今日もきのこ 観察日記

野山を散策したときに見かけたきのこ、草花、虫などを書きとめておきたい。いろいろ教えてください。

東遊歩道を進む  伊吹の山岳信仰に少しだけ触れる  2012.09.01.(4)

2012-09-05 23:11:31 | Weblog





 東遊歩道を進む。この辺りは草原が広く開けていている。その分、変化には乏しいのかもしれないが、開放感が魅力だ。





広い草原に、今にも開きそうなフジテンニンソウ、その奥にはイブキトリカブト、そのまた奥にはサラシナショウマ・・・


 伊吹山は石灰岩の山だ。山頂は草原になっていて目立たないが、所々に石灰岩が顔を出している。角が丸くなっているのは石灰岩が雨で少しずつ溶かされているから。典型的なカレンフェルトを見ることができる。この植相は石灰岩質の山であることと強く関係しているのだろう。









タムラソウ


 伊吹山の山頂に、これほどタムラソウが沢山、咲いているとは知らなかった。自宅周辺では見ることのない花だ。去年、訪ねたムラサキセンブリの咲く山で一株だけ見ただけだったのだが・・・・


 また、少し進むとサラシナショウマが群生している場所があった。ちょうど、見頃の花達。








サラシナショウマ

本当に風に吹かれて、ゆらゆらとしている。この風景が見たかったんだよ。


 しばらく、花と一緒に風に吹かれていた・・・・。そして・・・・




コイブキアザキ、アキノキリンソウ・・・、赤いのはシモツケソウの花のあとだね。




タムラソウ

 



伊吹山頂にはヨモギが沢山生えている。背景に見えているのはオオヨモギかオトコヨモギか・・・。


 しばらく進むと道の右側に鳥居が見えた。この鳥居の前は何度か通り過ぎているのだが、散策路のロープの外だし・・・・、何となく不気味な雰囲気が漂っているような・・・・。






 ロープの跨いで鳥居の辺りまで歩いて行く。








 鳥居の先で草原は落ち込んでいて、下からはガスが湧き上がってきている。何か、この辺りは別の空気が流れているような気がしてくるではないか・・・・


 秋を思わせる草原に、コオニユリが咲いている・・・・・。





 そして・・・・





 白龍神社の鳥居の前に立った。


 伊吹山は昔から交通の要所であって、また、伊吹山の地理的な条件も相まって、信仰の山として深く、全国的にあがめられていたとのこと。また、御岳信仰集団が身近な伊吹山を御岳の代わりの山に見立てて信仰の対象としてあがめてきたのだとか。


 この鳥居、石像も御岳を向いて立てられているんだってさ。御岳にも一度、登らなあかんな・・・。





 さて、散策を戻る。







 ガスがかかってきている。









 そろそろ、山頂の草原から駐車場に向かう下り坂に差し掛かった。











 この下り坂が道が狭く、足には石灰岩が所々、むき出しになっていて歩きにくいのだ。雨上がりのこの日は、道が滑りやすく特に気を使った。








タムラソウ


 この日、良く見かけたフウロ。今まで意識して見た事はなかった。




ミツバフウロ

初秋に咲くフウロ草なのだろう。沢山咲いているのに、今まで気が付かなかった・・・・。







 駐車場が見えた。随分、車が増えているな。9月1日が土曜日と言うことは・・・・、巷の学校では夏休みは明日の日曜日までなのかな・・・・。夏休みには縁がなくなって、分からない。






 最後の斜面を下り、見上げると・・・・




一面のフジテンニンソウ


 フジテンニンソウは他の植物を排除する性質があるのだろうか、サラシナショウマが追い遣らせているような気がした。


 アレロパシー?




マルバダケブキ



 もうすぐ、駐車場・・・・






 ここでは、いろいろな植物のせめぎ合いを見ているようで、面白いような、切ないような。。。サラシナショウマ、頑張れというのは、えこひいきだろうか。


つづく。



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登山道を下る? クサボタンとか・・・   2012.09.01.(3)

2012-09-04 23:09:50 | Weblog




 西遊歩道を進んで分岐を右、右と進む。何時の間にか青空が広がっていた。そのまま進んで、上野登山口に下りる登山道への分岐に出た。今日は一日のんびりと伊吹山頂で遊ぶ積りだし・・・・、登山道をしばらく下ってみようか。


 まだ、朝の10時半だから、山頂まで登ってくる人は少ない。急な下り道だけれど、花を眺めながらの気楽な下りだ。




オオハナウド?

北海道で見たオオハナウドは自分の背丈よりも高くて花も顔より大きな記憶だ。違うのかもしれない・・・・




ツリガネニンジン



 しばらく下ると、クサボタンが沢山咲いていた。







クサボタン




コオニユリ


 クサボタンは場所によっては花が終わり、あの特徴ある花後の姿を現しつつある・・・




クレマチスの花のあとのような・・・、チングルマも似ているか・・・




こちらは花盛りのクサボタン




同じような色をして・・・・クサフジ



 これ・・・・・、クサタチバナの花のあとだろうか??








