THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,183 白石LIVE HOUSE PIGSTY(S・T・A中編)

2021-12-01 21:16:34 | Live Set List

****大好評につき早速STAのラブレポート第2弾に突入しますよ。

ここからは中盤戦だ。

ちょっと捻りを加えて実験的要素も盛り込んでみたよ。

マニアならば思わずニンマリだ。皆、全身汗まみれながらも、気持ちがよさそう。それでははじまり、はじまり!!~~~****

 

「WOW!サンキュー!いつにも増して浮きまくりのSTAではありますが(パチパチと拍手をいただく)、こんなにもお客さん達が残ってくれて感激しております。

今、演奏した曲達、知っている方はいますか?」

お馴染みの連中が続々と手を挙げた

「当然、知ってるよ!!」

「君たちはいいの!!(((´∀`*))

それでは、これまでは熱く吹き荒れる初期シカゴのブラスロックが続きましたが、ここでメローな響きが・・・・。

特に人気の高い曲をやります。

今日は土曜日だから、この曲をやるよ!・・・・アベさんのお気に入りさ。どうぞ~~!!」

と言った途端にアッキーが寸分の狂いもない間合いで場面転換力強い連打へ!!

マサがコンバースのスニーカーを履いているアキちゃんの方向へ向き直った瞬間、絶妙のシンコペーションを基調としたあまりにも超有名なるイントロをピアノで嬉々としながら響かせる(前曲からの音色チェンジも素早くこなす)。

あれ!?どこかで聞いたことのあるピアノだ・・・・・

MIKIMIKIちゃんいわく「アッキーが加入したからSTAは確実にパワーアップですね!」とのこと。

まさしく、その通りだ。

(オーディエンス達いわく、この曲がはじまるといつでも誰もが最高の喜びを滲ませてノリノリなんだそうですよ。こんな話を聞くとミュージシャン冥利に尽きるね。そうそう、実はこの日、4入囃子を見に来たFさんがSTAのライブ後にマサのもとに歩み寄って大好きなシカゴ愛を熱心に語ってくれました。

そしてシカゴⅤのLPをプレゼントしてくれたのですよ!もちろん膨大なる解説付きのアコーディンポスターも封入されていた。

その場で嬉しくって2人で広げてみたりなんかして!で、サタディ・イン・ザ・パークを一緒になってウキウキ歌ったそうですよ。最高の出会いに乾杯!!)

「SATURDAY IN THE PARK」

(1972年7月リリース初の1枚組オリジナルスタジオ・アルバムCHICAGOⅤからのファーストシングル。ビルボードHOT100にて最高チャートで第3位を記録)

シカゴ初の記念すべき反戦的意味合いを含んだミリオン・ナンバーがはじまった。

当然ここでの主役は、最初から最後までピア二ストのアッキーちゃん。

最大の見せ場であり、彼女の真骨頂。

(アッキーちゃんの根性の入り方は半端ない。アメリカ製のテンガロンハット、胸元にSTAの白いロゴ入り激レア黒Tシャツと、場数を踏むたびドンドンと立派なロッカー然として進化している)

このテンガロンハットを小樽で見たミキティはすかさず「まるでSTAみたい!」と歓喜の声を上げてその場で被ったんだそうですよ。

こんな素敵な曲をプレイするバンドって、ナンマラいかしているでしょう。

スタジオリハでは特別なる思い入れを込めて取り組みました。

なんたって長年にわたって正式なキーボードは不在だったんだからね。

当初マサはピアノなしではやる意味なし、と判断してストレス回避も含め、泣く泣くお蔵入りさせようとした。

ところが機転を効かせた久留氏、次いでニシヤンがギターコードでのパターンを演じて「どうかなあ!?」と主張。

半信半疑それが演じてみると思いのほか、心地よい仕上がりなので、以降はギターアレンジバージョンでずっと披露していたのだ。

もはや手慣れたもんだよ。

これはすこぶる斬新で快感。

まるで違和感もなく、結果的にはやって良かったねえ。

西やんもこれをギターメインで演奏することを密かに夢見ていたんだから、そりゃあ至福の瞬間で天にも昇る心持ちだったことでしょうねえ。

加入前にアキ嬢はSTAライブを目前で見て「なるほど。こういう風にやっているんですね!」と目から鱗状態。

感心しきりだった。

それも参考にアキちゃんはありとあらゆる音源を片っ端から発掘してきて指癖や強弱、微妙なるタッチ感を調べ上げた。

その結果がここに結実したんだよ。

文句の付けようなんて微塵もあるわけがないっしょやあ。

大役を果たしたね。

涙腺が崩壊しそうなほどだ・・・・。この感動が欲しかったのさ。本物だ。(近年は本家のロバートラムさんがショルダーキーボードやシンセで弾いてるんだけど、やっぱり生ピアノのニュアンスには程遠い。これが生命線なんだから。シビアな意見かなあ、これって・・・・だって愛するが故の正直な感想なんだから)

もちろん、それに呼応するように会場全体も熱烈なる声援へと反応が変わっていく。

それにしても、この曲、一聴する限りだとシンプルに聞こえるんだけど、リズムの違いが如実に現れるのですよ。

サビにも奥の深い部分が垣間見えます。

マサは絶え間無く左右に、トレードマークともいえる軽快なステップを踏む。

ヤスは特にこの曲でのドラミングが冴えわたっていた。

西やんもギター・ストロークの隠し味で、より皆さんが贅沢極まりないハッピーモードに浸れちゃうようにつま弾いているのだから不思議なものですよね。

ほとんどの人々がニコニコしながらも手拍子!

腕組みして目を閉じ、唸りながら、ジックリと聞き入っている人も発見。

会場のあちこちで嬉しそうに、両手をあげて大はしゃぎしている人たちも見えるではないか!?

数人のオーディエンス達も、ずっと横並びでタンバリンを打ち鳴らし続けているよん。

ステージ手前では、ある女性が簡単な振り付けを指導しながら曲と一体になってステップを踏んでいます。

西やんも時折横目でバンドを確認しつつも、リズムカッティングにのって延々と体を揺らす。

笑みを湛えたアキちゃんは目の前の観客達の笑顔にもすこぶる癒されたそうですよ。

世界平和を声高らかに提唱する、これこそスケールの大きいマンモス・チューン。

まさしくシカゴ版「イマジン」との呼び声高き、ターニング・ポイントともいえるアンセム。

愛と平和を謳歌しながらも反戦を訴える部分もさりげなく含まれているんだから、さすがしたたかで思慮深い我らのシカゴだ。

マサが歌いながら最前列に歩み寄ると、客同士が微笑み返し。

他のミュージシャンらも、すこぶる気を吐いていますよ。

コーラスワークからエンディングのハミングに至るまでマサからマッキーへと受け継ぐアイディアが見事に実を結んだ(これも2人でスタジオ入りしてみっちりと真面目にトレーニングしたもんね。過去にここまでこだわって突き詰めた人は皆無だ。今後ももっともっと煮詰めてハモリまくろう!!)。

