THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,159 LIVE HOUSE&STUDIO PIGSTY(S・T・A編)

2018-12-28 19:48:24 | Live Set List

いよいよ満を持してこのブログの主役でもあり、「リブレーション45」の企画バンド、THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY(S・T・A)オオトリの出演時間となりました!

ここのところ、STAは何故だかライブ・ハウスとのゴタゴタが連発して(別に事件性のものではありません・・・)なかなかスムーズに事がはかどらなかった経緯があります。

そんな時、いつも温かい目でサポートしてくれるのが,オキノくんが経営している白石区ピグスティ。

いつもいつも彼には感謝ですよ、本当にもう。

というわけでして、またまたピグスティで早くもお世話になることとなりました。

今回は久し振りにへヴィーでご機嫌なサウンドを奏でてくれるバンドばかりが集結したから、とっても刺激的で楽しかったよ。

アベさん、スバル、トミー、マルさん、キョーコさん他素晴らしい観客の皆さん、対バン、オキノ君はじめキュートなスタッフの皆さんに大感謝です。

なんとSTAはリハを行うことができませんでしたが。

5、9:00~9:30

結果ですか?・・・・2018年締めくくりライブイベントは大成功の内に幕となりました!
当初はこの日、札幌のあちこちでライブが行われているとのことを噂に聞いていたので、集客を多少は危惧していたのですが、いざ蓋を開けてみたらば最初から大入りの大盛況!全くの取り越し苦労でした。
ズラン・ズランのヴォーカリスト、サイモン含め皆ご協力ありがとう!^_^
持つべきものは頼もしき仲間達だね。
クリスマススペシャルということでマサはシカゴのクリスマスアルバムを持ち込み、会場BGMとしてミキサー担当のアンナちゃんに流してもらいましたが、これがすこぶる大好評。中々なムード盛り上げに一役かっていました!
そしてスタッフの女の子たちがめちゃくちゃに可愛いくて性格もナイス!
これはポイントがめちゃくちゃに高い。
今回はSTAライブ史上初の管楽器1人体制。
ジャンルとしては全然ブラスロックじゃない…( i _ i )。
以前にマサがタイバンで誘って出演した時以来、ピグスティ大好きなサワケンのためリクエストに応えて組んだイベントだったんだけど、肝心のサワケンが今月の上旬緊急入院!
これはもしかしてSTA初の最少5人編成ライブか?…
私も先月からずっと喉の調子が悪く、嫌いな耳鼻咽喉科通い、マスク着用、ノド飴常に持参、吸入器を引っ張り出し、ハチミツドリンク、パイナップルジュースを飲んで、喉スプレー、終いにはボーカルの中古本をたくさん買ってきた。
とても心配で夢まで見ちゃった。
マサは「あまり体調思わしくなくふがいない・・・」と語っていたんだけれど、「そんなこと微塵も露呈していなかったよ。」とヤスは優しく励ましてくれました。

ところで、今回のSTAは懐かしい面々が復活。

ベテラン・トロンボーンのミツは他の管楽器ソロまでをも見事にこなし、孤軍奮闘の果てには秘密兵器まで飛び出す始末!

心強き熟女のオチカちゃんが参加してのシンセブラスが轟いて光明も射してきた。

しかも、ノリノリダンスで余裕の表情さ。
ターミネーター・サワケンも本番直前に奇跡の復活で合流に間に合った!

いついかなる時にも頼もしきドラマーのヤスは、ニヒルでハードボイルドにおすまし。

ギターのコニタンとマサが初めて対面したのも去年末のピグステイ。あの時の彼はSTAの観客だったけど、今回はパフォーマーとして十分に研究済みだから気合も十分。ブラス・ロックの魅力が即座に理解できるなんて将来有望だよ。

もしかしたら、これはいけるのでは?!と好感触。皆が皆、緊急に2人分の働きをしてくれたのさ。

どうです!すごいでしょう!ただただ感涙の嵐です。

総勢6人という布陣でライブにのぞみました。

結果はアンコールまでいただきました。
開き直りバンドの面目躍如。今回も炸裂!
見たかあ!逆転劇。

 

さあ、それでは前置きが長くなったので、ここからは詳細にSTAライブ・レポートのはじまり、はじまり~!。

パワーに満ち溢れたロッカー達のパフォーマンスを思い切り目前で堪能させてもらいながらも、STA各メンバー達もウォーミング・アップ、チューニング、そして熱心に黙々とイメージ・トレーニングに勤しんでいます。

ピグスティは初めてというメンバーもいるので、とても新鮮にこのハコがうつっていた模様。

タイム・テーブルちょっと押し気味に進行する各バンドがライブをこなす中、

十分にホール内の空気も温まってきて、STAの出番が遂にやってまいりました。

このホールは、ステージ・サイドにミュージシャン用の階段通路がありかなり本格的。

トリ前ズラン・ズランの後を受けて、いざ出陣。

マサと入れ替わりにエキサイトしながらステージを降りてきたサイモンが開口一番「兄貴!頑張って!!」と熱いエールを送ってくれて大盛り上がり。

おお!若いのに偉いなあ!

徐々に立ち位置、並び順も決まり軽く音出し。とんとん拍子に固まってきたよ。(コニタンは指慣らしとばかりにクリームのお気に入りソング「サンシャイン・オブ・ユア・ラブ」のフレーズをなぞっています)。

シカゴのご機嫌なBGMが流れる中を、マサが一人一人に「オーケー?」の確認。

いつのまにやら、ステージ最前列にはきたるべきその瞬間まで待ちきれないといった感じのオーディエンス達がズラリと陣取っているではないか!?

