半谷範一の「オレは大したことない奴」日記

B級自動車ライターのカオスな日常

アキュラシーインターナショナルの6㎜BR、スコープを100mに戻しました。

2024-06-01 18:02:18 | ライフル射撃、ライフル銃
ちょっと時間ができたので、急遽 千葉県射撃場に行きました。




先日の技能講習対策で50mにセットしたスコープを、再度100mに戻すことにしたのです。




前回、100mをゼロにしておくことを忘れていたので、なんとなく記憶を頼りに調整してみたら・・・あっ、ちょっと上だった。




ほぼ合ってるけど、もう少し上かな?。




大体こんなモンかな?。12×のメタリックシルエット用スコープじゃこれ以上煮詰めようとしても無意味でしょう。




最後にダメ押しでもう3発。はい、これで完了ですね。今度はちゃんとこのセッティングをゼロにしておきました。



アキュラシー・インターナショナル・クーパーマッチ スタンダード
6mm BR 100m ✕ 3発
弾頭 : ラプア スキャナー “L” 105Grs.
ケース: ラプア
パウダー : Verget 29Grs.
プライマー : フィオッキ

雷管や火薬の品不足、相変わらず解消されていません。以前だったら10発でのグルーピングでテストしていた物を最近は5発に減らしていたけれど、今回はさらに減らしてついにハンティングライフル並み?に3発でのテストになりました。私は元々そんなに沢山撃つ方じゃないんで多少の値上がりなら我慢できるけど、さすがに手に入らないのは困るようなぁ・・・
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シャーシとボルトから見るアキュラシー・インターナショナルL96A1とAW以降の比較。

2024-05-30 18:00:00 | ライフル射撃、ライフル銃
アキュラシーインターナショナルのライフルに関して、私がAW以降より旧いPM/L96A1の方が好きだというと、不思議に思う方が多いようです。「なんで改良されている新しいモデルより、古臭いモデルの方が好きなの?」という訳ですね。でも・・・本当に新しいモデルの方が無条件に優れているのかな?。というわけで、今回は実際に比較しながら、その辺りを探ってみることにしましょう。




皆さんご存じの通り、このシリーズのルーツであるPM/L96A1もAW以降のモデルも、アルミのシャーシに4本のボルト(この時代はM6)+接着でアクションを固定しています。緑色がL96A1用、黒色がAW用で、もちろん共にアキュラシーインターナショナル純正品です。基本的な構造は同一で、メインのシャーシの部分の幅は1.25インチ、ストック部分は1インチで、これは現行モデルのATでも変わりません。つまり、特に命中精度向上のための変更は行われておりません。






全体の作りを見ると、パイロンインダストリーがOEMで製作していた頃のPM/L96A1の方が、AW以降より遥かに丁寧であることが分かります。AW以降になるとより量産化に適した変更とコストダウンが実施され、ご覧の様にセンターセクションも削り出しから鋳物へと変更されてしまいました。AW後期型になるとさらに大きく変更され、センターセクションこそ削り出しに戻ったものの、前後セクションは溶接ではなくピン止め+エポキシでの接着になりました。












これは現行モデルのAX用のボルトとPM/L96A1時代のボルトの比較。AW以降ではボルトが黒染めでボディの後部に凍結防止用のスロットが彫られているのに対し、PM/L96A1の頃はシンプルなデザインである上に擦れて艶消しになってます。でもこれ、決して仕上げが悪いからじゃなくて、精度を追及してアクションとボルトのクリアランスをギッチギチに詰めちゃってるからなんですよ。実用のための銃としてはダメダメだろうけど(笑)、競技銃としては惚れ惚れするポイントです。



現実にはアキュラシーインターナショナルのライフルはPM/L96A1の時代から別に命中精度が向上しているわけじゃないし、ボルトが凍結しなかろうが、ストックが折り畳めようが、マズルブレーキが付こうが、銃身交換が簡単になろうが・・・改良といわれている部分は別に射撃用としてのメリットには繋がらない事ばかり。少なくとも私にとっては最新=最善ではなく、むしろ競技銃としての血統を色濃く残しているPM/L96A1の方がより魅力的な存在であり続けているのです。


