タマゴタケ
どこまで話したっけ・・・、まるでアラビアンナイト・・・と言いたいところだが、そんな良いもんじゃないか。
林に池の脇から入り込み、池に注ぐ沢の周囲の狭い範囲を歩いてきたのだが、最後に河原に出てみるとタマゴタケが二つ。タマゴタケはやっぱり目立つし、地味なきのこばかり見ていて、突然、目の前に現れると、ポッと気持ちが明るくなるような気がする。嬉しくなって何枚も写真を撮るのだけれど、後で見るとどれも同じでパッとしない。あの枝、どかしておけば良かったな、とか思っても後の祭りだ。
さて、それを期に林から道に戻った。これは、昨日見たもの。
ウスキテングタケ
前日は傘がまだ、開いていなかったが一日で開ききっている。
そのまま道を進んで、昨日は歩いていない山に登って行く。
キイロイグチ
また、出会った・・・
ウラベニヤマイグチ
もう、珍しいイグチではなくなったようだ。何年か前に神戸のS公園で見つけたときは、沖縄からしか報告されていないイグチが何で、こんなところに出ているんだろうと興奮したものだけれど、その公園から20kmは離れているこの山でも連日見掛けているのだから・・・。
山に登って行くと、きのこは極端に少なくなった。どうも、池や沢沿いの場所にしかきのこは出なかったようだ。仕方なく、山を降りた。さて、昼飯の時間になったが・・・・。車まで戻り走りながら食べる場所を探す。
結局、次に歩く山の道の脇で座り込んで食べることにした。食べ終わってまた歩き始めてすぐ、タマゴタケが幾つか出ているのに出会ったが、スルー。そして・・・
随分スマートはアマニタだ。まるでツルタケのようだけれど、ツバがある。じゃ、ツルタケダマシかと思って抜いてみると・・・
タマゴテングタケモドキ(アカハテングタケ)
襞は薄っすらをピンク色をしていると思ったけれど、写真でははっきりしない?ま、二人の合議制でそういうことにした^^;
ハナガサイグチ
この辺りを歩くのなら、先日アップしたツクバネの木が見たいとH氏から言われていたのだが・・・・、きのこを探していて、予想外の場所に生えているのに気が付いた。この場所は何度となく歩いているのに今まで気が付かなかった。地面ばっかり見ながら歩いているから・・・・
ツクバネの木
何で気がついたかというと、特徴的な葉の形を覚えていたから。気をつけて見ないと、ツクバネは葉と同じ色をしているので気が付かない。冬になると落葉して分かりやすくはなるはず。
さらに歩いて行く。
前日に、午前中に歩いた山で初めて見たイグチだ。乾いて傘の色が濃くなっているけれど、一目で同じだと分かる。昨日まで一度も見たことがなかったイグチを2日続けて、しかも別の場所で見るということは異常なことだ。
何かが大きく変わってきているんじゃないのか。H氏も見たことのないイグチだというので、無理やり博物館に保存しておいて貰うように、おしつけてしまった。
山の中を軽く歩いて周る。
ナガエノウラベニイグチ
純正。発色が素晴らしいけれど、青変性の乏しい純正のナガエノウラベニイグチ。
マルミノアヤメイグチ
余り知られていないが、結構いろいろなところで見かけている。以前、鹿が壷で写真を写してアップしたことがあった。この場所で見たのは初めてのような気がする。沢山出ていた。
アイタケ
色がとても綺麗だった・・・・。
さて、道から逸れて林の中に入っていく。この山は蚊がやたらと多くて閉口する。暑いうちは山がカラカラで蚊がほとんどいなかったのに、このところの雨のせいで何時も通りの蚊だらけの山に戻ってしまった。
で、大物二題・・・・
オオコゲチャイグチ
傘の径は30cmくらいかな。
アカヤマドリ
まだ、若いせいもあるかな、20cmくらい。
ちょっと、乾燥気味だけど、ツエタケ。ツエタケも種類が多いらしいが、さっぱり分からない。デンデン虫が這っている。。
いつもは蚊だらけだし、気味が悪いので歩かないところへ入って行くと、ベニタケ科のきのこがいくつも菌輪を描いて発生していた。
ドクベニダマシ?
柄が白く、傘の赤い皮が綺麗に剥ける。齧ってみると、辛味は全く感じない・・・・
隣の菌輪を描いている Russula sp. を見てみると・・・・
Russula sp.
傘の赤が綺麗。柄は赤味がさしていて、上の Russula sp.とは明らかに異なる。柄の赤味がはっきりしている個体と僅かな個体が混在しているが、菌輪なんだから同じ Russula なんだろう。
シロオニタケ
カワリハツ
クサイロハツの緑色とは違う。何となく曖昧な緑色。近くに紫がかったカワリハツが出ていたので、これもカワリハツということにした。
ダイダイイグチ
今年は・・・・、バライロアミアシイグチは出そうもないな・・・・、最後の斜面を歩きながら呟いた。
オオコゲチャイグチ幼菌
終わり。