日本ＳＦこてん古典～３未来への扉～

なんだか、読み終えてしまった。
８５年１１月に読み終え、今回２０年ぶりの再読だが、
ＳＦ発掘史として後世に残る作業と思う。

それにしても、過去の偉大な（？）、構想力豊かなＳＦ作家も
いまや７０前後となり、飛んでる創作能力もようやく人並みに
なったのか、とんと新作の話題を聞かない。

果たして後進は育ったのか？疑問である。それとも私自身、
加齢の結果として、かってのようなトンでもない出来事のお話に
関心をなくして現在のＳＦ事情に疎くなったのか。

たとえば、筒井康隆のぶっちぎれたストーリの展開に、
通勤電車内で笑いを押し堪えながら読んだ数々の作品の記憶は
今でも鮮明で懐かしく思い出す。

ともあれ、読書三昧から遠のいて久しい私にとって、
現在の文学事情に疎いのは仕方あるまい。

なぜか、新作より、私の書棚からかって読んだ本をカバンに入れて
車内で読み返しているのが、今の読書スタイルなのだから。