黙々と作業をこなしながらも、ミキサー卓に戻ったアンナちゃんとも、マサはアイコンタクトを送りあいながらヘッド・セット・マイクのチェック。

そのかたわらMCもこなします。

「もう少々お待ちください。はい、早いものでもう最後のバンドとなりました。大所帯、しかも唯一ホーンセクションを要するバンドの登場です。ブラスロックを展開してみたいと思います。」「イヨッ!!」「ハイ(笑)、もうちょっと待っててね。」「イヨッ!オーッ!!」「イヤア、嬉しいよ。最後まで皆よく残っていてくれました。前のバンドすごかったね。どこにあんなスタミナがあるのか・・・・俺たちも負けてはいられない。そろそろ準備完了です。熱く締めくくってみたいと思います!よろしくお願いします。」「イエーッ!」マサからヤスへゴーサイン!!

 ***SET LIST***

1、INTRODUCTION・・・CHICAGO

2、ONE FINE MORNING(ある晴れた朝)・・・LIGHT HOUSE

3、OLD DAYS(追憶の日々)・・・CHICAGO

4、GIMME SOME LOVIN’・・・THE SPENCER DAVIS GROUP

5、SUNSHINE OF YOUR LOVE・・・CREAM

6、VEHICLE・・・IDES OF MARCH

7、GOT TO GET YOU INTO MY LIFE・・・THE BEATLES

8、25OR6TO4(長い夜)・・・CHICAGO

===ENCORE===

9、PETER GUNN・・・THE BLUS BROTHERS

***MEMBER***

MASA・・・B VO

MITSU・・・TB

YASU・・・DR

KONITAN・・・G

SAWAKEN・・・PER

OCHIKA・・・KB

 

事前に打ち合わせたとおりに、暗転の中で、まずはマサがヤスへ手拍子でテンポのアイコンタクト・メッセージを送ると、ハイハットが刻みで応えて会場全体へと轟きわたる。

次いで、サワケンのコンガがサンタナばりのラテン色で彩を添える。

早速うねりまくりの追随。

それに便乗するかたちでコニタンも剃刀のごとき鋭いミュート・カッティング。

この辺で早くも期待に胸躍る雰囲気作りだ。

これから繰り出されるS・T・Aワールドに興味深々のオーディエンス。

マサによる洒落て落ち着き払った口調での・・・・・・ナレーション開始。

「はい、たいへん長らくお待たせしました。いよいよ最後のバンドがはじまりますよ!今回はなんとSTA独占企画ライブ。

華々しくこれから開演です。

濃厚なるホーン&シンセを擁するバンドが登場。

北国唯一無二の札幌発我がブラスロックバンド!

熱きサウンドを心ゆくまでドップリとご堪能ください!メンバー一同この日この時この瞬間を心待ちにしていました!それではヨロシク!THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY~!!」 

マサは腰を低く落としてスタンバイ。

ジャストなタイミングで「1・2・3~!!」

波状攻撃へと、火蓋が切って落とされました。

猪突猛進の狼煙を上げる「イントロダクション」へと雪崩れ込み。

さすが、この顔ぶれだけに迫力が桁違い。

いつもの倍近い勢いを感じます。それは気のせいではなかったようで友人のバンドマンらにも同様の感想を言われました。

プレイしている我々でさえ自分たちの音にエキサイトして、アドレナリンの噴出が止まらない。

普段はクールなヤスもスティックを手にスィッチが入ると、ドラム・ビーストに豹変するのです。

4月にマサが東京で観て来たCTAの土産話が相当に感動的だったらしくて、今だに刺激を受けている御様子。如実にドラミングの随所へと、そのダニー・セラフィン成果が現れていますよ。!

ヤスのペダル連打が、速射砲のごとき爆音で後方から襲いかかってきて全身リズムの権化となっています。

イントロが飛び出した途端、観客達が食い入るようにステージへ釘付け。

皆さん、この変拍子の連続やコロコロ変わる変態的なリズムに、よくもまあピッタリとのってくれてますねえ・・・と舞台上から失礼ではありますが、しばし感心しながらも見とれてしまいました。

もうどれだけの回数この曲をオープニングでプレイしてきたことでしょうか。メンバー一同愛して愛してやまないじゃじゃ馬のような曲。その中でもこの日ほど圧倒的完成度を誇ったことはなかったのでは?!出色の出来と自画自賛。

しかし、何度も言いますがメンバー全員、あの少ないリハ期間で、よくもまあここまで纏め上げたものだ。

各自は多くを語らないけれどね。

特に初参加のオチカちゃんは何の遜色もなく打ち解けているよ。

もう何年もSTAでプレイしている古参のような佇まいを醸し出してもいる。

多分この日ギリギリまで一人念入りに、ストイックなまでの詰めへと没頭していたことだろう・・・・痕跡がビシビシと伝わってきます(本当にそうだったらしい)。

STA5度目ライブのコワモテ・サワケンは、すでに大御所のごとき風格さえ漂わせています(要所要所に使い分ける巧みの技が鮮やかに映えるね)。

けっこうやるもんだ~。

最近STAご無沙汰気味だったミツに至っては言わずもがな。水を得た魚のようにイキイキしているよ。

スペースがいつも以上に広いのも嬉しいし。

モニター・スピーカーに片足乗せて、マサが野獣のごとく吠える(マサはこの日、全曲リード・ボーカル。しかもコーラス隊はなし)。コニタンもアグレッシブなアクションを巻き起こす。

計算されつくしたコニタン独特なるシャープな音色のフェンダーUSAカスタムショップ・ストラトキャスターが、ヤスのパワフルなドラミングに絡みつく(このギターは今年購入した超がつくほどの高級お宝品。サーモンピンクのボディカラーが鮮やか。ギター・ヘッドを何度も激しいアクションでPAにぶつけたらしいよ。でもエイジド加工のボロ仕様なのでどこをぶつけたのかがわからないそうです・・・・笑)。

