最後のミノコバイモの自生地を出て峠を越える道を走って行く。この先通行止めという看板が出ているのだが、通行止めには迂回路があるのが普通だ。だから、構わず走ってゆくのだが・・・・、ナビで見る限り、辺りに集落もないし道も1本だけだ。峠近くの道の脇の岩肌に花が咲いている。
車を停めて見に行った。何となく、変わったスミレだなと思うけれど、分からない。
ミツバツチグリ
それからしばらく走ったが、看板には、「この先、完全通行止め」。どうも駄目のようだ。何とも不親切な話だ。迂回路がないなら、もっと前の所で迂回路を提示しておかなければ・・・・。地元の人だけが走る道じゃないのに・・・・
Uターンして、地図を開いて迂回路を探した。ナビは頭が固い。どうしても迂回路を探してはくれなかった。地図をみて何とか迂回路を探し出して峠を越え、目的地に到着した。車を停めて歩いて行くと・・・・
里山の斜面にはスミレが沢山咲いていた。
そして・・・
山裾の道を歩いて行き、カタクリの咲く斜面に漸く到着した。そう、最後の場所は天満地区、紙工のカタクリの自生地にしていた。既に数人の人達が花を見るために来ていて、このカタクリ園の管理をしている方も説明に出てきてくれていた。
カタクリはM谷で今年、初めて見たのだったがそれ以来だ。
満開のカタクリ。ちょっと、盛りを過ぎた頃だろうか。咲き始めのカタクリは色が濃くて、段々と色が薄くなり褪せてゆく。
カタクリの花の間に良く見ると白っぽい小さな花が咲いていた。
ホソバナコバイモ
実はこの斜面にホソバナコバイモが咲くと知っていて、ミノコバイモを探す旅の最後にここを選んだのだった。
白花と赤花
でも、カタクリの咲く斜面ではどうしてもカタクリが目立ってしまう。
このカタクリの斜面に最近、牧野植物園の人が視察に来たらしい。岡山県にはミノコバイモの自生地は10ヶ所ほどあるらしいが、ホソバナコバイモの群生地は3ヶ所しかないという。その一つがここなのだ。
白花が結構目につくので、どのくらいの頻度で白花は出現するのかと管理している人に効くと、5%くらいかな、という。あれ、結構白花は出易いようだ。そして、カタクリの白花はないのかと聞くと、白花は開花時期が遅めでこれから咲くだろうとのことだった。コバイモの白花はそれほど珍しいものではないのかもしれない。
お腹が空いた。。。そろそろ、切り上げようか・・・・
また、いつものように去り難く、何か撮り残していない廻りを見渡すと・・・・
ジロボウエンゴサク
ホソバナコバイモ
イチリンソウの咲き始め
車に戻り、遅い昼飯を食べに蕎麦屋に向った。
・・・・のだが、やっと辿り着いた蕎麦屋には「終わりました」の札が立て掛けてあり・・・・、何故か、豚カツとうどんを食べることになった。
おわり。