****ここではグッと渋い往年のテケテケヴェンチャーズバンドがいぶし銀のサウンドを展開してくれますよ!!****
12、15:30~15:50
会場内に流れているBGMは、ナックの「マイ・シャローナ」です。
毎度おなじみの「ジャッカルズⅡ」が地元・小樽から参上!!
大好きなヴェンチャーズなどを中心に繰り広げてくれた、ベテラン・インストゥルメンタルバンド。
昨年2月雪明かりの路(小樽公会堂)、3月お気楽ライブ(運河プラザ)でもSTAとタイバンしていましたね。
男性ばかりの4人組。
ドラム、ベース(昨年の夏はジャズベース、サンバーストカラーのボディにローズ指板、ハードロックカフェのTシャツ着用。今冬はミュージックマン・スティングレイ。ナチュラルボディにメイプル指板。去年はワーウィック。ブビンガボディのローズ指板。今回はナチュラルボディにメイプル指板ベースでプレイ。高価で通受けするような名器揃いだけに羨ましい限り)、そしてツインギター(1人は3トーンサンバーストのモズライト。もう一人は前回のライブでは季節柄、水色のボディが鮮やかに映えるムスタング。ローズ指板でプレイしていましたが、今回は愛器タバコサンバーストのボディカラー、メイプル指板のストラトキャスターが復活。嬉々として弾いていました)
弦楽器の3人はともに布製フェンダーストラップ着用。
驚いたことに結成51年だとのこと!!
高校時代の友人や仲間達とで延々活動継続していたら、あっという間に半世紀を迎えたのだそうですよ!
バンドが長続きするコツを伝授させて欲しいものだ。
彼等からのメッセージ・・・・・「今や天然記念物になりそうなバンドです。老体に鞭打って今後も演奏していきます」
しかし、世の中にはヴェンチャーズ・カバーバンドの多い事。
大人バンドのライブ・イベントには,必ずといっていいくらいに出演していますね。
日本中に一体全体ヴェンチャーズのコピーバンドはどれだけ存在するのでしょうかねえ!?
おそらくビートルズと1,2を争うんじゃあないかなあ・・・。
それも当たり前といえば当たり前でしょう。
60年代前半、世界中に吹き荒れたエレキブームの火付け役ともいえるバンドなのですから。ヴェンチャーズを神のように崇拝するギター小僧たちが、その後成長しても変わらず純真無垢に追いかけているという気持ちも痛いほどにわかります。
なんたって理屈抜きに「テケテケテケ~ジャ~ン!キュッキュッ」で、ガーンと皆やられちゃったんだから、心底痺れちゃうのも当たり前といえば当たり前(笑)。
若者達は皆こぞって、このような刺激に飢えていたのだ。
「さあ!のってきたら手拍子のほうをよろしく!!」
トランペッター、ディジー・ガレスピーによるエキゾチックな雰囲気を持つ彼の代表作品「チュニジアの夜」で勢いよくスタート。
開巻からマニアも思わず唸っちゃうようなこだわりのセレクション。
意外ですね。ここにこれを持ってくるなんてビックリ。
数多くの伝説的ミュージシャン達によってカヴァーされているけれど、(後にチュニジアには全く関係のない歌詞もつけられたんだよ)
もちろん、ジャッカルズⅡはヴェンチャーズのヴァージョンを採用だよ。
目の付け所が一味違うね。
チームワークも鉄壁で素晴らしい。
どこまでも熱い連中です。
ストラト・ギターの方がMCを担当。
「ありがとうございました!え~みなさん、こんにちは。前のバンドの方達・・・・今の若い方はテクニックがありますね。凄いな。けっこう風も吹いてきていますね。
普段あまりこういうことは言わないんだけど・・・・・毎年お世話になっている主催者のサイトウさん、スタッフの皆さんに温かい拍手を!!(パチパチ!・・・・)
私たちは平均年齢が69~70歳。なんとかこれからもがんばりたいと思います。よろしく!最後までこの調子で一気にいくぞ~!!」
2曲目は「さすらいのギター」
ザ・ヴェンチャーズ・ガールとして人気を博した小山ルミの大ヒット曲。
ヴェンチャーズは、歌謡界にも多大なる影響を与えていたのですよ。
私が中学生の時、友人達と海水浴キャンプに行った際、一日中、ビーチでこの曲が流れていたのを思い出しました。
あの頃、ラジオやテレビ以外にも、海に山に街に車中にと夏の間中、どこへ行ってもひっきりなしに流れていたものです。
思わず胸がグッと熱くなるほどに、灼熱の太陽が興奮を煽ってくるようだ。
ステージでは往年のギター少年2人が、競ってノーキー・エドワーズ役を嬉々として演じています。羨ましい。
お次も過激だ!