看板ともいえる単体ホーンセクションのトロンボーンは、シンセ合流でアンサンブルに益々面白き厚みを増してきましたね。

以前に、あるタイバンのメンバーから「STAのライブは文句なしに凄いんだけど曲が長いんだよね」と言われたことがあります。

それ以降はシングルバージョンやエディットしたりしてコンパクトに形成。

この曲も今年の初秋から歌2番をカットしてみたのです(本家のシカゴやCTAも似たようなアレンジを施しています)。

直後に複雑極まりないリズムが攻め込んでくるのですが、バッチリと繋がり事無きを得ました。

これも現在のメンバー達だからこそ楽々に成せる技。

舞台両サイドからの弦楽器達による絶え間ない猛追。後方サイドからは、ドラム&パーカッションが遠慮なしにボトム構築しながらの進撃展開。

会場をまるごと覆いつくすかのような、ホーン&シンセ・ブラスによる異次元空間模様の高鳴り。なんという高揚感であろうか。

鉄壁を誇るホーンとシンセサイザーが稲妻のごとく吹き荒れて、全体をリズム・セクションが引き締めるという構図が今回のおおまかなる課題。

さてさてライブの魔物はどこに潜んでいるのかな?・・・・今回は一体全体何を仕掛けてくるのか??

さあ、第一関門の地獄にガッシリと突入だ。

心配されていた点は見事にクリア。手堅く突破した後に待ち受けていたのは、ブレイクによる一瞬の静寂。切り込み隊長ミツによる卓越したトロンボーン・ソロで場面転換。

しかも、やる気満々のガッツポーズで構える。

 彼の辞書には「ブランク」という文字がない。

大した度胸の持ち主だ。さすが百戦錬磨の達人だからこそ成しえる技。何事もなかったかのような涼しい表情で振る舞っていたよ(ヤスによる縁の下の力持ちも忘れてはいけない)。

さりげなくジャジー・フレイヴァーやアドリブを散りばめているところが、凄いところ。

能あるタカは爪隠す!とは昔の人はうまいことを言ったモノだねえ!

くだらない能書きなんか垂れ流さなくても、十分にあふれ出る意気込みが全身からビシビシと伝ってくるようだ。

そしてマサいわく「STAのバディ・リッチ」と言わしめた手数王から、リム・ショットに切り替えてのヤスが猛然と先導しつつ、お次はトランペット・ソロの出番。

これも初の試みでミツが請け負う形で進行。

彼の機転を利かせた対応で何の問題もなくクリアしちゃいました。

頼りになる存在をフルに発揮。

彼のソロは熟練の極致なので、大船に乗った気分に浸れます。しかもサイドに置いておいたミュートを素早く装着する。

安定感抜群で、時折ヒステリックでエモーショナルな哀愁のセクシー・ヴィヴラート旋律などもヒットしてニンマリ。

バッキングによる強弱のサポートも効果覿面で鳥肌が立ちっぱなしだ。

今年はSTA史上初のトランペット不在ライブが何度もある・・・・誰かいいプレイヤーはいないかなあ!

もうこのあたりにたどりついた時点で、会場中の空気は一変。

なにやら恐ろしいことがステージで起こっているぞ・・・てな感じですでにかぶりついている。

ミツは淡々とスコアを睨みながら指で小節を数える。

そしてマサがビシッと指差す方向に控えし第3の男、コニタンのギターが火を噴いた。

いきなり過激なアーミングとピッキング・ハーモニクスを導入部分に最前列へ一気呵成に飛び出して、益々進化したソロを、これでもかあ!と言うくらいにぶちかます(よくもまあチューニングが狂わないねえ)。ただひたすらにテクニカル。

序盤はテリー・キャスに敬意を表して、ラインを忠実に描ききる。

へヴィーなサウンドは、これだけにとどまらずフィードバックにより加速。

音数がドンドンと増していき、とどまることを知りません。身をよじらせ、のけぞらせての恍惚イナバウアー・アクション。

チョーキングなどを交える際にはギターを揺さぶって身をよじる。あれだけのプレイだけでも引き攣るところなのに、ビジュアル面も大きい。(今年2月の小樽ライブでは3曲目まで寒くて指がまともに動かなかったらしいです。そんなことは微塵も感じさせなかったけどね・・・・)

そして遂にテリー・キャスのギター・ソロをほぼ忠実にコピーしちゃったんじゃあないのかい!?グリッサンドに至るまでバッチリと再現しているよ。

本番スタート直前にマサはコニタンに歩み寄って「人数が少ない分、スペースを使ってドンドンと荒れ狂うように動き回っていいよん」とメッセージ。

極めつけは第2期JBG時代のコージー・パウエルのエッセンスをふんだんに盛り込んだヤスが、力漲る究極の稲妻フィルインで拍手喝采。

サンキュー!

マサもヤスのドラムセット手前にまで駆け寄って煽りまくる。

いつもは沈着冷静なるヤスもノリノリな様子で、このヒトトキを満喫している様子。すっかりと脳天ヒューズはスパークしちゃったみたいだ。

エンディングにおいて冴え渡るベルトーンも、三位一体となって見事な連携で繋がった。

コニタンからホーン&シンセブラスへと手渡す流れへ。ここで繰り出したコニタン入魂の2音がジミヘンのようにウォームで破壊力があって戦慄が走りました。これぞまさしくロックの原石。いかなるアクロバティックなテクニックをひけらかすよりも、「ギュウイ~ン!」一発でひれ伏させるほどの衝撃と説得力。

マサが右手を天井高く掲げてグルグルと回転。ヤスと呼吸合わせて、トドメのフィニッシュ。

あるミュージシャンに言われた事があります・・・・・「マサとコニタンは何かにとりつかれているようだった」と。

めくるめくSTAのスピーディなる音像シャワーを一身に浴びまくって酔いしれている観客達は、ただただ目が点状態で放心・・・・。

無言で身をゆだねています・・・・。

 口笛がピーピーと吹き鳴らされる中、マサとヤスの目配せで瞬く間にスリリング・メドレー「ある晴れた朝」。

「YEAH!」

重戦車のごとき恐ろしいまでの、ヤスとサワケンによるラテン系ビートがガッチリと炸裂。

カナダのシカゴ、BS&Tと言われたライトハウスの代表作を2曲目に持ってきた。度重なる強烈なる一撃。

アルト・サックス・プレイヤーのミキティもお気に入りなんだよ。実はこれ、彼女のリクエスト曲。さっそくマニア心をくすぐりまくる選曲。

 オチカちゃんのシンセブラスはお飾りに終始するのではなく、痒いところに手の届くプレイとして華があるよ。
大きな山場を切り抜けただけに、もうすっかりと鍵盤捌きも板に付いてきた感あり。

