THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,183 白石LIVE HOUSE PIGSTY(四入囃子編)

2021-11-27 19:42:30 | Live Set List

6、17:50~18:20

会場内に流れているBGMは、マサが持ってきたブラスロックのオムニバスCDからで「カインド・オブ・ア・ドラッグ」(ザ・バッキンガムス)。

今回の出演バンド達は、マニア泣かせなジャンルが目白押しです。

特にこれから登場する「四入囃子」はその際たる垂涎もの。

この日、各バンド達からのロック通も真剣な眼差しで四入囃子に聞き入っていましたよ。

そうです!

以前、澄川モダンタイム、琴似バーン、白石ピグスティ、ホットタイムにおけるマサ企画「リブレーション」にも出演してくれた猛者集団。

つまりは今回で5度目のタイバンなんだねえ・・・・。

しかも何故かその都度、場所が違うというのもユニークで新鮮なのでは?

他のイベントでは何度もご対面していて、意気投合。

紆余曲折を経て最近、再び活動を再開。

マサたっての熱烈ラブコールに快く応え、新メンバー加入後、晴れてのエントリーです。

記録を紐解いて調べてみると、2019年6月23日の日曜日ホットタイム以来だったのだ。

 

ハイ!このバンド名を聞いてピンときた方はそうとうに鋭い!

その人はよほどのプログレッシブ・ロック・ファンでしょう。

ジャパニーズ・プログレッシブの伝説的代表格「四人囃子」をリスペクトするあまりに、同じ志のメンバー達によって結成されたのがこの「四入囃子」。

もうそれを聞いただけでも、身震いしながらひれ伏してしまいますよ。

彼等も心底、好きなんだねえ、わかるよ、その気持ち。

モダン・タイムの時にもマサは身を乗り出しながら食い入っってしまい、1番思い出深き「空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ」では不覚にも鋼の涙腺が崩壊して、お涙ちょちょぎれてしまいましたが(本家本元を70年代に故・内田ロックンロール裕也さん主催第1回ワールド・ロック・フェス札幌でライブ体験しているデビュー時からのオタクです)今回はいかに・・・・?

セットリストを覗いてみたらば、全4曲!!

まあ、プログレッシブ・ロックは1曲の演奏時間が異常に長いからそれも致し方なし。

それはともかく、マサは個人的に,このバンド四入囃子のファンゆえに、マジな話ずっとこの日この時この瞬間が待ちきれなかったんだよ。

なんたってマサは最近までずっと、車内BGMとして四人囃子2002ライブCD(紙ジャケ)をエンドレスで聞いていたほど。

中盤での出演なんてもったいないくらい。

泣く子も失禁しちゃう(!?)音楽職人気質の男性4人組。

この日の中では比較的小人数なんだけど、そんなこと軽く超越するほどの凄みを存分にじっくりと披露。

サウスポー・ドラマーのミョウテン氏(イアン・ペイスやフィル・コリンズと同じだね。丸々セットを逆に揃えないといけないので効率よく組み立てていかないと倍の時間を浪費してしまう。その辺は百戦錬磨だけに手慣れたものさ)には、新サッポロ・コミュニティFM番組で以前にマサが出演時、たいへんお世話になったこともあります(あ!メイン・パーソナリティのナオコリンもね!)。

ドラム・セットはピグスティ備え付けのものを使用。

 

売れっ子人気者ベーシストのトサッチとマサは旧知の仲だったんだけれども、残念なことに大人の事情にて彼は(!?)脱退・・・・・

でも強力な後任ベーシストが即時加入(コーラスも兼任)。

この報は瞬く間にあちこちへ広まって話題騒然となっていましたよ。

なんせプロの方で有名人。

年季の入り方がハンパではない。

筋金入りのテクニシャン、新屋敷氏です。

滅多に褒めないSTAのうるさ型クル氏が、ライブを観て手放しで絶賛していたくらいですからね。

GAS君は「新屋敷氏からサインをもらいたいくらいです」とのこと。

楽器はブラウンサンバースト・ボディカラーのものを2フィンガー奏法にて使用(ローズ指板)。

 

