半谷範一の「オレは大したことない奴」日記

B級自動車ライターのカオスな日常

13年越しで再びコンプリート。震災で割れてしまった私のコーヒーカップのお話。

2024-03-11 18:00:00 | 陶磁器、銀器、カトラリーなど
今から13年前の東日本大震災の時、幸い我が家の被害は軽微だったのですが、その少ない被害の中に私が愛用していたお気に入りのコーヒーカップがありました。我が家では普段使いのカップ類に関してはこんな感じでビルトインの食器棚に収納しているのですが、私のカップ&ソーサーは手前側に置いてあったのでカップだけが落下して割れてしまったのです。




というわけでソーサーだけになってしまったものの、結婚して間もない頃にカミさんと二人で自由が丘で買い揃えた思い出の品物だったし、あの地震の記憶を常に忘れないようにしなければならないという気持ちもあり、そのままずっと書斎のデスクの上に置いて使い続けていました。ちょっとお菓子を載せたりするときに便利だったというのもありますけどね。




ご覧のように、このアイテムはリチャードジノリの "ピンチョ ネロ" という名称のモデルですが、何故か日本国内では "インペロ コンテッサ ネロ" という大仰な名称(笑)で呼ばれていました。




このパターンは既に90年代の後半には生産終了になっていたものの、eBay等では時々NOS(デッドストック)が売りに出ることがありました。もちろん大半はカップ&ソーサーのセットで、カップだけが単品で売りに出ることはまずなかったけれど・・・待っていればチャンスは巡ってくるものですね。つい先日、未使用のこのカップだけが出品されたので迷わず落札してしまいました。




13年の時を経て、再びカップ&ソーサーをコンプリートすることが出来ました。諦めずに待ち続けて良かった。




こうして、再びカミさんの "イタリアン フルーツ" の隣に置くことが出来ました。



私が何故カップ&ソーサーのセットではなく、カップだけが売りに出るのを待っていたのか?それを説明できる合理的な理由はありません。ソーサーが2個になっても何の不都合もありませんし、正直セットでもカップ単体でも価格に大きな差はないですからね。もしかしたら、私にとって「あの震災で失ってしまった "欠けているピース" を探し続ける」ことが何か大切な意味のある行為のような気がしていたのかもしれません。

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