気ままに自転車ツーリング♪

70代になり60代からの散歩が中心となりました。50代は健康維持のため何かスポーツをと、消去法でサイクリングでした。

一億総○○考

2004-05-23 18:29:05 | 一億総○○
一億総懺悔---為政者の責任を全員で償おうという時の権力者の無責任体質を「正当化」した言葉。以後この言葉が社会に蔓延しようとは思っていなかったに違いない。なぜなら、自らの責任をうやむやにすることにやっきになっていたのだから。誰が言い出したのかを調べたい。

一億総白痴化---テレビ時代の幕開けに、これによって世の中がどう変化、影響を受けるかを予見した大宅壮一の「警鐘」である。この通りになったかどうかはわからないが、テレビがとてつもなくつまらなくなった、ということだけは事実であろう。

このように、一億総○○という言葉で規定する世の中の事象には、正当化、警鐘だけでなく、その言葉によりわかったように思う、思わせる力がありそうだ。

一億というのは、日本人全体がという意であるが、これにより括られる数は実際はどの程度なのだろうか。
100%なら誰もが異を挟まないだろう。
「一億総オヤユビキタス化」(私のネーミング)と表現すれば、携帯電話の所有率が6,70%に達し、そのうちの大部分が親指入力でメールを利用している実態を明瞭に表せているのではないだろうか。
普及率が半数を超えていれば、このような表現にはムリが感じられず、
「確かにそうだなぁ」との納得性、支持が得られるのではなかろうか。
では、括られる集団が50%以下ならどうだろう?
その傾向が顕著であり、いずれ半数を超えることが予想されるなら予見性、先見性を持ったネーミングとして人口に膾炙されることだろう。
10%以下ならどうか?
それに括られる集団なら納得するかもしれないが、その他にとって一億総○○には違和感を持たれ、意図的な胡乱臭さを感じ取るのではなかろうか。
周りに該当しそうな人がいれば、表現の意味はわかるだろうが、それは○○族とか○○派とか○○イズム程度の認識であろう。
ただ、ここに世の大勢になりそうな予感を感じ取れるなら命名者の卓見性があろうというものだ。
しかしながら、多くはそうなればいいという「願望」を表現したものではないだろうか。

一般的には、顕著な傾向をその萌芽期に気づくか、普及し一般化した事象を的確に表現したか、為政者の強い意図によりマスコミを操作したものが多くの人の記憶に長くとどまるような気がする。




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