THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

DIE-CUTTING(Chicago)

2020-09-20 17:40:34 | CHICAGO

カタヌキ(型抜き)とは、澱粉砂糖ゼラチン香料などでできた板状の菓子に描かれた動物や星など様々なデザインの型を、針や爪楊枝などで刳り貫く縁日の遊戯である。型を割らず上手に刳り貫くことができれば、景品がもらえる。

masa.s art Chicago logo respect gallery

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VOL,175 2020 otaru浅草橋オールディズナイト17&北運河サウンドエナジー9合同イベント(PART,9)

2020-09-20 10:58:48 | Live Set List

*******はい!大好評につき、早速ライブレポートの第9弾です!それではどうぞ!!****

10、14:30~14:50

札幌市内からの参加でBREZZA。

「ブレッツア」と読みます。

セカンドアクトは伝説と化したZARDのコピーバンド。6人組みの登場です。

本来は7人組なのですがのスライドギターの名手サカエくん(愛器IBANEZ使用。 シースルーレッドボデイ。ローズ指板。PRESTIGE S540Q WCBおそらく7~8年くらい前のモデル)が仕事の都合で欠席することに。

でも会場で彼の姿を見かけたので話しかけたら「今日は写真撮影係なんです」とのこと。

結局は都合がついたみたいだよん。

ブレッツァはSTA企画「リブレーション」で白石ピグスティや、スペースアートホール、ホットタイムにも出演しているから私がこのバンドを観るのは今回で4回目だ。

前の「ベリージャム」に負けないくらい、また違った魅力全開のミサトちゃんもキュートでセクシーに迫る歌声を届けてくれましたよ。

この日は女性シンガーが多いんですよね。後で気づいたんだけど、これはとってもいいことだ。

もっともっと女性がスポットライトを浴びる音楽シーンになってもらいたいものだね。バンドの活性化にも繋がるし。

ブレッツアがメンバーが多いのは、ツインギター&コーラス在籍だからです。

そうなのですよ!前回から飛びっきりコケティッシュなコーラスガール、トモちゃんが加入したのです。

これで鬼に金棒、鉄壁の布陣が出揃ったわけだ。

最強の編成はといえば・・・・・

ヴォーカルにそのミサト嬢。(相変わらずエクボがチャーミングだね。衣装も本家同様必要以上にドレスアップすることもなくジーンズに黒ジャケットといういたってラフなイデタチ。これがまた好感もてるね。)

コーラスには噂のニューフェイス・トモ嬢!(しかも初披露のグロッケンとサックスの担当!!)

サイドギターはヒロユキ氏(ナチュラルボディのオベーションとブラックボディのテレキャスターで二刀流プレイ。ローズ指板。彼は空手家でもあります。女性メンバーが2人も在籍しているんだからとっても心強いね!しかも相当な音楽マニアでもあります。)。

前回はキーボード(KORG N5)担当だったハルキ氏は今回ギタリストに専念。マルチなプレイヤーと紹介を受けるとどや顔だったのが好印象だったよ。決して嫌味にならないクールガイ。

ドラマーはタモくん(備え付けのラディック・ドラムセットを使用。彼はマルチ・プレイヤーとしてジャンルの壁を超越するほどに引っ張りだこ)。そしてべースは重鎮のシンジくんだあ(今回はフェンダーのジャズベースを使用。ホワイトボディにメイプル指板。これを黙々と渋くフィンガー・ピッキングでプレイするのです。所持している楽器だけでも通が納得する名機種ばかり。ストラップは布製のロングセラー黒いフェンダー)

シンジ君とマサとは10年を軽く超えるほどの音楽仲間。

あの泣く子も黙る札幌のチューリップ・コピーバンド「TAKE OFF」を長年率いるリーダーでもあるのです。

思い起こせば、練習スタジオが初対面でしたねえ。

ちょうどSTAと結成時が同じ。

もう彼とは、数え切れないほどにタイバンしました。札幌を手はじめに小樽から夕張まで・・・・。

そうやってお互いに刺激を与え合って励ましあい、紆余曲折を経て今日までずっと切磋琢磨してきたわけであります。

テイク・オフはSTAの「リブレーション」に何度も出演してくれましたよ。

だから酸いも甘いも噛み分けた同士でもあるわけです。

そんな彼が新たに結成したのがブレッツァ。

まだライブ数は10回そこそこなんだそうです。

そんな風には全く感じられなかったけどね。

大幅に曲目を入れ替えてきたけれどもまずは定番中の定番ソングから、

「揺れる想い」

ミサト嬢の初々しきステージングも好感持てるね。

ちょっと声質が坂井泉水嬢と森高千里をブレンドしたように聞こえたのは私だけかなあ??(この感想を素直にミサト嬢へマサが打ち明けると、とってもはじける笑顔で喜んでくれたよ。益々ファンになっちゃった!写真撮影なんかもしちゃったしね!)

これだけでもポイントが高い!

まったくもってシンジくんは、素敵な歌姫を発掘したものだ。羨ましい限り。

ミサト&トモ御両人の相性もナチュラルでいいね。

スムーズに溶け合っている。

とにもかくにも、惜しげもなくこれを1曲目にもってくる大胆不敵な構成には毎度のごとく脱帽。

打ち合わせの段階で、練りに練り上げられた結果なのでしょう。

もうすっかりと、掴みはオーケー。バッチリだよ。

序盤からウネリをあげる情け容赦無きギター・ソロ。それでいてちっともやかましくない。アンサンブルバランスを深く考慮したうえでのサウンド構築。

それにしても、織田哲郎さんは生粋のメロディ・メーカーですね。

「こんにちは!はじめまして。ブレッツアです・・・・・・君に逢いたくなったら」

ZARD20作目のシングル。1997年2月26日リリース。

オリコン週間2位を記録。

アルバム「ザードブレンド~サン&ストーン」に収録。(ウィキペディア参照)

鳥肌が立つほどにゾクゾクしちゃうくらい美しいメロディラインの曲だ。

タモくんの的確なるスティック・カウントから、ヒロユキ氏のオベーション・ギターによる、爽やかなコード・ストロークではじまるキャッチーなポップナンバー。

アコースティックギターによる歯切れの良い響きが爽やか。

エレキと生ギターとのコントラストが絶妙な味わいを醸し出しています。

メンバー達は黒を貴重とした比較的シックな装いなんだけど、ヒロユキ氏は水色のジャンパーを着て、さりげなく派手に自己主張(笑)。見た目でメンバー中一際異彩を放っていました。

