リハーサル(英語: rehearsal)は、個々の場面を本番と同様に進行させて、進行を確認する行為である。 同義語や類義語には下稽古・予行演習があり、業界用語としての略称にはリハなども使われる。
はい、それでは早速ライブレポートに突入しますよ!!
はじまり、はじまり!!****
1、14:30~15:00
マサの威勢の良いバンド名コールと同時にスタート。
ブラスセクションの迫力満点なロックンロール・ソングに導かれて現れたのは・・・・「W」
この日一番の男気溢れる貴重なる骨太バンドです。
直前のリハによるセッティングそのままステージ上に陣どるメンバー達(後半の一部セットリストを直前に変更あり)。
開巻からグッと硬派なイメージ溢れるサウンドでの猛攻で繰り出してきた。
濃厚なるメッセージが、強烈にこちらへ獰猛に襲ってくるほどだ。
このバンドとSTAは幾度ものライブ・イベントでタイバンを組んだ事があります。
最初に見た時からはメンバーが入れ替わっていますが。
そして2017年の9月16日(土)に、クラップスホールでご一緒したのが縁で、マサとWのメンバー達とで楽屋にて本格的に意気投合(その前に小樽・北運河サウンドエナジーでもご一緒しています。その際のドラマーはリンダの女性メンバーだったなあ)。
結果STA企画ライブでは、2019年の4月ピグスティ、同年12月15日(日)ホットライムに引き続いての出演と相成ったわけです。
つまりはそれ以降ずっとご無沙汰だったわけ。
活動したくてもこのコロナ禍の世の中でどうしようもなかった。
今回の出演もギリギリまで相当に微妙だったんだけど、晴れて実現した次第。
良かったね!素晴らしいことだ。この勢いに乗ってガンガンと攻め立ててちょうだいな。
で、このバンド名からピンときた方はかなり鋭い!
そうです、伝説のバンド、ARB1982年発表の5作目アルバム・タイトルから命名されています。
もちろん編成も、ご本家同様に全員が男性で長年不動の4人組みという徹底振り。
各自ツワモノ揃いだよ。
内訳はといいますと・・・・ギターにツッチー。使用ギターが毎回変わる。
よほどのコレクターなんだね。
以前はユニークなグレコ・ブラック・レスポール・カスタム3ピックアップ。もちろんピーター・フランプトン・モデル!
驚愕のデタッチャブル・ネック・ジョイント方式。しかもホロウ・ボディ仕様でしたが、その次ののピグスティでは白のストラトキャスター(ローズ指板)にチェンジ。
で、ホットタイムではレスポール・スタンダードのレモン・ドロップカラーをローランドJC-120にインプット。
今回は何と懐かしきバーニー(フェルナンデス)のレスポールカスタム・ブラック。
前回のピグスティでは、なんと持ち込みアンプでした!ブランド名は「BUGERA」
以前は黒サングラスに白いグレッチTシャツを着込んでいましたが、今回はさりげなくストラップとマスクが白でそれ以外は全身潔いくらいに黒で統一。
彼の足元から発せられるワウペダル奏法が、もろにジミ・ヘンドリクスを彷彿とさせてゾクゾクしてきます。
一種独特なウネリを演出していましたよ。ここいらヘンへのこだわりが、このバンドサウンドの渋い肝でもあります。
以前にはレッド・ホット・チリ・ペッパーズの白Tシャツと首に白いタオルを巻いていたドラマーはマサとよくスタジオで遭遇する眼鏡がよくお似合いのケイちゃん。
今回はホットタイム同様、黒のTシャツをラフに着込んでいます。(マスク使用はケイちゃんのみ)
ガッシリした体格のゲッチュー君は見るからにメガトンヴォイスだろうなあ・・・と思わせちゃうボーカリスト(ホットタイムでは左手首には黒いリストバンドを装着。サングラスも黒)。
今回も全身黒でのイデタチではありますが、サングラスではなくノーマルな渋い眼鏡姿。
ベースはジョニー・ワジマくん。
彼の愛器はトレードマークとも言える、毎度お馴染み日本製のブランド不明な3トーン・サンバースト・プレシジョン・ベース(ローズ・ネック)
これがいかにも見るからに、良い音を発しそうなフォルムなんだよね。
わざわざ見せてくれたヘッド部分のブランドロゴはノッペラボウでした。
ボディもほどよく塗装が剥げているんだけど、それは製作段階から年季を出す為そのようにわざと仕込んだのだそうです。
弦楽器の相棒ツッチーとのバランスと見栄えを考慮してか、こちらも開襟シャツをお洒落に着こなしています。
もちろん全身真っ黒。
メンバー中唯一ハットを粋にかぶって自己主張。
そのハットからシャツ、パンツ、ブーツに至るまで黒、黒、黒!!!