■本日のオマケ
AWのストック、ここに穴が開いているのは純正で採用されているアキュショット(Accu-Shot)のモノポッドをボルトオンで装着するためなんですよ。




でも個人的には、このGTKプレシジョンのAIモノポッドの方が気に入っています。

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ピストル射撃の参考書、色々と買ってはみたけれど・・・

2024-05-10 18:00:00 | ライフル射撃、ライフル銃
私がいわゆる "片手系" の射撃を始めたのは大学3年の時のこと。母校のOBにFP選手の先輩がいらっしゃったり、まだ500人枠にも余裕があって周囲にAP(エアピストル)の推薦を受けた同級生が何人かいたので私も興味を持ったのです。当時はCO₂式エアピストルの黎明期で、私が買ったのもファインベルク・バウのM2というCO₂式の銃でした。発売直後で間に合わなかったのか?取説はご覧のようなコピーで、テストターゲットもM65/80用の取説に貼り付けられていました。




その頃はA.A.ユーリエフの『ターゲット・シューティング』程度しかピストル射撃に関して書かれた本がなく、当時としても内容が古過ぎたので、まずはアメリカで発行された洋書で適当な参考書を探しました。しかし、調べてみたら今でいうところのプラクティカルシューティング系やアメリカ国内のみで行われている草競技系の本ばかり。期待に反してISSF種目に役立つような本はほとんど見つかりませんでした。




アメリカの本でISSF種目に関して参考になったのは、事実上Hans Standl著の『PISTOL SHOOTING AS A SPORT』と『PISTOL SHOOTING』やMTUの教本程度でしたね。




そんなわけで、ピストル射撃競技関連で参考になったのはむしろイギリスで発行されていた本でした。これらの本の中には現在でも手に入るヤツがあるようですね。でもさすがに今となっては内容がちょっと古いので、もう現役の射手の皆さんにお勧めできるような本はなくなっちゃいました(笑)。正直、以前に日ラが発行した教本や『オリンピック・ターゲット・シューティング』の方が遥かに役立ってくれるはずです。



ポジションシューティング関係では今でも役に立つ参考書がいくつかあるけれど、残念ながら現在普通に手に入る "片手系" の参考書の中にはお勧めできそうな本はありません。どこかで最新の理論や技術を紹介した本を出してくれないかなぁ・・・
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アキュラシーインターナショナルのクーパーマッチ・ライフル、ボルトを交換しました。

2024-04-22 21:22:48 | ライフル射撃、ライフル銃
話は前後してしまいますが、実は昨年アキュラシーインターナショナル(AI)・クーパーマッチのエキストラクターが折れました。色々調べてみたところ、残念ながらこのタイプ用のエキストラクターは既に生産終了でメーカーからは入手できず、ワンオフで製作するのもかなり大変そうな形状だったので、互換性があるといわれているAX用のボルトにアッセンブリー交換することになりました。




しかし、届いたボルトを組み込んでみてビックリ!。クーパーマッチ用(右)とAX用(左)ではボルトボディのリセスの切り方が異なっていたのです。まぁひと手間余計に掛ければ(閉鎖時に一度ボルトストップを押す)無加工でAX用ボルトが使えるので互換性なしとは言い切れないけれど、さすがにちょっと面倒なんでどこかで加工してもらおうかな?。で、最初はフライスでリセスを切り直せばOKだろうと軽く考えていたのですが・・・




何とAIのボルトは熱処理されているので超硬のエンドミルでも文字通り歯が立たないことが判明!。何とかならないかいくつかの銃砲店に聞いてみたものの、どこからも良い回答はいただけません。こりゃこまったなぁ。しかし捨てる神あれば拾う神あり。埼玉県の某ガンスミスさん(ご本人のお許しが出たら、私のブログでも紹介させて頂くことにします)が、何とリューター+砥石のビットでリセスの部分を削るというとんどもなく手間の掛かる方法で加工してくだいました。




また、AX用のボルトを使用すると不発が出るので、当初は撃針やボルトシュラウドは元々使っていたクーパーマッチの物を移植して使用していたけれど、撃針スプリングを組み替えていただくことでAX用の角型シュラウドが使えるようになりました。