ミサト嬢を引き立てる男性陣によるバンド体制が、すこぶる安定感あってメリハリも効いています。

これならばミサト嬢も安心して、ヴォーカルに専念できるというもの。

一生懸命、誠心誠意心を込めての熱唱に次ぐ熱唱。

特筆すべきはトモちゃんによるグロッケン。

オリジナルにすこぶる忠実に再現。

最初あの音色が鮮明に響いてきたとき、「あれ!?このクリアなサウンドは・・・?」と思わず目で追っちゃいましたよ。

なんでもものおじしないでチャレンジしながら自分でも心底に楽しんでいるところが彼女の素晴らしいところだ。拍手を送ります。

MCも彼女が兼任。

「改めまして・・・・・ZARDのコピーをしているブレッツァです。一昨年の4月に結成して、今月で2年と5ヶ月を迎えました。

これを機会にブレッツァという名前を覚えてくれたら嬉しいです。

9月に屋外でのライブは初ですが(雪祭りの会場でもライブをしてるよ!!)、これからもZARDの曲が歌い継がれるように頑張っていきます。

それではまだまだ最後まで盛り上がっていきましょう!次の曲にいきたいと思います。いいですか・・・・・・2曲続けて・・・・まずはグッドバイ・マイ・ロンリネス!・・・・」

ザードの記念すべきメジャーデビューシングル。1991年2月10日リリース。

アルバムも同名のタイトル。4分34秒。オリコン週間9位を記録。

坂井本人いわく「絶対に忘れられない曲。スタートの曲だと思うと感慨もひとしお」とのこと。

スティック4カウント。

ハルキ君によるアルペジオが先導する流れから、ツインギターの持ち味をフル稼働です。

ここでも、アコとエレキによるコンビネーションが絶品。

あれれ!!??‥‥これってポリスの「みつめていたい」にそっくりだ!

思わずにんまりだ。多分にそれのおいしいところを意識したアレンジなんだろうね。

特にアコースティックギターによる繊細なるピッキングは、効果絶大で轟き渡る。

そしてこれまた初披露のトモちゃんによるサックス!本家顔負けな豪快無比で、伸びやかなるプレイで会場を一瞬で圧倒していました。

キャンディ・ダルファーばりの、表情豊かなるピッチで豪快に決めまくる。

本人は謙遜気味に「皆さん、お手やわらかに」と述べていましたがどうして、どうして。

マルチで多才なプレイヤーたちを擁しているのも、ブレッツァの売りの一つ。だってZARDって数多くあるJ-POPの中でも究極に難しい部類なんだよね。それを涼しい顔して演じて見せる姿には、ただただ脱帽。惚れ惚れしちゃいます。

ちなみにブレッツァ初期から知っている私にとっては思わずニヤついてしまったりするところもあるのだ。

さてさて、曲も中間部でのドラマティックな導入部分には目を見張るものがあります。よくできた構成だ。勉強になるなあ・・・・。

「ミサトちゃ~~ん!」と図太いラブコールがひたすらに飛び交っています。親衛隊増殖中・・・・・。

メドレーで「あの微笑みを忘れないで」

傑作目白押しだ。

数々のヒット曲のなじゃで最も人気の高い曲。

1992年リリースのミリオンアルバム「ホールド・ミー」にCD 初収録。

優しく包み込むようなポジティブな歌詞と、どこか切なさを感じさせるアレンジがポイント。

現在も高評価。

天国の坂井泉水さんにも、ミサト嬢の歌声は間違いなく届いていることでしょう。

心の底からリスペクトしているということがちゃんと伝わってくるよ。

流麗なるボーカルから入る壮大なナンバー。叙情的な調べに乗せて、延々と歌い紡いでいきます。

ついつい聞き惚れてしまうよ。

他の女性ボーカリストをフューチャーしたバンドにもこのタイプの曲が披露されていたけれども、力強いミディアムチューンでは、こちらも一歩もひけをとりませんよ。

双方共に出色の完成度。

元気を全身に一杯もらえるハード・ナンバーだけに、よほどの自信がなければ、このような選曲はできないよね。

ヒロユキ氏はアコギからテレキャスターに持ち替え。

この辺のパートに対するコダワリ感覚が、音の随所にも反映されています。

琴線震わせっぱなし。心の奥底から振り絞るような荘厳なる音絵巻にはゾクゾクしてきちゃうなあ。

アップテンポでパワフルなバックビートにのせてノリノリです。

ドンドンと加速して厚みを増していく音壁の底辺を、ドラムアクセントのリズム刻みが正確無比なところも感心しきり。

ここでも縦横無尽にギター・ソロが「ギュウイーン!!」と歌メロの間を駆け巡る。

「え~それでは最後の曲となりましたので、メンバー紹介をしたいと思います」

ミサト嬢が一人一人を、懇切丁寧愛情タップリに心込めて紹介。

彼女の秘めたる優しさが滲み出ています。

「はい、ありがとうございました!今日のブレッツァを見て気に入ってもらえたなら、是非これからも私達のライブに足を運んでください。今日の打ち上げにはメンバー全員が参加しますよ!(笑)ブレッツァでした!それでは最後の曲です。いきましょう!・・・負けないで!!」

やはりラストを飾るのは、この永遠のJ-POPアンセムしかないですよね。

お約束だ。

会場全員が一体となって手拍子と大合唱の嵐。ピョンピョンと飛び跳ねているツワモノも出現。

心ウキウキ、明日からもまた明るく生きていけそうな気がしてきたよ。

喜びと笑顔のエキスを、楽曲から大量に注入していただきました。

ハッピーモードが渦巻いている。

前向きでリフレッシュした気持ちになれる歌詞の一言一言が、皆のハートにも届けられたことでしょう。大いなる励みの讃歌となって・・・・

強弱、抑揚のメリハリが絶品。

トモちゃんも華やかにコーラスで彩りを添え続けているよ。

女性2人が奏でるハーモニーはやはり美しい音色だねえ。

これはどう張り合っても男に出せないし。

沈着冷静なる燻し銀のバンマス・シンジ氏ベースライン・セクションは、常にボトムを貫禄タップリに支えています。

「ありがとうございました。また会いましょう!」

あっという間に、夢のような20分が過ぎ去ってしまいました。

心残りだけど、格別なる楽しみは次回のためにとっておきましょうよ。

ありとあらゆる意味においても、幅と厚みと奥行きを増したブレッツァ。今後の展開にも要注目だ!

