1,1:00~1:25
マ・シェリ
J-POP
札幌から初出演。
初々しくも若さはじける5人編成だ。普段は札幌を拠点に活動中。
バンド名からもお判りでしょう。椎名林檎と東京事変をレパートリーとしています。
残念ながら椎名嬢のソロ曲「マ・シェリ」は時間の都合上演奏されませんでしたが・・・・。
ちなみに「マ・シェリ」とは「私のかわいい人」という意味なんだそうです。
それはともかくも、椎名嬢の楽曲は超がつくほどに個性的だけに一筋縄ではいきません。
流行に便乗して結構カヴァーするバンドが多いけど、ちょっぴりと残念な形に終始しているんだよね。
でもこのバンドはただでさえオープニングアクトという重圧があるのに、それらをいともあっさりと吹き飛ばすほどに克服してくれました。頼もしき存在。今後の活動状況が楽しみでもあり要注目株だよん。
メンバーの内訳は・・・・・ギターにリュウヤ(白のレスポール)、ドラムスはツカサ、ヴォーカル&ギターにトモ(赤いこれはビルローレンスの森高千里モデルかなあ!?)、キーボードがアキ(コルグを使用)、そしてベースがウミ君(黒のジャズベース使用。ローズ指板)だあ!
トモ嬢は「音が良くて気持ちよかった!」とのこと。
良かったね、カザマくん!!
1曲目は東京事変5枚目のシングルで「キラーチューン」
2007年8月22日発売。アルバム「娯楽(バラエティ)深夜枠」に収録。オリコン週間5位を記録。
タイトル通り必殺のサウンドエナジー炸裂。
物おじしない佇まいが好感度高し!堂々たる振る舞いは圧倒的だ。
アンサンブルも巧みに不敵な面構えで進行。
妖艶なるトモ嬢は相当に新名林檎フリークのようだ。
リスペクト精神がそこかしこに滲み出ています。
トリッキーなるギターソロも鮮やかに彩りを添える。
パワフルなドラミングに引き続き軽快なる鍵盤さばきのアキちゃん。
オフステージでのにこやかなる雰囲気はステージ上では封印。チャーミングなキーボーディストに徹しています。
「初めまして。皆さま、マ・シェリと申します。どうぞよろしくお願いします!次の曲にいきます。怪しい大人の行いの歌です(笑)」
2曲目「秘密」
意味深なタイトルのこちらも東京事変から。2006年2枚目のアルバム「大人(アダルト)」に収録。
いかにも椎名嬢らしい楽曲だなあとしみじみと実感した。
ベン・フォールズあたりを彷彿とさせる、ハードなピアノロック。
エッジの効いたギターソロも聞き応え満点。並外れた才能の集まりだけにここでも見せる、聞かせる、躍らせる、ノリノリに惹きつける!
巧みによくぞここまで再現しているねえ、と感心しきり。
濃厚なるエロスが漂う歌詞でありながらも潔ささえ伝わってくる淫靡な世界観。
エキセントリックなまでの偏執狂的な展開も癖になりそうだ。
もうここいら辺でバッチリと掴みはオーケーでしょう。
ボーカル以外のメンバーたちはマスク姿。
ボーカルも飛沫防止のためにパ―ティション前での熱唱。はやく自由自在にパフォーマンスできる日が来ることを祈ろう。
ハイタッチ、必要以上の観客への煽り、メンバー間の接近、鳴り物使用や声援、密集は厳禁なんだもの・・・・。
ボーカルのトモ嬢は曲ごとにギターを装着したり外したりと忙しい。この辺へのこだわりも椎名仕込み。
「ギブス」
これのみ個性派シンガーソングライター椎名林檎5枚目のソロ曲。
2000年1月26日発売。オリコン週間5位を記録。2枚目のスタジオ・アルバム「勝訴ストリップ」に収録。
椎名嬢初の記念すべきバラードソング。デビュー前に交際していた相手宛てに書かれた作品。
初期の頃からよくステージで披露されていた。
名アレンジャーの亀田誠治氏に冴えわたる手腕に感服。
カバーするマ・シェリのメンバーたちも陶酔の表情。
「永遠の不在証明」
再び東京事変から。2020年リリースのアルバム「ニュース」に収録。
椎名林檎の作風が冴え渡る。
同年2月29日の土曜日に先行配信。劇場版「名探偵コナン 緋色の弾丸」主題歌。
非常にスリリングな曲調がご機嫌。この手の類は東京事変にとってはお手の物らしいよ。したたかなるバンドだ。
で、マ・シェリも懇切手寧エキゾチックに披露。
抑え気味にささやくような序盤から徐々に爆発していく流れもすこぶる絶品。
曲の要所要所ではしっかりと各パートの見せ場をふんだんになまめかしく盛り込んでもいましたよ。ドラマティックなムード作りも余裕だね。
「改めまして、こんばんは!・・・あ!?(笑)
今日はとっても吹雪いてますね。大丈夫でしたか?ゆっくりとリラックスしながら見ていってくださいね。え~~と、あれ言います?
う~んとお、今日ご出演の対バンの皆さん。
3月13日にスケジュール空いていたら、うちのバンドにまで連絡してください。
札幌810にてライブがあります。よろしくお願いします。
3月21日にも札幌ソリッドでライブ出演します。こちらも応援よろしくです(STAが次に控えているライブだよん!)ラストです……東京事変で群青日和!!」
2004年9月8日発売のデビューシングル。
アルバム「教育」に収録。
オリコン週間2位を記録。
詩がこちらサイドのハートに遠慮なくグサグサと突き刺さってくる様は圧巻。
一語一語が心なしか爽快で強烈だ。バックボーンの情景がいやが上にも浮かび上がってくるのだ。いろいろな意味にもとらえられるストーリーが秀逸。
恐るべし才色兼備の椎名林檎嬢。
マ・シェリのステージ締め括りにはもってこいのヘヴィーさだね。アクティブ志向の賑やかなるフィナーレ。
一生懸命に頑張りました。お疲れさん!!
暗く陰鬱なる世の中に一筋の光明を見たような気がします。
「ありがとうございました!!」
****ライブレポートPART,3へと勢いそのままに続くよ!!****