このスタイルで見事なウェーブがかけられた髪を振り乱しつつも、アグレッシブなピッキングを繰り広げてくれました(写真参照のこと)。
髪もメンバー中ただ一人がロングヘア。
いつもは後ろで束ねているのですが今回はフワッと流している。
「切りすぎちゃったさ」とは本人の弁。
それでもけっこう長いよ!
マサとは「ブーツカットやベルボトムジーンズ談義」で開演前に盛り上がっちゃいました。
もう一つ、ジョニーは琴似で居酒屋店を経営していて、北海道人気テレビ番組「タカトシランド」(ゴールデン枠)に取り上げられていたのでした。
いつ出てくるのかと思ってズッと見ていたら最後の最後に、満を持して映った!!
南野陽子、ELTのギタリスト、伊藤くんがゲスト。お料理はもちろんのこと、一緒に写真に写ったり音楽を語り合ったりで楽しい内容でしたよ。
まだコロナ騒動になる直前のことだった。再放送もバッチリ見ました。
「Wで~す!!!」
オープニングからのハード・チューン「R&R AIR MAIL」(アルバム/ディズ・オブARB VOL,1~1978-1983に収録)
気骨の人、石橋凌による作品。
専属のカメラマンが会場のあちこちを駆け回りながらも、ベスト・ショットを狙い続けています。
上半身を黒いシャツ・ファッションで統一したW。
ゲッチュー、無骨なまでのスクリーム。
その歌声はカリスマ石橋凌の独特なる節回しや息使いまで心憎いほどにそっくり。
ワイルドなる声質で迫ってきます。
のっけからいきなり全力疾走で一丸となって、脳天直撃弾炸裂の図。
キース直伝のケイ君ドラミングも歯切れがよく痺れてきます。
そしてジョニーも迫力あるコーラスで吠えまくる。
間髪入れずに「イカれちまったぜ!(1981年11月21日リリース4枚目いうことなしのかっこいいアルバム、指を鳴らせ!スナップ・ユア・フィンガーズに収録)」
このオリジナルアルバムレコーディング時にはちょっとしたトラブルがあったんだよね。
キースが入院手術により演奏ができず、友情参加ということで浦田賢一(サンHOUSE)、相原誠(DTBWB,CAROL),小林高夫(アナーキー)が代演。
だからこれはこれで貴重なるテイク。キース本人はそうとうに危機意識を感じたそうですが・・・。
だからからなのか、胆石にたいする苦い想いはずっと抱いていたらしいです。(ちなみに北島三郎さんの大ファンで夜ヒットでのご対面では感動していました)
話しを元に戻そう!!