アベさんもシンジ氏のもとへと駆け寄って握手を求めていました。

司会者のヤチヨ嬢

「お疲れさまでした!もう一度ブレッツアの皆さんに盛大なる拍手をよろしくお願いします!!負けないでにはコロナに負けるな、の、熱いメッセージが託されてもいましたね」

 

余談ながら、以前のSTA自主企画ライブ打ち上げの時にコーラス嬢のトモちゃんがマサに、ヘッドセット・ワイヤレスマイクについて色々と質問をしてきたよ。

とっても興味津津の御様子。

メリット、注意点、価格帯などを教えてあげたから、今後のブレッツアにも新兵器として導入されるかも!?

 

****ライブレポートもいつの間にか折り返し点に到達していましたよ。

ドンドンとついて来るように!!(笑)****

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VOL,175 2020 otaru浅草橋オールディズナイト17&北運河サウンドエナジー9合同イベント(PART,8)

2020-09-20 07:08:04 | Live Photo

****いよいよ中盤に差し掛かってきました。

天候不順だけどそんなものバンドサウンドで消し飛んでしまえ!!よろしく!!****

14:00~14:20

9バンド目は、先ほどの伊達男スギちゃん率いるその名も「杉ちゃんバンド」のバックで、燻し銀の演奏を繰り広げてくれていましたが、今度はメインを張ります。

このバンドに会えるのを、心待ちにしているファンが一杯いるのだよ。

毎回ライブには「杉ちゃんバンド」「BERRY JAM」が常にカップリングです。

そういうわけで満を持して、一旦袖へと下がった「BERRY JAM」が再びステージに現れました。

このバンドも「STA企画リブレーション」にはたびたび参加してくれています。

 結成9周年を迎えた「BERRY JAM」(ジャンルは往年の洋楽スタンダード中心で)

先述どおり、スギちゃんを除いたメンバーがこのバンドへと変身です!

一度でもライブを見た方ならばお分かりでしょうが、同じメンバー構成ながら、全然タイプの違う落ち着き払ったムードを堪能させてくれるのだから驚愕ですよ。

主に札幌を中心に活動しているのだけど、何故か以前は小樽屋外イベントでばかり観ていました。場所はマリンフェスタや浅草橋(昨年は曜日違いでタイバンできなかったけどね・・・・北運河サウンドエナジーでは観客として訪れてもいました。本当にメンバーの皆さんは研究熱心で、ライブの雰囲気が大好きなのですね。)

その都度、鉄壁なる熱演を繰り広げてくれたのです。

そしてマサからの熱きラブコールに応えるべく、STA企画「リブレーション」ライブにもちょくちょく参加してくれるようになりました。

(白石ピグスティ&ススキノ・ホットタイム)

メンバーからのメッセージです

「お洒落で音楽好きな大人の方にフィットする、曲づくりを目指し活動してきました。

一昨年、遂に念願の音楽の街・小樽浅草橋に出演することができました。

3年前に雪明かりの路オールディズライブを観て、小樽の皆さんの情熱を知りました。

そして近年はピグスティ&ホットタイムなどなど他のビッグイベントにも参加ができて嬉しく思います。

たくさんのバンドさん、プレイヤーさんとも親交が持てればと思います。どうかよろしくお願いします!」

一昨年の夏のステージではロングへアに花飾り、華麗にムームーを着こなしていた女性シンガー・チエミさん。先ほどまではコーラス&サックスでしたが、ここでは艶やかなる雰囲気を漂わせ、フロントセンターにてボーカルを披露しながらライブは進行。で、今回のいでたちはというと・・・・帽子から服装に至るまでほとんどを黒で決めたダンディーな男性陣と共に、ロングヘアと長い脚を強調するべく、ジーンズシャツと黒のブーツでスタイリッシュに決めてくれました。

これにサックスを構えたら、なんまらカッコイイ。絵になるよ。羨望の眼差しが注がれていました。

こういうところなんかも、一つの楽しみですね。

(ホットタイムの時にはトリプルギターでキーボードのアイ嬢も在籍していましたが、今回も原点回帰とばかりに急遽6人編成へ立ち返りました。

サングラス姿のメンバーはいなくなったよ。

霧雨がそぼ降る中でも気分爽快!

まずは編成を記載させてください。

フューチャリング・メインヴォーカル紅一点のチエミ嬢はサックスも兼任。ドラムはカバくん、そしてベーシスト&コーラス&ヴォーカルのトモさんは堂々たるシェイプが神々しいHSアンダーソンの黒ベース、ローズ指板(モリダイラ楽器)。ツイン・ギター(3トーン・サンバーストボディにメイプル指板のSTはファーストギタリスト&コーラスのタイキ君。セカンド・ギター&コーラスはリーダーのヒロさん。バンマスは事前にマサへ直々丁重なるご挨拶をしに来てくれました。去年の前半まではなんとアコースティックギターをも担当するという二刀流でしたが今回はエレキに専念。ブロンドボディカラーのストラトキャスター、ローズ指板を使用。ストラップはフェンダー布製の黒を着用)。そしてキーボードのアイ嬢という布陣で網羅。

ほとんどのメンバーがボーカル&コーラスをこなせるというのは、最大の強みですなあ(ヴォーカルにはリバーブを深めにかけて頂きました)。

オープニング・ナンバーでは、意外性を狙ったのか重量感や厚みもタップリある、カバくんの激しくも正確なるドラム・ビートがいきなり炸裂した「ホットレッグス(ロッド・スチュアート)」だあ!(名プロデューサー故トム・ダウドによるアルバム「明日へのキックオフ」1曲目に収録されているファースト・シングル)

本家カーマイン・アピスも真っ青な迫力。

セットリストに対するひねり具合が、常に絶妙ですね。これも初めて演奏するところを見たよ。

嬉しくもご機嫌なる裏切り行為!

