知らないイグチ
*北陸のきのこ図鑑には良く似たイグチが3種記載されている。ミヤマススケイグチ(仮)、ミヤマアワタケ、ススケアワタケ(仮)であるが、いずれもぶな林のイグチで特徴も良く似ていて分からない。
遠くで鳴っている雷鳴を気にしながら登っていく。ブナが混じり出した辺りで傘裏が鮮やかに黄色いイグチが出ていた。分からないので採集して先へ行くと、この時期、この公園で良く出会う・・タケリタケ(Hypomyces sp.)が出ていた。幾つかに出会ったので猛りつつあるものもまとめて並べてみよう。
これは明らかにAmanita sp.だ。
これはイグチくさい。
中にはヌレギヌのものもあるかもしれない・・・。今日、出会ったものはどれも見栄えが良くないね。
これくらいにして、次は綺麗どころ。
ウスフジフウセンタケ Cortinarius alboviolaceus (Pers. ) Fr.
ニカワホウキタケ Calocera viscosa (Pers.) Fr.
ヤブレベニタケ? Russla sp.
* 傘、ヒダの着色の特徴はヤブレベニタケだが、柄には赤味はなく白かった・・。
ありふれたきのこ達だが、どれも色が綺麗だ。気のせい?
苔の上にオレンジ色の変なきのこが出ている・・なんだこれ?
冬虫夏草??
雷鳴は徐々に近づいてきて、奥ぶなの平辺りでとうとう、雨が降り始めた。そしてぶなの園地に着く頃には土砂降りになった。それでもぶなの木が葉を広げているので、それほどひどくは濡れない。
一年おきにトンビマイタケがでる大きなぶなの木の根元にはガマガエルが番をしていた。
ガマガエル
盆の頃にまた来よう・・。そのころには運が良ければトンビマイタケに出会えるだろう。下りにかかるとツルタケがポツポツと出ている。
ツルタケ Amanita vaginata var. vaginata (Bull.) Lam.
滝が幾つか続く。
傾斜が緩くなるとまた、カワリハツが出始めた。
カワリハツ Russula cyanoxantha (Schaeff.) Fr.
何というホトトギスか知らないが、綺麗に咲いている。
木の枝かと思ったら、おっと危ない!でかい青大将だ。腹の太さは5cmくらいはありそうだ。
綺麗な花を観賞しながら歩いて入り口に辿りついた。いつの間にか雨は止み、来たときと同じように晴れていた。夢を見ていたような不思議な気持ち。ヘビにばかされた?
公園入り口から管理事務所を写す