ヴォーカル&ギター&MCのGAS氏(この愛称の由来は秘密ね)は、キャップ姿。

ホットタイムの時に「YES」の大傑作アルバム「クロス・トウ・ジ・エッジ(危機)」の黒Tシャツを得意げに着こんで(渋すぎ!!)いたけれども、今回は何とカルメンマキ&オズの黒Tシャツ姿(貴重なツアーグッズ)。

もちろんマサにも間近で背中のプリントまでをも見せてくれました。

ホットタイムの時にはお馴染み愛器フェンダーJPストラトキャスター(サンバーストのボデイ・カラー。ローズ指板)を使用していたけど、今回はブルー・ボディカラーのローズ指板を使っていたね。

これってゴールドストーンと今はなきクラップスホールでも見たような記憶があります(メドルムーンにて)。

ちなみに最近わかったのですが、GAS君はマサと同郷なのですよ。

 

そして、新加入キーボード&コーラスの上田くんはSL88STUDIOを導入。

その上にノート型のパソコンや、ありとあらゆるエフェクター類を何本ものケーブルで接続。

もうこれだけでも神々しいくらいに威厳を感じちゃうよ。

しかも今までの四入囃子キーボード・ポジションはステージサイドに陣取っていたけど、上田くんは堂々センターフロントなのだ。

これは初めて見る光景。

もちろんど真ん中を任せられたからには、地味にジッとなんかはしていないよ。

鍵盤を巧みな技で弾き込むたびに身をよじらせたり、のけぞったり、腰を低く落とし込んでくねらせてみたりと常にアクション満載だ。

それがまたすこぶるかっこよく自然に決まっているのさ。

見ていてついつい楽しみながらも、引き込まれてしまったほど。

彼はたぶんそれが普通の衝動なんだろうね。

フレーズと体の動きが当たり前に連動している仕組み。

更に特筆すべき点は、おしゃれなハットと眼鏡がキーボードの魔術師のようで個性的。

今回はそのニューフェイスお披露目の場でもあったわけです。

そんな機会に接する事ができて光栄の至りです。

 

ちなみに慎重すぎるくらいのストイックさを発揮する彼らは一旦、ピグスティへ義理固く挨拶に寄ってからそのままスタジオにリハへ向かったそうです。

完璧主義者らしい一幕。

で、肝心のライブはどうだったかって!?

もちろんパーフェクト!

いやいや違うなあ・・・・ますますの進化を果たしたようだ!!

素晴らしい内容でした。

今までに見た中でも出色の完成度を誇っていたのではないか。

 

さてさて、その時が遂にやってきました。

ロックファンのツボをダイレクトに直撃するかのごとき、マサの思いの丈を込めた熱きバンド紹介とコールに導かれて

GASさんMC「ピグスティ久しぶりのライブです・・・・・ちょっと静かな曲で幕開け・・・・」

カウント1・2・3・・・・!

今回もオープニングから嬉しい裏切り行為・・・・衝撃のデンジャラスなブルースロックをぶちかましてくれましたよ!

異色ともいえる往年のジャパニーズ・プログレ・シーンの空気感がほのかに香り漂う美味しいナンバー「HAMABETH~空と雲」が飛び出した。

(・・・・・デビューアルバムの一触即発に収録)序盤から遠慮なしにこれほど濃厚で緊張感みなぎる内容に浸り続けていては、バチが当たるのではないかなあ・・・!

ちょっとやそっとの付け焼刃で挑もうとしようものならば、対応不可能。

重厚なるしっかりとしたバックボーン無しではね。

大火傷しちゃうくらいの危険性をはらんだ崇高なる音絵巻のごとき。

こう攻めてくるとは、またしても相当にこだわりまくってますねえ!