縦横無尽に絶え間なく駆け巡るコンガの響きも絶妙の味を噴出。

マサがドラムに絡みつくようなベースランニングで挑みかかる。

鮮烈なるコニタンのフィンガリング。

リズム・セクション・スクランブルが猛然と確立された瞬間がキモだ。。

マサによる熱きヴォーカルが、ここでも雄叫びをあげる。

これをリード・ボーカルで担当するのは今年からなんだけど、目一杯に頑張りましたよ。

ベースだけでも運指やピッキングが忙しいのに、ボーカルも非常にへヴィー(延々と伸びやかに上昇するハイトーンが後半へ向かうにつれて複雑に増してくるという構成)。

観客群からの熱視線も加味されて、グイグイと牽引の好サポート。

おそらく会場のお客さん達でこの曲を知っている人、ほとんどいないであろうことは確実。

でもそんなこと問題なし。関係ないね。

このうねりまくりのバツグンなグルーヴはどんな世代、人種、男女問わずビンビンと伝わっていることでしょう。

今までに聞いたこともない一種独特で異様なまでの先読み不可能楽曲群に、多少は戸惑いつつもぶっ飛んでいる御様子。

もちろん何度もSTA体験している人々にいたっては、言わずもがなですなあ。

中間部分では本来ならば怒涛のピアノソロが展開される手はずなのですが、今回はシンセ・ブラスに専念してもらうためにコニタンのお手並み拝見。

マサが引導をコニタンへと投げかける。

アヴァンギャルドに奏でられる攻撃的なるギターの弾丸ソロがヒートアップして、中々にしたたかで素晴らしい。

コード・バッキングとアドリブ・フィンガリングとの連動が神がかり的。

髪振り乱しお立ち台にて仁王立ち。ゴッドハンドが降臨だ。

ここも重要なるポイント。

スポットライトを独占したコニタンによる全身全霊を込めたフレーズが、フィンガーボード上をスムーズに滑りまくる。

御大サワケンはタンバリンやウイドウチャイムを交えて小刻みにバックから屋台骨を支え続けます。これって最も重要なお仕事。

なるほど、その手があったかい。工夫の痕跡が垣間見える。

ならばと、曲の後半戦ではメンバー一丸となってのダメオシ応酬。

マサ、サワケン、ヤスとがガッシリとスクラム組んでの骨格リズム・セクションもクセモノなんだよ。

緊迫感ほとばしるアクセントのメリハリも冴え渡っていて切れ味バッチリ。

マバタキ厳禁。息つく島も与えないほどに攻め込み突入してくるS・T・A。

体全体でリズムをとりながら、腰振りオチカちゃんも見栄えが中々にロックしていてナイス。

ブラス&シンセは不敵な笑みを浮かべながらも、余裕の構え。

マサは耳をつんざくほどに、お得意のハイトーンをダメオシ連発ヒットで締めくくり。絶賛拍手の嵐。盛大だ。

オープニングとセカンド・ナンバーだけをもってしても、ひじょうに体力の消耗が大きい、はっきりいって燃費の悪い進行なんだけど、メンバー達はいたってクールに対応。

STAの割にはスッキリとシンプルな編成ゆえ、音の分離や輪郭がクッキリ。

マサは単独で歌うので冷静にペース配分を考慮しなければいけないところではありますが、結局はおだってしまって(!?)すでに全力疾走で魂の咆哮。

誰一人として一切の手抜きなし。力を抜こうとするなんて微塵も考えていないよ。

アベさんもネオン・スティックを振りつつそれに応戦。

 「ウォー!」歓声渦巻く中

「サンキュー。改めましてTHE SAPPORO TRANIT AUTHORITYです。

皆さん、楽しんでますか!?」「YEAH!!」

「やかましいでしょう(笑)ちょっと水を飲ませてね・・・・2曲だけでもう腹いっぱい!YEAH!HEY!HEY!HEY!!この時間まで多くの皆さんに残ってもらって感謝です」と何故だか自然に掛け合い。

どこからか、興奮した観客がけたたましくホイッスルを吹き鳴らす。

ミツは汗だくなのでシャツを脱ぐ。下からは黒いビートルズのアップル・マークシャツが姿を現した。これを着てきたのは関連曲をプレイするという含みから。

「今日はなんとSTA独占企画ということなんだけど、え~っと、中々メンバー達のスケジュールがあわなくて、ちょっと変則的な編成でお送りしています。結果的にはこんなにもいかした会場とオーディエンスとタイバンに恵まれた中でSTAがプレイできることをとても喜ばしく思っているわけです。

S・T・Aはどこで演奏しても浮きまくりなんだけど、今日のお客さんたちの反応はとても励みになるよ。大体この手のジャンルに熱狂してくれる人達って昭和30年代の生まれなんだよね(笑)。」

「サワケンさ~ん!!」「ほら、呼んでるよ(笑)。あとでゆっくりと紹介するからね。まあ、こんな感じで今年最後のSTAライブとなります。

今日は初めてホーンが1人ということで、不安だったんだけど

心強い助っ人のオチカちゃんがシンセ・ブラスというポジションで頑張ってくれていますのでね。こんな感じで最後まで楽しんでいってください!ヨロシク!!・・・・ネクスト・ナンバー・・・・邦題は追憶の日々・・・・・オールド・ディズ!!」

