ヤマアジサイ
この所暑い日が続いている。雨は通り雨的には降っているのだが、日中の暑さのせいか菌類には酷な夏だ。確か、近畿・中国地方も「梅雨が明けたと思われます」だ、そうだ。
こうなったら、高度を上げるしかない!3連休の初日、今年2度目の岡山森林公園を訪ねた。自宅を9時過ぎに出て、途中の川の脇で昼飯を済ませ公園に着いたのはちょうど昼だった。管理事務所を越え、歩いていくと早速、ヤマアジサイが出迎えてくれる。
いつも、最初のカラマツ園地の様子を見て状況を観るのだが・・・、ほとんどきのこの姿は見えない。いくつかツルタケが出ているだけだ。
ツルタケ Amanita vaginata var. vaginata (Bull.) Lam.
と、いうことは・・・。
一度メインの道に戻り、少し進んでから右に入り登ってゆく。カラマツ混じりの林を進むと不思議なきのこを見つけた。どう言ったらいいだろう・・・。タマゴが開いたら何も無かった・・・という感じ。テングタケ属のツボだけのようなきのこだ。
知らない・・・
さらに進むとヒトの声が聞こえてくる。駐車場に停まっていたバスの乗客なのだろう。天気が良いだけに結構ヒトがいる。道端にクラガタノボリリュウタケが出ている。
クラガタノボリリュウタケ Helvella ephippium Lév.
這いつくばって写真を撮っているところに、団体さんが丁度通りかかった。ここで、タマゴタケかなんかの写真を撮っていたら、まだサマになったのだろうが・・・。「何かあるんですか?」、「はい、きのこの写真撮ってるんです・・・」、「えっ、どこですか?」、「これですよ!」、「・・・・。いろんな趣味があるんですね・・・」。
カラマツ林の端の辺りに新鮮なクロハツが出ていた。
クロハツ Russula nigricans (Bull.) Fr.
鮮度が良いので、ナイフで真っ二つにして変色の様子を観てみた。
切ってから5分ほどの赤変の程度。後は袋に放り込んで先を急いだ。
おまけは翌朝の同じ個体の写真。
クロハツ
そろそろ、傾斜が急になってきた。奥ブナの平まで登っていく。途中、出会ったきのこを紹介していく。
タマゴテングタケモドキ Amanita longistriata S. Imai
何故か、2個体が並んで出ている場面に良く出会うような気がするのだが・・・。
チャワンタケの仲間・・・径、8mm程。
アカカバイロタケ Russula compacta Frost
主役は虫?
キツネノエフデ Mutinus bambusinus (Zoll.) E. Fisch.
もう少し暑くなると緑鮮やかなクサイロハツが沢山出るところなのだが、今回は薄っすらと緑がかったカワリハツが沢山出ていた。
カワリハツ Russula cyanoxantha (Schaeff.) Fr.
ブナが混じり出して森が薄暗くなったせいか気が付かなかったが、ゴロゴロと雷が鳴っているのに気が付いた。また?・・・5月に来たときもそうだっけ・・・続く。