息つくシマを全く与えないほどに、情け容赦なき艦砲射撃の応酬。
暴力的なまでにラフで過激な猪突猛進タイプ。
まさにライブでの熱狂を想定して制作されたのであろう、したたかさほとばしる意図が汲み取れるようなハイスピードな楽曲。
真骨頂ともいえるコール&レスポンスのダイナミズム。
まるでゲッチューに凌が乗り移ったかのような錯覚に陥ってしまいそう。
ジョニーはフロントに駆け寄り、両手を挙げて手拍子を要求。
これは男達にしか奏でられないストロング・スタイルの調べ。
ツッチーによるあまりにも個性的なギター・ソロの1音1音が、こちらのハートにまでビシビシと訴えかけてきます。
切なきトーンが咽び泣いている。
この後に出演を控えている対バンたちも会場内にて猛り狂っている。
麗しき仲間たちのヘヴィーかつストレートすぎる宴のひと時。
ジョニーとゲッチューによる怒涛の絶叫型コール&レスポンスは凄まじすぎるくらいだ。
ゲッチューはドリンクを一飲みしてからMC「え~こんにちは!!改めましてWといいます。ありがとう!皆さん、飲んでますか!?ちょっとの間楽しみながらでもお付き合いください。
え~と、ライブをやるのは2年ぶりです。
そんなわけでして、今日はよろしくお願いします・・・
まあ、さっきもお話しましたが、久し振りに何をやろうかと話し合ったりね。
新鮮で緊張感いっぱいです。・・・・・・(笑)このライブにお誘いくださったマサさんに感謝です(拍手喝采)。
じゃあ次の曲、いくよ~・・・・・
エデンで1・2~1・2・3・4!!」(1990年リリースのRED BOX A.R.B LIVE1980~1990に収録)
ハイハット4つ打ちによるカウント。
ここから紡ぎ出されるタイトで、アグレッシブなビートも絶品だ。
更に遠慮なくほとばしり出る疾走エナジーは俄然に健在。
メンバー達は不敵な面構えで、すでに全身ビッショリと汗まみれ。
あのツワモノバンドの空気感までをも、忠実に再現しています。
全員が一体となっての最強なるコンビネーションは、速射砲のごときで快感だ。
テクニカルで繊細なるリズムが絶妙で、それでいて病みつきになりそうなくらいに不思議な「1・2・3・4~HEY!」
歯切れのよいザクザクギターカッティングが意外にも超絶技巧なんだよね。
ケイ君のスティック捌きに絡み付いてくるギター・ソロも特筆すべき点。
取り付かれたように体を揺らし続けるオーディエンスの大合唱。
この手合いはミキサー沖野くんの大好物だから(((´∀`*))、照明を操作する手つきもいつも以上に鮮やか。
「ありがとうございました。
え~と、ぼくらWはずっとARBのカバーを披露しているのです(おおお!!と客席から大歓声が沸き起こる)。
いつもステージには酒を飲んで泥酔状態であがるのですが、今日はなんと全員シラフ!!
二日酔いのメンバーはいますがね(笑)。で、シラフゆえに声が出ていない・・・・すげえ調子悪い・・・・。次の曲、もしよろしければ皆さんも盛大にOH,YEAH!なんて言っていただければ嬉しいです・・・・聞いてください・・・・・魂こがして!」
(1999年リリースのアルバムA.R.B COMPLETE BEST1978-1990魂に収録)
デンジャラスなジャパニーズロックの決定打をこれでもかというほどにぶちかましてくれました。
でも鬼気迫るドマティックなるシーンは、延々と張り詰めたままですよ。
魂の咆哮とはまさにこのこと。
歌詞の一節では、ゲッチューおもわずその逞しき胸板を叩く。
ドッシリとした完璧なるアップ・テンポのミディアム・リズムで、纏め上げられた燻し銀ナンバー。
この場面ではそれまでの熱き状況をひとまず落ちつかせる意味も含めて、序盤をじっくりと聞かせてくれます。
焦らし効果は覿面だ。
満を持して、そうらきた!
激烈なるバックビートに導かれて一気に爆発したサウンドはマジで火傷しそうだ。
なんまらエモーショナルな攻撃的アレンジだよね。
ギタリストのツッチーは巧みなダウン・ストロークもクールにこなしていますね。
切り刻むコード・ワークはさすがです。
女性ミュージシャンには到底再現不可能であろう、これこそ華麗なるバッドボーイズ・ワールド。
ゲッチュー&ジョニーによる「魂!!YEAH!YEAH!!」のコントラストは一種の挑発アートだ!
会場のヴォルテージも俄然ヒートアップ。
大反響。
好評を博していますよ。
ゲッチューくんは再び水分の補給。
「嬉しいなあ~!
この曲が大好きなんですよ。
僕もさっきから歌詞を間違えてるんだけど(大爆笑)まあ、誰もわからないでしょう!中々50を超えるときつくなってきます(笑)・・・・・・・・
1曲1曲が極端に短いのですが中々に濃厚ですよ。
という事で次はARBの古い曲を聞いてください・・・・札幌行きますか!?行きますよ~!!トーキョー・シティは風だらけ!!(1980年リリースのアルバム、バッドニュースに収録」
ツッチーによるノイジーなるギターを導入部分にすえて、遂に飛び出した!