歌メロには人一倍のこだわりをもって挑んだ「WOWOWOW~!!」

うっとりするほどポップで幻想的なラストに至るまで、気合十分パーフェクトに完奏。

普段はホノボノと佇んでいるマッキーちゃんではありますが、やる時は綿密にバッチリ決めてくるところなんかさすがですよね。

マサが動きすぎてマッキーのブームマイクスタンドにぶつかり倒しそうになるも、瞬時に抑えて事なきを得た。

「大丈夫ですよ!バッチリと掴んだから!!」とマッキー。

反射神経がいいねえ。

ようやくこの頃になると先ほどまでの緊張感は収まってきてリラックスしてきた。

肩の力も抜けてきて爽やかな疲労感がかえって心地よい。

いつも艶やかなる着こなしのミキティ。

今回も超ド派手な黒いロングブーツと赤いミニのレザースカートで気を吐いている。

マサが「それどこで見つけたの?」「もうこの店はなくなっちゃったのさ。またどこかで男性用のかっこいいブツなんかを見つけたらすぐに教えるね」

と約束してくれたさ。

きっとだよ~~(笑)

「次にお送りするのはシカゴの記念すべきデビューシングルで、ちょっと変わったタイトル、クエスチョンズ67&68!(シカゴの軌跡からのシングル。ヒットしませんでしたが、日本での人気は高い!。再カットされた際には大ヒット!なんと日本語バージョンのシングルも生まれました。ピーター・セテラもジェイソン・シェフもサービスとして来日公演で日本語を披露。一時ライブから遠ざかっていた曲ですが、近年では前半に必ず組み込まれている大切な1曲。意味不明なタイトルが物議を醸しましたがロバート・ラムが1967年から68年までに付き合っていた恋人との質疑応答ソングというのが正解)後半を日本語で歌ってみたいと思います。」

ここではヤスがジャジーなフィルインをイントロにすえて、そのままメチャクチャにクールなホーンセクションが問答無用の追随。

主役の座を貫禄タップリに吹き継いで存在感を強烈にアピール。

その合間をニシヤンによる歪んだギターが、猛烈なスピードで縫うように疾走。

マサとヤスは、ずっとこれが欲しかったのさ。

もうここまででも、言葉を失いそうなほどに感動をおぼえるのに、休むことなく発せられるリードボーカル・マサによるバランス感覚がロックしていてウルッとしてしまいます。

エディット・バージョンだけど、アキちゃんにも歌とホーンとのアメリカンなコントラストがスリリング!と好評を博しています(2019年11月10日の日曜日、夕張ファイブペニーぼたやま音楽祭以来のお披露目。納得のいくメンバーでなければ演奏したくなかったというのがその理由さ。アキちゃんの熱烈なるラブコールによってこの度めでたく復活した次第。良かったね!)

前曲とは色合いの全く異なるこの曲を、是非とも演じてみたかったのもこの度の狙い。

アキちゃんによる4つ打ちのピアノも素敵だ(ビートルズからの影響絶大)。

バッチリと応えてくれたよ。学ぶべき点、発見が多々見受けられたはず。

このあたりの空気感を察してなのか、前方に佇んでいた女性の観客も両手合わせて狂喜乱舞。

ヤスのグルーヴ軸となるのは、何と言っても素早きダイナマイト・ドラミング。

そして、一番の見せ場は中間部分のホーン隊による力強き攻防。

バッキングも熱を帯びて的確に支え続けます。

お約束通りに後半の歌詞は、STAも日本語バージョンで。

マサが、事前の打ち合わせで練り上げたという涙ぐましきパート。

MASAによるMC

「滅多にやらないんだけどメンバー紹介などをやっちゃおうか・・・・人数が多いからちょっと時間がかかるよ。

どこからいこうかな??・・・・

それじゃあ・・・・オンドラムス!」

ヤスがすっくと立ちあがる。

「心強きリズムセクションの相棒が帰ってきました、ヤス、よろしく!!」

拍手!!!

(秘技アキちゃんによる大歓声と拍手の嵐鍵盤SEが一人一人に贈られる!)

「オンギター!今、真剣にチューニング中だけど、彼、先ほどのバンドRIMIXではベーシストなんですよ。

STA加入時はパーカッショニストだった。マルチプレイヤーの西やん、よろしく!!」

拍手!!!

「トロンボーン・・・彼、普段は由緒あるビッグバンド・グルーヴィンオーケストラに所属しているのですよ‥‥カツ、よろしく!!!」

拍手!!!

「トランペット!彼の肩書はなんとコミュニティFMラジオDJとトランペット講師です!」

「ええええ!!!!????」

「ファニー、よろしく!」

拍手!!!

「もう一人のトランぺッター・・・彼は去年からSTAに何度も合流の話があったんだけどこのコロナ事情でずっと延び延びになっていた。

でも、とうとう今夏から合流できた。

それでも涼しい顔して吹きまくっているんだから大物だね・・・・マッキー、よろしく!!」

拍手!!!

「紅一点、STAのキャンディ・ダルファー、そして保科友里!!・・・・誰だかわかる?

深夜のテレビショッピング夢グループによく出演している美魔女の演歌歌手さ。俺、好きなんだよねえ、ああいう女性が。」

観客のほとんどが「???・・・」戸惑い状態の中を打ち破るように

テツが気付いた「ああ!わかった!!ねえ、もっと安くしての人だ!!」

「正解!ね、似てるでしょう(((´∀`*))・・・・・ミキティです、よろしく!」

拍手!!!

「さっきから何やら面白い音を出して、ずっと楽しんでいるSTAのキーボードの魔術師こと女性版ジョン・ロード、アッキーちゃんです。マ・シェリ共々よろしく!!」

拍手!!!

「STAを16年間にわたってずっと、頑固一徹牽引し続けています。

リーダーのマサです、よろしく!!」

拍手!!!(アキちゃん、ここだけ違うSEに切り替えた・・・・)

「それではここでスペシャルゲストをお迎えしたいと思います。皆さん、盛大なる拍手をよろしく!!・・・リエちゃん!!」

当然拍手喝采だ!!!妖艶なるルックス、ファッショナブルなドレスとインパクトは絶大。

彼女がSTAで歌うのは初めてなんだね。

彼女も今回は2回きりのスタジオリハだった。

でも昔取った杵柄とばかり持参してきたマイ・マイクにケーブルを差し替えて、中央フロントへとゆっくり歩み寄る。

「アキちゃんが率いる先ほどのマ・シェリで初ステージにも関わらず素晴らしい歌声を聞かせてくれたけど、STAでも目いっぱい期待していいよ。

ここで濃厚シーンから気分転換・・・・次の曲でちょっと熱冷ましをしたいと思います・・・・知っているかな?セクシー部門担当のリエちゃんがここで心を込めてしっとりと歌いあげます。

シカゴ初の全米1位に輝いた珠玉の金字塔。

STA唯一のバラード。邦題は・・・愛ある別れ・・・・・原題はイフ・ユー・リーブ・ミー・ナウ(去年の12月13日、日曜日小樽お気楽ライブ運河プラザ以来だ。STAはE♭キーの故ジョン・オバニオン・バージョンでずっと演奏してきたのですが、リエちゃんはピーター・セテラのキーでスマートにさらっとこなしてくれました。

しかもとびっきりにエモーショナルな歌声でね!