AX用の角型シュラウドに交換したことにより、安全装置も格段に使い易くなりました。元々シングルショットのターゲットライフルでは基本的には安全装置は使わないので、最初から装備されていない銃も珍しくはないけれど、デザイン的にもAX用の安全装置付き角型シュラウドの方が好みなので(笑)、私的には大満足です。



ゲージで測ってみたらヘッドスペースはオリジナルのボルトよりちょっとタイトになりましたが、今の所は実用上は特に問題を感じることはありません。この銃に関してはもうこれで満足かな?。
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技能講習対策で、アキュラシーインターナショナルの6mmBR用スコープを50mに調整しました。

2024-04-18 18:00:00 | ライフル射撃、ライフル銃
急遽予定を変更して、千葉県射撃場まで行ってきました。




来週の週末に技能講習があるので、100mにセットしてあったアキュラシーインターナショナルのクーパーマッチ(6mmBR)に載せていたリューポルドのメタリックシルエット競技用12Xスコープを50mに調整しておくことにしたのです。前回の技能講習で使用したタスコの6-24Xは価格も安いし、技能講習で3年に一度しか撃たない50m専用にするには中々都合が良かったんですけど、残念ながら現在別のテストに使用中なので今回は使えません。




100m→50mだったら左右は誤差の範囲に収まるはずなので、今回は上下の調整だけで何とかなるでしょう。最近は火薬も雷管も手に入り難くなっていて無駄弾を撃ちたくないこともあり、事前に弾道計算ソフトで100mに比べてどの位上に当たるかを計算し、その位置にレティクルのセンターが来るように調整して5発撃ってみたら・・・




・・・あっ、ほとんど合ってる。まぁ当たり前といえば当たり前なんですけど、ここまで計算通りに行くとちょっと感動しますね。



アキュラシー・インターナショナル・クーパーマッチ スタンダード
6mm BR 100m ✕ 5発
弾頭 : ラプア スキャナー “L” 105Grs.
ケース: ラプア
パウダー : Verget 29Grs.
プライマー : フィオッキ


その後、少し下に調整して5発。




ちょっと右に調整してさらに5発。まぁターゲット用としては低倍率なんで、この辺りが限界かな?。私のような三流ヘッポコ射手じゃ100mでも50mでもあまりグルーピングに差が出ませんねぇ。トホホ~。




最後に新しい標的に撃ち込んでみたら・・・




さらにダメ押しでもう1発。



まぁこの程度当たれば、実技の基準点はクリアできそうです。
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過去に使用してきたシューティングジャケットの話。

2023-11-17 18:00:00 | ライフル射撃、ライフル銃
ウォークインクローゼット(という名の物置部屋)の中を整理していたら、昔使っていたシューティングジャケットが色々出てきました。というわけで、今日はそのお話です。

私が15歳、中学三年生の時に最初に最初に買ったシューティングジャケット・・・当時はまだ射撃コートといっていましたが・・・は、銀座銃砲店オリジナルのチャンピオンというタイプ。茶色とベージュのツートーンのヤツといえば、古いライフル射撃選手の皆さんなら「ああ、あれか」と思い当たることでしょう。残念ながらこれは処分してしまったようで、クローゼットの中には残っていませんでした。




その後、若干ですが成長して体型が変わり、大学生の頃には合わなくなってしまったので、このホークアイのコートを手に入れました。本当は黒/白の革のコートが欲しかったけど、私に買えたのは一番安いスタンダードキャンバスコートで、ご覧の通りのペラッペラのヤツでした。しかし、当時の私の体形やフォームには合っていたようで大変使いやすく、ARもSBもこれを着て撃った点数が私の自己最高記録となっています。さすがに今はお腹も出ちゃって使えませんけどね(笑)。




その後に手に入れたのがこちら、同じホークアイのデラックス革コート。欲しかった前面が黒で背中が白というタイプです。クルトが登場する前は結構流行っていたので、今でもレギュレーションの緩いローカル試合等ではベテラン選手の方々が使っているのを見掛けます。でも残念ながら私が買ったヤツは吊るしでサイズがイマイチ合っていなかったこともあり、ほとんど出番がなくお蔵入りになりました。正直、クローゼットから出てくるまでは買ったことすら忘れてましたよ。