エネルギー全開で突入だあ!
メンバー一丸となっての猛進。
ゲッチューはただひたすらにハイテンション・シャウターの様相を呈しています。
天下無敵のもろパンク・ムーブメント真っ只中へと雪崩れ込み。
荒々しいこいつも、ライブ栄えのする魅力的な曲。
更にはドラムソロまで挿入するという徹底振り。
余力を振り絞ってのアクション。
極めつけは壮絶無比なるワウペダルによるギターソロ。
後半の歌詞では「札幌シティは風だらけ!!」と心憎い技を加味してくる。
捲くし立てるようなコーラスのジョニーも身を乗り出して、豪快にオーディエンスを煽りまくり続ける。
曲者のオーディエンスも相変わらず一心不乱にかぶりつき!
情熱マックス街道まっしぐら!
アドレナリン噴出!!
ゲッチュー汗を拭きつつ「あ~そうだ!メンバー紹介します」
やっぱり仲の良さが滲み出ているね。
鉄壁のコンビネーションがここいら辺にも垣間見えていた。
懇切丁寧に一人一人の愛称を呼ぶと、ケイ君がビシバシとドラムにて演出(和気藹々の中で最後はバンマスのジョニーがゲッチューくんを名指しでアピール!阿吽の呼吸やりとりが絶妙)
「ありがとうございます。え~、まるで千本ノックのようなライブです(笑)
やっとリラックスしてきたかなあ・・・と思ったら、あっという間に最後の曲。もう少しで終わります。また機会あれば皆とお会いしたいです。いきます!!・・・WAR IS OVER!!(急遽追加されたナンバー。1983年リリースのアルバム、トラブル中毒に収録 」
ここでも頑固一徹、ギター・ワウワウ奏法。
入魂の反戦歌メッセージが次々に猛然と鋭く突き刺さってきます。
まるで何かに取り付かれたかのごとき大合唱。
ジョニーはここでも最前方にまでせり出して、腕を何度も振り上げながらワイルドに過激なまでのベース・ランニングを披露。
もちろんピックを手にしてグリッサンド交えつつのピッキング。
ベースギターを仰け反りながらも高々と天井ギリギリにまで持ち上げた!
ケイくん、フィナーレの地響きドラム連打では、立ち上がって千手観音さながらでのスティックワークを轟かす。
がっぷり四つに組んで何から何までふんだんに見せ付けてくれた完全燃焼。
これこそライブの醍醐味ってもの!
心地良い疲労感に包まれた会場全体のどよめきが、いつまでもとまらないよ。
すっかり病み付き状態だ。
だからこいつはやめられない。
またすぐにでもWが見たいよ~!!
心底、お疲れさまでした。
いやはや何とも、オープニングアクトには刺激的すぎてもったいないなあ・・・・。
ライブレポートはセカンドアクトの「オナKISS」へと続くのだった。
STA企画LIVE
2021.11.20(SAT)
「LIBERATION53」
気象観測上においても遅すぎるくらいの初雪もようやく降り、遂に本格的な冬の到来。
ここのところ寒暖の差が激しく体調を崩しがちな日々が続いております。
周囲を見渡してみても具合の悪そうなバンドマンが続出。
かくいう私も風邪にやられちゃいましたよ、久し振りに。
ちゃんと注意をしていても、一瞬の隙をついたかのように襲われちゃうのですよ・・・・。
ライブの日が近づくにしたがい必死に治療専念。
その結果ですか??・・・・なんとライブをやったらすっかり元気になっちゃいました。あれほど熱、咳、だるさ、体の痛みに苦しんでいたのに。
今までにもこういう経験は度々ありましたが、たぶんバンドマンにとっては最高の特効薬がライブなのでしょうね(笑)。
まあ、何はさておいても、やっぱり健康が1番ですな。
元気な体がなければ何も行動に移せませんからね。S・T・Aのメンバー達も練習はもちろんのこと、その辺もバッチリと管理しつつ11月のライブを無事に迎えることとなりました。
出かけ間際に空を見上げてみたらば天候は良好。(前日までは冷え込み厳しく曇天模様だった)
場所は去年の3月8日(SUN)にひきつづき、またまた「ピグスティ」
12号線と環状通りがクロスした所に位置するこの会場は、JR白石駅にも近くて、素晴らしい環境のハコです。
オーナーのナイスガイ・オキノくん、いつも大変なのにありがとう!