やっぱり元キーでなきゃあね。

伝わるものが全然違う。)」

 メンバー達も即座に曲の本質を理解してくれて(相当に大変だったと思うよ)、本番では美しい成果を遂げていました。

ニシやんは以前、入魂のボンゴ・シーンで貢献していたけど、この日はナチュラルなギタープレイヤー。

スタジオリハ時では多角的に、いくつものコードを提示してくれて数段も曲のレベルがアップした。

「それいい!エロっぽい!」と、皆から微妙にみょうちくりんな賛辞を与えられていたし(笑)

本人は「世界一コードを知らないギタリスト」と自負していたけれども、いやはやなんともどうしてどうして。

ライブ当日にも「未練がましくこんなギターを考えてみました」とSTAラインに早朝から音源をポロロ~ンと流してもくれました。

ミキティとマサも感銘を受けた次第。

そして、もちろんヤスも大人の魅力で渋い佇まい。

ヤスのワイヤーブラシが、程好いアクセントを生み出している。

さらには今回ホーンセクション達の連携で、いつもとはまた違った神秘的な音作りに挑戦してみました。

 全体を覆うように見事なまでのホーンアンサンブルが、叙情的なタッチで采配をふるう。

特にトランペットコンビが、共にここでフリューゲルホーンを構えて厳かに吹き込む姿には感銘を受けるほど(ベル部分に挟んだ専用マイクの差し替えが必要だけど)。

和音の構成音というファンタジックな特性が一番発揮された曲なんでしょうね。奥が深い…とひたすら勉強になった。

控えめに体をくねらせながらのホーンセクションが、思い切り咽び泣いて盛り立てる。

 特にミキティのアルトサックスが、刺激的な色合いでムード倍増。

煌びやかなる壮大なオーケストレーション・パートがストーリー映像を描きあげるのですが、現在の編成上、歌詞から練り上げた構想を西やんは、それまでの彼とは一線を画するメリハリあるプレイに織り込んで没頭しています。

足元に設置してあるエフェクターのスイッチを踏み込んで深めなディレイ&リバーヴを加えたサウンドのソロも、マサのアドヴァイスで1オクターブ上げて、より曲のツボを引き出すことに大貢献。

グッと抑え気味の西やんは、アルペジオとさりげないハーモニックス効果でジックリと持ち味を発揮。

幻想的な異空間に浮かび上がるSTAの面々。

よりドラマティックなる効果を狙い、サスティーン音色を膨らませての装飾。

中間部でのバッキングによるコード進行もバッチリと体得したから、水を得た魚のようにノビノビと演出しています。

中々にやるもんだねえ。八面六臂の大活躍。

さすがシカゴ・ミュージックのノウハウを究極に熟知している猛者達だけのことはある。

繊細なる刻みも味わい深い。何も言う事なし。文句の付けようもない。

リエちゃんもサビのコーラス部分で「こうかなあ??・・・」とか、何度も探りを入れてみたりして繰り返しダメ出しを言い続けた。

一番時間かけて、てこずっただけあって完成度もすこぶる高い(シカゴの歌は難しい・・・との弁)。

これは堂々と自信を持って言えること。

 それでもマイクを手に、とろけるような哀愁に満ち溢れた甘いボーカルで言葉に表せないほど切ないくらいの感情移入。

ハードからAOR、ソウル系からミディアム・ナンバーにいたるまで何でもこいの頼りになるスーパーレディ。

さすがアキちゃんやマサが絶賛、太鼓判を押して惚れこんだシンガーだけはあるね。

リエちゃん、どうだい?気持ちよく歌えたかな?

 マサとマッキーによる絶妙なるハーモニーも後押しして、いい味を出している。

そして最大の功労者はアキちゃん。

何か月も前から多角的に検証を重ねてこの曲に関しては仕上げてきた。

より原曲の魅力を損なうことなくいかにして壮大なサウンドを響かせられるか。

そりゃあ、涙ぐましい時間と体力を浪費していた。

本来ならば夏に努力が実を結ぶはずだったのに諸事情によりお流れ・・・。

絶望的だったところにリエちゃんが現れてあれよあれよという間に実現の運びとなったのさ。

ご両人は運命の結びつきから、音楽の女神と意気投合したようだね。

「ウ~~、ママ・・・・♬」

エンディングでのメンバー一丸となっての連結プレイは、芸術の域に到達しちゃいそうなくらいに練りこんだもんね。

「こんな感じで僅かな残り時間は、ブラスロック街道を突っ走りながら頑張っていきたいと思いますので、最後までお付き合いのほどよろしくお願いします。」

(ペットボトルの水を一飲み)

 

****さあ、いよいよ終盤に差し掛かってきた。泣いても笑っても残すところは2曲だよ。もちろん怒涛のブラスロック攻撃でとどめを刺す!!****

 

「サンキュー!リエちゃんに盛大なる拍手を・・・・!!」

もちろんドッと湧き上がる拍手の波。

堂々たる物腰でブラス隊の前に佇むリエちゃんも、貫禄たっぷりニコヤカに手を振りその声援へこたえる。

美味しいところ独り占めの状態で、気持ちよさそうにスポットライトを浴びる。

全身から発せられるオーラが半端ない。

マサから・・・・・。

「どうです、皆さん、楽しんでいますか!!?・・・・ってあまり大きな声を出しちゃあダメなんだよね(笑)

でも手拍子ならばいくら叩いてもオーケー!

これからもう一曲、ダメ押しとばかりにモノ凄いのをぶっ放してみせますのでどうぞよろしく!!

毎回、STAは色々なタイプの曲を用意していますが、シカゴの強力なるライバルバンドで、ちょっとノリのいい過酷この上ない曲をお送りしたいと思います・・・・シカゴときたからには、このバンドをやらないわけにはいきません。

ブラスロック界における重要なるターニング・ポイントと言われているもの。

それでは、俺たちSTAなりのアレンジで勇猛果敢にプレイ。

このメンバー達でなければ実現不可能と言われた、メチャクチャに強烈な、ディスコでも人気だったというわずか3分足らずの過激な曲です。

ブラック・ビスケッツ風(爆笑)リフ一発で皆さん、わかってくれると思いますよ(これにどよめく会場内)。

リエちゃんが情熱的に思いの丈を込めて歌います・・・・燃え上がってください(と、ここでオーディエンスの方を指差すと皆が大きく手でリアクション・・・・)。

日本歌謡界にも多大なる影響を与えた、すこぶる燃費の悪い曲です。

皆、聞いてね!・・・・・邦題は黒い炎・・・・チェイスで・・・・・GET IT ON~~!!!」 

焦らしに焦らされたオーディエンスが待ってました!とばかりに色めきだつ。

燃える闘魂がメラメラ!!

