ハイイロオニタケ Amanita japonica Hongo ex Bas
暑い日が続いているが、昨日の自宅周辺の山の様子から見て、もっと山側では夕立が降ったりして結構キノコが出ていそうだと思った。友人を誘って、また、鹿が壷へ行くことにした。予想通り、結構きのこの発生は多く、アマニタとイグチがその殆んどだった。朝は晴れていて暑かったが、そのうち雷が鳴り雨も降り出した。幸い雨は長くは続かなかったが、ヒルは大喜びで暴れ出した。まず、今日はアマニタについて報告する。
冒頭の写真は鹿が壷の散策の後に行った千畳平からの下りの途中、杉林の中に発生していたハイイロオニタケの群生である。丁度、出始めで程度の良い個体だった。
ハイイロオニタケ Amanita japonica Hongo ex Bas
千畳平にはもう一種のアマニタ、ヒメベニテングタケが出ていた。雨が少ないせいなのか、気温が高いせいなのか、発色は本来のものではない。
ヒメベニテングタケ Amanita rubrovolvata S. Imai
それでは、鹿が壷で出会ったややこしいアマニタ達を紹介する。まずはこれ。冒頭のハイイロオニタケの傘径は15cm前後であるのに、これは傘径5cm程。柄も細く、華奢である。
ハイイロオニタケ近縁? Amanita sp.
すぐ近くの千畳平付近で典型的なハイイロオニタケに出会っているだけに、これはハイイロオニタケそのものとは考えにくい。同様の環境で同じ日にこれだけの個体差はないだろう。
次はひどいピンボケ写真だが、これ一枚しかないのでアップした。
ガンタケ近縁? Amanita sp.
傷跡の赤変具合はガンタケを思わせるが、赤変の程度は弱く、傘に残る壷の破片はガンタケそのものの物とは思えない。相談した先達も新種ではないかとのことだった。分からないキノコは多い。
次は・・・全く分からない。根っこもちょん切れてしまった。一瞬、ツエタケかと思ったが違いは明らかだ。
Amanita sp.
最後はシロツルタケ?
シロツルタケ Amanita vaginata var. alba Gillet
その他、見かけたアマニタはツルタケ、コテングタケモドキ、フクロツルタケ、タマゴテングタケモドキ、ツルタケダマシなど。