遥か下に琵琶湖を望む

竹生島が見えている・・・・




三合目の建物、五合目?の小屋の青い屋根が見えている




オトギリソウ




シオガマギク




ミツバフウロ


 そして・・・・、またガスがやって来た。




セリ科の花



   
左:キンミズヒキ
右:アキノキリンソウ



 そろそろ下るのはやめよう。花も少なくなってきたし、下れば下るほど、後で登る道が長くなるんだから・・・・


 また、山頂の草原に戻る。













やっぱり、伊吹山は石灰岩の山。


 イブキトリカブトの群生にやっと巡り会った。



イブキトリカブト

 
 花が一つ一つ大きいので、群生となると目立つ。真っ青だし・・・




アキノキリンソウ




タムラソウ

棘のないアザミ・・・


 山頂に到着。周囲より3mくらい高いかな・・・。山頂近くにえびす屋さんの庭園がある。そこには珍しい花を集めて植えてあるのだ。多分、山頂で見つかった自然変異の株を移植しているのかな・・・、紹介。



   
白花のタムラソウ




これも。



 
白花のツリガネニンジン  今年最後の一輪。




白花のコイブキアザミ



 これは番外かな・・・・



咲き終わったはずのイブキコゴメグサ




マツムシソウ  山頂草原では見ない花だが・・・・



 庭園を離れ、東へ歩いて行く。




ヤマミゾソバ?




タムラソウとか



 東遊歩道を歩いて行く。危険とか書いてあるけれど、普段は大したことのない道だが・・・・、今日は雨の後だから、滑りやすいだろうな・・・・。暑い。





つづく。









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風に揺れる満開のサラシナショウマが見たい・・・・   2012.09.01.(2)

2012-09-03 23:08:01 | Weblog
 満開のサラシナショウマが秋風に揺れてる・・・・・、そんな光景を見たいと思っていた。山に登り始めてから今年で3年目。サラシナショウマは白山、大山、八ヶ岳周辺などなど、いろいろな所で見てきたけれど、初夏の高山で花を見ることばかりだったから、いつも咲き始めしか見たことがなかった。伊吹山ではたくさんの蕾を見ていて、いつか満開の頃に来たいと思っていたのだった。


 そんなことだから、そろそろ伊吹山頂でサラシナショウマもトリカブトも見頃になりそうだという情報を聞いた時、すぐに行こうと決めた。他にもいろいろと咲いているだろうし、尾根筋を歩いて散策もしたい。それで、山頂での車中泊ができるのかを調べたのだけれど・・・・。


 年によって車中泊を認めることがあるらしい・・・・、多分、今年は許可したのかな。でも、それは8月31日までらしい。伊吹山ドライブウェイに問い合わせたところ、9月からは許可しないとのこと。で、行こうとしているのは9月1日じゃないか・・・・。何という不運。今年はこんなことばかりだが、朝早く出て伊吹を堪能しよう・・・・


 土曜の朝、6時。支度を済ませ自宅を出る。






 コンビニによって、食料を調達。そのまま、高速へ。



   
左:高速に入ってすぐ
右:宝塚手前辺り



 天気は悪い。雨も降ったり・・・・。実は車中泊ができないと知ってから、土曜に行くか、日曜にするか迷っていた。土曜は朝は天気が悪いが、昼から回復して夜まで晴れそう。日曜は朝は晴れているが、その後、雨になるらしい。どちらを選ぶかといったら末広がりの土曜だろう。


 京都南を過ぎた辺りで青空が見え出した。






 そして、滋賀県に入り、朝の8時、何処かのSAで。



晴れてきた・・・



 そのまま高速を走り、関が原ICで降り、伊吹山ドライブウェイを走った。9時を少し過ぎた頃、山頂の駐車場手前で。





 ドライブウェイに入る頃は晴れていたが、山頂付近は雲の中で視界は悪かった。山頂駐車場手前の道沿いは実はいろいろな花が沢山咲いている。路側が狭く車が走ってくると危ないのだが、今日は朝早く車の数も少ない。ちょっと降りて花を見る。



ツリガネニンジン


 また、車に戻り駐車場に車を停めた。ガスが深く立ち込めていている。仕方がないので、朝飯を食べながら車で待機していた。


 やがて、ガスが薄れ、明るくなってきた。急いで支度をして車を出て、いつもと同じ西側の散策路を登って行った。



   



 視界が広がった。




道の右側、サラシナショウマが満開の草原


 道の反対側の斜面を見上げる・・・・





そこら中、サラシナショウマが満開だ。



   
ルリトラノオ

こちらは、終盤?




コイブキアザミの向こうにもサラシナショウマ・・・・






 良く見るとフジテンニンソウも一緒に咲いている。






 イブキトリカブト、多分。でも遠くて良く見えない。





 ヤマアジサイの花は紅葉?もう、赤く色付いてしまっている。







フジテンニンソウ






 ルリトラノオは盛りを過ぎていたが、場所によってはまだ、何とか。良かった。ルリトラノオもタンミングが合わず、なかなか、見れない花なのだ。盆休みは何処かに遠出していることが多いから・・・・





水滴を宿して綺麗だ。




シオガマギク






 西の散策路から登山道方面に向かう。










   
エゾフウロ



 もう、山頂は秋めいている。これはゴマナだろうか・・・・








コオニユリ






 快晴になった。まだ、10時半、これから暑くなりそうだ。


つづく。



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初秋の伊吹山 今頃、予告でもないけれど・・・   2012.09.01.(1)

2012-09-02 20:13:17 | Weblog
 サラシナショウマは今まで、いろいろな所で見ているけれど、咲き始めしか見たことがない。そろそろ、満開の頃との情報で、行くことにした。




朝6時に家を出て、高速を飛ばすが、途中、何度か雨が激しく降ったり。でも、それも計算の内。


 高速を降りて、伊吹山頂へ向かうと、山頂駐車場には深くガスが立ち込めていた・・・・が、やがてガスも薄らぎ、気が付けば、快晴。


 西側の散策路から山頂へ向かうと・・・・



サラシナショウマ


 サラシナショウマは満開、大好きなルリトラノオは・・・・、何とか。





 イブキトリカブトも見頃だし・・・・





 地味なテンニンソウもこれだけ多いと圧巻。。





 一人、夕方まで伊吹山頂で戯れる。



夕方の琵琶湖を望む・・・


 予告、初秋の伊吹山頂。

 
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