谷に降り始めて最初に目についたのがヤマルリソウだった。毎年、この辺りでは沢山咲いているのを見るのだが、でも今年見るのは初めてじゃないかな。そんなことを考えながら写真を撮っていると、後ろから人が歩いてきた。そして、写真を撮っているオレに「それ、何ですか?珍しいんですか?」と聞くのだ。・・・・「ヤマルリソウ。珍しくないけど、今年初めてだったから・・・」。何故か、言い訳しているオレ。
「花の真ん中の蕊が二つに分かれているのはルリソウというと、山渓のナントカに書いてありました」・・・・、何だ、いやに詳しいじゃないか・・・・。「そうなんですか?帰ってから調べてみよう」と返事したのを今、思い出した。それからしばらく下る途中に咲いている花とかを説明しながら一緒に歩いた。
写真を撮っていたのだろうか、なかなか来ないなと思ったが、下って行ってから道をそれて中に入り込んだ。
カタクリが咲いている。
カタクリは群生も良いけれど、こんな斜面にぽつぽつと咲いているのも良いもんだ。この斜面にはカタクリ以外にもいろいろと咲くのだ。
イチリンソウと紅白のケスハマソウ
岡山、広島周辺ではケスハマソウはほとんどが白花だが、ここのはピンク色の花も沢山咲いている。
酷く足場が悪くて、いわゆるガレ場だ。油断するとずり落ちて、足で花を傷めてしまいそうになる。
これは何だろう?
蕾の付き方はミヤマナルコユリかな・・・小さい、それにこの葉の色は?
斜面の苔に覆われた岩にスズシロソウが張り付いていた。
ここのケスハマソウは六甲山系のものとかなり違う。これも魅力的。
この斜面を下って行けば沢山の花が咲いているだろうが、やめとこ。ちゃんと咲いているのが分かったらそれで良い。
斜面を見おろしてから道に戻った。途中に・・・・
コミヤマカタバミ
道に戻りまた下る。前に来た時に高度差を測ったけれど忘れてしまった。何せ、帰り道が不安になる程下る。谷の底に着くと・・・
ちょうど見頃のカタクリが待ち構えてくれていた。
それから、川沿いを歩いて行く。
コミヤマカタバミ
谷の底のニリンソウはまだ咲き始めだ。
それから、陽のあたる河原で座り込んでボーっとしていた。しばらくして、河原をウロウロする。
シロバナネコノメ
ニリンソウ
ヤマアイ
川の流れを眺めていると、下り始めた時に出会った人が川下から歩いて来た。下った所にヤマシャクヤウがあったよと言うのだ。え、そんなのあったの?場所を聞いて行って見ようとすると、一緒に行ってくれるという。一緒にいろいろと話をしながら歩いてゆく。
ヒトリシズカ
そして下って行って淵が行くてを阻んだところを少し登った所に居た。
続く。