サワギク
日曜日は北部の山を歩いて、ベニバナヤマシャクヤクの群生地の下見に行く予定にしていた。本命は翌週なのだがヤマシャクヤクの花の寿命は短いので、下見のスケジュールを組んでいた。
ところが友人は待ち切れなかったようで、下見の下見をしたみたい(洒落です)。でも、まだ早かったようで下見の必要がなくなってしまった。それで、気になっていたこの山に花を探しに来たというわけだ。
国道から林道に進んで、行き止まりに車を停めて歩き出したのは10時過ぎ。最初から、かなりの急登で一気に汗が噴き出した。天気は快晴で、予報では猛暑になるから、熱中症に気を付けるように言っていたっけ。去年、ナツエビネの山で汗をかき過ぎて体中が痙攣して歩けなくなってしまったので、今回はスポーツドリンクを1本、お茶を1本、それと缶ビール2本(これは、ちょっと・・・)、合わせて2Lを背負ってきている。
やがて、傾斜は緩くなり草原の中へ道は続いていた。
二人静
草原は秋に草を刈ったのだろうか、シダとタケニグサが育ち始めている。草原の中にポツリポツリとある広葉樹の陰に目をやると・・・
あれ?ヤマシャクヤクじゃないか。それも、小さな蕾をつけている。
木の陰には決まってヤマシャクヤクが群れて生えていた。
中には、まだ地面から芽が出てきたばかりのものもある。確か、5月の初めに帝釈でヤマシャクヤクの花を見ているから、もう散ってしまっているはずなのだが・・・・、ベニバナヤマシャクヤクなのだろうか?
周囲を見回すと・・・・、少し上の方に大きな蕾を付けた個体を見つけた。
白い・・・・
やっぱり、普通のヤマシャクヤクなのかな。。。ベニバナヤマシャクヤクのアルビノだったりして。
それからしばらく登ったところの木陰にも・・・・
タケニグサやシダに混じってヤマシャクヤクが蕾を付けていた。これは、また、確認に来なければならないな・・・
やがて登山道は広葉樹林帯の中に続いていて、少し涼しくなった。こういう所を草の芽を見ながら歩くのは楽しい。
ジエビネ?
ホトトギスの仲間
ほぼ、ヤマジノホトトギスだろうが、花を見てみないと分らない。
?
見た時は葉の裂けるスミレ、ヒゴスミレかエイザンスミレだろうと思ったのだが、どうも違う。
周囲には・・・・
シハイスミレが沢山あったので、シハイスミレの変異だったのかもしれない。
ササユリの若い苗だろうか・・・・
山道は尾根に続いていてミズナラやブナが混じりだした。標高900mくらいまで登ってきてから登山道をはなれて支尾根を歩いたり、谷を下ったりして探索する。汗は流れるように噴き出してスポーツドリンクはすぐ空になってしまった。
平らになった辺りの木陰に沢山のヤマシャクヤクが群生していた。そして、花の跡が幾つもあり、花びらが地面に残っている株もある。
それにしても凄い群生だ。
滋賀の霊仙山で山ほどのヤマシャクヤクをみたことがあるが、兵庫にもこれほどの群生地があったとは知らなかった。でも、これがヤマシャクヤクだとすると、やはり登り始めに見た小さな蕾を付けた奴は・・・・
支尾根から急な斜面を落ちそうになりながら下ってゆく。下の沢沿いに何か咲いているかもしれない・・・・
つづく。