ヤスによるカウントで・・・「1・2・3~!」

すこぶるアグレッシブなる「黒い炎」。

会場内の熱気は沸点に達した感あり。

脳天がメラメラと炎上しているようだ。

歌詞の内容は卑猥そのものだけど、火傷しそうなくらいのヴォイス攻め。

このようなやさぐれたボーカル・スタイルのリエちゃんを聞けるのも貴重。

ハードロックも歌いこなせる器用なシンガーには脱帽だ。

さりげない仕草が板についてるね。

ほぼ1か月をこれらに費やしていた。

だから熟考に次ぐ熟考で逞しく鍛え上げている。

それもリエちゃんにかかったら全く問題なし。

マサは後方にて、とびっきりのアクションを絶え間なく繰り広げている。

ステージ狭しと前後左右を休みなく駆け巡る理想のエンターティナー。

時にはヤスとのがっぷり四つによる絡みまで演じちゃうもんね。

調子に乗りすぎて珍しくもピックを落としてしまった・・・・・仕方ないから滅多にやらない苦手なフィンガーピッキングに即行でチェンジ。

会場内では大きく手拍子を打っている人々の姿が方々に見えますよ。

それに感化されたのかSTAのメンバー勢も、積極的に観客へ向けてMORE,MOREと要求。

マサ折り紙つきの、ニシヤンによる隠し味的ジャジーなWOWOWペダルがこれまた秀逸。(名器VOXを使用)

ニシヤンはアドリブをこなしながらも、嬉しそう。

全編にわたって捲くし立てるように掻き鳴らされるストロークも絶妙なるスパイスだ。

ジャズのエッセンスをふんだんに含んだ超絶技巧なギター・バッキングがドライブしていて光っている。

これがあるとないとでは雲泥の差。

ここでもマサはアッキー嬢に、ファンキーなバッキングリフとアヴァンギャルド・ソロいう二重苦ともいえる過酷なる試練を求めたのですが、またもやサラッとこなしてくれました。

実は彼女ならば平然とやってくれると信じての、確信犯なんだけどね。

大喜びで軽く受け入れてくれる、輝かしきスーパーレディだ。

どや顔での素敵なソロや極めつけ頭上高く振り上げたお手てをダイナミックに鍵盤へと振り下ろしてのグリッサンド連発なんてゾクゾクしちゃって、横でプレイしているメンバーさえもが思わず鳥肌立っちゃった。

マサも常に半身のポーズにてアキちゃんと暴れまくりながらのプレイが鮮烈。

頭上高く片手を突き上げて悦に入っている。

休むこともなく煽りをかましていますよ。

普段はポーカーフェイスな佇まいのヤスも、適材適所、要所要所でしのぎを削るかのように攻め立ててくる。

ここでも絶え間ない位に、益々の活況を繰り広げています。

マサは調子にのりすぎて足元に設置されていたドリンクを、途中でステージ床に倒してしまった・・・・。

その一挙手一投足全てがものの見事、様になっている。

けたたましきホーンセクションは、バック陣も腰を抜かすほどの威力を確立している。

メイナードファーガソンか、はたまた本家ビルチェイスを彷彿とさせる超絶悶絶なるハイノートヒッターによる真骨頂サウンド。

ダブルトランペットともなると当然ながら厚みが段違い(オリジナルはトランペット4本なもので・・・)。

後半のダメ押しに至っては、レッドゾーン振り切れギリギリで命がけ。

ミキちゃんが必死に会得した転調箇所と、ランニングラインでガッチリと埋め尽くしたマサの捌き方も惚れ惚れするほど。

ファニーを筆頭にホーンが競い合ってピッチを上げるところなんか、ぶっ倒れるんじゃないか?と、これには心配になってしまったよ。

突き抜け感が尋常ではない。

4管編成の面目躍如。

やはり群を抜いてる。

ミキティお得意のヒステリックなるブローも効果覿面。

スタミナ消耗率が激しい・・・・わかってもらえたでしょう。体力の温存が課題だね、ここでは・・・・。

リエちゃん、入魂のシャウトが神がかっている。

感無量の極致。

想像していた以上、期待を遥かに超越したボーカルワークにはミキティも「かっこいい!」と絶賛していたくらいだ。

細かな節回しや絶妙のイントネーション、骨っぽく男顔負けな歌いっぷりには関心しながらも腰を抜かすほど。

マッキーも、一種独特なるSTAワールドに今更ながらずっしりと手ごたえを感じているはず。

それだけにやりがいがあり、一度味をしめたら脱出不可能なジャンルでもあります。

なるほど・・・と世界観がガラッと変化するのです。

マッキーちゃん曰く「スポーツジムに通っているようだ」とのこと。

なるほど、ユニークでうまい表現をするもんだねえ。

カツに至っては、ここへきてもスパイスがピリリと効いていて燻し銀の光沢を放っていたのでした。

決めのエンディング目印では更なる進化を遂げたヤスが、目一杯にタメをきかせてフロアタムにてのブレイク。

マサとのリズムコンビネーションも、ピッタリ絶好調。

ブラス隊含めて全員が合図の残響音を轟かせる中、息も絶え絶えな暴れん坊。

燃え盛る炎で焼き尽くされて、真っ白な灰になったかな・・・?

まあ、いずれにしても、一丸となっての勇壮なるハードロック直撃弾逆落としは鮮やかだなあ!

「もう一度盛大なる拍手を世界のリエちゃんに贈ってくれ!よろしく!

椎名林檎がこの曲を歌ったら多分こんな感じなんだろうね!(笑)」

リエちゃんも完全燃焼とばかりに手を振りながら満足げにステージの後方へ。

ひじょうにいい汗をかいたね。

爽やかな表情にそれらが集約されている。

添付された写真を見てもらえればそれも一目瞭然。

たった2回のスタジオ・リハでよくぞここまで成し遂げたものだ。

正直な話、歌い足りなかったそうだけど、今回はまあ肩慣らしということで。

これで終わりではなく、もっともっと面白いコラボレーションを策略中!