ここでは、不気味なくらいにぐっと落ち着いた曲調。

あまりにも美しく切ない音色に、ゾクゾクしてきちゃって鳥肌が立ってきちゃうよ。

ほどよく名手デヴィッド・ギルモアっぽいジャズ・テイスト溢れるギター・ソロも絶品。

GAS君の奏でるナチュラルなギタートーンが、息を呑むほどにスペイシーでゾクゾクしてきちゃうよ。

日本人の誰もが好む叙情的なる様式美の極致を駆け巡る。

淡々としたヴォーカルのほろ苦きポップなスイート・メロディも印象的(この曲のみコーラスを導入)。

燻し銀の本領発揮とばかりに、泣かせてもくれます。

なんなんだ、このスリリングなムードは・・・・ほとばしるバランス感覚が憎い演出効果だ。

エフェクターの使いこなしが特性をフルに活用していてナイス。

GAS氏に負けず劣らず、キーボード上田くんも、エレピさばきや知性ほとばしる音作りで迫りつつも異次元空間へと誘ってくれます。

タメの効いたベース&ドラムのリムショットによるバッキングも、やや抑え気味ながらもさりげなく全体を引き締める。

四入囃子というフィルターを通して、目まぐるしきフィールドに踏み入る事のできるシアワセは絶品。

観客の誰もが酔いしれてしまって、思わず言葉を失っています。

4度STA企画にて対バンした四入囃子。

前回も他を圧倒するほどのステージングだったにも関わらず、本人たちは全然納得がいかない様子だったのです。

「是非次回のライブでリベンジを!」とのことだったけれど、これで気分的にはスッキリ爽快でしょう。

皆さんはSTA企画での四入囃子を絶賛してました。

タイバン達も、このバンドには興味津津。

 

この辺りに差し掛かると、4人の放つオーラが増してきた。

ここでもGAS氏はボーカル以外にMCも担当。

「はい、ありがとうございます!もったいないくらいの紹介を受けての登場です。

歌の弱点で・・・・とちりました(笑)。

今日は珍しくスタジオに入ってからの会場入りです。

何せ曲が長いのであと3曲となりました!

ちょっと待ってくださいね。

そんなにゆっくりと話している暇はありません。

早速いきます。

静かで苦痛な時間の次は・・・・・メルヘンチックなタイトルで・・・・・・空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ」

誰がなんと言おうとも四人囃子で私が一番好きな曲なのです。

札幌で四人囃子を見た時、これを森園さんはできたてホヤホヤの新曲として紹介。

シングルにもなり深夜のラジオ番組でもけっこう流れていました。

その曲を実演してくれるとは、なんて素敵で罪なバンドでしょうか・・・・・。

こちらの曲、マサが今回のライブに四入囃子が出演決定した際、いの一番にGAS君へリクエストした曲なのでしたあ!(実は前回の時にも!!)

最早イントロから戦慄が走って釘付け状態で狂喜乱舞。

贅沢この上ない至福のヒトトキ。

シンセとギターの音作りが、ドップリと古き良きあの輝いていた時代へと誘ってくれます。

決して大袈裟な話ではなく、感動に打ち震えて、感涙に咽び、延々鳥肌モノです。

こんなこと滅多にないんだけどね、正直な話。

純粋に心の底から一緒に思わず歌っちゃったもん。

嬉しかったなあ。

曲の構成は、複雑な変拍子の塊から伸びやかなギターソロに移行。

GAS氏の流麗なギターが浮遊感に満ちていて美しい光を放っている。

グッとテンポを落として静かにボーカルがはじまり徐々にパワーを増幅。

歌詞も「三丁目の夕日」風で、昭和仕立ての様相を呈してます。

ストーリーは、小さな兄弟が夜の丘で空飛ぶ円盤に遭遇。

円盤に乗る権利は映画出演した過去があること・・・と申し訳なさそうに円盤が兄弟に言います。

ところが驚いたことに弟は一度だけ映画出演経験があり、めでたく円盤に搭乗した!という可愛らしいSF映像が目に浮かんでくるような完成度の高い曲です。

漫画日本昔話のプログレ・バージョン。

歌詞の最後に「後にはススキが揺れるだけ・・・」という和風テイストも粋です。

この曲をテーマソングに誰か脚本を膨らませてドラマ化、映画化してくれないかなあ。

 

