クリイロイグチモドキ* Gyroporus longicystidiatus Nagasawa & Hongo
この所暑い日が続いたので、・・・いや、いつものことなのだが、ビールの空き缶が沢山たまってしまった。物置にもそうは入れて置けないので、空き缶を集めている知人宅に届けることにした。例のホンシメジのシロ近くの別荘の住人であるが、お孫さんがこの夏、ドイツにサッカーの遠征に行くそうで、空き缶を集めて旅費の足しにするとのこと。その空き缶を洗ったり、潰したりするのがお孫さんの仕事らしい。空き缶くらいで足しになるのかは知らんが、タダでは行かせん!というところが教育なのだろう。発泡酒や糖質0%ばかりの空き缶でお恥ずかしい限りだが、銘柄は見るなと言って置いてきた。しばらく世間話をしてから、裏山を一廻りした。
今週は晴れた日は多かったが、夕立が何度かあったので、何か出ているかもしれないと思ったが、やはり少ない。日のあたらない谷で山からの湧き水が出る辺りにはいくつかのキノコが出ていた。
クリイロイグチモドキ Gyroporus longicystidiatus Nagasawa & Hongo
クリイロイグチ属には3種のきのこがある。クリイロイグチ、ビロードクリイロイグチ、そしてクリイロイグチモドキである。このイグチの場合は3個体出ていて、大きなものの傘径は8cmだった。それで、ビロードクリイロイグチの線はなくなる。クリイロイグチにしても大きいのだが決め手にはならないだろう。クリイロイグチとモドキは傘の色などにも微妙な違いがあるようだが、決め手は顕微鏡に頼るしかないようだ。ここでは兵庫県ではクリイロイグチは稀とのことなので、クリイロイグチモドキとしておく。
次はキヒダタケ、今年初めてのお目見えだ。
キヒダタケ Phylloporus bellus var. bellus (Massee) Corner
次も決め手に欠ける・・・コオニイグチ。傘燐片が小さいこと、傘径が小さいことが理由だが、これも胞子径で判断可能。
コオニイグチ? Strobilomyces seminudus Hongo
これはまるでドクロ城だ。シロテングタケだろうか・・・
シロテングタケ? Amanita neoovoidea Hongo
ついでに近くの定点の観察に行った。どうも、定点などと言っているが秋以外はあまりきのこが出ない場所らしい・・・。でもしょうがない。
まず、そろそろ咲くはずのサギ草を見に行った。でも、咲いているのはモウセンゴケの白い花ばかり。
モウセンゴケの花
そろそろ、本当に咲くのかどうか心配になってきた・・・。その後、山を登っていくが、きのこは少ない。ツルタケが出ていた。
ツルタケ Amanita vaginata var. vaginata (Bull.) Lam.
そういえば、今年はほとんどツルタケに出会っていなかったなぁ。あとは傘径1cmほどの分らないきのこ達。
不明
車へと下る道の脇に若いモミジタケが出ていた。
モミジタケ Thelephora palmata (Scop.) Fr.
昼になった。飯でも食べに行くとするか・・・。