THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,183 白石LIVE HOUSE PIGSTY(マ・シェリ編)

2021-11-29 06:42:54 | Live Set List

****このライブレポートって意外にも根強いファンがいるのですよ。

チェックも厳しく、叱咤激励を日々受けております。どうぞお手柔らかに・・・・****

 

会場内に流れるBGMは「テリー・リチャーズ」が歌う「黒い炎」

マサの狙いは的中でジャストフィット!

皆、鼻歌混じりに口ずさんでいるよ。

 

ステージ上に目を向けてみると、備え付けられている機材類は一流ブランドの最上機種ばかりだ。

ベースアンプはアンペッグ。

ギターアンプはローランドの何にでも対応可能なる頼れるロングセラーJC-120と、マーシャルJCMハーフスタック(SPはTOPのもの)

ドラムセットはパール製。シェルはグリーン。

換気とサウンドチェックも含めて、バンドの入れ替えには10分も用意されています。

余裕をもっての進行。

それでも、多少は押しになるかも・・・・。

まあ何はともあれ時間のことなんかでピリピリせず、リラックスしながらもプレイに100%専念できるということはけっこうなことだ。

 

8,19:10~19:40

「マ・シェリ」

J-POP

地元・札幌からの出演。

初々しくも若さはじける男女混合の5人編成だ。

普段は札幌を拠点に活動中。

他のバンドメンバーたちはステージ以外、各自バラバラにくつろいでいるものだけど、マ・シェリは楽屋でも横並びに着席していて、ずっと語り合っていたのが印象深かったよ。

リーダーを中心に笑いが絶えず、心底仲の良さが伝わってくる賑やかさ。

チームワームが鉄壁な証拠さ。

毎回、打ち上げを楽しみにしているんだとさ。

羨ましいなあ・・・・。

 

バンド名からもお判りでしょう。椎名林檎と東京事変をレパートリーとしています。

椎名嬢のソロ曲「マ・シェリ」は時間の都合上演奏されませんでしたが・・・・。

ちなみに「マ・シェリ」とは「私のかわいい人」という意味なんだそうです。

 

私が椎名嬢を知ったのはほとんどの人たちがそうだと思うけどファーストヒット「ここでキスして」の大ヒットから。

宇多田ヒカルと双璧をなすカリスマ性で、すでにかっこよく君臨していた。

もう立派なレジェンドだよね。

それはともかくも、椎名嬢の楽曲は超がつくほどに中々一筋縄ではいきませんよ。

最近は流行に便乗して結構カヴァーするバンドが多いけど、ちょっぴりと残念な形に終始しているんだよね。

でもこのバンドはただでさえ後半という重圧があるのに、それらをいともあっさり吹き飛ばすほどに克服してくれました。

頼もしき存在。

まだ、結成してから2,3年でメンバーが固まってきたのもつい最近の話。

それでも、マサが今現在最も押しの人気急上昇バンドなんだからさあ。

今後の活動状況が楽しみでもあり、要注目株だよん。

今回、マ・シェリを生で体験できたアナタ!

それって、すこぶるラッキーなことなんだよ~!!

そのうち語り草になること、請け合いだ。

 

メンバーの内訳は・・・・・

テクニカルでグルーヴィーなパワフル・ドラムスは剛腕のツカサ君(唯一、帽子と髭姿で決めていた)

ヴォーカルにリエちゃん(彼女は今回がマ・シェリのステージデビュー。本当は夏にお披露目ライブが決定していたんだけどコロナ禍で延期になり、この度、遂にめでたく神秘のベールを脱いだわけだ。

3代目シンガーとしてのプレッシャーは計り知れないものがあったと思うけど、ものの見事に成し遂げてくれました。

あっぱれだ。

想像していた以上の圧倒的な歌いっぷりにメンバー、観客共に圧倒されていましたよ。これお世辞抜きに本当の話さ。

もう今後はドンドンと場数をこなして成長あるのみ。前途洋々だね)。

キーボードはリーダーのアキちゃん(KORG KROSSを使用。いつもは笑顔を絶やさずに元気いっぱいジョークを飛ばし続けているんだけど、一旦ライブのスイッチが入ると真剣な表情で頼もしき鍵盤のスペシャル・プレイヤーに豹変するというスーパーウーマンなのだ)。

ギターはリュウヤくん(ブラウンサンバーストのテレキャスターを使用。ローズ指板)

そしてベースがウミ君(渋い黒のフェンダー・ジャズベース使用。ローズ指板)という布陣だあ!

