シカゴが2009年(JAN)にレコーディングしてダウンロードのみで公開していた初期作品群のセルフカバー集が4月20日にめでたくCD発売の運びとなりました。(日本での発売は未定)
全15曲、デビューアルバムから「ホットストリート(12)」まで、全てがメンバー達のペンによるヒット曲で網羅されています(3と11からは未収録。10からは「愛ある別れ」ではなく「雨の日のニューヨーク」をセレクト。現メンバー達の作品に比重を置いた結果だと思います)。
古くからのファンならば誰でもが耳に馴染みのある曲をほとんど原曲に忠実なアレンジで(若干のエディットやアレンジは加えていますが・・・)プレイしています。
特に奇をてらった選曲はなく初期ベストセレクションという感じでほどよくまとまっています。(「一体、現実を・・・」にはちゃんとあのニュース風ナレーションが入っていますよ!)
メンバー達も数え切れないくらいずっと演奏している楽曲ばかりですから、リラックスムードの中で自らも楽しんでレコーディングしている姿が目に見えるようです。
そういう意味では「ナイト&ディ」にも通じるものがあるのでは。
プロデュースはシカゴ自身、オーヴァーダブ・エンジニアはジェイソン・シェフとキース・ハウランドらが担当。
原曲が録音された時代は1969年から1970年の後半ですから、レコーディング技術、機材や楽器、そしてメンバーの顔ぶれもオリジナルメンバーのボビー、ジミー、ウオルター、リーのみで当然聞いた感触はクリアで落ち着いた響きがありこの辺は好みの問題でしょうね。
オリジナルとセルフ・カバーを比較試聴してみるのも一興。
この新録時期はちょうどビル・チャンプリンの脱退時期であったために一部歌唱に差し替え部分があるそうで、もちろん後任のルー・パーディーニも未参加です。
ダニー・セラフィン率いるCTAもセカンド・アルバムを発表、幻のサンズのアルバムも発売、シカゴもツアーの合間を縫ってなんと新譜のためのレコーディング続行中とのことです。
他にもソロ・プロジェクト活動と相変わらずアクティブに動き回っているようで嬉しい限り。
この勢いで来日か!!??