皆さん、彼女が現在所属しているカバーバンド「マ・シェリ」でも歌声を堪能して頂戴な。

これを見た観客たちは大げさではなくラッキーだ(実際、その後の反響にこちらサイドがマジ驚愕したくらい。この曲はいつの間にかゲスト用になっちゃったけど、それだけに数多くの男女問わずシンガーを招いてきました。その中でも1,2を競う完成度とハマリ具合だった。これに異論を唱える人はまずいないでしょうね)。

 

****さあ、残すところ、あとわずか1曲、かなあ(((´∀`*))?!・・・余力を振り絞ってフィナーレに突入します。

もう少しの間、お付き合いくださいな。極上のブラスロックワールドは果てしなく続くよ。***

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VOL,183 白石LIVE HOUSE PIGSTY(S・T・A前編)

2021-12-01 18:27:36 | Live Set List

いよいよ満を持してこのブログの主役でもあり、「リブレーション53」の企画バンド、THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY(S・T・A)オオトリの出演時間となりました!****

10、20:30~21:00

ここのところ、STAは何故だかライブ・ハウスとのゴタゴタが連発して(別に事件性のものではありません・・・)なかなかスムーズに事がはかどらなかった経緯があります。

そんな時、いつも温かい目でサポートしてくれるのが,オキノくんが経営している白石区ピグスティ。

いつもいつも彼には助けられていますよ、本当にもう。

というわけでして、大好評を受け、またまた去年の3月8日(日)に引き続きピグスティで早くもお世話になることとなりました。

実は今夏にピグスティライブイベントが決定していたのに、直前にコロナ禍で断念した経緯があったのだ。

一切のキャンセル料も受け取らないという寛大な対応に感激。

必ず秋には戻ってくるからね、と固く約束。

ちゃんと守ったでしょう!!(((´∀`*))

これも今までのご恩返しだ。
STA企画「リブレーション」が、ごく短期間で同一会場にて開催されるのは珍しい事!

今回も前回同様、ご機嫌なサウンドを奏でてくれるバンドばかりが集結したから、とっても刺激的で楽しかったよ。

なんと10バンドという豪華さ。

素晴らしい観客、対バン、オキノ君(照明)はじめスタッフのアンナちゃん(お馴染みの音響係)今年から勤務している受付のアヤちゃんに大感謝です。

なんとSTAは都合で会場リハを行うことができませんでしたが・・・・・・

結果ですか?・・・・2021年の白石区ライブ・イベント「リブレーション」は成功の内に幕となりました!

これは誰もが認めるところ。
当初はこの日、札幌のあちこちでライブが行われているとのことで、集客を多少は危惧していたのですが、いざ蓋を開けてみたらば最初からアットホームで和気藹々の大盛況!

全くの取り越し苦労でした。
尽力してくれた皆、ご協力ありがとう!^_^
持つべきものは頼もしき仲間達だね。
会場に流れるBGMがマサ持参の思い切りドツボにはまる洋楽CD「ブラスロック・コンピレーション」で、これがすこぶる好評。

中々なムード盛り上げに一役かっていました!
そしてスタッフの女の子、アンナちゃん&アヤちゃんがめちゃくちゃに可愛いくて性格もナイス!
これはポイントが高い。久し振りの再会でお互い喜びを分かち合っていました。


ピグスティ・ライブまでのドタバタ奮戦記・・・・・・・

STAライブ史上最大のピンチ。
まずは私・・・・・ずっと喉の調子が悪く、嫌いな耳鼻咽喉科通い、マスク着用、ノド飴常に持参、吸入器を引っ張り出し、ハチミツドリンク、パイナップルジュースを飲んで、喉スプレー、終いにはボーカル・レッスンの中古本をたくさん買ってきた。
とても心配で夢まで見ちゃった。
マサは「あまり体調思わしくなくふがいない・・・」と語っていたんだけれど、「そんなこと微塵も露呈していなかったよ。」とヤスは優しく励ましてくれました。

ところで、最近のSTAは懐かしい面々が次々と復活。

ついこの間はベテラン・トロンボーンのミツが他の管楽器ソロまでをも見事にこなし、孤軍奮闘の果てには秘密兵器まで飛び出す始末だったけど、今回は心強き超多忙なカツちゃんが参加して、トロンボーンが轟き光明も射してきた。

しかも、ノリノリダンスで余裕の表情さ。

ブラス・ロックの魅力が即座に理解できるなんて将来有望だよ。

「好きこそモノの上手なれ」を正に地でいっているパターン。(スタジオ・リハは1回のみ。彼は忘れた頃に合流してくるのです。元気一杯の姿で帰ってきたよ。・・・笑)。

ファニーとマッキーはピグスティに何かと縁があるベテラン中のベテランだけに、当初トリプルトランペットだったところを2人体制の吹きこなしでも涼しい表情。
ホーン隊のイニシアティブを掌握しているのです。
ミキティちゃんに至っては、すでに重鎮的ポジションを担っていて頼もしき存在。
待ってました!の心強きリズムセクションの相棒、ヤスはいついかなる時にも頼もしきドラマーでして、ニヒルでハードボイルドにおすまし。

そして世界中で猛威をふるっている新型コロナウィルスがとうとうSTAの活動にまで影響を及ぼしてきたのです。

それだけコロナ騒動は深刻な状態。
冗談抜きにこの日この時がくるのを、首を長くして待っていたんだけどねえ。
スコアや構成の段取りなどの殆どは、ギリギリまでファニーが請け負ってくれて大助かり。(マサは数曲のスコアを用意したのみ)

なんたって本業がトランペット講師なんだからねえ。まさに恐いものなしだ。

男勝りなキーボードの魔術師アキちゃんもすっかり重鎮の雰囲気まで漂わせるほどに溶け込んできたよ。

ムードメーカーとしての本領発揮。
で、頼れるニシヤンだ。

ターミネーターのように強靭なニシヤンは2バンドの掛け持ちで大奮闘!(リミックスではベーシストだぞ!テリー・キャス並みの器用さ)
彼がマルチプレイヤーなのは、仲間内では有名な話。
元々、小学生の頃からシカゴが大好きな男。
だからホイホイと気軽にパフォーマンスをこなしてくれましたよ。
ギターによるSTAライブはすでに手慣れたものだけど、プレイヤーとして十分に研究済みだから気合も益々十分。

そしてアキちゃんの取り計らいで、マシェリの歌姫リエちゃんがスペシャル・ゲスト・シンガーとして2曲を担当してくれることとなりました。

どうです、すごいでしょう!!!