だって毎回セットリストの殆どを入れ替えているんだもんなあ・・・・・。

「一体全体、持ち曲はいくつあるの!?・・・」って尋ねちゃったくらいだ。ものすごい懐の深さを痛感した次第さ。これ、並みのバンドでは到底無理な離れ技。

しかもどの曲も、高度なテクニックを要求されるものばかりだし。

お馴染みのイントロリフがはじまった途端、気分はすっかりとディスコ・フィーリングにドップリと浸かりきって、

オーディエンス達は、ジッとイスに座ってなんかいられないよお~!とばかりに我を忘れ踊り狂っています。

会場内はディスコに早変わり。

ダンサンブルに盛り上がりをみせていましたよ。

グイグイとうねって迫りくる、強引なまでのタイトなロック・アンサンブル。

チエミ嬢は男顔負けなほどのストロング・ヴォイスを豪快に披露。

サッポロのボニー・タイラー風。

当時イギリスからアメリカへ渡りブロンド美女と次々に浮名を流しつつも成功を手中に収めて、スーパースター街道を驀進したロッド極め付けのナンバーだ。超豪華なバンドメンバー達でも話題が沸騰した、ターニング・ポイント・ドラヴィング・ヒットナンバー。

しびれちゃうなあ。個人的にもドツボにはまってしまいました(これはメンバーにも直接伝えています)。

そのウンチクに関してはロック通ならばご存知のはず。リアルに蘇ってきましたよ。

ここで特筆すべき点といえば、やはりギターのお二方に尽きるでしょう。

まず原曲なのですが、主役はファンキーなハネハネ・リフのタッチ感覚。

これをタイキくんがギターで違和感なく、見事忠実に再現しているのですよ。

ストラトキャスターによるトレブリーな音質もフルに発揮。

そしてヒロさんはもう一つのアクセントを、ギターでさりげなく奏でているのですよ。

なるほど、ツイン・ギターによるアンサンブルが序盤から如実に反映されているではないか(ロッド・ヴァージョンではトリプル・ギターだけどね)。

そしてフィル・チェンばりに、トモさんによるパーカッシブなベースソロもバッチリと炸裂。

普通ならばこれほどに高度な構成の楽曲はスルーしちゃうんだけれども、ベリージャムは余裕の表情で味付けを注入してサラッとこなしてる。

やはり彼らは只者ではなかった・・・・。去年までのライブではしっとり系に比重が置かれていたけど、今回はバリエーションが豊富だ。

「ベリージャムです。今の少しは明るい曲だよね。それでは・・・・・さあ!メドレーでいくぞ~!!

去年公開された映画をキッカケにクィーンがまたまた再評価されていますね。今年明けたら早速来日公演も行われたし。

これはとっても良いことだ。というわけでして、ベリージャムらしく・・・・・それではポップ目の曲をお届けしたいと思います。クィーンをやってみましょう!ヴォーカルはトモさんに代わってもらって・・・・よろしくお願いします。それではまず、メンバー紹介をしたいと思います」

バスドラムの連打に合わせて、一人一人を愛情込め懇切丁寧ユニークなジョークも交えて猛アピール。

そのままの勢いで流れにのって

人気曲で「愛という名の欲望(ライブバージョン)」だ。

ヒロさんの真骨頂。ノーマルな乾いた歯切れ良いギターで元気一杯の幕開けだ。

ノスタルジー臭漂うバックに導かれて歌い出したのは、先述のとおりベーシスト・トモさんだあ!

チエミ嬢とはまた違った魅力溢れる男の力強きミディアム・ラブソング。魂の咆哮に酔いしれるヒトトキというのも乙なもの。

咽び泣く歌メロは、説得力がほとばしり出ています。

トモさんのボーカルは毎ステージで必ず1曲聞かせていただきますが、改めて目から鱗状態。ベース&ボーカルでこのタイプの曲にチャレンジするのってけっこう至難の技なのですが、とても勉強になりました。

ヒントも得られましたよ。

チエミ嬢による厚みのあるハーモニーも天下一品。よりドラマティックな展開へと雪崩れ込む。味わい深いなあ・・・・・・。

右手に持った白の三日月型タンバリンを打ち鳴らすお姿も神々しく映えていたよ。

クィーンがロカビリーに走ったと当時のロック界が話題騒然となった軽快なるナンバー。

結局はこれで念願のアメリカを制覇したんだから、クィーンは大したバンドだね。

ストレイ・キャッツが受けていただけに、時流を狙っての大当たり。

まあ、いずれにしろ、どれだけの年月を経ても、決して色褪せたり古臭くなったりしない光輝く永遠のポップ・アイコン。

今もって別格のアンセムだ。

よりコンパクトに纏め上げられた、序盤戦にはもってこいの一撃ですね。

何から何まで申し分ないほどにうまいなあ・・・・皆、楽しそうだよ。

この光景を後方の席から眺めていたんだけど・・・うかつにもシミジミと感動しちゃったさ・・・・。

ギターとドラムスの若い2人は、メンバーの中では息子ほどの世代違いなのに、これまた卓越した腕前なんだから恐れ入っちゃったよ。

牽引役も堂々とムーディーに請け負っていたし。

時には先輩達を凌駕するほどの存在感も発揮していました。

タイキ君のナチュラル・トーンで迫ってくるギター・ソロは、風格さえ滲んでいるよ。

「じゃあ、次はまたもや私が普段あまり持ち慣れていないアルト・サックスを手に歌います。

タイトルを言わなくても、あっ!とすぐにわかると思います。タイトルは言わないでね・・・・・・。それでは続きまして・・・あれです・・・・・・」

まだ明るいけれども大都会の夜の世界の気品が充満している、ちょっとテンポ遅めでジャジーな「スムース・オペレーター」(シャーディー)

それまでのバンド達が繰り広げてくれた、賑やかなお祭り騒ぎ大会の後だけに、グッとシックに迫ってくるものがあります。

やや重めのドラムによるリズム・ワークに乗り、チエミ嬢がサックスをブローして、スポット・ライトを独占。

皆の視線を一身に集めています。

歌声も独特なる語り口調で低く囁き掛ける、意外にもテクニックが必要な難しい作品。

一世を風靡したMTV時代に鮮烈なる映像とシャーディーのファッションが、妖艶なる美を醸し出していて多方面に一石を投じていましたね。

臨場感たっぷりで効果覿面。

更にミステリアスでムード満点な演出を狙っています。

ここはじっくりと聞き入ってみるのも一興。中々に新鮮だ。と思っていたらドンドン過熱していきソロバトルへと発展。

間髪入れずに目まぐるしくバトンを繋いでいく。

ベースソロは決して派手ではないんだけれども、流麗なるアート風ラインを鮮やかに描ききっています。

確かな実力に裏打ちされた巧みの技だ。

追随する形で引き継ぐサックス・ソロの応酬も聞きもの。

締めくくりはボーカルに橋渡し。余韻を残しつつも・・・・・会場は虜になっていましたよ。

落ち着き払ったステージングに徹してはいますが、内に秘めたるパッションは常に燃え上がっているようです。

「どうもありがとうございます。どんどんと暗い感じで進行していますが・・・・・もうサックスは吹きませんから・・・・それではせっかくなので、超スタンダードを・・・・・ここでちょっと暗目な曲をお送りします・・・・ウィアー・オール・アローン(ボズ・スキャッグス。」1976年にリリース)」