その後、仕事が忙しくて銃を撃てない時期やAP1丁だけだった時期もあったけれど、独立して時間に余裕が出来ると再びSBを撃ちたくなりコートを新調しました。吊るしのホークアイで懲りたので、今度はエニスでちゃんと採寸して作って頂きました。確か1990年頃の事だったと記憶しています。その後、世の中がクルト一択になって以降もずっとコレを使い続けて現在に至ります。残念ながら現在のISSFのルールには適合しないけど、今でもローカルの草競技なら現役ですよ(笑)。




前装銃を撃つようになってもずっとエニスで作っていただいたヤツを使い続けていたのですが、火縄銃のスタンディングのフォームはISSF系の射撃フォームとは大きく異なっているので、ちょっと使い難さ(左手の自由度が足りない)を感じていました。それでが嫌でジャケットなし!で撃っていたこともあるけれど、海外の選手(やはり現在はクルトが主流)が使っていたフリーランドのヤツが使いやすそうだったので試しに私も手に入れてみました。でもこれもあまり使ってないなぁ。




最後のオマケはこちら、数年前に手に入れたホークアイのUSAタイプのシューティングジャケットです。こうやってベルトで縛るタイプは私が射撃を始めた頃にはすでに国内の公式戦では使用できなかったけれど、これを着て昔のUSハイパワーライフルマッチにでも使われていたような古い大口径ターゲットライフルでも撃ったら面白そうだと思って手に入れたのです。まだ当分そのその夢は実現できそうにないですけどね。



私のシューティングジャケット、残念ながら現在のISSFレギュレーションに合致する物が一つもなくなってしまいました。本当は新しく作らなくちゃいけないんですけど、既にSBは手放しちゃったし、年齢的なことを考えてもこの先グレードの高い公式競技に参加することもなさそうなんで迷うなぁ・・・新しく作るならクルトよりインド!のカパピーかなぁとは思っているものの、エニスや銀銃のセールのお知らせが届く毎、どうしたものか?と悩んでいます。
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シュミット&ベンダーのスコープ、アキュラシーインターナショナルの1000ヤード競技用ライフルに載せてみました。

2023-10-29 18:00:00 | ライフル射撃、ライフル銃
何となく格好良いなぁと思って買ってしまったこのシュミット&ベンダーの Mk.Ⅱ スコープですが・・・




実は倍率が3-12×の上にこんなタクティカル系のレティクルなんで標的射撃には使い難いため、ほぼ買ったまま放置という状態になっておりました(笑)。




でもせっかく持っているので使ってみようと思い立ち、千葉県射撃場でセッティングすることにしました。




色々考えた末、日頃あまり出番のないこのアキュラシーインターナショナルのパルママッチ(1000ヤード競技)用ライフルに載せることにしました。最近は火薬も雷管も弾頭も手に入り難くなっていてあまり無駄弾を撃ちなくなかったこともあり、久々に "あた~る君2号" を引っ張り出してきました。




私もレーザーを使う物だとか何だとか、スコープセッティング用の道具は色々買ったことがあるものの、結局昔ながらのボアサイティングで合わせる方法と大差ないことが分かったので、最近は何にも使いません。やり方は簡単。まずボルトを抜いて銃身を後ろからのぞいて標的に合わせ、その位置で銃を固定してスコープのレティクルをセンターか黒点6時タッチに合わせます。あた~る君2号は銃をしっかり固定できるので、そういう使い方をするときにも凄く便利です。




その位置で3発撃ったら標的紙の外側、左下の8時方向に弾着したので、スコープのレティクルを概ねそのその弾着点辺りに調整。その後、センターを狙って再度3発撃ったら・・・おっ、一応黒点内には入ってますね。高さも合ってるかな?。あとは左右だけなので、ここまでくれば後は簡単です。




スコープのレティクルを再度調整して今度は5発。う~ん・・・まだちょっと右だなぁ。というわけで再調整してさらに5発。




元々ターゲット用の高倍率スコープじゃないし、狙い難いレティクルなんでまぁこんなものかなぁ?。でも念のためにそのままであと2発撃ってみたら・・・




ああ、どうやら大丈夫のようですね。このスコープじゃこれ以上煮詰めても意味が無い(というか、かえってドツボにはまる)んで、ここまでで終了です。



アキュラシー・インターナショナル・パルママッチ
.308Win 100m
弾頭 : SIERRA 155 Grs. HPBT(#2156)
ケース: ラプア
パウダー : Verget  45.5 Grs.
プライマー : セリエ&べロット