・・・・・とまあ、こんな感じでした。

 

さてさて、というわけでして、当初は10人体制だったのですが、なんとかかんとか総勢9人編成に落ち着き本番に臨みました。

セット・リストも決定済みだったので、新規参加メンバーらには各パートの責任者が密に連絡を取りあって、調整を図り事無きを得ました。

強烈なる布陣の構成上、全曲を濃密なるブラスロックのレパートリーで一大網羅。

ピグスティ初のメンバーも多く、昭和テイスト満載の作りに驚きと感動を覚えたそうですよ。

とても新鮮に映っていた模様。

そうでしょうね。

素晴らしいハコだ。

いつものように紆余曲折を経て、奇跡的にここまで辿りつきました。

ただただ感涙の嵐です。

この顔ぶれ。さあて、鬼が出るか蛇が出るか・・・・・。

結果はと、いいますと・・・・・アンコールまでいただきましたよ。
開き直りバンドの面目躍如。

今回も炸裂!
見たかあ!の逆転劇。 

それではたいへん前置きが長くなったので、ここからは詳細なるSTAライブ・レポートのはじまり、はじまり~!。

パワーに満ち溢れたロッカー達のステージングを思い切り目前で堪能させてもらいながらも、STA各メンバー達もウォーミング・アップ、チューニング、そして熱心に黙々とイメージ・トレーニングに勤しんでいます。

タイム・テーブルちょっと押し気味に進行する各バンドがライブをこなす中、

十分にホール内の空気も温まってきて、STAの出番が遂にやってまいりました。

このホールは、ステージ・サイドにミュージシャン用の階段通路があり、かなり本格的。

トリ前「ズリーとストリッパーズ」の後を受けて、いざ出陣。

マサと入れ替わりにエキサイトしながらステージを降りてきたテツが開口一番「頑張って!!」とほっこりエールを送ってくれて大盛り上がり。

おお!貫禄満点で偉いなあ!

ステージにのぼったメンバー達。

大所帯だからポジションの確保だけでも一苦労。

いつのまにやら、ステージ最前列にはきたるべきその瞬間まで待ちきれないといった感じのホーンセクションが、ズラリと陣取っているではないか!?

徐々に立ち位置、並び順も決まり軽く音出し。

シュアーのワイヤレスシステム、キーボード、ホーンのマイクスタンドと順々に効率よく接続していく。

とんとん拍子に固まってきたよ。(ニシヤンは指慣らしとばかりにお気に入りフレーズをなぞっています。ワウペダルも軽く踏み込み)。

序盤を務め上げた歌姫のリョーコちゃんも、猛烈なるラブコールを送ってくれる。
セットアップ完了で賑やかになってきたステージ上。
ご機嫌な洋楽ロックのBGMが爆音で流れる中を、マサが一人一人に「オーケー?」の確認。

沖野くん、アンナちゃんとマサとのやりとりでサウンド調整。

それではミキサーの指示にしたがいサウンドチェック。

ホーン隊が順々に音出し。

これが各メンバーのプレイだけで場が和んできちゃった。

それぞれに持ちネタがあって個性がよく出ているのだ。

セクシーで官能的なソロ、アニメソング、競馬のファンファーレ、映画のテーマまで飛び出した。

ベース、ギター、ボーカルとどんどん音がまとまっていく。

全てが万全な態勢に。


各楽器の音出しを終えてモニター&バランスも完了。

無駄のない軽快なフットワークで黙々と作業をこなしながらも、ミキサー卓に戻ったアンナちゃんとマサはアイコンタクトを送りあいながらヘッド・セット・マイクのチェック。

そのかたわらMCもこなします。

「もう少々お待ちください。

早いものでもう最後のバンドとなりました。

迫力のホーンセクションを要するバンドの登場です。

ブラスロックを展開してみたいと思います。」

「イヨッ!!」

「ハイ(笑)、もうちょっと待っててね。」

「イヨッ!オーッ!!」

「イヤア、嬉しいよ。最後まで皆よく残っていてくれました。前の皆もすごかったね。どこにあんなスタミナがあるのか・・・・俺たちも負けてはいられない。

こんな物騒な世の中ではありますが盛り上がっていきましょう。

***SET LIST***

1,INTRODUCTION・・・CHICAGO

2,MAKE ME SMILE(ぼくらに微笑みを)・・・CHICAGO

3,SATURDAY IN THE PARK・・・CHICAGO

4,QUESTIONS67&68・・・CHICAGO

5,IF YOU LEAVE ME NOW(愛ある別れ)・・・CHICAGO

6,GET IT ON(黒い炎)・・・CHASE

7,25OR6TO4(長い夜)・・・CHICAGO

===ENCORE===

8,LOWDOWN・・・CHICAGO

***MEMBER***

MASA・・・B VO CHO

KATSU・・・TB PER

NISHIYAN・・・G

FUNNY・・・TP FLUGELHORN

MACKEY・・・TP PER FLUGELHORN CHO

YASU・・・DR 

MIKITY・・・AS PER

AKI・・・KB CHO 

===

RIE・・・VO CHO PER(GUEST5&6&7)

セッティング表に事細かくマサが記載して提出済みだから全然安心。

マサ使用のワイヤレス2機(シュアーのヴォーカル用とレクサーのベース用)周波数、ギタリストはどのメーカーの設置アンプで弾くか、ホーンセクションの立ち位置とマイクスタンドや持参マイクの云々等々・・・・。

しかもSTAFFは以前にもSTAを担当していたので概ねは酸いも甘いも熟知しているのだ。

その素早き手際の良さといったらもう惚れ惚れするほどだ。

アッという間に準備万端整ったよ。

おいおい、ホーンセクションの4人は写真撮影する余裕ありかいな。

予定よりも相当に早くスタンバイ完了。

特に一番もたつきやすいドラムセットに陣取るヤスはいつでもどこでも関心するくらいに素早い。

モニタースピーカー、アキちゃんのキーボード、マッキーちゃんのポジションは若干移動・・・。

ほぼ打ち合わせ通りに進行。

マサが一人一人から再度了解をとりスタッフへとゴーサイン。

 

「それでは遠慮なくいくぜい!

熱く締めくくってみたいと思います!

さあ、よろしくお願いします。HEY!HEY!」

「イエーッ!」マサからアキちゃんへレッツ・スタート!!

まずはアキ嬢がプログレッシブでスペイシーなシンセサイザーサウンドで、一種独特なる異空間を作り上げる

(彼女は何でも受け入れてくれるから調子にのったマサは無理難題をしょっちょう投げかけるんだけど、それら全てを軽くその場で仕上げてくれるんだよね。

その手腕は大袈裟ではなくゴッドハンドの如しだ!

このミステリアスなるSEも事前にスタジオで膨大なるシンセ内蔵音源からじっくりと時間をかけてセレクトしたもの)。

マサがすかさずヤス&ニシヤンらに手拍子でテンポのメッセージを送ると、それに便乗するかたちで歯切れのよいギターコードミュートカッティング、剃刀のごとき小刻みなハイハットで応える。

マサは大股開きでふてぶてしく会場中をゆっくりと見渡しながら、頃合いを見計らい会場後方から落ち着き払った声で華々しくナレーションを告げる。

「ハーイ!たいへん長らくお待たせいたしました。

いよいよはじまりますよ!