非の打ち所なき甘美なまでのパーフェクトなるAOR界永遠の金字塔。

この場面にはもってこいだね。アダルトな気分に浸りきって、チーク・ダンスへと洒落こむカップルも数組出現。

心にシミジミと染み入るほどに切ない、泣きのバラード決定版だ。

チエミ嬢だから、多分リタ・クーリッジのバージョンをお手本にしているのかな・・・?(ちなみに邦題は「みんな一人ぼっち」)

噛み締めるように優しく歌い紡いでいたのが印象深かったなあ。

ハイハットの繊細な刻みから、思いっきりサスティーンがエモーショナルなギターによる美しい旋律を筆頭に、徐々に高みへと登り詰めていく様は感動的ですらあります。

起承転結の絡みはお手本のようなもの。お見事。

いやが上にも黄金のエクスタシーワールドへと誘われてしまいます。クラブさながらに色彩も鮮やかなスポット・ライトが揺れている・・・・。

誰もが言葉を失うほどに聞き入っている。!!

「踊れる曲を・・・・・・・一気に黄金のスタンダードへと突入します。」

威勢のいいカウント「1・2・3・4!!」から飛び出してきたのは

「ノック・オン・ウッド(エディ・フロイド)」()

十八番の登場。定番中の定番。

初期スタックスの代表作。かっこいいねえ。

栄光のソウルフル・ミュージック美学に拍手の嵐。

ここから多大なる影響を受けたアーティストは膨大。

力の抜け具合が絶妙。サザンソウルの決定打。

この曲は数多くのミュージシャン達が現在もカバーしているし、理屈抜き、非常にライブ栄えするよね。

シカゴだってデビュー前からライブのレパートリーにしている(残念ながら日本公演では今のところ実現していないけど)。

ザ・ブルースブラザースのテイクもつとに有名。

曲名や作者を知らなくても洋楽ファンならばイントロリフ一発で「ああ!!聞いたことある!!」と!!思わず膝を叩くことでしょう!!

STAも今年の3月にはめでたく初お披露目しました。

ギターのダンサンブルなコード・ストロークが爽やかに響き渡る・・・・。

タイキくんによるやや控えめなるボーカルも光ってるよ。正に阿吽の呼吸だ。

渋さに満ち溢れた軽快なピッキング・ヒット。大々的にクローズアップされた、歯切れのよいギターソロにも要注目。

タイキ君はなんであの若さで、ここまで繊細な熟練ギターが弾けるのだろうか?

これはオフ・ステージの時にも彼へ言ったんだけど、当の本人は至って謙虚に微笑むのみでしたね。

能ある鷹は爪を隠す、ではないけど筋金入りの本物だよ。

ツボへと、モロにはまった感ありのオーディエンス達は脳天ヒューズ・スパークしまくり。

熱冷ましとばかりにこの曲をここへもってくるなんて、中々に心憎い配慮ですなあ。

もちろんベリー・ジャムはこだわりにこだわりぬいた趣向を施して、へヴィーな演出で場を盛り上げていました。

ステージの進行具合を、詳細に計算しつくした組み合わせは素晴らしい。

圧巻だよ。敬服しちゃう。脱帽モノだ。

しかもベリージャムのメンバー達の許容量の幅はハンパではないね。

なんでも巧みにこなせちゃうんだから。

洋楽、邦楽、オールディズからディスコ、果てはJ-POPに至るまで網羅しています。

ありとあらゆる経験にもとずいた自信を基盤にしているだけに、守備範囲の広さが窺い知れます。さすがだ!

毎回タイプの異なるテーマを掲げて観客に提示してもくれます。だから飽きずにだれる事もなく、陶酔の極限まで導いてもらえるわけですね。

「イエイ!!どうもありがとうございます。メドレーでお送りしました。懐かしいですね。まだ私が生まれてなかった頃の曲」「全然、生まれてない?・・・(笑)」「チエミちゃ~ん!!」「は~い!!最後までどうぞお付き合いくださいませ・・・。今日はギターのタイキにMCを任せようとしたんだけど却下されちゃいました・・・。」

メインのMCはチエミ嬢。

「ベリージャムは明るい曲は少ないのでまだまだこのままいきます。飲んで、歌って、踊れる人はよろしくね!先ほどのバンドには負けないように(杉ちゃんバンドのこと!)まだまだ頑張ります。あのバンド、ガラが悪かったよ~(笑)。

ザ・ビートルズで・・・・カム・トウギャザー!(名盤「アビーロード」より。ジョンが創作した部分はチャック・ベリーに訴えられましたね・・・・。後のアルバム「ロックンロール」でそれも解決したけど)」

雰囲気一変して繊細でさらに黒っぽいロックグルーヴも加味してきます。

私の一番好きなビートルズの曲で場面転換からダメオシ。これ、ベリージャムで聞くのは2度目。 

しっかりとベリージャム流アレンジも施されている。ただ単に演奏するだけで終始しないところがクセモノバンドの最たるところ。

何度聴いても鳥肌が立つほど、目いっぱいに震えがきちゃうのさ。

うねりまくりの革新的なベースラインをよくコピーしたものです。ベーシストならば誰でも耳に馴染みがあることでしょう。

極めつけだ。青春時代にフラッシュバック。

音楽の神様が創作したのではないかと思えるほどに、一切の無駄も無い完璧で崇高なる曲に感じます。

センスのいいベテランバンドに相応しき選曲。

今回のイベントは女性シンガーが多いという事に気付いたのは本番中盤に差し掛かった時。

これは脅威に値する出来事だ。女性ミュージシャン達の台頭は非常に喜ばしいことだね。

「緊張しすぎてMCを忘れていました(笑)。何を喋るんだっけ・・・??」

もうこの辺に辿りついたら、メンバー達もリラックスしてきたのか饒舌になってきました。

和気あいあいの空気感漂う中で懇切丁寧にメンバー紹介を絡め、

さあてと、次には何をやってくれるのかな・・・ワクワクものですよ。

「最後の曲となりました・・・・・」「えええ!!???~」「またまた~(笑)最後は新曲です。踊れる曲を・・・・これで締めくくり。いってみましょう!!・・・・スーパースティション(スティーヴィー・ワンダー。邦題は迷信。当初はあのスーパーカリスマギタリスト、ジェフ・ベックのために書いた曲。ちなみにこの曲はこの日、STAやセイラーズとかぶっちゃいました)!!」

最後の最後まできっかりと琴線に訴えかけてくるのだ。

即座に小樽の屋外会場はクラブと化す。

クラヴィネットからアップテンポにはじけ飛ぶ旋律に煽られていやがうえにも無意識に体が高揚する。

アドレナリンが全身で爆発して噴出。

アンサンブルが一体化して、より巨大なる音像を構築する。

この光景を後方の席から眺めているとつくづく「グルーヴィーだなあ」と呟いちゃう・・・・。

ここまでとことんにやられちゃあ不穏な雨風なんか途端に尻尾巻いて逃げていっちゃうよ。

当然、賞賛&感嘆の声が鳴り止みません。

もう完全に参りましたよ‥‥お疲れ様でした!!