私は頭が悪いため、どのスコープをどの銃に合わせているのか分からなくなってしまうので、こうやってマスキングテープに簡単なデータを書いて貼り付けておくことにしています。



このスコープ、恐らく今後もあまり使う機会はないような気がするけれど、時々気晴らしに撃ってみようと思います。
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幻の射撃シューズ?。ナイキ・シマディ(Simadi)のお話。

2023-03-20 18:00:00 | ライフル射撃、ライフル銃
少し以前の話ですが、ライフル射撃場で同世代の皆さんと話していて、それまでに使ってきた射撃シューズの話題になりました。しかし、私がナイキの射撃シューズを持っていると話したところ・・・その場の誰一人、その存在すら知りませんでした(笑)。やっぱりそうだよなぁ。そんなもの、見たことも聞いたこともないのが普通だよなぁ。というわけで、今回は幻の?ナイキの射撃シューズのお話です。




私が初めて射撃シューズを買ったのは高校3年生の時のこと。今でこそマストな装備の一つになっていますが、当時の高校生では使っている選手はまだまだ少なかったんですよ。その頃は事実上プーマとアディダスの二択だったので、私はサッカーのスパイクでも愛用していたアディダスを選びました。それに大きな不満がなかったこともあり、その後、AHG、クスターマン、サワー、クリスピー、クルト、コラミ等々が登場した時も買い替えようという気は置きませんでした。しかし・・・




・・・2006年のMLAIC世界選手権の翌年のこと、ある方(内緒!)からメールが届きました。曰く、「2008年の北京オリンピックのUSAチーム用として、ナイキが全く新しいコンセプトのライフル射撃用シューズを開発しているんだけど、もし興味があるなら君にも送るからサイズを教えて」とのこと。もちろん拒否する理由なんか全然ありません。というわけで届いたのがこのシューズでした。






このシューズには “Simadi” という名前が付いていました。その当時は調べてみてもどういう意味か全く分からなかったのですが、このブログを書くために再度調べてみたら、ギリシャ語で “ターゲット” という意味だということが分かりました。




ソールにはカーボンファイバーのプレートが入っていて常にフラットな形状を保ち、床面に密着するように中央に凹部が設けられています。これによって、立射のときには吸盤の様に床に張り付き・・・ません(笑)。




北京オリンピックのUSAチーム用ということか、内側には誇らしくUSAの文字が入っていました。そしてさらに良く内側を見たら・・・




・・・“SAMPLE NOT FOR RESALE” の文字が!。メールにも転売するなと書かれていたけど、元々売り物じゃなかったんですね。




生産が中国ですし、 "LOOKSEE SAMPLE" と書かれているので、さすがに純然たる開発用のプロトタイプという訳ではなく、どうやら市場の反応を見るための展示用サンプルとして小量生産された物を回してくださったようです。




メールにはライフル射撃用シューズと書かれていたので、てっきり1足だけだと思っていたら、届いた荷物の中にはもう一つ箱が入っていました。その箱の中身はこれ、ピストル競技用のシューズでした。私が両方撃つということはご存じだったので、こちらも送ってくださったんですね。








ソールのデザインなどはライフル用と同じです。軽いけど、カチッとした造りです。




やはりこちらも "SAMPLE NOT FOR RESALE" でした。これらの射撃シューズ、もちろん日本では販売されていませんし、アメリカ国内でもどの程度の数が出回ったのか?見当もつきません。ピストル用はこれとはソールのデザインが全く異なるタイプが少数市販されたようですが、ライフル用はネット上の情報にもほとんど登場しないので、もしかしたら実際には市販されないままで終わってしまったのかもしれませんね。