ここは元々「白石会館」という映画館だったので、ようく見渡してみると、そこかしこに往年の面影が点在しています。
ロビー正面にある受付カウンター(映画入場券のもぎり窓口だったんだね)は今回閉鎖して、全ての業務はホール受付にて行います。
階段を降りる途中の頭上中央に燦然と掲げられた「白石会館」のミニプレートが神々しい。
左手には楽屋控え室(頭上注意。ここも今回は残念ながら閉鎖)。
この部屋はかつて映写室だったのです。
だから壁には穴が数個残っていて、そこから映写機がフイルムを回してスクリーンに映像を送っていたんですね(もちろん穴は現在塞いであります)。まさに「ニュー・シネマ・パラダイス」の世界そのまま。
見てもらいたかったなあ。
ホール内はイスを取り外した映画館という感じ。(年配の人たちや足腰を痛めている方達は長丁場だとちょっときついみたい・・・)
スタンディング場内の周囲にイスが点在しているというシステム(椅子はすぐに足りなくなるほどの賑わいを呈していました)。
横幅のある高いステージ、広々としたアリーナと申し分のないシチュエーション。
照明なんかも綺麗で、ハデハデにカラフルなんですよ。
飲料用自動販売機には懐かしき「ガラナ」「ドクター・ペッパー」なんかもなんと100円で(!!)売っていて昭和テイスト(皆さんも衝撃を受けてご満悦。ファニーちゃんもお気に入り)がぷんぷんなんだけど、ここも今回は閉鎖していた・・・コロナの影響がそこかしこに点在しているんだね。
でも受付にてキンキンに冷えたソフトドリンク300円、ビール等のアルコ―ル類は500円で販売していました。
一気に古きよき時代へとタイムスリップしたような気分。
練習用スタジオもホールの隣にバッチリ2部屋完備。
で、今回は10バンドの出演ということで、オーナー・オキノくんのご好意によりスタジオを楽屋、荷物置き場として特別に開放してくれました。
通路は喫煙所としても開放。
なんという太っ腹なことを。皆、大感謝していたよ。
さて、午後2時半からリハーサル開始。マサは早めに到着したのに、もうすでにバンドマン達が楽屋入りしていて賑やか(スタジオ練習のバンドマンもね)!
パーキングもギリギリで満車です。
タイム・テーブルにしたがって各バンド20分程度の持ち時間内で、セッティングとリハーサルを順次こなしていきます。
全10バンドといってもジャンルがバラエティに富んでいてゴージャスな空気感(笑)。
それぞれが様々に個性的なサウンドを聞かせてくれそうで、個人的にも楽しみにしていますよ。
このピグステイはどちらかといいますと、オリジナルをこなすロックンロール、グランジ、オルタナ系からパンク系の若者バンドが中心となって利用しているのです。
これはオーナー・オキノくんの趣味かな?(長髪で革ジャンにハットスタイルが粋なミュージシャンスタイルしているね!)
でもかえって、STAのようなバンドも新鮮で重宝されてもいるのですよ。
特に今回はベテラン・バンド目白押しで刺激的。
ここのところライブといえば膨大な数のバンドが出演、長尺な時間を費やして行われる他の企画イベントが常だったから、たまにはこのようなコンパクトでタイトな独占貸し切りの流れも、ほど良いペースでこなせて、観客もじっくりと見聞きできるしで、熱気維持の意味でも好条件だと思いますよ。
当然、実力のあるバンドが集結しての話ですが。
そして、毎日報道され続けている「新型コロナウィルス」
一体全体、地球全体はどうなってしまうのでしょうか・・・?