「またベリー・ジャムを見かけましたら、今後とも応援よろしくお願いします。」

****どうです!迫力満点でしょう。

過激さも増してきたところへ天候もやや回復してきたようだよ。よしよしと!!****

 

 

 

 

 

 

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VOL,175 2020 otaru浅草橋オールディズナイト17&北運河サウンドエナジー9合同イベント(PART,7)

2020-09-20 04:49:54 | Live Set List

****はい、お次に登場するバンドも長年のお友達ばかりです。

素敵なステージをご堪能あれ!!****

13:30~13:50

唯一無二のエンターティナー、その名も「杉ちゃんバンド」

前のバンドの余韻に浸る暇もなく問答無用の8番手。

満を持して遂に出た!札幌が生んだ名物男「杉ちゃん」を擁する話題騒然の貴重なるバンド。

ここで初めて、酸いも甘いも噛み分けた熟年の男性シンガーがフロントに立つわけです。

昭和&平成の代表的歌謡曲などを披露。

STAとのお付き合いの始まりはマサが近年小樽浅草橋ライブでタイバンする度、どうにも気になり、ダンディに着飾ってほろ酔い加減の杉ちゃんに話しかけたのがキッカケ。

それからは、あれよあれよと言う間に意気投合。

晴れてSTA企画ライブに、3度も賛同していただける運びとなったわけです(去年の4月ピグスティ&6月ホットタイム、そして9月ホットタイムのこと)。

驚いたことに杉ちゃんは、60歳になるまで、全くバンドで歌った経験がなかったそうなのですよ。

ある日ひょんなタイミングでうっかりと(!?)味をしめてしまった訳だ。「こんな素晴らしい世界があったんだあ!!」と、目から鱗状態。

生のバンドで歌うという究極の醍醐味を知ったその時からは、病み付き。

もうドンドンとはまりまくって、終いには自らがライブイベントを立ち上げるほどになったそうですよ。

この話を聞いた時には正直、感動に打ち震えてしまいました。純粋に音楽や歌に打ち込むその美しき姿。

誰もが忘れかけている初期衝動のお手本のよう。正に原点回帰そのもの。

今後、益々杉ちゃんの活躍に期待しつつ、こちらも胸高鳴るね。

実は去年2月の小樽公会堂・雪明かりの路ライブイベントにも「杉ちゃんバンド」は出演予定だったのです。

でも主役の杉ちゃんが健康上の理由で、ライブ出演を断念せざるを得なくなったとのこと。

非常に残念無念でした。まあ、もちろん杉ちゃんが一番悔しがっていたはずです。

ところがここで杉ちゃんは、見事に奇跡の復活を果たしたのでした。なんたる回復力だ。天晴れ。

今まで以上エネルギッシュで健康体になって帰ってきた心憎い奴。それが杉ちゃんだ。

この男は本番に向けて燃え盛る炎を抑え切れないのか、逐一マサとのやりとりでは、情熱溢れるトークを展開。

その都度、企画ライブ用フライヤーを独自で印刷して、ゴヒイキにしている店舗などの各所に配布、もしくは店内貼り付けに協力していただいて猛アピールを展開。歌の練習と並行して、宣伝活動にも熱心に汗を流す日々が続くのだそうです(内容によっては混雑を恐れて多少お誘いは控え気味にしたりするそうですよ。いざ蓋を開けてみたらば満員御礼の大盛況で馬鹿受けなのですがね)。

その甲斐もあってか、この日も熱狂的ファンを中心とした「杉ちゃん私設応援団」が大挙して詰めかけ、たいそう賑やかなるショー・タイムのヒトトキを過ごさせてもらいましたよ。これはひとえに誰からも好かれる杉ちゃんの人徳によるものですなあ(オールド・ジャンキー&ビア・プリーズのベーシスト・テツとも仕事関連でお付き合いがあるそうですよ。世の中って狭いね。ビックリ)。

一番の集客をたった一人で、あっけらかんと成し遂げたんだから大したものだ。

本人曰く「ちゃんと歌えるのか皆が心配して不安絡みで来てくれているだけ」とのこと(私が「親衛隊が回を重ねるごとに増えてるね」と言うと「いいえ・・・心配してる見守り隊です・・・」とご謙遜)。

何をおっしゃいますか。時にはディナーショーなの?と錯覚をおこしそうな場面もあったよ。

音楽はもとより、人生においても大先輩だ。

その心意気は見習いたいもの。いよっ!後家殺し!!まあそんなわけでして(笑)前置きが相当に長くなってしまいました。羨ましすぎるほどの人気度をここで証明した杉ちゃんのオンステージ。

まずは6人からなる編成を記載させてください(ほぼ全員がボーカル&コーラスをこなします)。

フューチャリング杉ちゃんがヴォーカル、紅一点のチエミ嬢はサックスとコーラスを担当。ドラムはカバくん、ベースとコーラスはトモアキ氏(ブラックボディ。ローズ指板)、ツイン・ギター(3トーン・サンバーストボディにメイプル指板のSTはファーストギタリスト&コーラスのタイキ君。セカンド・ギタリストはリーダーのヒロさん。ブロンドボディカラーのストラトキャスター。ローズ指板を使用。ストラップはフェンダー布製黒を着用)。

そうなのですよ!去年4月ライブ以降からギターとキーボードのメンバーが増員されていたのですが、今回は再び原点回帰。

特筆すべき点は去年の前半までリーダーのヒロさんがエレキとアコギをこなしていたけど今回はエレキのみに専念していたこと。そしてチエミ嬢の艶やかなるファッションにも観客の熱視線が注がれていました。時にアグレッシブにボーイッシュ、時に南国ムードを盛り込んでムームー、時にアダルティックにドレスアップ。

で、今回のいでたちはというと・・・・・ロングヘアと長い脚を強調するべく、ジーンズシャツと黒いロングブーツでスタイリッシュに決めてくれました。(写真参照)

これにサックスを構えたら、なんまらカッコイイ。絵になるよ。羨望の眼差しが注がれていました。

こういうところなんかも、一つの楽しみですね。

そしてこの当日にも会場の雰囲気がとっても気になるのか、杉ちゃんは開場の時間を確認して早めに現場入り。会場の隅々を食い入るように見つめ続けていました。真面目で研究熱心な方ですね。

そのこともMCに早速盛り込まれ受けていました。

杉ちゃんはピグスティも初めてだったし、ホットタイムも友人のライブには何度も足を運んではいたけれども、自身がステージに立つのは初だったこと。で、ここ小樽の浅草橋屋外特設ステージは勝手知ったるホームタウンのようなもの(本人は札幌在住ではありますが)・・・・・・今後とも新天地への開拓で夢がドンドンと膨らんでいくわけだ。良かったね!