 

このバンドとは札幌や小樽のイベントで何度も対バンをしています。

だから手の内はある程度把握しているつもりだったけれども、更なるスケールアップを図ってきて驚愕。

 

さてさて、正直な話、本番直前まで相当に大変の連続だったのだ。

スケジュールの都合上、全員が揃ったのは、な、な、なんと当日!!

よって到着後、即行でステージリハを行い、その足で自分たちの出番まで3時間は、オーナー沖野くんのご厚意により、格安でピグスティースタジオを利用しての最終リハにたっぷりと没頭していたのだ。

ドラマーのツカサくんはその数時間前にスタジオ入りして個人練習までこなしていたのだ。

完璧主義だけに、一切の妥協を許さないほど涙、涙の徹底ぶり。

「事前にピグスティでリハができて気持ちよかった!」とのこと。

サンキュー、沖野くん!!

STAも以前小樽ライブ本番当日、急遽ギター不在の事態に陥った経験があるだけにその気持ちがよくわかる。

心中お察し申し上げます。

ところが当の本人たちは至ってクールかつ楽しそうにこなしているではないかあ!!??

それもそのはずで、ここのメンバーたちは他でも色々と活動中。

ツカサくんはセッションマンとして、あちこちから引っ張りだこの人気者。

歌姫リエちゃんはお馴染みミーちゃんバンドのメンバー。

マルチプレイヤーなんだよ(ギター・キーボード、コーラス、パーカッションなどなど)。

巧みにこなしてしまう。

麗しのリーダー・アキちゃんも現在5バンドに在籍。

今夏からはSTAのメンバーとして、底知れぬ才能を発揮しているアクティブレディ。

オフステージでは癒し系の天然だけど、いざともなれば場を一手にキリリと引き締めるのだ。

まあ、いずれにしても、これらの厳しい果てしなき山谷を一致団結で乗り越えてこそ、栄光への道が切り開かれるのだ!

一生懸命に頑張ってね!

まだまだ発展途上段階とのことで反省材料山積みだそうだ。

慎重にミーティングを重ねていって、問題点をコツコツとクリアしていく所存とのこと。

追記・・・・今回のセットリストは9月に出演を予定していた北海道が誇る大イベント「シティジャズ」のために用意していたもの。

残念ながら例のコロナ禍のため中止になってしまったけど、ここで晴れて陽の目をみることになったという曰く付きの貴重なモノ。

だからからなのか、普段のマシェリワールドに比べてみて、グッと一味も二味もテイストが違うのだ。

 

さてさて、主催者でもあるマサちゃんが現れて、まずはこの日の注意事項やイベント趣旨などを後方マイクからコミカルにジョークも交えつつアナウンス後、盛大なるバンド名コールでいよいよスタート宣言!

(新生マ・シェリのお披露目を記念し、個人的な思い入れも込めてのライブレポートをお送りしたいと思います!)

 

ハイ、アキちゃんの秘密兵器は、もう仲間内ではお馴染みのお約束「拍手SE」だ。

~ワアーッ!パチパチパチ・・・・・・~

オープニングはツカサくんによるスティックカウントから、東京事変5枚目のシングルで「キラーチューン」

2007年8月22日発売。アルバム「娯楽(バラエティ)深夜枠」に収録。

オリコン週間5位を記録。

タイトル通り、必殺のサウンドエナジーが炸裂する。

歯切れのよい愉快痛快なるアップテンポナンバー。

でも単純明快なポップロックへ、安易に収まらないところがしたたかなる東京事変。

危険この上なき仕掛けが、あちこちに張り巡らされている。

次々に軽々と鬼門をクリアしてゆくマ・シェリ。

これってある意味ではプログレッシブ。

リエちゃんが速やかにハンドマイクスタイルに構えて、華麗に舞いながらもその実力をいかんなく発揮。

ヒラヒラドレスをひるがえす姿だけの一瞬で、オーディエンスのハートを鷲掴みにした瞬間だ。

物おじしない佇まいは、好感度高し!

堂々たる怪し気な眼差しを投げかける振る舞いも圧倒的だ。

これを見ていても、キュートなリエ嬢は相当に椎名林檎フリークのようだ。

リスペクト精神が、そこかしこに滲み出ています。

それにすこぶる刺激をうけたのか、バッキングも不敵な面構えでドンドンと進行。

お互いの駆け引きが、切れ味鋭くってスリリングすぎる。

リュウヤくんはカポタスト装着したギターを、緻密なエフェクター操作でゴージャスに彩りを添える。

トリッキーなるベース・ソロも鮮やか(ウミくんもマサやピーター・セテラと同じでサウスポーなんだけどベースは右利き。親近感を覚えたよ)。

研究熱心なところが如実に表れている。

日頃から鍛錬を積んできたモノが花を開いた瞬間だ。

努力は決して裏切らない。

血と汗と涙の美しき結晶。

リズムセクションのコンビネーションもバッチリ。

肝ともいえるセンス良きリズミカルな疾風のごときドラミングに引き続き、軽快なる鍵盤さばきのアキちゃんが常に引き締め役を一手に担う。

オフステージでのニコヤカなる雰囲気も、ここでは完全に封印。

チャーミングな頼もしきキーボーディストに徹しています。

妖艶なる幕開けで、掴みはバッチリとオーケー!

 

「ありがとうございます!!

改めまして、こんばんは!・・・あ!?・・・・初めまして。皆さま(笑)マ・シェリと申します。

え~とですねえ、世の中こんな状況ではありますが、今日は最後まで、どうぞゆっくりとお付き合いのほどお願いいたします!

私たちは東京事変や椎名林檎のカバーをやっているのですが、ぜひとも優雅なサウンドに酔いしれていってくださいませ!!・・・・・続いての曲は・・・ドーパミント。」

(林檎嬢の作品ってノーマルな曲調やタイトルが皆無だよね。そこがまた癖になるほどの魅力でもあるんだけど。ウォータリングキスミント・ガムのCMだったから聞き覚えのある方もいるのでは。別名BMP103)

場面一転して、再び個性派シンガーソングライター椎名林檎の面目躍如。

東京事変のアルバム「大発見」に収録。

記念すべきダークでジャジーなバラードソング。

2010年7月28日発売。38位を記録。

ここでも名手・亀田誠治氏による冴えわたる才能に感服。

相変わらずいい仕事をしています。

イントロではアキちゃんによる軽快な指パッチンが先導。

そこから業師ツカサくんの巧みなハイハットワークと、リュウヤくんの捻りの効いたコードカッティングが追随。

なんなんだ!?、この一種独特なミステリアス空間は!??

これってもうすでにロックでもJ-POPでもなく立派なジャズじゃんか!?

哀愁の旋律が思わず涙腺を緩ませてくれるのだ。

リエちゃんも、より慈しみを込めたエモーショナルにセクシーなヴォイスを振り絞っての応戦。

一筋縄ではいかない、彼女の許容範囲の広さにはなまら衝撃を受けた。

引き出しの多さは計り知れない。

これはアキちゃんが愛して愛してやまない大好きなナンバーなんだよね。

よくもまあこんな複雑極まりない構成のナンバーにトライしたものだ。

カバーするマ・シェリのメンバーたちも陶酔の表情・・・・・と、ところがそうは問屋が卸さなかった!

狙いは的中してニンマリ。

瞬間、不意を突いたかのようにもの凄いノイジーな音壁が押し寄せてくる様は圧巻だ。

鬼気迫るくらいに轟き渡る迫力とはまさにこのこと。

鳥肌が立つ思い。

じっくりと身を委ねて曲に浸りきってみるのも一興。

早くもマ・シェリの虜になって、お口あんぐり状態に陥っている輩もチラホラと見受けられます。

バック陣の凝りに凝りまくった、メリハリあるリズム・アクセントが出色の完成度を誇っている。

よほどの自信がなければとてもじゃあないが、この曲には取り組めないでしょうよ。

いやはやなんとも刺激的な体験をさせてもらいました。

浮遊するようなトリップ感の度合いが半端ない。

強烈な曲調となって絶賛の渦。

数々の音符がそこいら中に漂って見えるようだ。

 

「ありがとうございます。

実は今日、このメンバーでは初ステージなんです。

私だけが新メンバー。

ヴォーカルをやらせていただいております・・・・だからとっても新鮮なマ・シェリです。

3曲目もちょっとジャズっぽい要素が多い・・・・・恐るべき大人達!!」

このタイトルはジャン・コクトーの「恐るべき子供たち」からの命名。

だからなのか、詩がこちらサイドのハートに遠慮なくグサグサと突き刺さってくる様は圧巻。

英語詩なのに、一語一語が心なしか爽快で強烈だ。

バックボーンの情景が、いやが上にも淫靡に浮かび上がってくるのだ。

いろいろな意味にもとらえられるストーリーが秀逸。

往年のハリウッド映画の白黒シーンが脳裏をよぎってくる。

恐るべし才色兼備の椎名林檎嬢。

再度、天才職人ベーシスト亀田誠治氏の手腕が随所で光り輝いている。

2011年発売のこちらも東京事変のアルバム「大発見」に収録。

ただしシングルにはなっていないのだ。

そのジェットコースターのごとき変化に富んだ複雑なる楽曲を、クールな表情を浮かべつつ巧みにこなすマ・シェリ。

開巻からリュウヤちゃんによるギターストロークが刻まれる中を、キーボードの音色が80年代AORを想い起こさせる。

洗練されたアレンジが遺憾なく発揮されているところが印象的。

テクニシャンのウミくんは、細部にわたってそれらを忠実にプレイ。

小技を散りばめて雪崩れ込むツカサ君とともに、貫禄のボトムキープにて更なるアンサンブルを阿吽の呼吸で演出。

リエちゃんはカメレオンシンガーなんだなあ。

ここでも新たなパッションを注入してくれたよ。

ああ・・・・余計な心配をしてしまったようだね。

不安要素なんて払拭されてしまった。

年寄りの取り越し苦労だった。

 

「このライブ、本当ならば5月に開催予定だったのです。

本日やっと実現できたわけですね。おめでとうございます!

次のライブ告知をさせてください。

来年の1月にまたSTA企画で北24条スターライトにてご一緒させていただきますので、もしよろしければ遊びにきてください。

楽しみですよ!

それでは次の曲にいきます。怪しい大人の行いの歌です(笑)」

4曲目「秘密」

意味深なタイトルのこちらも東京事変から。

2006年リリース2枚目のアルバム「大人(アダルト)」に収録。

いかにも椎名嬢らしい解釈の楽曲だなあとしみじみ実感した。

ベン・フォールズあたりを彷彿とさせる、ハードかつアグレッシブなタッチのピアノロック。

ここいら辺はアキちゃんの真骨頂。

初期の頃からよくステージで披露されていた。

満を持して伝家の宝刀を惜しげもなく大胆にね。

まるで女性版ジェリー・リー・ルイスを見ているようで新境地への開拓か。

嬉々として鍵盤上を指先が滑らかに舞っていましたよ。

時には虎視眈々とふてぶてしく、時には怒涛のごとき豪快に、時には抒情的に軽やかに奏でてくれる・・・・・。

ピアノの一音一音がまるでプリマドンナのようにホップステップジャンプしてはじけまくっちゃう。

エッジの効いたベース・ランニングソロも、聞き応え満点でアドレナリンが噴出しまくり冴えわたる。

ウミくんは曲調によってフラットピック使用やフィンガーピッキングに切り替える。

その振り分け方の妙技はお見事の一語に尽きる。

全体に何場面にもわたる演劇風な展開が施された実験的要素が満載でひじょうに面白い。

並外れた才能の集まりだけにここでも一気に見せる、繊細に聞かせる、誘うように躍らせる、ノリノリに惹きつける!

巧みによくぞここまで再現しているねえ、と感心しきり。

濃厚なるエロスが漂う歌詞でありながらも、潔ささえ伝わってくる難攻不落な世界観。

エキセントリックなまでに偏執狂的でデンジャラス。

無意識のうち癖になりそうな淡々としたリュウヤくんによるワウぺダル。

アクの強い楽曲なんだけどねえ。

ボーカルは飛沫の飛翔を意識しつつも熱唱。

はやく自由自在にステージ狭しとばかりに心置きなくパフォーマンスできる日が来ることを皆で祈ろう。

ハイタッチ、必要以上の観客への煽り、メンバー間の接近、鳴り物使用や声援、密集は厳禁なんだもの・・・・。

それはどこでも同様なんだけど、もうしばらくの辛抱だよ。

ボーカルのリエ嬢は曲ごとにMC などもこなすので色々と忙しい。

この辺への喜怒哀楽、抑揚に対するこだわりも椎名仕込み。

 

「え~と風邪の予防はしっかりとしてくださいね・・・・・・永遠の不在証明」

再び東京事変から。

2020年リリースのアルバム「ニュース」に収録。

更に歌姫・椎名林檎の作風が冴え渡る。

同年2月29日の土曜日に先行配信。

劇場版「名探偵コナン 緋色の弾丸」主題歌。

非常にスリリングな曲調がご機嫌。

特筆すべき点は普段あまり聞きなれない漢字が眩暈を起こすほどにビッシリと羅列されていること。

これらをパーフェクトにこなしきったリエちゃんは脅威だ。

歌詞を右から読むと「赤井秀一」の心境、左から読むと「コナン」の心境なんだそうだ。

この遊び心には言葉を失ってしまう。

まるで日本のビートルズ。

いい曲を生み出すだけでも労苦を擁するのに、そこへ隠し味を加えているんだから別格の領域だ。

この手の類は東京事変にとってはお手のモノらしいよ。

「このような暗躍ものこそ、我々東京事変の十八番です」とのコメントが残されています。

したたかなるバンドだ。

で、マ・シェリも懇切手寧エキゾチック満載なまとまりを披露。

抑え気味にささやくような序盤から、徐々に爆発していく流れもすこぶる絶品。

曲の要所要所では、しっかりと各パートの見せ場をふんだんになまめかしく盛り込んでもいましたよ。

ドラマティックなムード作りの攻防もポイント高くて秀逸だね。

これは只者ではない。

各音の輪郭がよりクッキリと浮き上がっていてタイトな響き。

曲が曲だけに、その辺は力業で一致団結、皆気持ちよさそうに克服して乗り切った。

というか全く違和感なく不覚にも心地よいサウンドに酔いしれてしまった。

マ・シェリの心理描写は恐るべしだ。

創造を生む最高の共同体に発展してきた。

しっかし、椎名林檎が作り出すめくるめくメロディって唯一無二の存在。

それはタイトルや歌詞、衣装、ステージングにも言えることなんだけど。

そこに亀田氏がタッグを組んでいるんだから最強だ。

マ・シェリの面々も各パートごと真面目に責任をもって取り組んでいるから、緻密に構築された独創的ないぶし銀の空間が如実に生み出される次第。

一度引き込まれたらもう病みつきになって2度と抜け出せない。

この火花散るほどの儚き魅力に痺れちゃったらさあ。

ところで椎名林檎の前世って誰なんだろう?・・・・などという永遠のちょっとミステリアスな疑問がふと脳裏をよぎった。

 

