小さな野池の水面を覆うほどのヒメビシの群生を見つけた後、汗を流しながら坂道を登り、道端に停めた車まで戻った。
今日はヤマドリタケモドキにも今年、初めて出会えたし、ヒメビシ復活も確認できた。何か、もっと良いことがありそうな気がした。
最初から言うのも何だけど、運の良い日というのは次々に何かを思いつくものだ。多分、何らかの根拠があるのだろうとは思う。
車に戻って走り始めてから思い出したのは、10年程前に出会ったトガリワカクサタケのこと。その場所は車で走ればここから5分もかからない。
トガリワカクサタケにはその翌年、3年後にも同じ場所で確認していた。その後、本格的な夏きのこの季節の前に発生すること、
確認した場所に立ち入り禁止の看板が立ったことなんかでご無沙汰だった。
薄っすらとした記憶では季節は丁度今頃だし、久し振りに探してみようかなと思った。ブッシュから雑木林に入り込み、迷路のような
道を記憶に従って進む。かなり乾燥しやすい場所で、きのこが出そうな場所ではないのだが・・・・
トガリワカクサタケ
意外にも、陽の当たる場所にオレンジ色になったトガリワカクサタケを見つけた。
トガリワカクサタケは発生時は緑色をしているけれど、老菌になると黄色からオレンジ色に変色していくのだ。一つ見つけると、
その周辺を見て歩くと、ポツポツと他にも発生しているのが見えるようになってくるから不思議。
どっちも老菌
少しブッシュの奥の苔が樹下の地面を覆っている場所で・・・・
トガリワカクサタケ
?
あれ?同じような特徴、少し傘が大きくて薄紫色のきのこ・・・・
アケボノタケ
トガリワカクサタケ、アケボノタケ、どちらも自宅周辺では滅多に出会えないきのこ達だ。やっぱり、今日は憑いている。