さあ、どのようなサウンドを披露してくれるのか期待しましょう!

なんだかんだいいながらも、物凄いファンの数だ。待ちわびていたよ。

今か今かと焦らしに焦らされた観客達は痺れを切らせてホイッスルや口笛を吹き鳴らしたり、手製の「杉ちゃんウチワ」を振りかざしています。

遅れてきた令和のスーパー・スター杉様による「ワンマンショー」のはじまり、はじまり~!!

開巻からいきなり華麗にやってくれました!

「去年に亡くなったショーケンは俺と同い年です(皆、驚く)。

でも俺の本当のライバルは沢田研二。

ジュリーも最近ヒット曲が出なくなりまして、一昨年観にいったら2時間のコンサートで1曲しか知っている曲がなかった・・・・。

カサブランカ・ダンディだけ。淋しい限りだ・・・・」

「寝てたんでしょ?」(大爆笑)

「はい、それではお待たせしました。短い時間ではありますが、ジュリーに成り代わりまして、私の青春時代に流行った曲をやります。私の鼻歌を聞いてください(笑)あの歌です。まずは・・・・・・・危険な二人」

「いいよ~~!!」

最前列にはダンサー達がズラリと集結して一緒に歌い踊る。グチャグチャの狂乱現象が勃発。

最早堅っ苦しい屁理屈なんて野暮というもの。説明は不要だね。

強力なるサポートに導かれてのノリノリ・スギちゃん、堂々たる歌いっぷり。怪しげに人差し指クルクルしながら誘惑のジェスチャー。気持ち良さそうに突き抜けている。

あの有名な決めのポーズも目一杯にジュリーを意識して何度もアクション。これ基本中の基本ね。

観客の中にもそれを真似している、ちゃっかり者があちこちに出現。「スギちゃ~ん!!」とラブコールが飛び出す。

ステージと客席との一体感は、後方から見ていても圧巻だね。

歌詞の「2人の思い出~!」で2本指を立てるのはお約束。

恍惚の表情を浮かべて自己陶酔だ。スギちゃんにはスギちゃんにしか醸し出せない素晴らしい魅力があるんだからね。茶目っ気タップリにパフォーマンス。それでいて全く嫌味に感じさせないところも好感の持てるところ。

ほとんどのメンバーが毎回同一の衣装と帽子で統一しているんだけど、今回は各人がちょっとラフな仕様。さりげなくイメージチェンジを図ったか??

とにかくバックバンド「ベリー・ジャム」の演奏テクニックは完璧。年季が入ってる。

イントロのギター・トーンから、チョーキングのニュアンスに至るまでね。

安定感抜群。

そんな贅沢この上ない布陣に囲まれたナルシスト杉ちゃんが、安心しながらその中へドップリと浸りながらも、憧れのジュリーに成り切っています。

歌の内容に合わせて小指を立てるポーズにはゾクッとしちゃうね。マダムキラー・スギちゃん。黄色い歓声があちこちから飛び交う。

まるでジュリーが、スギちゃんに降臨したかのようだ。

皆の視線がスギちゃんに集中。

スポットライトも独占状態。君こそスターだ!!これぞ燻し銀の佇まい。

違和感一切なく、スムーズに聞かせてくれるねえ。様になっている。

と、早速ここで歌詞を忘れてしまったポーカーフェイスのスギちゃん。チエミ嬢はただひたすらに真横で苦笑い。ヒロさんはソッと寄り添ってサポート。やってくれました!それでもどうにかこうにか、難を乗り切りました。

ステージには常に恐ろしい魔物が潜んでいて、たまにこのようなイタズラを仕掛けてくるのですよね・・・・。

しかし、あれって本当に事故ったのかなあ?やらせなのかなあ・・・・究極のミステリーだ・・・?う~む・・・・。

歌い終わるやいなや、第一声が「なんかちょっと調子悪いな・・・・(笑)」「いつもどおりだ!(爆笑)」「どうも!あ!?マイクのチューニングは??(笑)

写真をいっぱい撮ってくださいよ。

続いてのナンバーにいきますが・・・・・・

いつも自分が歌いたい曲をバンドに選んでもらっています。次もちょっと変わっていまして・・・・それではチエミちゃんのサックスに注目してください・・・・・涙のイタリアン・ツイスト」

これはクレイジー・ケン・バンドの作品。

タイトルが示すとおりに、腰がムズムズと疼きまくっちゃうほどの心地よいツイスト・ナンバー。

ヒロさんのナチュラルギターによるストロークから「ジャラララ~ン・・・・!」

フューチャーされたチエミちゃんのサックス・プレイが、思い切り更なるパッション・ワールドへと誘ってくれつつも、お祭り騒ぎの様相を呈しています。

甘く咽び泣いているサックスの音色が切ない・・・・・・・。「チエミちゃ~ん!!」

古き良き時代、昭和の香りがプンプンと漂い出してきた・・・・・・・。

いじられキャラの杉ちゃんは、ただただひたすらに余韻に浸りきっている・・・・。その気持ちはよくわかるよん。大事なことだ。

「ここからはガラッと雰囲気が変わりまして・・・」「かわいい!!~」「まあその・・・・トラぶっちゃいましたけど・・・とりあえずは安心しました(笑)・・・・・・次に歌う曲は・・・・・・これをバンドで歌う人は日本広しといえども私しかいないでしょうね。」「いや、3人くらいはいるんじゃあないかい?(爆笑)」「いると思う?札幌地区でさあ・・・・・・・