正直な話、ライフル射撃用はアディダスの方がずっと使い易かったんで国内戦ではそちらを使い続けていたんですけど、使っている様子を見せたかったので2008年のMLAIC世界選手権に持って行ったところ、3大会連続でのメダル獲得に貢献してくれました。これらの射撃シューズ、残念ながらレギュレーションの変更でISSFの公式競技での使用は出来なくなったものの、そちらではもうプローンしか撃たなくなったこともあり、現行ルール対応の射撃シューズはまだ購入していません。
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6mmBRのライフルで、フィオッキのスモールプライマーを試してみました。

2023-02-25 18:00:00 | ライフル射撃、ライフル銃
昨今の国際情勢の影響で、最近では火薬や雷管、弾頭等、ハンドロード用の材料の入手がかなり困難になっています。本当は買えるときに買い溜めしたいけど、火薬類は ”火薬を装てんしない銃用雷管付薬きょう“ を除き自宅保管の上限が定められているので無理。私もスモールプライマーはお気に入りのフェデラルのマッチを全部使い切り、ウィンチェスターも残りわずかになったので、いざというとき?の為に予備に買っておいたフィオッキを試してみることにしました。




銃はアキュラシー・インターナショナルのクーパーマッチ。ウィンチェスターとの違いが知りたかったので、雷管以外は全く同じレシピの弾を使って試してみたところ・・・




各100m/5発なんですけど、ご覧の通り、私の腕じゃ全然違いが分からない程度の差ですね。何となく正体不明で使いたくない雷管だったけど(笑)、私の様な三流ヘッポコ射手には必要十分だということが分かりました。フェデラルのマッチが入ってくるまで、何とかこれで乗り切ります。





アキュラシー・インターナショナル・クーパーマッチ スタンダード
6mm BR 100m ✕ 5発
弾頭 : ラプア スキャナー “ L ” 105グレイン
ケース: ラプア
パウダー : Verget  29グレイン
プライマー : フィオッキ


ラージライフル用のフェデラル・マッチもだんだんストックが寂しくなってきたので残りは温存し、ウィンチェスターをメインに使うようにしていたのですが・・・それも使い切ったときの為に今でも比較的入手しやすいセリエ&べロットというヤツを試してみました。



この結果に関しては、また別の機会に書かせていただくことにしましょう。
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西富士ライフル射撃場でライフルを撃ちました。

2023-01-02 17:31:42 | ライフル射撃、ライフル銃


話は前後してしまいますが、昨年の年末、学生時代の射撃仲間と一緒に西富士ライフル射撃場に行きました。




西富士ライフル射撃場は年末年始も休まず営業するそうですが、既に世の中で帰省ラッシュが始まっているようなが忙しい時期ということもあり、さすがに家のことを放り出してライフル撃ちに来ているような大バカ者は私たち二人だけでした(笑)。




100mの標的の所から射座を見ると、何故か射座から標的を見るより遠いなぁと思ってしまいます。そんな風に感じるのは私だけ?。私みたいな三流ヘッポコ射手でさえ、あのプレハブの辺りに置いたコイン位の大きさの的に当てることが出来るんですから、ライフル銃っていうのは本当に凄いよなぁ・・・






今回、メインで撃ったのはアキュラシーインターナショナルのフリー、口径は308Win.です。3年ほど前からテストし始めたシェラの155Grs.HPBT パルマとVergetの組み合わせ、現在は薬量45.5Grs.でテスト中。画像は各100m/5発の結果です。現状ではまだシェラの168Grs.、HPBTマッチキングとIMR4895を組み合わせたクラシカルな(古臭い?)レシピの結果に追い付いていないけれど、もうちょっと煮詰められそうな気がします。





シリアスな競技の世界において、308Win.は既に過去の弾になって久しいけれど、ピーキーな所がなくて私が作ったいい加減な弾でもそこそこ当たるし、色々使い勝手が良い面もあるので手放せません。西富士には近日中にもう一度訪問する予定ですが、その時には久々にターナーを持って行こうと思っています。


■本日のオマケ
帰り道で富士山さんが綺麗に見えたのでクルマを停めて記念撮影をしました。



以前だったらこのすぐ近所にクマが出たなんて話は信じられなかったと思いますが、2021年に東京都写真美術館で開催された『宮崎学 イマドキの野生動物 』を観て以来、クマという動物は私達が思っているより身近な場所に居る野生動物だということを意識するようになしました。
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