今か今かとお待ちかねの皆さん。そうですよね。

これから極上のステージをお届けして参りますよ。

もはやお馴染みの大所帯バンドが登場。

白石区のビッグイベントに今年も我々は帰って来ました!

北国唯一無二の札幌発ブラスロックバンド!

ド迫力ホーンセクションの熱きサウンドを心ゆくまでドップリとご堪能ください!

メンバー一同この日この時この瞬間を心待ちにしていました!

それではヨロシク!THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY~!!」 

ジャストなタイミングで「1・2・3~!!」(思い切りミキサーがリバーブを深めにかけてくれたよ!)

波状攻撃へ、火蓋が切って落とされました。

猪突猛進の狼煙を上げる「イントロダクション」。

さすが、この人数だけに勢いが桁違い。

プレイしている我々でさえ自分たちの音にエキサイトして、アドレナリンの噴出が止まらない。

普段はクールなヤスもスティックを手にスィッチが入ると、ドラム・ビーストに変身するのです。

その上、3年前の4月にマサが東京で観て来たCTAの土産話が相当に感動的だったらしくて、今だに刺激を受けている御様子。

如実にドラミングの随所にそのダニー・セラフィン成果が現れていますよ。!

イントロの爆音が飛び出した途端に、観客達がいっせいにステージ方向を注視しはじめた。

その中には、団扇やホイッスルを持った常連組が参戦。

手拍子や写真撮影にと勤しんでいます。

皆さん、この変拍子の連続やコロコロ変わる変態的なリズムに、よくもまあピッタリとあわせてくれますねえ・・・と舞台上から失礼ではありますがしばし見とれてしまいました。

もうどれだけの回数この曲をオープニングでプレイしてきたことでしょうか。

メンバー一同が愛してやまないじゃじゃ馬のような曲。

不思議と飽きがこないのさ。

その中でもこの日ほど迫力一杯の完成度を誇ったことはなかったのでは?!

出色の出来と自画自賛。

しかしメンバー全員あの少ないリハ期間で、よくもまあここまでガッチリと固めたものだ。

各自は多くを語らないけれどね。

モニター・スピーカーに左足を乗せて、マサが野獣のごとく吠える。

ニシヤンはアグレッシブなアクションを巻き起こす。

計算されつくした独特なるシャープな音色のギターが、ヤスのタイトかつパワフルなドラミングに絡みつく(このギターは謎多き怪しいメーカーの貴重なる高級品。

コンディションも良好な光沢を放っていますが本人は詳細を決して語らず・・・・)

看板ともいえる4管によるホーンセクションのリフは、益々厚みを増してきましたね。

舞台両サイドからの弦楽器達による絶え間ない猛追。

後方サイドからは、ドラムが遠慮なしに音壁を構築しながらの進撃展開。

会場をまるごと覆いつくすかのような、キーボードの音色。

なんという高揚感であろうか。

鉄壁を誇るホーン・アンサンブルが嵐のごとく吹き荒れて、全体をリズム・セクションが引き締めるという構図が今回のおおまかなる課題。

さてさてライブの魔物はどこに潜んでいるのかな?・・・・今回は一体全体何を仕掛けてくるのか??

さあ、第一関門の地獄にガッシリと突入だ。

10月の反省点は見事にクリア。

手堅く突破した後に待ち受けていたのは、ブレイクによる一瞬の静寂。

デリケートなシンバルが奏でる残響音の余韻で幻想的なトーンを漂わせる。

切り込み隊長はいきなりカツちゃんによる、やや食い気味なトロンボーン・ソロ。

 彼は若干のブランクがあったから正直な話、不安要素てんこ盛りだったんだけど、それも取り越し苦労だったようです。

大した度胸の持ち主だ。

さすがに百戦錬磨の達人だからこそ成し得る技。

何事もなかったかのように涼しく振舞っていたよ(アキ嬢による縁の下の力持ちも忘れてはいけない)。

ここがカツちゃんの凄いところ。

なんと自宅に宿題として持ち帰り3つのコードで繰り広げられるソロ・パートを、極上のエモーショナル・ラインで纏め上げてきて披露したのだ!!

能あるタカは爪隠す!と、昔の人はうまいことを言ったモノだ。

ねえ、カツ君よ!(スタジオリハ前にブレイク部分による拍数の謎を解明するべく独自でスコアを探しだしてきて見事に解明したのだそうですよ。スタジオでもヤスと真剣な表情で、逐一綿密にミーティングしていた。すさまじき探求心)

水先案内人に扮したアキちゃんはオルガンからピアノにチェンジして橋渡し(彼女曰くロバート・ラムのバッキングはあまり目だたないけれどもそうとうに難解なことをやっているそうだ。

音の伸ばし具合も妥協しないで今だに練り上げ中)

マサによる流麗なる美しきオクターブベースに導かれての場面転換。

マサいわく「STAのバディ・リッチ」と言わしめた手数王から、リム・ショットに切り替えてのヤスが猛然と先導しつつ、お次は伊達男ファニーによるトランペット・ソロだ!

安定感抜群で、時折ヒステリックなハイノートなどもクールにヒットしてニンマリ。

バッキングによる強弱のサポートも効果覿面で・・・・・ホーン・セクションの音色が揺らめく中、鳥肌が立ちっぱなしだ。

もうこのあたりにたどりついた時点で会場中の空気は一変。

なにやら恐ろしいくらいに物凄いことがステージで起こっているぞ・・・てな感じでかぶりついている。

西やんは臨機応変、歪みからコーラスサウンドまでコンスタントに幅広く音色をエフェクターで器用に切り替える(ここはスタジオリハ時に取り決めたこと)。

そしてその第3の男、西やんのワイルドなギターが火を噴いた。

「やったるぜい!」とジェスチャーで不敵な笑みを浮かべつつも煽り続ける。

ホーン隊もサッと花道を作ることを決して忘れない。

映画「十戒」での海が割れるシーンを彷彿とさせるくらいに神々しい。

いきなり過激なハーモニクスを導入部分に最前列へ一気呵成に飛び出して、益々進化したソロを、これでもかあ!と言うくらいにぶちかます(よくもまあチューニングが狂わないねえ)。ただひたすらにエキセントリック(と真横に陣取っていたホーン隊が評していたよ)。

序盤はテリー・キャスに敬意を表して、ラインを再現。

へヴィーなサウンドは、これだけにとどまらずフィードバックにより加速。

音数がドンドンと増していき、とどまることを知りません。

身をのけぞらせてイナバウアー・アクション。

チョーキングなどを交える際には、ギターを激しく揺さぶって身をよじる。

あれだけのプレイだけでも引き攣るところなのに、ビジュアル面も大きい。

そして遂にテリー・キャスのギター・ソロをほぼ忠実にコピーしちゃったんじゃあないのかい!?