ピーター・セテラが気恥ずかしい、という理由でライブ演奏をことごとく拒否していたジェームス・パンコウ曰くつきのヒット曲。

エビちゃんはこれがトロンボーン奏者の作品とは全く知らずに気に入っていました。

やはりトロンボーンが前面にクローズ・アップされているから、無意識にセレクトしたんだろうねえ。

さりげなくも中盤は難易度強のホーンセクションなんだよ。

シカゴは現在、この曲をコンサート中盤における重要なレパートリーとしてずっと組み込んでいます。

この曲をSTAがライブ・プレイするのは去年1月ファイブ・ペニー以来。マサはシカゴ版・三丁目の夕日と呼んでいます。子供時代の古き良き懐かしいあの頃をもう一度。

日本中探しても、毎月こんなジャンルでやり続けているバンドは皆無でしょう。

まず体力が持たない、ジャンルがコア、そして音楽性があらゆるエッセンス投入されているために再現困難・・・・とまあ、毎回崖っぷちに立たされている状態の中に、マサが無理難題を押し付けて皆で和気藹々とアットホームなる活動をしています(爆笑)。

コニタンはここでは控えめにバッキングにて盛り立てています。

でも粒立ちの良い泣きのフレーズは忠実にバッチリと挿入してきます。

どうしてこの曲をこの日に演奏したのか!?

それは以前にマサが四入囃子のドラマー、ミョウテン氏に誘われて新札幌コミュニティFM番組にゲスト出演した時に遡ります。

その際にミョウテン氏がお気に入りのシカゴソングを数曲ピックアップしてきたのですが、内容がやたらと劇コア。

「ダイアログ、そして追憶の日々が邦題のオールドディズ!」ときたもんだ。

マサは、飛び切り嬉しくなって「じゃあ、それレパートリーだから次のライブに組み込むよ!」と約束。それが遂に実現したという運びなのです。

もちろんミョウテン氏も喜んでくれたよ。めでたし、めでたし~!!ここでの貢献度大はコニタンとヤス。

コニタンのほどよいメインリフの歪みギター・トーンと時折差し込まれる哀愁オブリ。究極はヤスのドラミング。

本人は完璧主義者ゆえに、ずっとストイックなくらいにこの曲に没頭。

結果はカウントのおかずにはじまり、要所要所に現れる独特の素早いフィルインに至るまで完コピ。

エンディングではダメオシとばかりに雷鳴のようなツイン・ペダルが轟いているし。

すっかり感動してしまったマサとミツ。ミツにいたっては「ダニー・セラフィンに聞かせてやりたいね」と言わしめたほど。

マサとミツ以外の4人は初演奏のこの曲だったけど、今までの中で一番の完成度だったね。

この1年ほどでやっとSTAもバンドらしくなってきたという証だ。

立て続けメドレーで、場面一変、シカゴはじめ数多くのバンドもカヴァーしているストレートでアップテンポ・タイプの異色なロックンロール「ギミ・サム・ラヴィン(エディット・バージョン)」。

オチカちゃんがスティーヴィー・ウィンウッドばりのハモンド・オルガンではなく、いきなり導入部分をミツと一緒にシンセブラスで飾る。

リハ不足というトラブルにも、涼しい顔して何処吹く風の対応。

客は誰一人としてそのことに関しては気づかなかったようです。恐るべきふてぶてしいS・T・Aのメンバー達よ。

何も知らない観客達からは「イエー!」のエールがかえってきたからね。

これはこれでライブならではの醍醐味さ。しかし、やはり「ステージには魔物が潜んでいる伝説」は本当だった・・・・・。

マサが一部の歌詞を忘れてしまった・・・・だんまりではなく1番~3番の歌詞をミックスして乗り切ったけどね(笑)。

多分、誰にもばれてないよ!

ここは、奢り高ぶりなどのないひたすらに謙虚な姿勢が大事。

ヨッシャア!

引き続きヤスの正確無比な前ノリアクセントにのる「ヘイ!」の掛け声では、メンバー全員が元気一杯に拳を突き上げるポーズ。

この一体感も申し分なき快感。

マサは喉も張り裂けんばかりに叫び続けながらも、四六時中ジャンプ、キックをそこいら中にぶちかます。

コニタンは右手を突き上げて、更なる抑揚感を華やかに型造る。

心底頼りになる、多忙な男だね。まさにいつでも臨機応変に対処してくれる存在だ。

マサはヤスのところまで駈けていってバスドラムに左足を乗せ、半身状態構えのまま2番の歌唱に突入。

横一直線体勢に居並ぶ勇ましきフロントマン達の雄々しきことといったら、それはそれはもうたまりませんよ。

「ブルース・ブラザースのバージョンでお送りしました。今、折り返し点。早くも後半戦に差し掛かってきました。

敬愛するブラスロック。STAもこれからは初期コンセプトに立ち返り、いい雰囲気でヤリクリしていきますよ。

ヒューッヒューッ!!オオオ!!おっとサイモンもありがとうね!じゃあ次にいきます!

STAは基本的にアメリカン・ロックを中心にお送りしていますが、次はブリティッシュなやつを聞いてください。

全然ブラスロックではないんだけど、以外にもこれ受けがいいんだよね・・・・サイケデリックロックの元祖。

エリック・クラプトンが在籍していた伝説のバンド、クリーム・・・といえば皆、知っているよね。行きます・・・・サンシャイン・オブ・ユア・ラブ!!(エディット・バージョン)」