メドレーで「バンブル・ビー・ツイスト」
これはロシアの作曲家リムスキー・コルサコフの「熊蜂の飛行」をアレンジしたもの。
ほんとうに蜂が忙しく飛び回っている情景が目に浮かびます。
必死の形相でフレット上のポジションを目で追いかけながらのプレイ。
そりゃあ、ヘトヘトになったことでしょう。
しかし言葉少なに怒涛の疾走ライブを、最初に公言したとおり実現させていくのです!
それでもタイトなドラミングを後半でフューチャーして雄叫びをあげ見事に終演。
このバンド、一昨年の夏ライブではちょっと消化不良気味な面も見受けられたのですが、今回はそれとは比較にならないほどに、グッとまとまりがあって一体感を醸し出し成長の痕跡を覗かせています。
恐るべし4人衆、今も健在だ。
ここでいきなり、司会者のヤチヨ嬢が登場してメンバー紹介。
ちょっと変わった趣向をこらしてみせた。
今では珍しい進行方法だけど、ヴェンチャーズ黄金期のころはこのように司会者がオープニングや曲の合間に会話を挟むのが主流だったのですよ。
お次は「イエロー・ジャケット」
序盤ではドラムのリム・ショットが主役。
ところが一転してインデイアン・ビートに豹変。
いきなり攻撃的なギターがコードを掻き毟って炸裂。
満を持して飛び出したのは、「待ってました!」とばかりのエネルギッシュなドラム・ロール。
ドンドンとまくし立て、スネアを中心に満面の笑みで叩きまくっています。
素早いスティックさばきが、正確無比でお口あんぐり状態。
ギターがピックスクラッチ、スプリング・リバーブ、そしてミュート奏法など、古き良き時代の空気をそのまま運びこんでくれました。
磨きのかかったフィンガリングで、鮮やかに爪弾かれていきます。
軽快にワウペダルを駆使して、うねりまくるギター・スピリット。
ギタリストの教科書みたいなステージですね。
ベーシストも負けてはなるものか!とハイポジションにて見事なラインを描いて誇らしげに自己主張。
昔とった杵柄だけに、演奏しながら無意識に、ほろ苦くも甘ずっぱ~いバンドマン感覚が蘇ったみたいです。
MCも控えめのノンストップ・ライブ。
ダンスに興じるオーディエンスも5~6人からドンドンと膨らんでいきました。
観客席で大人しく観戦していた人々も、アベさんによって半強制的に最前列フロアへと引っ張られていきました(笑)
「え~・・・・これで多分ラストになると思います。ヴェンチャーズ・メドレーでもやってみますか!?いきます!まずはパイプラインから!」
遂に出た!お約束の決定打。
焦らしに焦らした挙句にやって来た定番のギター・サウンド。
絶対に外せないビッグナンバーばかりが目白押しだ。
思い切りサーフィンやりたくなっちゃうね。ボードや波に乗るのって、とても難しいんだけどさ・・・・。
これ聞いたら、いつどんな時にでも、ハワイが目に浮かんできちゃって、今すぐにでも飛んでいきたくなっちゃう。
特に雪深い土地に生まれた道産子ならば尚の事憧れの島。
