高速を降りてから揖保川沿いを北上する。道の脇の山から朝日が射しこんできた。天気は上々、気持ちの良い朝。でも、この天気が良すぎるのがきのこにはあまり良くないのだけど・・・・
音水を過ぎて・・・・
峠を越える辺りの気温は7℃だった。
気温は下がってきていて悪くはないのだが・・・・、雨が降っていない・・・。
高速に入ってから2時間半で目的地に到着。車を停めてから靴を換え、スパッツを付けGPSもスイッチオン。今日は独りだから慎重にしないとね・・・。山道だか獣道だか分らないような道を進む。
ムラサキシキブ
ツチアケビ
ブナは葉を黄色に染め始めている。
獣道はやがて沢に突き当たり消えた。そこから沢の脇の崖を木の根や草などに掴まりながら攀じ登った。そこはいつもの二つの沢が合流した場所の中州のような場所。登りきって前を見ると・・・・
ムキタケが立ち枯れのミズナラの木に出ていた。
それから、比較的平らな場所を歩いて探した。
ムキタケ
そんなに高い所に出ていても採れないよ。
何か所かでムキタケを採ったがナメコの姿が見えない。やっぱり、雨が降っていないのが良くなかったのだろうか。
ようやく見つけたのは・・・・
ナメコの幼菌
幼菌の頭が黒ずんでいた。これはマズイ。要するにナメコの幼菌が出始めたのはかなり前で、湿気がないので生長を止めてしまっているということ。ということは、この辺りを探しても育ったナメコは無いのかもしれない。
なめこ・・・・
ムキタケは相変わらず、プリプリしたのが見つかる。
一縷の望みをかけて高度を上げることにした。独りで登って行くのはちょっと心配だが、GPSは機能しているから迷うことはないだろう。登って行くと崖の下に見えていた沢が近づいてきて簡単に渡れるようになった。もう水は流れていない。
渡って3mほどの崖を登ると、また平らな場所に出た。
やった!と思って近づくとクリタケだった。
クリタケ
クリタケじゃな・・・・。なめこを探して歩き回った。
ここでもなめこは・・・・
なめこの幼菌
ムキタケ
干からびたなめこの奥に見える幼菌
凄い数の幼菌
これ以上探しても駄目そうだ。2回連続外したとは・・・・。でも、一雨来れば、一気に出始めるに違いない。
諦めて倒れている木に座って昼飯を食べることにした。
誰もいない山の中、風もなくて無音の山。これでガサッとでも音がしたら怖いところだ。熊が降りてきたら・・・・
おにぎりを食べながら、でも周囲を見回しながら座っていた。
つづく。