シカゴもデビュー前に取り上げていた金字塔。

実は、コアなジャンル好きのタイバンの一部メンバーらから歓迎のエールが密かに飛んできていました。

あんたも好きね!と思わず言っちゃいそうなくらいの一体感。

コニタンは最近チャーのカヴァー・テイクをこの曲の参考にしているらしく、本来の野暮ったさをできうる限り排除して、よりモダンな味付けを器用に施してきました。

じらしにじらしまくったかのような、あのリフをほぼナチュラル・トーンでピッキング。

しかし、その直後にリズム隊がメガトン級ユニゾンの塊となって猛追撃。

結局は、極上のへヴィーロックに豹変。

照明もそれに応じるかのごとく、灼熱の点滅を繰り返す。

ヤスもジンジャー・ベイカー直伝アフリカン・ドラムではなく、より現代的な味付けを盛り込みオリアンティのバージョンで鮮烈に対抗。マサは憧れのジャック・ブルース役になりきっています。

ブラスのアレンジはコロシアムのテイクを拝借してきて歴代S・T・Aホーン・メンバーらが、ライブのたびに手直しを加えていったという裏話があります。

まあ、この辺に至っては、リラックスしながら望めるというもの。

スタミナ温存ソングなのだ。

続々と観客達もより間近で目撃しようと、食い入るように詰め寄ってきます。

マサは最前列の観客を指差してベース本体突き出して挑みかかる。

コニタンはクラプトンはじめジミヘン、レイヴォーンなどなどを融合して散りばめたアドリブを全員にほどよき刺激発散とともにバシバシと連発してきます。

ウーマントーン、サスティーン、3連のトリルなどなど荒々しく持ちうる限りの天才的テクニックを、トリッキーに交えて惜しげもなく注ぎ込みます。

エンディングでは全員が一丸となってノイジーに爆走しながら、徐々にスピードダウン。

マサがジャンプしながらフィニッシュ。 

「ありがとうございます。次の曲はダンサンブル・ビートが一世風靡。

ディスコでももてはやされた一発屋のアイズ・オブ・マーチで・・・・ヴィークル」

メンバーたちが慎重に噛み締めるように開始したエディット・バージョン。

 観客も両手をあげ、全身全霊を込めて大歓迎のジェスチャーを掲示。

作者でシンガーのジム・ピータリック、極め付けとばかりに、血液逆流しそうな炎のナンバー。

伊達男ミツが、ここでは文句のつけようもないくらいに、ヒップなアタック感で吹き込み。

彼はこのライブで重責を担っているのに、よくもまあ混乱をきたさないものだね。

マサにとっても十八番だけに、まるでSTAオリジナルソングのように捲くし立てる。

アグレッシブなボーカルが優雅で圧巻。

熱唱に次ぐ熱唱をドップリと堪能できるという構成。

トレードマークの腰振り歌唱スタイルも健在。

ミツは体を仰け反らせて、渾身の吹き込み。

マサは大股開きのままで、ネックをグルグルと上下にひねり回してのピッキング。

後ろを振り返ったり、クルクルと回転。

前後左右にと行き来しながら、一時たりともジッとしていません。ロックバンドのライブはやっぱりこうでなきゃあね。

それだけにとどまらず、再びドラムセットにまで駆け寄って右足をバスドラムに乗せてシンバルを蹴りまくる。

時折ヤスとマサが向き合っての、火花散るインター・プレイも微笑ましい。

時代を反映してか、サイケデリック臭を狙ったかのようなコニタン渾身のギター・ソロは確実に的を得ているね。

マサとコニタンがミュートピッキングと、跳ねる音でテンションを高めます。

コニタンはこの手の曲でも、的確なるコードワークの度に腕を突き出して盛りたてる試み。

ギター・リックも一際過激に異彩を放つ。コニタンは独自のアヴァンギャルド解釈論で獅子奮迅。

決めのブレイクタッチ・フレーズでは、メンバーと観客達が何度も大合唱。

観客の中にはプレイ・スタイルを真似て意思表示している猛者も出現。

エンディングにおける一瞬の空間を突き破るがごとく、目一杯にタメをきかせて喉を振るわせる官能的でブルージーなマサ絶叫ソロボーカルパートでは気持ちよさそうに自己陶酔!

このひとことで観客達が「ヒューツ!!」と大歓声。

プレイしている我々でさえも、手前味噌ながら震えがくるほどの高評価を下したくなるよ。

皆が皆、一様にエキサイトしています。

万雷の拍手が鳴り止みません。

「知っている人は知ってるだろうけど、これを俺が歌うのは今日が初めてなんだぞ!ボーカルもホーンも全然集まらなくなっちゃって大変な思いをしながらも本番に突入したんだけど、そこはSTA!!

火事場の馬鹿力と言うか、やれば何とかなるの精神を貫いて一致団結。恐いもの知らずのバンドです。

おっと、それでは我々もズラン・ズランに倣ってメンバー紹介でもやろうか。

ズラン・ズランほど気のきいたことや、面白い事は言えないけどね(笑)。

今日は人数が少ないから時間もそれほどかからないでしょう。立役者が何人もいるよ。

ギター!脅威のハイテク・ヒーロー、コニタン!(ジミヘンの有名なリフを奏でる。ナイスなタイミングでサワケンがヴィブラスラップでカーッ!と効果音を入れたのがメチャクチャにはまっていて大受け!)

後ろの方で寡黙にパワー全開なドラミングを展開している手数王ヤス!よろしく!!(雷鳴轟くドラミングを堂々と繰り出す)

ほらきた!凄いでしょう。

ホーンはトロンボーン1人で孤軍奮闘、全てをこなしているミツです、よろしく!!(ジャズのファンファーレ風ソロをかましてくれたよ)

これで彼のルーツが垣間見えたのではないかな!?

あそこでおっかない顔して座っている人いるでしょう。決してやばい人ではないよ(爆笑)

パーカッション兼、用心棒のサワケン親分よろしく~!!