どのパートも耳に馴染みのある懐かしの旋律ばかりで、口づさみたくなるものばかり。
他のバンド・ギタリストも我慢ができずに、客席で自分のギターを手に一緒にフレーズをなぞっています。
あの熟年世代の肉体の(失礼)、どこにあれだけのヴァイタリティーが湧き出てくるのか?不思議なものです。
次回ライブでは加山雄三、寺内タケシの曲も飛び出してきたりしてね!マジに期待しちゃいます。
司会者のヤチヨ嬢いわく「いつまでも元気いっぱいに是非60年、70年目と益々アクティブに続けてくださいね!来年もここで会いましょう!!」とのこと。
****いやはやなんとも、これからもずっと気心の知れた音楽仲間たちと共にバンド活動を楽しんでください。
この世界には年齢制限、定年制度なんて皆無なんだからね。
若者達には決して醸し出せない味わい深いトーンや阿吽の呼吸に思わずうなってしまいました****
****さあ、満を持しての登場なるは、我らが盟友コバちゃんを擁するビジュアル系バンドだあ!心して読むように!!****
バンド入れ替えセットアップ、会場に流れるBGMは、TOTO、エイスワンダー、、メン・アット・ワークなどなど・・・・。
今回のライブイベントは雨模様のために、機材トラブルなど防止のために屋根付きです。
いつもならば、ビニール製のテントを持ち込んでいたのですがこれならば全然支障なくプレイに専念できるというものです。
この特設ステージ下段は白い垂れ幕でうまく隠してはいますが(小樽☆浅草橋オールディズナイト)実はコンテナの荷台を開いたものだから頑強!しかもやたらとステージが高い!
面白いのは後方上段横長に張り廻らさせれている「北運河サウンドエナジー」の幕。
最初に「真夏の」の文字が記されているんだけど、さすがにもう秋が近いのでその部分を折り返して伏せています。なんとなく違和感があったので裏面から覗いてみたらその部分を発見してしまい、なんとなく見てはいけないものを見てしまった気分になり思わずニンマリ・・・・。
そして今年の特徴は毎年中央後方に配置されているはずのドラムセットが左サイドに置かれていたこと。
これには何か深い意味があるのかなあ・・・?
それとミキシング主任の三輪君の強力なる右腕、風間君がステージ横の特設スペースに陣取っていること。
これならば三輪君とのやり取りもスムーズ。
本番中のアクシデントも楽勝で解決できるというもの。
毎年、改良を加えているので、頼もしい限りだ。
それではいきましょうか!!
11、15:00~15:20
「SHOCKSS」
札幌と小樽のメンバーからなる5人組バンド。
初の出演となります。
ドラム、ベース(アイバニーズを使用。何とベース弦をカラフルなカラーストリングにセットしている。
見た目が虹のようで非常にカラフルで派手派手)。バンドのテイストにもフィットしているね)、ヴォーカル、ギター、キーボードという布陣。
全員が黒づくめの衣装で統一。
キーボードは紅一点。
そして最初にも書いた通り、ギターはあのコバちゃんだ!!
彼は会うたびにバンドが違うね(このことは本人にも言ったらバカ受け!)。それはどん欲に色々なものを選り好みせず吸収する意欲に満ち溢れている証拠だ。
ただ他のメンバーたちとの年齢差をとても気にしていたご様子。
全然、見た目にも違和感なんてなかったけれどね。
そんなことも演奏が始まれば一切がっさい無関係さ。
ジャンルは、なんとラルクアンシェル。
世代のギャップを痛感した次第さ・・・・。
実際の話、コバちゃんも苦労したようだよ。
想像以上に高度な音楽性を含んでいるとのこと。
グレイがシンプルな構成で組み込まれているんだけど、こちらは意外にも複雑極まりないとのこと。
それだけ勉強にもなるのだし、コバちゃんならばコツを把握しちゃえば、あとは楽勝でしょう。
私は彼の事を「小樽のジェフ・ベック」と命名したのだから。
彼の愛器はフェンダー・ストラトキャスター。
黒ボディにメイプル指板という比較的渋い仕様だ。
フェイスブックにも写真をアップしていたけど、ジーンズは彼の代名詞「ベルボトム」
女性ものなんだよを(ネットでの購入)。
彼はうらやましいことに、ずっとスリムな体形を維持しているので男性サイズではダボついてしまうらしい。
マサも合うと必ずベルボトム談議に花が咲くのですよ。実際に履いてみないとジャストフィットするのかどうかわからないからちょっと不安なんだよね。
かといって古着屋の店頭では商品発見が至難の技。マメに探し回るしかないんだね、やはり・・・・。
1曲目「FARE WELL」
このタイトルは「さらば」という意味なんだそうです。
1996年リリース。
アルバム「TRUE 」に収録。
アカペラ・バージョンもあり。
めっちゃ素敵ないい曲で思わず泣けてきちゃった。
イントロの鍵盤によるやや抑え気味な連打にのって
コバちゃんいぶし銀のチョーキングギター炸裂。
徐々にドラマティックに盛り上がる構成。
ボーカルのテクニック、難易度強。
この曲の肝はエモーショナルな表現に尽きる。
これは演奏しがいあるね。
強力なる大作をオープニングにもってくるなんていやはやなんとも大したものだ。
最初からエンディングまでテンションマックス状態。
目が釘付け。
2曲目は「風にきえないで」
同じく1996年発表のアルバム「TRUE 」に収録。
4作目のシングル。13分58秒。メンバーの手によるオリジナル・ソング。
オリコン4位を記録。
ここで若干パワーアップ。
でも抑揚のある展開が次々に押し寄せてくるので油断大敵。
中々にこの手の音楽と接する機会がないだけに心なしか新鮮に響いてくるよ。
やっぱりコバちゃんがキーマン。
流れの要だ。
単なる年長者というわけではなく、百戦錬磨の荒波を幾度も潜り抜けてきた猛者だけに一音一音にかける意気込みや説得力が半端ない。
3曲目は「フラワー」
こちらもアルバム「TRUE 」から。
5作目のシングル。1996年10月17日リリース。
14分22秒。オリコン週間5位を記録。
どの曲も異常に長いので時間の関係上、ショックスはEDITしているようだ。
イントロでヴォーカルはブルースハープをおもむろに取り出して吹き鳴らす。
これが思いのほかに効果てきめん。虎視眈々とタイト且つストレートにグルーブを紡ぎだしアンサンブル。
コバちゃんの存在感は特筆ものだ。
渋く構えたギターを黙々と刻み続ける。
弾き出されるトーンのきらめきが延々と唸りをあげる。
いつ見ても多少斜に構えたギタースタイルがかっこいい。
彼ほど小樽界隈でギターを持つ立ち姿の似合う男ってなかなかいないでしょうよ。
さらに時折見せる自己陶酔のまなざしが絶品。
憎らしいほど様になっている。
長い脚、精悍な面構え、ワイルドな髪形とルックスもロッカー然としていてお手本のようなもの。
などと、言っているうちにもうはやラストになっちゃったさ。
4曲目は「BLURRY EYES」
これはアルバム「TIERRA」に収録。
記念すべきデビューCDシングル。1994年10月21日リリース。
13分21秒。
こちらもメンバーのペンによるもの。
オリコンでは22位を記録。とにもかくにもラルクはインディーズ時代から、徹底的なこだわりを持った活動をしていたようで、その妥協なき創作意識は他を寄せ付けないほど。
それが楽曲の随所に張り巡らされていて驚愕しちゃうほど。
このショックスのメンバーたちもラルクに対する愛は誰にも負けないぜ!というくらいの気迫に満ちていて圧倒されてしまいそう。
まだ結成して日も浅いバンドゆえに今回のステージは名刺交換のお披露目と受け取って下さい。
今後ますますの成長に期待大。新たなホープの誕生の瞬間を目撃したあなたたちは、もしかしたら超ラッキーなのかもしれないよ!!
****若さ漲るショックスの次は、グッとアダルトな往年のテケテケヴェンチャーズロックが控えているよ****