とりあえずはバンド・メンバーからも、私に一番あっていると言われたくらいです。

それではいきましょう!!・・・・足手まとい(森雄二とサザンクロス)」

休むことなくアクティブに・・・・・と進行するもナベさんが後ろから肩を叩いてスギちゃんの耳元になにやら囁く。

それでも一向に変わる様子がないために、ナベさん、やむなく演奏をストップさせる。

「スギちゃん、今わざとやってたでしょう!?(笑)速いんだよ~」

「危ない、危ない・・・・自分の声に酔った(笑)。スコーンと抜けた・・・・」

「もう一回、入院だよ!(大爆笑)」

「面白い!それでは気を取り直してもう一回・・・・足手まとい・・・・を聞いてください!」

うるさ型の音楽通をも唸らせちゃうベストなセレクションだ。

狙いは的中。

ディスコのダンス・フロアと化したステージ前方は、スギちゃんファミリーやタイバンの仲間達でごった返しています。

あれ!?どこかで見たような面々がチラホラとスギちゃんバンド見たさに駆けつけてきましたよ。中にはキティちゃんのセンスを振っている熟女も見受けられます。

「サンキュー!ありがとうございました。

やっと3曲、終わりました(爆笑)」

どこまでが本音で本心、本気なのか、とぼけたトークも巧みの技。

「ありゃあ!?花束まで・・・・・今日は俺の誕生日かい?違うの??(などと愛嬌あるボケをかましつつも、ファンからの握手に快く応じる杉ちゃん)。今日はあがってますね・・・・」「いつもだよ~!(女性客 笑)」「いつもかい!?・・・・」

場も和んでリラックスしてきたので勢いに乗ってサクサクといきましょう!。

「夜明けのブルース)(五木ひろし)」

おお!!今後はこちらの路線中心に舵を切るのかなあ??

何を隠そう、スギちゃん本当は演歌出身なんですからねえ(笑)

そうそう、今回のスギちゃんの服装を紹介します。

眩いほどに映える上下ダーク色のスーツ姿を基本コンセプトに、黒シャツに赤いサテン地のネクタイでコーディネイト。白く走る斜めのラインがポイントだ。

一際目を引くのが、熱狂的ファンからプレゼントされたというキラキラハット。

それでも、以前に比べるとグッとシックな装い。

賑わいがピークに達した頃合いを見計らったかのようにスギちゃんMC。

「どうもありがとうございました!白熱のライブです。」「タバコも酒も止めたんだよね。」「あれ!?さっき吸ってたよね!?(笑)。女も止めたの?」「女はいいんでないの?!」「スギちゃんファンの方達は必ず来てくれるんだから」「それでは・・・」「泣くなよ~!!」」「スギちゃん、何かなかった?失敗してない?」「大丈夫・・・(と言いつつ焦り気味)どうもありがとう。喉が渇いちゃった・・・」(と観客からビールの差し入れ)

「では、早いものでもう最後の曲となりました。」「え~!?・・・」「大丈夫だよ。よろしくお願いします!聞いてください!・・・WOW!!」「おおお~~!!」

スギちゃん、慌てまくってジャケットを脱ぎ捨てる・・・・その場でもたつき気味のお着替えコーナー・・・・(笑)。

トドメともいえる定番中の定番スタンダード・ロックンロール・ソング「ファンキー・モンキー・ベイビー(キャロル)」

曲調に合わせて、革ジャンと黒いサングラスで突っ張りモード突入。

イントロのギターリフが軽快にピッキング・ヒット。ギターソロにも要注目。

タイキ君はなんであの若さで、ここまで繊細な熟練ギターが弾けるのだろうか?

これはオフ・ステージの時にも彼へ言ったんだけど、当の本人は至って謙虚に微笑むのみでしたね。

能ある鷹は爪を隠す、ではないけど筋金入りの本物だよ。

ツボへと、モロにはまった感ありのオーディエンス達は脳天ヒューズ・スパークしまくり。

勢いは収束することもなく、当然のごとくアンコールがかかった。

「実はこんな私にもオリジナル曲があるのですよ。でも自分で作ったわけではないですよ。そんな才能なんてありませんので・・・・・軽いのりでプロの方が作ってくれたのです。

それではこれから歌わせてください。

あ!?その前に・・・この帽子は光るんですよ(と、スイッチをオン!途端にピカピカと帽子のあちこちに装着されてるカラフルな電飾が瞬く)」「(会場一同から)オオオオ~ッ!!」

「これはプレゼントしてもらったのです。

このスタイルで最後はいきます。笑って聞いてください・・・・題名を聞いてビックリですよ・・・・そうです!・・・・・僕は自称ツアー・ミュージシャン!!」

なんのなんの、充実したテイストに満ちた楽曲ですよ。(解説・・・・・作曲トミー、作詞ヒロミ。北24条のライブバーVOICEのマスターでありプロの作曲家であるトミーさんと、VOICEのママであり、プロのシンガー能力ヒロミさんが杉ちゃんのために制作してくれた不朽の名作)

テケテケイントロに哀愁の泣きギターも散りばめられていて、聞き応えある珠玉の一編。

そこへ感情移入たっぷりに、杉ちゃんが男のロマンを含ませ、タメも効かせてコブシ込めビブラート・ヴォイス。

チエミ嬢とのコーラス掛け合いも、叙情的でムード満点。

一度でも見ようものならば、皆が皆、誰もがスギちゃんの虜。

人気独占しまくり。

余力を振り絞って観客も、忠実なる振りつけで、のっけからダンシング。

役者が数段違う、杉ちゃんマジックに、誰もが心地よく陶酔しています。

スギちゃんを主人公として描かれた物語ゆえに、歌詞にはスギちゃんに対する愛情と友情が目いっぱいに盛り込まれていて思わずニンマリ。正に人徳だねえ。スギちゃんあってのモノダネ。当の本人も嬉々として歌い終えてくれました。

今までに見たステージングの中でも出色の出来でしたよ。余裕と貫禄まで滲み出ていたし。

継続は力なりだね。

ジャンプ一一閃で大団円。

「どうもありがとうございました!さよなら~!次はベリージャムのステージです!!」

今回は時間の都合上、お得意の演歌はあまり聞けなかったけど、それはそれで次回の楽しみとしてとっておきましょう!

 

 ステージからおりたら肩の荷が下りてホッとしたのか、スギちゃんがリラックスしながら会場内を散策した後、テーブル席でゆったりとくつろいでいました。

完全燃焼・・・・・本当におつかれさまでした。

 

****これにてライブ・レポートのパート7は終了。引き続きパート8をお楽しみください!それではまた!!*****

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