製などを貰って済ませた。観察会の手伝いを2時過ぎに終え、折角ここまできたのだからと車で30分ほどの鹿ヶ壷に寄ることにした。
昨日1日、山をあるいたのと、午前中に急いで松山を廻ったのとで、足が疲れていて、登りがきつい。ここでは、9月8日、9日の観察会で珍しいイグチ類を中心に70種以上のキノコが採集できたのだが、今は夏のキノコは終わり、キノコの数は少ないようだ。9月8日の翌週にはモミタケが採集されたとの話を聞いていて、がっかりだった。ベニタケ科の白いキノコがそこかしこに出ている。薄暗い木の根元を見ると小さなオレンジ色のキノコが沢山出ていた。
ニカワホウキタケ? Calocera viscosa(Pers.:Fr.)Fr.
ベニナギナタタケ Clavaria aurantio-cinnabarina Schw.
フクロツルタケ Amanita volvata(Peck)Martin
猛毒とのこと、不気味だ。
フジウスタケ Gomphus fujisanensis(Imai)Parmasto
この場所はいつ来てもウスタケとベニウスタケが沢山出ている。この辺りはモミタケも出る場所だそうだが、3週間も前に発生していて、何にも無かった。
尾根を越えて、沢筋を登って行くが、たいした発見も無かった。ふと足元をみるとクロハツのような傘が見えていて、これがヤバイ奴かと足で蹴ったら、なんとムラサキヤマドリタケだった。
ただでさえ薄暗い山の中で午後4時を過ぎるとさらに良く見えない。この沢沿いの道も行き止まりとなり、そろそろ戻ろうとした時だった。沢から立ち上がった急な崖の中腹の傾斜が緩やかになったところに白っぽいボールのようなものが引っかかっている。何かと思い近づくとなんと、モミタケの幼菌のようだった。初めてみるので本当にモミタケなのか自信はなかったが、こんなでかいキノコはそれしかないと思った。
モミタケ幼菌 Catathelasma ventricosum(Peck)Sing.
もっと離れて写真を撮りたかったが、これ以上離れると川に落っこちそうだった。
このキノコの傘が開いたらどんなに大きくなるのか見てみたかったし、知人が写真を撮りたいと言っていたのを思い出し、このまま残しておこうかとしばらく考えていたが、結局採ってしまった。やはり、今年は9月がいつまでも暑かったのでモミタケの発生もこれだけ長い期間に渡ったのだろうか?下る途中にシイタケが出ていた。
キャンプ場まで降りてくるととてもきれいなオニタケにであった。
オニタケ Lepiota acutesquamosa(Weinm.:Fr.)Gill.s.l.
今日は、しんどいところを頑張ってここまで本当に来て良かった。きょうも、アケボノソウがきれいに咲いていた。
アケボノソウ
今日はそこの祭りのキノコ観察会のお手伝いである。講師が参加者を連れてキノコ採集をするのであるが、キノコの発生が少なく悲惨な状況にならないように、その間に山の上まであがり、サンプルを採集してくる役目である。
朝一番のモノレールに乗り、標高差300メートル程を30分かけて登る。眼下には宍粟の平野とその真ん中を流れる揖保川が見えている。
山上の駅について、早速赤松林を目指して歩く。帰りのモノレールまで2時間しかなく、正味1時間半の勝負である。
赤松林の上り口のベンチの脇ににマントカラカサタケが出ており、採集。これはキノコを見慣れていない人には受けそうだ。
その後、20種ほど採集したが、乾燥したマツタケ山は本当にキノコの出が悪い。目だったのはニンギョウタケで、数箇所で見かけた。
ニンギョウタケ Albatrellus confluens(Alb. et Schw.:Fr.) Kotl. et Pouz
昼は去年ここで採れたマツタケを炊き込んだマツタケご飯をご馳走になり、キノコ汁、鹿肉の燻製などを貰って済ませた。観察会の手伝いを2時過ぎに終え、折角ここまできたのだからと車で30分ほどの鹿ヶ壷に寄ることにした。
昨日1日、山をあるいたのと、午前中に急いで松山を廻ったのとで、足が疲れていて、登りがきつい。ここでは、9月8日、9日の観察会で珍しいイグチ類を中心に70種以上のキノコが採集できたのだが、今は夏のキノコは終わり、キノコの数は少ないようだ。9月8日の翌週にはモミタケが採集されたとの話を聞いていて、がっかりだった。ベニタケ科の白いキノコがそこかしこに出ている。薄暗い木の根元を見ると小さなオレンジ色のキノコが沢山出ていた。
ニカワホウキタケ? Calocera viscosa(Pers.:Fr.)Fr.
ベニナギナタタケ Clavaria aurantio-cinnabarina Schw.
フクロツルタケ Amanita volvata(Peck)Martin
猛毒とのこと、不気味だ。
フジウスタケ Gomphus fujisanensis(Imai)Parmasto
この場所はいつ来てもウスタケとベニウスタケが沢山出ている。この辺りはモミタケも出る場所だそうだが、3週間も前に発生していて、何にも無かった。
尾根を越えて、沢筋を登って行くが、たいした発見も無かった。ふと足元をみるとクロハツのような傘が見えていて、これがヤバイ奴かと足で蹴ったら、なんとムラサキヤマドリタケだった。
ただでさえ薄暗い山の中で午後4時を過ぎるとさらに良く見えない。この沢沿いの道も行き止まりとなり、そろそろ戻ろうとした時だった。沢から立ち上がった急な崖の中腹の傾斜が緩やかになったところに白っぽいボールのようなものが引っかかっている。何かと思い近づくとなんと、モミタケの幼菌のようだった。初めてみるので本当にモミタケなのか自信はなかったが、こんなでかいキノコはそれしかないと思った。
モミタケ幼菌 Catathelasma ventricosum(Peck)Sing.
もっと離れて写真を撮りたかったが、これ以上離れると川に落っこちそうだった。
このキノコの傘が開いたらどんなに大きくなるのか見てみたかったし、知人が写真を撮りたいと言っていたのを思い出し、このまま残しておこうかとしばらく考えていたが、結局採ってしまった。やはり、今年は9月がいつまでも暑かったのでモミタケの発生もこれだけ長い期間に渡ったのだろうか?下る途中にシイタケが出ていた。
キャンプ場まで降りてくるととてもきれいなオニタケにであった。
オニタケ Lepiota acutesquamosa(Weinm.:Fr.)Gill.s.l.
今日は、しんどいところを頑張ってここまで本当に来て良かった。きょうも、アケボノソウがきれいに咲いていた。
アケボノソウ