ビブラート、グリッサンドに至るまでね。

極めつけは第2期JBG時代のコージー・パウエル直伝によるヤスが、力漲る究極の稲妻フィルインで拍手喝采。

「ヤスさんの復帰は史上の喜び。ストレスなくって痺れるほどだ」と、メンバーら全員が同意見。

サンキュー!

いつもは沈着冷静なるヤスもノリノリな様子で、このヒトトキを満喫している様子。

大歓声が沸く中で、すっかりと脳天ヒューズはスパークしちゃったみたいだ。

いくつもの修羅場を潜り抜けてきたからこその、説得力漲る支柱だ。

エンディングにおけるベルトーンも、アキちゃん渾身の1音を筆頭にニシヤンへと見事な連携で繋がった。

更にはミキティ嬢からホーンセクションへと渡る流れへ。

ここで繰り出した西やん入魂のピッキングがジミヘンのようにウォームで破壊力があって戦慄が走りました。

これぞまさしくロックの原石。

いかなるアクロバティックなテクニックをひけらかすよりも、「ギュウイ~ン!」一発でひれ伏させるほどの衝撃と説得力。

マサが右手を頭上に掲げてピート・タウンジェント風にグルグルと何度も素早く回転。

メンバー達と呼吸合わせて、雷鳴のような怒涛の連打をスリリングに交えてジャンプ一閃フィニッシュ。

以前、ASの女傑ミキティいわく「マサと西やんは何かにとりつかれているようだった」とのコメントを述べていました。

テンションマックスの光景に感極まったマサは、その感情をそれからのステージングに注ぎ込んだ。

ありがたいことだね。

涙が出ちゃう(アタックNO、1風)

マサはMCも兼任。

「HEY!!改めまして、the sapporo transit authorityです!

こんにちは!!」

追い打ちをかけるように麗しのアッキーちゃんが、タイミングを見計らってシンセによる秘密兵器で拍手と歓声を演出する。

「(笑)そんなわけでして・・・・・ハハハハハ!!

WOW!!!(ここでドラムとギターが効果音を発したんだけど、アキちゃんが再びシンセで大歓声を演出した。

我ながらビックリしたよ。ダチョウ倶楽部ではないけど・・・・聞いてないよ~!でもこういうの素敵さ。もっとドンドンとやってね!!)

おお!!でもこういう風にあまり煽っちゃあいけないんだよね。

まあ、俺らは、なんでもウエルカムだからね。

こんな調子で・・・・・ええっと・・・・大丈夫かあ??

ステージには魔物が潜んでいるってね、よく言うんだ。いくらスタジオで念入りにリハを行っていても本番ではこういうことがおきるんだなあ。

去年から今年にかけてあちこちのイベントが立て続けに中止なんだよね。

今年も、世の中は相変わらず不穏な状況が続いています。

やっと最近、明るい兆しが見えてきたけどね。

我々どこでやっても浮きまくりのバンドだけど、知っている人は知っている、知らない人はぶっ飛んじゃうくらいに頑固一徹ブラスロックで16年間突き進んできました。

今日は素晴らしいニューフェイスや懐かしいメンバー、衝撃のゲストなどが加わって9人編成で元気いっぱいに暴れまくりたいと思います。

残り時間の最後まで思いっきり楽しんでいってください、よろしく~!!

NEXT NUNBER・・・・ALLRIGHT?ALLRIGHT??MAKE ME SMILE !!!!」

(1・2・3・4!)

ジャスト・タイミングから、マサによる軽快な4カウントが即座に空間を打ち破る。

 この曲もドテッパラに炸裂する一撃が狂おしいくらいに激しく、やはりイントロが常に豹変、それでいてごり押し感なくスッキリとスマートにまとまっているところがやたらと発揮されていて痺れます。

 実はね、この曲、小樽でSTAがライブのたび、会場にいる外国人の方達から「MAKE ME SMILE !」とリクエストされていたのですよ。

 あちらサイドのほうにめっぽうウケがいいみたい。(この日は残念ながらいなかったけど・・・・)

 でもいろいろとややこしい事情があってしばらくお蔵入りしていたんだけど、最近はめでたくそれも解除されて徐々に日の目をみてきたというわけ。

でも再度取り組むからにはグレードアップは常識。

みっともない不協和音も晴れて排除され、STA流の果てしなき無き王道ともいえるパーフェクトな曲になったよね。

めでたしだ。

 最近のS・T・Aはけっこう、こいつに馴染んできたよ(カツちゃんにとっては鬼門かな!?だってトロンボーン・プレイヤーが作った曲だからね)。

 この曲でもリード・ボーカルはマサ。

最近トライ中なんだよ。苦労しました。

マサはユラユラと腰振りダンスで観客を誘惑?挑発??。

 は、ここでも、相変わらず虎視眈々と大奮闘。

 血沸き、肉踊る現象とはまさにこのこと。

 各メンバー達は多方面の分野にまたがって八面六臂のフル稼働。

ダンディーなマッキーちゃんは、なかなか堂に入ったプレイスタイルで男ならではの色香をタップリと漂わせて吹き込む、ハーモニーも添える。

真横で負けじとファニーもハイノートヒッター。これにはミキティ、毎度のごとく戦慄を覚えるのだとか。

4管という編成だけでも贅沢すぎるのに、ご両人とも全くタイプの異なるプレイヤーゆえに面白い化学反応がしょっちゅう勃発するものだからたまらないよ。

 ホーンによるバッキングは疾走感の塊のようなブラスロック代名詞をはかる。

エンディングではニシヤンによるトリッキーなる16フュージョン仕込みの速射砲ピッキング・ギター・ソロ(アキちゃんが特に好きなところ)。

 ニシヤンのギター音って大きいんだけど、ちっとも耳障りだったりうるさく感じたりしないんだよね。

これってやっぱり巧みなる音作りだ。

 ブラス隊による緻密に構築されたアレンジの妙が、更なる完成度と緊張感を増幅させつつも第1楽章を終了(本来ならば全部で7楽章なのだ)。

 フェイドアウト部分は入念にスタジオで打ち合わせたとおり、メドレーで永遠のピアノ・スタンダードへとバトンを渡す。

ああ・・・・こういうタイプの曲を演奏するたびにコーラスとパーカッションプレイヤーが欲しいよう・・・・・と、しみじみ心から願うよ。

 

****PART,1はここまで。

序盤はシカゴ特集。

でも中間部もやっぱりシカゴなんだよね!!(((´∀`*))

毎度おなじみの曲が立て続けに演奏されますよ。いますぐにでもPART,2を読んでくださいね。****

 

 

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meeting(chicago)

2021-12-01 06:38:15 | CHICAGO

会議(かいぎ)は、関係者が集まり、特定の目的(議題)に関して意見交換・審議し、合意・施策などの意思決定をすること、およびその物理的構成員の集まりを意味する。 また、「会議」には、それらの集まりを計画・管理・運営する組織(合議体)の意味もある。

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