当初、多くの日本国民達は遠い国の事件くらいの感覚だったはず。
それがあれよあれよと言う間に感染。
あっという間にとんでもない事になっちゃいましたね。
ありとあらゆるイベント、コンサート、スポーツ競技や式典、卒業式までもが中止の憂き目にあっています。
かくいう私も毎年の楽しみでもあるプロ野球ファイターズ戦はオープン戦からガッツリと足を運ぶ気、満々だっただけにガッカリです。
当然、周囲のライブも相変わらずことごとく中止。
スタジオ練習もキャンセルが続出。
私は様子を見ながらも去年の話ではありますが「リブレーション」開催の方向で動いていました。
賛否分かれるでしょうから表立った告知はうちませんでしたがね。
STAも続々と離脱。即座にメンバー間の協力で心強いサポートを得て事無きを得ました。
予想はしていたのですが、決定済みのタイバンからも続々とキャンセル連絡が入ります。
大丈夫!楽しみにしているよ、との励ましをもらいましたが、メンバー1~2人が職場や家族からノー!と言われたら断念するしかないもんね。
これは仕方のないこと。
本当に毎日毎日、ネガティブな事柄だらけ。
相当の混乱を招きました。ギリギリまでね。
結局その時には5バンド体制で固めてタイムテーブルとフライヤーの制作。
それでもSTA以外のバンド全てがキャンセルとなってしまいました。
逐一、タイムテーブルやフライヤーを書き直していましたが、これほどの変更事項は初体験。
何十年もライブ、バンド活動していますがね。
相手がウィルスじゃあ太刀打ちできない。
そこはそれで、ピッタリとピースははまるもの。
おかげさまで懐かしい面々が駆けつけてくれたのです。
異色中の異色なミュージシャン大集合。
これほどバラエティなメンツも珍しい。
結果を述べちゃいます、はい。
その時のライブイベントは最初から最後まで一切だれる事もなく、常にアットホームな空気漂う中で大成功でした。
これも対バンド、スタッフ、そして温かいオーディエンスのおかげだね。(それと忘れ物がやたらと多かったのも特徴。でも、またすぐにでもここへ戻って来たいと全員から好評でしたよ)
そしてその時に勢いにのって今春もピグスティにて「リブレーション」を企画。
対バン、タイムテーブルにと全ての準備が整った直後にまたまた感染数が増大。
結局は開催を断念することになりました。
太っ腹のオーナーのは計らいには泣けちゃいましたよ。でもね、それにばかり甘えちゃあ男がすたるというものです。
その際にガッツリと約束しました。
「必ず秋にはリベンジするぜい!!」とね。
どうだい、立派に果たして見せたぜよ。
感無量の極致。
詳細はこの後記載していきますよ。
楽屋、ロビー、地下通路、ホール内とミュージシャン達がリラックスしています。なにせゆったりとしたスペースゆえに、のんびりとした気分に浸れるんだよね。
ホール内は熱気ムンムンでも一旦通路に出るとヒンヤリ。
いつもはオキノくんがほとんどを1人で取り仕切ってスタッフ業務をこなしているのですが、今回、なんと多忙のため、お馴染みアンナちゃんがミキサー、受け付けは今年から勤務しているアヤちゃん、照明をオキノくんがこなしてくれました。
ここのスタッフは皆、腕も抜群!