去年、サワケンのバンドがリブレーション企画でこのピグスティに出演した際に、とても会場を気に入ったとのことで、今日のライブを組んだんだけど、当の本人が今月の上旬に検査入院することになっちゃったんだよね。おいおい、せっかくセッティングしたのに・・・と思っていたらギリギリ退院が間に合って今日をめでたく迎えることができました!」

拍手があちこちから沸き起こった。「おめでとう!!」

「ありがたいことだ。何か以前よりも足取りも軽く、顔色も良くなったね。

久し振りに吸うシャバの空気はいかが?」「うまいなあ・・・」(笑)

「小芝居はここまでにして次・・・・さっきもちらっと話したけど頼りになる姉御です。ブラスが少ない部分を彼女が短期間で見事に纏め上げてくれました。シンセ・ブラス担当・・・オチカちゃん!!」

ここでヴィークルのイントロをバシッと引き倒すオチカ嬢(スバルとはお友達なんだそうだよ。カラオケ仲間でもあるし)。

「あ、そうかあ・・・そこ必死に練習したもんねえ。

最後にリーダーをつとめさせてもらっております・・・マサです!よろしく!!

 残すところあと2曲となりました」「えええ!!??」「(笑)そうだよ。覚悟して望んでね。俺たちのやっている曲は君たちが生まれる遥か昔の曲ばかりなんだよね(笑)。

でも今の曲は知っているよね?(マサは優雅にMCをこなしながらもドリンク・タイム)

他はほとんど、聞いたこと、ないでしょ。あ~やっぱり知らないか・・・・じゃあね・・・・ビートルズって知ってる?

ブラスロックではないけど、ビートルズをやります。」「おおお!!」「今日のライブ中、一番ポップな曲だと思います。でも俺たちひねくれているから、あえてヒット曲はやりません。

でもね、管楽器が初めて本格的にロックへ導入された記念すべきブラスロックの原点と言われている至宝。

シカゴ、BS&T、EW&Fもカバーしているし、シカゴが1967年に結成して初めて演奏したのもこの曲でコンセプトを固めるヒントにもなった曲。(皆が感心してうなずきながら聞き入っている)

いい機会だから覚えていってね!じゃあいきます。傑作アルバム・リボルバーの最後から2曲目に収録されている・・・ゴット・トウ・ゲット・ユー・イントウ・マイ・ライフ!」

このためにミツは密かにビートルズTシャツを着こんで臨んだのだ。どうだ、参ったか!

本来ならば彼はヤクルト・スワローズのロゴ入りファッションが定番なんだけどね。

間合いを見計らったかのように、ヤスが景気のいいスティック4カウントを轟かせる。

間髪入れずに「ズドーン!」

とってもライブ映えする珠玉の名曲。

コニタンは伝家の宝刀といえる隠し玉ストロークを忍ばせていて絶好調でしたよ。

サビ・パートにおけるマサとコニタンによるユニゾン・ラインも、カッチリと収まっていたね。

後半ドンドンとヒートアップしていくところをメンバー全員、冷静なる判断でマサの号令を待つ。

「1・2・3・4!」の掛け声で無事終了。

サワケンはバイタリティいっぱい。シカゴなどはずっと知っていたんだけれども、遂に今年は念願が叶ったというわけだ。

いい顔して叩きまくっているもんね。

STAの新しいカリスマ誕生の瞬間だ。

観客のアベさんとリンクするように、向き合ってスティックを左右に高々と振って猛アピール。

マサもそれに感化されたのかホップ・ステップを繰り広げる。

オチカちゃんのSTA初ライブもここにきてメキメキと頭角をあらわしてきています。キーボード界期待の熟女。

次のライブではソロやピアノ、オルガン等にも積極的にチャレンジしていきたい!という頼もしい言葉も投げかけてくれました。

今後の活躍には要注目だ!

 皆さん、満足してくれてますか?」「イエ~ッ!!」

「今は何時くらいかな?それでは極上のミッドナイト・ソングをぶちかましてみたいと思います」

この時、すでにコニタンはギターを掲げて小刻みに震わせつつも猛り狂ったかのようにフィードバックを発する・・・・・「ウィ~~~~ン・・・・・・」

マサは前傾姿勢で、モニター・スピーカーに右足を乗せたまま「ありがとう!正真正銘これで最後です!いきます!盛大に盛り上がっていきましょうー!HEY!!!

・・・・・・25or6to4!!!」(EDIT VER)

マサがコニタンを左手で指差すと、「ギュイーン!」のスライディングから

「ガガガガガーン!」

メンバー全員が「ヘイ!ヘイ!」

マサ「後ろの方も一緒に!!」

ギターが、これ以上ないほど、ファンキーで過激に弾き込む。

マサとコニタンが一体化となりメインリフを弾き始めると、ヤス&サワケンもパーカッション類総出で

それに便乗する形にてなぞってくる。

疾風のごとく耳をつんざくホーン&ブラス・シンセの狭間に、リズムの鬩ぎ合い!

あるバンドは「STAはスーパー・スペシャル軍団」

あるギタリストいわく「ギタリストはよく動くし、いい音を出していますね~!」

あるパーカション奏者いわく「STAはレベルが高い」

あるトランペッターいわく「STAはブラス殺しのナンバーばかり・・・・」

あるミュージシャンいわく「STAは歴史と伝統あるバンド!」

マサは1フレーズごとにステージフロント右から左に並べられているモニター・スピーカーに左足をのせながら移動。

コニタン&マサが両サイドのフロントにて直立不動。この躍動感あるロックなコントラストが長年の理想形だったのさ。

コニタンはギターがスポットライトを浴びる場面になると、必ず最前列に飛び出してきて自己主張。

拳を突き出すタイミングが絶妙。

誰言うともなくメンバー達が合間を縫って

「イェーッ!!」観客も「イェーッ!!!」のコール&レスポンスで半狂乱。

もうこれが本当にラストだと察してか、全員グチャグチャでどこもかしこも総立ちです。

STA全員が右手を何度も振り回しての熱演。

マサはヤスのバスドラム前、更には目前にまで駆け寄って、コミュニケーションをはかり、中央に陣取った際には両膝を突いての熱唱。

ヘッドバンキングにて気迫のヴォーカルを続行。

コニタンは、虎視眈々、隙間という隙間をびっしりとソロで埋めつくすほどに我を忘れて、ギターの鬼と化しています。

でも、起承転結のメリハリはバッチリ!!!