高中正義っぽいフュージョン風な異色のインスト「レディ・ヴァイオレッタ」(1976年発表のアルバム、ゴールデン・ピクニックスに収録)

ブリティッシュからアメリカンに移行する、ターニングポイントともなったドラマティックでアーティスティックな傑作。

森園さんがパリッシュというイラストレーターの描いた「レディ・バイオレッタ」という絵画を見たのをキッカケにインスパイアされ生み出したといういきさつがあります。

だからなのか、アンニュイで綺麗なイントロのモチーフはドビュッシーなんだそうだ。

そうそう、ベーシストのキョウコさんはSTAと四入囃子を観るためだけに来場してくれました。

実はこの曲、キョウコさんのリクエストだったらしいですよ。

だってキョウコさんは本家本元の「四人囃子」を3回も観ているのですよ。

ギョエエエエ!!・・・・・筋金入りだ。

もうそれだけで尊敬しちゃって、羨んじゃいますよ。

こんな人が北海道にいたなんて、今まで聞いたことがない・・・マサだって1回しか見ていないのに・・・・負けた・・・・(笑)

彼女、この曲がお気に入りなのも十分にうなずけます。

愁いを多分に含んだ歌詞が、ノスタルジックで情景が脳裏に浮かんできちゃうほどにセンチメンタル。

それでも起伏がしっかりとしていて、一歩間違えたら、ただのだるい曲に陥ってしまう不安をものの見事払拭しシュールに仕立て上げテンションを構築。

タメを効かせたドラムフィルインへの繋がりなどなど、ハッとさせられる場面がてんこ盛りで効果覿面です。

多種多様なる機材の使いこなし方も、ツボを得ていてとっても勉強になる。

よくハッタリや腕のなさをごまかすためだけに、やたらめったらと空気も読まないで高級なるエフェクター類を使っている勘違いな輩を見かけますが、今すぐにでも考え方を改めましょうよ(((´∀`*))

腕のないハッタリは丸ごとお金の無駄使いですから。

今回のライブでは新メンバー加入記念も兼ねているのか、ガラッとセットリストに変化が加えられています。

今までは意表を突くフォーカス(オランダのバンド)の曲や、森園さん時代の四人囃子で面倒くさい曲・・・・「ナスの茶碗焼き(ゴールデン・ピクニックス収録のインストルメンタル)」、そして「眠たそうな朝には」などをプレイしていましたが、それらをいともあっさりと封印していました。

1曲1曲に対する難易度は筆舌に尽くしがたいほどなのに、今回は全曲を「四人囃子」ベスト的な色合いで堂々宣言するかのごとく網羅。

 

 「ありがとうございます。この曲は今日の主催者マサさんからのリクエストなんですよ。マサさんいかがでしたか?」「GAS君、ありがとう!感動して涙が出てきたよ~!!」「そう言ってもらえるなんてバンド冥利につきます。マサさんは本家の四人囃子を第一回札幌ワールド・ロック・フェスティバルで観ているのですよね」「そうそう、この曲を新曲として紹介した後に演奏したんだよ」「(笑)え~とりあえず、こんなに音がでかくてもいい??我慢してね。本当に疲れるんだ・・・・腹減った・・・・お願いします・・・・・そろそろ残すところ1曲です。最大の難曲・・・・北極ではありません・・・・オヤジギャグ(笑・・・・曲とトークとのギャップもある意味ではたまらない魅力ですな)今日はとちるかも??!!長くて13分なんです・・・・・四人囃子といえばこれが決定版・・・・最後です。皆、知ってるかな?スタンダードな代表作品・・・・・一触即発!!」

そうなのですよ・・・・・

この30分ライブは、ミディアム調に始まり、コンパクトなるポップソング(彼らにしてみればの話ですよ、あくまでも・・・笑)、そして3パターン目のクロスオーヴァーから、とどめの締めくくりといえば説明不要、問答無用の王道!

上田くんの指先から編み出される、全体を覆いつくすノイジーな残響音から戦闘開始。

荘厳なるシンセサイザーが究極のプロローグ。

新屋敷くんによるカウント「1・2・3・4!!」

この瞬間からすでに会場の空気は正真正銘の一触即発モード。

でもねえ、バンドは全然そんなこと意に介さず。

40年以上前にこれほど緻密に入り組んだ完成度の高いアンセムを生み出した四人囃子。

それを今、目の前で再現してくれている四入囃子というバンドは超貴重です。

さあ、どっぷりと浸かりきってください。

クラシックの要素を多分に含んだ、めくるめく音と音との連発格闘技。

間髪入れずふんだんに散りばめられた火花散るリズム隊。

とにかく先の読めない進行は圧巻。

頭がこんがらがってしまいそうな、奇妙キテレツに変態的で心臓へは絶対良くない変拍子が縦横無尽に炸裂。

贅肉のない完璧なる構成ゆえに瞬きするのも惜しまれるほど。

照明もアクティブなサウンドとシンクロするがごとく、超ド派手な点滅を繰り返す。

一瞬たりとも目が離せないとはこのこと。

わかる人はわかると思いますが、実験的要素が膨大に含まれたゆえにメチャ入り組んだパズルのような展開に、お口あんぐり状態。

目まぐるしく曲調やリズムが変化する様はプログレ好きならば、悶絶してのた打ち回る事でしょう。

いやはやなんとも中間部でのGAS氏による味わい深きボーカルを突破口に、起伏のダイナミズム波状攻撃だ。

クラシックの要素を多分に含んだスリリングなる展開でピンク・フロイド風、EL&P風、YES風、キング・クリムゾン風・・・・ミョウテン氏がスティックで豪快に力いっぱい叩くとディープ・パープル風へと、音楽形態がカメレオンのごとく変化するのです。

全体に散りばめられたありとあらゆる豊富なるエッセンスがぶつかりあいながらほとばしり出る。

4人が4人とも主役クラスの意気込みでトライ。

激しい場面からメローに繋がり、日本人の誰もが好む叙情的なるソロへ。

上田くんはスコアを次々に素早くめくっては、終いに鍵盤を肘で弾きまくりのせめぎ合い。

官能的なるギターフレーズでは「これでもかあ」というほどの勢いにのり華麗なるアーミングも交えて起承転結の嵐。

再び前半へ戻ってからも益々熱を帯びるアヴァンギャルドなギター。

文句のつけようなどないほどにこいつはヤバイ。恐るべし。

個性派馬鹿テク集団が繰り広げる、鬼のごとき凄まじいばかりのリフの応酬に言葉を失ってしまいます。

次から次へと繰り出されるブレイクの難関も力技で乗り切る。

ストイックなまでに貫き通す男気が素晴らしい。

弦飛びフィンガリングベースには目が点になってしまった。

正確無比なる高等テクニックをまざまざと見せつけられちゃった。

凄腕ミョウテン氏による、ボンゾばりの重くグルーヴィーなドラムも注目の的。

そしてトドメとばかりに「ホットタイム」のステージ中央の後方にいつも設置されているドラを絶妙のタイミングでヒット!

「グワワワ~ン!!・・・」と炸裂。いつまでも轟き渡る爆音。

ミョウテンくんはスティックを誤って弾き飛ばしてもなんのその。涼しい顔をしながらもとり付かれたようにドラミングへ専念。

的確にボトムを支える繊細かつ、起伏に富むワイルドなビートが超絶技巧。

バッシバシにインパクト絶大の迫真サウンドであります。

全員が安定感抜群。

当然オーディエンスから大歓声が沸いた!!

度肝を抜くサプライズ。

わずかの隙もダレることもないほどに組み立てられた、濃厚なるヒトトキを思う存分に堪能できましたよ。

「ありがとうございました!」

結果としては、長尺なんて微塵も感じなかった次第です。

御見逸れしました。

あの頃をリアルタイムで知っている者にとっては、陳腐な解説なんかいりませんね。

観ていて無意識のうちに、にやけてしまうんだから、今改めて自信をもって痛感いたしました。

新しい、古いとかいう能書きなんて全くもってナンセンス。

四入囃子のステージが終わった瞬間、誰もが金縛りのように凍り付いていた場面が全てを物語っています。

このバンドを見れるのを、ずっと楽しみにしていた観客も最前列にてウルウルと注視していましたよ。

想像していた以上だと・・・。

 

ちなみに、ここのメンバー達は他のバンドでもウィッシュボーン・アッシュ、ピンク・フロイド、紫、そして松田聖子(!?)などをプレイしています。

「温故知新」を身を持って体現してくれている羨ましき存在。

さすが昔の人は良い事おっしゃる。

独創的手法にて青春時代へタイムスリップさせてくれたことに感謝します。

 

ウンチクをひとつ・・・・先述のワールド・ロック・フェスには地元札幌からもアマチュア3バンドが出演しました。

そのひとつがプログレッシブ・ロック・バンド「クロス・トウ・ジ・エッジ」

いかにもイエス好きを公言したかのようなバンド名ですが、シンセの電子音から開始したライブを鮮明に覚えています。

そこのギタリストだったのが、女性ファンの人気を独り占めしていた佐藤みつる氏。

彼はサッポロ出身でして、アマチュア当時から一目置かれて才能に恵まれた有名人(先日、GASくんはミツルさんのソロアルバムレコードをプレゼントしてもらったそうで大喜びでした)。

つまり私は森園&佐藤両ギタリストを、同日ステージにて目撃していたわけであります。

そういう縁もあって佐藤氏がオーディションの末、四人囃子に加入するきっかけとなったのかな!?

佐藤ミツルさんが加入したことでガラッとポップテイスト漂うサウンドに変化して、コアなファン達の間では賛否分かれたけどね・・・・。

 

ウンチク2・・・北海道では放映されていなかったけど、関東地方で若者達に絶大なる人気を誇っていた「銀座ナウ!」という生番組が40年以上前にありました。

四人囃子もスタジオライブで出演。

故・佐久間正英氏が「新曲です。ナスの茶碗焼き」と紹介して演奏していたのを私は見ました。

佐久間氏は、たしか白のプレシジョンベースを使用していた記憶があります。

この方はJ・POPの仕掛け人として膨大なるバンドを育て上げた重鎮でしたね。

 

***どうだい!?

ライブレポートも正真正銘、、泣いても笑っても後半戦に突入です。

残すところあと4バンドさ。

どいつもこいつも曲者集団ばかりだよ。

お次はベテランのベリージャムが登場。

もう少しの間、待っていてね!・・・・・ラストのTHE SAPPORO TRANSIT  AUTHORITY(S・T・A)編を!!***

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chicago Xmas in L.A. west coast broadcast 1998 CD

2021-11-27 15:58:22 | CHICAGO

https://youtu.be/YrzCRqiMbb4

だんだんとあちこちでムードが高まってきたね!

シカゴはクリスマスアルバムを何枚もリリースしている。
ピーターセテラも一枚リリースした。

でもこれはライブだ!
オフィシャルではないけど…(^◇^;)
ラジオ番組用の音源だから音質は申し分ない。

そろそろ来日してねー🤠🎶‼️

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rhythm section(chicago)

2021-11-27 13:09:09 | CHICAGO

バンド・オーケストラの中で、主にリズムを受け持つ部分。 ポピュラー音楽では、ドラム・ベース・ピアノ・ギターが一般的。 管楽器や弦楽器が入らないロックバンドでは、ドラムとベースをさす。

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ジョニー・ウインターよ、永遠なれ!100万ドルのブルースギタリスト‼️

2021-11-27 13:06:54 | free form space

https://youtu.be/GPqcscxVEpM

2012年、後にも先にも唯一の札幌公演を実現してくれたジョニーウインター!
奇跡のライブは今でも鮮明に焼き付いています。そこで、改めてその時の興奮をここに再アップ!

伝説の100万ドルのブルースギタリスト、ジョニー・ウィンターをゼップ札幌にて見てきました。

デビューから数十年、日本の地を踏んでいない数少ないスーパーミュージシャンの一人でもあったジョニーが2011年、奇跡の来日(弟のエドガーは何度も来日しており札幌にも2度ほど訪れています。ジョニーも1度は来日が決定してチケットも発売されたのですが直前になってある事情にて中止になったという過去あり)。

そして驚いたことに、翌年の2012年、再来日決定の報。

しかも札幌にもやってくるというじゃあありませんか。

夢のようなニュースでした。

限定700人!

喜び勇んでチケットの購入。

会場入口から流れるブルースミュージックのBGM。

テンガロンハット姿のスタッフもカメラ撮影をしながら観客を煽ります。

会場に入って一目散にステージの機材をチェック。

パールのドラムセット、ベースはヤマハのBB,アンプはSWR2台(これは札幌でのレンタル品)、ギターアンプはフェンダー、サポートギタリストはフェンダー・ストラト。

開演前なので観客が皆、そのセットをバシバシとカメラにおさめています。

ステージ後方には斜め文字の「JOHNNY WINTER」の垂れ幕が(キャプチャード・ライブそのものだあ!!)

午後6時数分を経過し暗転と共に雄叫びのアナウンスに導かれてバックのメンバー達が各ポジションにスタンバイし音出しチェックからいきなりライブがスタート!

「おお!!!」と歓声が沸き起こりステージ中央に全視線が釘付けになるものの、1曲目はバック3人によるブルースインストで引っ張り(これはこれでそうとうにカッコよかった)さあ左サイドからスタインバーガーを肩から下げた伝説のギタリストの登場だ。

去年の来日時、観客のある男性がジョニーのライブ中ずっと号泣しっぱなしだったというのを聞きましたがそれも理解できます。

だって本当に未だにジョニーが目前に姿を現したという事実が信じられないくらいですから。

でもそこにいるのはまさしく正真正銘のジョニー・ウィンターです。

テンガロンハットに真っ白な長髪、腕の刺青、黒いTシャツにジーンズ姿、サムピックにスライドバー。

会場中がその一挙手一投足に見入っています。

BB・KINGの時もそうでしたがジョニーもイスに腰掛け次から次へとヘヴィーなブルースナンバーを惜しげもなく繰り広げてくれます。

余計なMCはほとんどなし、ちょっと曲の紹介をするくらいで、客席から「ジョニー!」「クール・ガイ!!」との声援が飛ぶんだけど淡々とクールに進行していきます。

たまにミネラル・ウォーターで喉を潤したり、ドラマーがリードボーカルを担当したり。

はっきりいって全盛期の力強さは見られなかったものの(あのドスの効いたダミ声ド迫力ボーカルも聞けませんでしたが)枯れて渋みを増した今現在の円熟期ジョニーを堪能できました。

「ハイダウェイ(ブルースブレイカーズもやってたね)」「ジョニーBグッド(おお!序盤で早くも)」「グッドモーニング・リトル・スクール・ガール(リック・デリンジャーとのツインリードが蘇ってきた)」「「モジョ・ワーキン(マディに義理の息子と言われて可愛がられていたんだね)」「ローンウルフ」「オールオーヴァーナウ」ETC・・・

腰も背中も丸まってゆっくりとスタッフに支えられながらステージを後にしたジョニー。

アンコールはやってほしいけど、すぐに出てこないでゆっくり休んでから再登場してね・・・と願っちゃった自分。

でも、なんとここでジョニーがあのギブソン・ファイヤーバードを手に現れた時はもう会場全員がぶっ飛んじゃってステージ前方にドドド~~と押しかけちゃった。

もちろん私も最前列でステージに両肘を乗せて2メートル先にいるジョニーに声援を送っちゃったさ(席は2列の右サイドだったけどね)。

ジミ・ヘンドリクスの「サードストーン・フロム・ザ・サン」のメロディーをなぞりつつの「ハイウエイ61」までの80分。

大満足のジョニー・ウィンターでした。

思えば高校の時にバンド仲間だった悪友のギタリストから教えてもらったジョニー・ウィンター。

はじき出される1音1音に唸りっぱなしで今もジョニー・ウィンターのCDを山にして片っ端から聴きまくっています。

ちなみに私の誕生日はエドガー・ウィンターと同じです。

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