「では次でラストです。よろしくお願いします・・・・」「ええ!!??~~~」

「(笑)私たちのことをこれからも応援よろしくです。この後にも素敵なバンドが続々と出演しますので楽しんでいってください・・・・・東京事変で・・・・・女の子は誰でも!!」

資生堂の口紅「マキアージュ」CMソング。

またまた2011年発表の東京事変アルバム「大発見」に収録。

同年5月11日発売の曰く付きな7枚目シングル。

オリコン週間チャートでは最高6位を記録。

この曲、いつも時間の都合上割愛されていたね。

こんな強靭に深化した、いい曲が聞けなかったなんてもったいないな。

あ、それはわかってるね(笑)

マ・シェリのステージ締め括りには飛びっきりもってこいのとっておきなヘヴィーさだ。

突き抜けるように疾走する明るさだけにとどまらず、翳りある雰囲気や寒々とした冷たさや熱量ほとばしる強靭で賑やかなるフィナーレソング。

椎名流刹那的なロックンロール宣言を提示。

当然だけど核となる歌詞が、相変わらず奇々怪々でユニークこの上ない心象表現。

手拍子の要求にオーディエンスも即座に応える。

会場中が一体化した瞬間だ。

スイングビートが伝わってのコール&レスポンス。

これぞ革新的ライブならではの醍醐味プレイ。

小悪魔チックなリエちゃんの応援団は客席最前列センターにて元気いっぱい頭上高く隠し玉のフラッグを振り続けている。

これ本家本元の林檎さんが実際に行っている革新的な営みさ。

ベティちゃんのテーマを彷彿とさせるねえ。

だからというわけでもないでしょうに、異様なくらい和気あいあいの光景。

アキちゃんのピアノも一触即発気味なほどに、鬼気迫る熱き迫真の音数で雪崩込み。

アキちゃん節が「ビキビキ!!」にはじけまくって転げまわる。

まだまだ足りないよお、とばかりにもっと陽気でコケティッシュに攻めまくり。

だってお好み最高峰に鎮座するほどのラブソングだそうだよ。

ずっとレパートリーに入れたいと思っていたから、念願叶い嬉々として譜面書きも大事に作業したくらいさ。

ピカピカ電飾付きのタンバリンを、一心不乱に叩き続ける猛者も出現。

熱狂の嵐が吹き荒れる。

ホンのわずかの余力を残すこともなく、一生懸命思う存分に頑張りました。

完全燃焼、真っ白な灰になるほどに。

達成感に満ち溢れていてメンバー全員の表情も輝いている。

お疲れさん!!

寒風吹きすさぶ中での雪もその熱量で溶けちゃいそうだ。

暗く陰鬱なる世の中にとっても、素晴らしい一筋の光明を見たような気がします。

「ありがとうございました!!」

予告・・・・1月にはこの曲にリエちゃんの新兵器が登場。

現在ウミくんがキラキラとゴージャスな仕上げ段階に突入しているとのこと。

だからこそ、マ・シェリ、またすぐにでも観たいよ!!

今度は「透明人間」「ここでキスして」「カーネーション」を熱烈に希望!!

 

****ライブレポートはトリ前の「ズリーとストリッパーズ」へと勢いそのままに続くよ!!

そして満を持してのオオトリは、いよいよもって我らがSTAです!!

おっとマ・シェリからアキ&リエのご両人も、そこへ合流するんだからお忘れなくね。

また飛びっきりに違った魅力を振りまいてくれるのは必至だ!

よろしく!!****

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cheek cane(chicago)

2021-11-29 06:42:06 | CHICAGO

頬杖ほおづえ、つらづえ、頰杖、面杖)は、ヒトが机や床などに肘を立ててその手で顔を支える、あるいは顎や頬に手を宛てがう仕草のこと。 腕が杖のようになることからこう呼ばれる。

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