オチカちゃんも今回のライブで真っ先に取り組んだが、この曲だけに全身全霊とてもこなれているね。

締めはエフェクター設置スペースにもどって、ワウワウペダルを踏み込む艦砲射撃。

ミツはシカゴ・ライブバージョンでのブラス・フレーズをトロンボーンで吹き込む。

逆方向では本家顔負けなシンセブラスで対等に渡り合うオチカちゃん。

マサが3番を歌いながらベースのネックを観客方向に突き出す。

これもライブでなければ味わえないハプニング。

メンバー達が色めき立ってきた・・・この状況。

どいつもこいつも、ビックリするぐらいに凄い奴らばっかりだ。

コワモテの職人サワケンは痒いところに手が届くカウベルの連打プレイ。

何が飛び出して、どんな展開になるのか。我々にも皆目見当がつかなくなってきました。

まぁ、こういったスリリングな崖っぷち綱渡りパターンもSTAトラの穴(クニ曰く)ならではの持ち味であり、魅力のひとつだね。やはり役者が違います。

エンディングではマサ&コニタンが自分の楽器を垂直に突き上げて揺すりまくるの図。

尚もコニタンのソロは止まらず、トロンボーンは管体が破裂するんじゃない!?と、思えるほどの気迫プレイをクローズ・アップ。

照明もSTAのメンバー達を追うのが大変な作業だ。

エンディングではベースギターを天井高くに突き立てホップステップしながら、ベースギターを肩からはずして、観客席めがけてマシンガン乱射のポーズ(ノリのいい観客は「ぎゃあ・・・・撃たれたあ~!」とのた打ち回る!)。

そしてベースをヤスに突き出してスティックで弦を弾かせる。

ベースの弦を最前列の観客に存分に弾かせ(その若者は後でマサに「たくさんベースを弾かせてもらった!」と喜んでいたよ)、

モニター・スピーカーに擦りつけ、片足上げて思いっきり床に振り下ろした。一礼して、マサがジャンプ一閃でTHE END!!!

と同時にすぐ「アンコール!アンコール!!アンコール!!」」要求の呼び声が方々から自然にはじまり、声援があちこちから聞こえてきた!

「ありがとうございます!ちょっと時間も押し気味だけど、簡単にまとめてみたいと思います。じゃあお言葉に甘えまして・・・すぐに終わるからね!ヤス!ゴー!!」

メンバー達が色めき立ってきた。

再びベースギターを肩にかけ、ベース・アンプのスイッチを入れ、ボリュームを上げてからマサがさっそくメンバーたちに伝令。

こういう時には、お決まりSTAこの日唯一のインストウルメンタルで「ピーターガン」。

恒例のソロ・バトルをやっちゃいました。

マサからの号令と共に、有無をも言わさずドラムとコンガでリズム開始。

マサとコニタンがメインリフを弾き始めると、知性派サワケンもパーカッションで

それに便乗する形にてなぞってくる。

その時、ソロパートの2人は、ミツの取り決めでパパッと指差しで順番を決めていました。

その間わずかに数秒。

いつもは3人体制のところ、1人少ない分を1・5人分のソロ回しで解消。事無きを得ていました。

果たして軍配はどちらの手に渡るのか!?

驚いたことにファーストソロは、ミツではないか!

繊細で先の読めないアヴァンギャルドなソロにグッと聞き惚れてしまったわい。

やるときはバッチリとやってくれる男だねぇ。

バトンを受け取る役はコニタン。

超絶な嘶きギター・ソロ。

ここいら辺の息のあったやりとりは横で見ていても、この上なき情景。

フリー・フォーム・スタイルの興味本位で、ビックリ箱を開けちゃったような感覚。

後半は、コニタンによるエキセントリックなギターソロ。その間中、ミツは右手で拍子を数え続ける。

やはり役者が違います。

余裕綽々のフィナーレではマサがしつこいくらい焦らしに焦らしまくってのジャンプ!

破天荒だけど完全燃焼。

真っ白な灰になって燃え尽きました。

「ありがとうございます」

恒例のマサによる感謝のメッセージがその場で読みあげられます。

タイバン、マスター、スタッフ、そしてオーディエンスに心からの愛を目一杯込めてね。

ブラスロックは爆発だ!!

お蔭様で何とか無事に大団円。

またその内すぐにでもここへ帰ってくるよ。

実際に「ピグスティ拠点にライブを行えばいいじゃない!」と言い放つ者までいました。

くだらない不協和音問題もスッキリと解決して、強靭なる絆で結ばれている爽快なるSTA。「最後までお付き合いいただきまして、どうもありがとうございました!ピグスティ最高!!」

まあ、たいしたアクシデントもなく、皆、充実感に満たされた表情。

四六時中熱気に包まれていたピグスティ。

全ライブ終了後はステージ関連の器材、セットの後片付けを敢行。心地よき疲労感を楽しみながらも皆と交流のヒトトキって貴重なる体験。

和気藹々とお互いの近況にはじまり、プライベートな話題から、情報交換。

もちろん多種多様なる熱き音楽談義も弾んで盛り上がる。MCが上手いと褒められちゃったさあ。特にマサはジックリ対バンたちと腰をすえて充実の話題満載で語らう。あれは面白かったなあ。と言うわけでして、名物企画ライブの夜は更けてゆきます。

VERY SPECIAL THANKS TO・・・ABESAN&SUBARU&KYOKOSAN&SAIMON&HARUKOSAN&OKINOKUN&HASHIBAKUN&MOECHAN&ANNACHAN&TAMACHAN&MARUSAN&SUE-SAN&ENDOHSAN&GASーSAN&MYOUTENーSAN&TOSATCHI&TK&MINERAL WATER&OOLONG TEA&COFFEE!!

 

 

 

 
 
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする