気ままに自転車ツーリング♪

70代になり60代からの散歩が中心となりました。50代は健康維持のため何かスポーツをと、消去法でサイクリングでした。

阿部次郎「三太郎の日記=補遺」を読む 作家がいて評論家がいて読者がいる

2023-05-02 19:16:28 | 今日読んだ本
出がけ前の天気予報では雨の日が多いようだった。
そういうわけで少し硬めの本を(それが重いんだな)バッグに詰めてきた。
まぁ、わからないなりも夕刻近くに読み終えた。

かつて評論家というのは作家の創作の苦労を無視したいい加減な人種と知っていた。
(追記 思い出した。作家が創作にかける時間から見れば評論なんておこがましい。五月蠅いだけだ。)
確かに評論家がそこまで言うなら自作を世に出してみよと思う。
そんな人もいた。酷評されたようだが。
人を評すれば必ず自らにも帰ってくる。

評論、感想でもいいが客観的な批評は少ない。
多分、その時の体調に心の持ち具合によって書き連ねていると思う。
時を移せば感じ方、書き方も変わるだろう。

そんな思いでこの本を読み終えた。
小説、詩歌、演劇の評論が多い。音楽、美術はほとんど無し。
ただ、彼は評論に徹して小説に手を染めなかったのは適切な判断だった思う。

作品を評論(あるいは口コミ)でその作品に接するか否かを決めるには役立つ。
それで鑑賞眼を養えるかは人それぞれの見識次第だ。

本書の100ページに栞が挟んであった。
多分ここで挫折したのかもしれぬ。
371ページの三分の一にも満たないところで。
まぁ、そういう年頃だったのだろう。

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出版社 ‏ : ‎ KADOKAWA (1970/5/1)
発売日 ‏ : ‎ 1970/5/1
購入本: 1975/4/20 第5版
単行本 ‏ : ‎ 371ページ

追記
満月の近い月明りである。
南西の空に三角の三星。
国立天文台の「今日のほしぞら」で調べてみた。
どうやらふたご座のカストルとポルックスで下にあるのは火星のようだ。
さらに右下にひと際明るく輝く星が金星とわかる。
街中より夜が暗いので星を眺めるのもここでの楽しみの一つだ。

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