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新橋演舞場3月公演 スーパー歌舞伎

2009-03-09 18:17:04 | 今日見た映画(ビデオ、TV含む)
新橋演舞場の3月公演は弥生花形歌舞伎 猿之助十八番の内

「獨道中五十三驛(ひとりたびごじゅうさんつぎ)」であった。

相変わらず新聞のサービス(抽選形式)であり、席は期待せず雰囲気を十分に楽しめた。とりわけ今回は市川猿之助創始のスーパー歌舞伎でこの演目は13年ぶりとの事で人気も高い。市川右近大活躍である。

第一部の見せ場は、猫の化身の妖婆の宙乗りで、これは場所的には良くない私らの位置にまで吊り上げられて空中を移動するという仕掛けである。

第二部は、箱根山中の大滝での場面。20トンもの水を流しながらの大立ち回りである。流れ落ちる水に転がったり、水を掛け合ったり、とにかく唖然とする面白さ。

そして、第三部は右近の変わり身の大繰出しで流石に右近の顔には汗が光り輝くのがわかるほどの大熱演であった。

11時から15時半まで存分に楽しませてもらった。家内も肝心なところは楽しんで見ていたようだ。最初の口上で、お話はとにかくシンプルですから、といっていたがまさにそのとおりであった。

------------------【以下 新橋演舞場HPからの引用】---------------------

【演目と配役】

新橋演舞場
新橋演舞場 弥生花形歌舞伎
猿之助十八番の内
ひとりたびごじゅうさんつぎ
獨道中五十三驛
市川右近十五役早替りならびに宙乗り相勤め申し候
平成21年3月4日(水)~23日(月)

お三実は猫の怪/江戸兵衛/丁稚長吉/信濃屋お半/芸者雪野/帯屋長右衛門/弁天小僧/土手の道哲/女房お絹/鳶頭右之吉/雷/船頭澤七鬼門の喜兵衛/土手のお六/由留木調之助   市川右近
丹波与八郎  市川段治郎            
重の井姫/荵の方  市川笑也          
弥次郎兵衛女房おやえ  市川笑三郎            
喜多八女房おきち  市川春猿               
石井半次郎  市川弘太郎        
赤羽屋次郎作/赤星十三郎  市川寿猿         
赤堀水右衛門/雲助逸平  市川猿弥      
由井民部之助/十文字屋おもん  市川門之助

【みどころ】
 猿之助十八番の中で最も人気の高い作品ともいわれる『獨道中五十三驛』。市川猿之助が、久しく上演の途絶えていたのを昭和五十六年に復活して以来、全国各地で上演され人気を博していますが、東京では実に十三年ぶりとなる待望の上演。スピーディで息をつかせないストーリー展開に、宙乗り、本水、早替りといった、スペクタクル満載の演出を随所に散りばめたこの作品。猿之助歌舞伎の真髄をたっぷりと楽しんでいただきます。

 京都を振り出しにした道中で、十五役早替り、化け猫の怪奇、海中や大滝での立ち廻りなど、次から次へと押し寄せる見せ場の連続。由留木家(ゆるぎけ)に伝わる二つの家宝をめぐって、敵味方が追いつ追われつ、東海道五十三次の宿々を舞台に日本各地を東へ西へと駆けめぐります。「東海道中膝栗毛」でおなじみの弥次さん喜多さんの女房おやえ、おきちもコミカルに登場。やがて、目的地のお江戸日本橋も近くなります。果たして無事に二つの家宝を取り戻し、この騒動を落着させることができるのでしょうか・・・

 特にこの通し狂言のハイライトは岡崎・無量寺(むりょうじ)の場で、化け猫が十二単(じゅうにひとえ)をまとって宙を飛びます。また、大滝での立ち廻りでは、二十トンもの本水が降り注ぐ中でのダイナミックなアクションをご覧いただきます。市川右近が鮮やかに十五役を早替りで演じる中、テンポよく繰り広げられる、楽しさと驚きいっぱいの超大作をぜひお見逃しなく!

【市川右近が語る『獨道中五十三驛』】
3月新橋演舞場では、澤瀉屋一門による、 弥生花形歌舞伎 『猿之助十八番の内 獨道中五十三驛』が上演されます。歌舞伎美人では出演される俳優の方々に、みどころをお伺いいたしました。第一回目は、市川右近さんに作品の魅力をご紹介していただきます。
                    ▼
 今回、師匠猿之助が初演からなさっていた役々を勤めさせていただけることを、とても嬉しく思っています。

 まず見どころの一つ“十二役の早替り”について。最近は映像社会でCGなども良く出来ているせいか、お客様もあまり上手く早替りをしてしまうと、似たような俳優が出てきたのかと錯覚してしまい、驚いていただけないということがあります。
 師匠も数々の舞台で早替りを勤めて気づかれた事なのですが、早替りは上手く変わってしまうという事だけでなく、舞台に猿之助なり、右近なり、俳優が一貫して存在していないと妙味が無くなってしまいます。
 かといって、お客様に媚びた感じを与えたり、あえて強調する必要はないのですが、早替りにどこか手作り的なところがあることで、お客様もゆったりとした豊かな気持ちでご覧いただけますし、それが、江戸歌舞伎の発想の豊かさ、美意識の面白さなのだと思います。

 他にも、このお芝居には様々な演目の色々な場面がパロディーとして登場します。“道哲”や“お六”、“弁天小僧”まで出てきます。その一役一役のキャラクター性を出来る限り出すことで、本編からのパロディーであるということにお客様に気づいていただけるようにしたいと思っています。そういったところを色濃く出すことで、舞台にも面白みが増し、きっと歌舞伎通のお客様にも喜んでいただけると思っています。

 化け猫の宙乗りも見どころの一つです。師匠の猿之助の真骨頂であった、お三婆さんの化け猫、妖気漂う中にもどこか愛嬌のあるように勤めたいと思っています。

 このように『獨道中五十三驛』は見どころが盛りだくさんのお芝居です。初演のとき、初日の終演時間が10時半位になってしまい、当時高校3年生だった私の役は早々にカットされてしまいました(笑)。
 上演のたびに、どの場面を入れていこうかと工夫を繰り返し、再演のたびに姿を変えてきました。一昨年、名古屋の中日劇場で上演させていただいた際には、より娯楽性豊かな場面を多く連ねて、エンターテイメント性を強くしたことで、お客様にもとても喜んでいただきました。

 こうして変化を続けている『獨道中五十三驛』ですが、江戸時代から続く歌舞伎ケレンの持つ“お祭りのような魂の燃え上がり”、そのみずみずしいエネルギーは初演から変わらずにこのお芝居の中に生き続けています。お客様には、江戸時代にフラッシュバックしていただきながら、お芝居を楽しんでいただけたら嬉しく思います。

公演情報は こちらをご覧下さい。

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2 コメント

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Unknown (玉虫)
2009-03-12 19:17:57
この演目は「スーパー歌舞伎」ではありませんよ・・・・。一応古典歌舞伎の分類です。
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ご指摘 (クロタマ)
2009-03-12 19:41:25
玉虫さん はじめまして。
ご指摘ごもっともですね。ありがとうございます。
猿之助一座の演出の特徴を出したものでしたので、括った言い方で「スーパー歌舞伎」と書いてしまいました。
原作は鶴屋南北ですから全くの古典ですよね。
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