今回オキノくんはサポート役に回って、中心で音響関連を一人で仕切るのはやはりアンナちゃん。
アヤちゃん、アンナちゃんと、歴代の子も含めて若いしめちゃくちゃに皆可愛くて性格がいい。
これはこれで今後も期待しちゃいます。
ホール内では早速そのミキサー担当のアンナちゃんにマサはひっさしぶり!とご挨拶。
この女性は高校時代からここのアルバイトをしていたそうで、想像以上に仕事の要領が巧み。
バンド連中が驚愕していましたよ。
何度もあの高いステージにピョンピョンと駆け上がるしね!(笑)
キュートな笑顔がはじける女性。
男性たちから大評判でして、一緒に写真撮影しているちゃっかり者も出現。
バンドマン達の人気者。
スタッフ3人が各持ち場を忙しく動き回って、ミキサー、照明、セッティング、販売、受付等全てをこなしています。
ミュージシャンらの無理難題にもクールに対応してくれる頼もしき存在だ。
凄い!頭の下がる思いだよ。
しかも、しかもだよ・・・・本来ならば前売り1000円、当日1200円だったのさ。
それを全て1000円で統一してくれました。
こちらサイドが恐縮しちゃうほどに欲がない。
コロナ対策として喚起、除染、除菌消毒なども徹底して行ってくれています。
カウンターには品不足で問題視されているマスクも希望者にプレゼントするという徹底振り。(買い占めてはいませんよ・・・とのこと・・・笑)どうです。ここまでやってくれるライブハウスなんて、そうそうないですよね。
ピグスティ初出演のバンドが多く(S・T・Aメンバーも初体験者が多数)、皆新鮮なのかあちこちに興味津々。
スタッフやマサがバンドマン達からの質問に逐一対応。
S・T・Aもメンバー9人で綿密に事前の打ち合わせ。
各バンドがリハーサルの時間内に演奏できる曲を決めて本番さながらに図太い音を轟かせていました。
モニターの返しバランス以外は、ほとんどこれといった問題もなく各自で最終チェック。
ほとんどのバンドはリハなしのぶっつけ本番体制。
マサは全バンドの編成表、タイムテーブル、そしてSTAのセットリスト、メンバー構成用紙などを提出。
アンナちゃんは細かなことにも手馴れたもので、マサのワイヤレス2機を即座に対応してくれて安心です。
ワイヤレスの周波数帯域チェックも無事に済ませてくれました。
廊下でウォーミング・アップをする者、ストレッチを欠かさない者、ずっと真剣な表情でスコアとニラメッコしている者、タイバンと歓談をしている者と様々。
飲食物の持ち込みも全て自由なので、弁当を広げてパクついている食いしん坊も出現。
正直な話、最近はコロナ感染者数が減ってきたので各種イベント開催が活性化。
この日も、札幌&小樽のあちこちでライブが行われています。
よって多少動員の不安があったのですが、それも取り越し苦労だったようです。
いざフタを開けてみたらば、開場と同時に気心の知れた連中ばかりゆえに拍手、歓声が絶え間なく送られるという和気藹々のライブ・イベントとなりました。
とりあえずは以前のような雰囲気が徐々に戻ってきたような気配。
ほっと一安心。
MASAによる恒例自主企画「リブレーション」も遂に53回目を迎えることとなりました。
このリブレーションというタイトルは、シカゴの記念すべきデビューアルバム「シカゴの軌跡」最後に収録されている長大なるインストウルメンタルから命名したもの。
邦題は「解放」。トロンボーン奏者ジェームス・パンコウによるアドリブ合戦が凄まじい傑作。ロック、ジャズ、ソウル、ファンク、そしてアバンギャルドなジャンルまでジャンルの壁を軽く超越するほどに幅広く導入されたなんでもありの世界!ということで、まさしくこのイベントタイトルに相応しいと思います。
これがすこぶる好評でご機嫌だ。
会場内で常に流れているBGMはマサ持参の「ブラスロック・オムニバス」CD。
この音楽が一番適任でしょうよ(((´∀`*))ヶラヶラ。
14:00 OPEN
リハの最中、アンプ接続に時間を要してしまったバンドがいたためにちょい押し目で開場。
さあ!なんとかかんとか準備万端整いましたよ!!
令和3年のSTA企画ライブはじまり!はじまりだあ!!
いつものようにマサはアンナちゃんが用意してくれたマイクを手にミキサー横の後方より手馴れたご挨拶、そしてライブの主旨から注意事項、全10バンドを丁寧に紹介。
早々と熱気ムンムンで期待度大だね。
会場に設置されている機材は・・・・・
ベースアンプヘッドは以前はギャリエン・クリューガーだったんだけどアッシュダウというメーカーに替わっていた。
即座にこれを発見したマサは沖野君に性能をたずねた。
「これはパワーはそれほどでもないけど(けっこう出たよ!)使いやすいですよ」とのこと。
まさしくそのとおりだった。
スピーカーはアンプグ。
ドラムセットは以前はラデイックのバスドラヘッドがやたらと目を引いていたけど、今回はREMOにチェンジ。ブルーシェル仕様のパール製品。
ギターアンプは2台。
お馴染みのローランドJC-120
マーシャルJCM900
BGMにアイズ・オブ・マーチの「ヴィークル」が流れる中、華やかにいよいよ開演を告げます!!。