THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,186 小樽GOLDSTONE FRIENDS LIVE62(SHOCKSS編)

2022-03-16 21:48:14 | Live Set List


****さあ、満を持しての登場なるは、我らが盟友TOMMY&コバちゃんを擁するビジュアル系バンドだあ!心して読むように!!****

コバちゃんは早々と会場に到着後、入口の外での喫煙中だった。
寒い中、ご苦労様。
マサが真横のライブハウス専用無料パーキングに車を入れていたら、直後に横付けしてきた車がこのショックスのメンバーたちだった。

そこで早速ご挨拶を交わした。

 

バンド入れ替えのセットアップ。
会場に流れるBGMは、TOTO、エイスワンダー、メン・アット・ワークなどなど・・・・。

今回のライブイベント中、外は快晴・・・・・・

でも室内だから全然関係なく、プレイに専念できるというものです。

でも換気のためにドアを開放したら、めちゃくちゃに寒いし・・・・・・。

オーディエンス達はあちこちで、ずっと震えっぱなしだから可哀そう・・・・。
ストーブが入り口と会場内のカウンター前に設置されていて暖をとる人が群がっている。


この豪華なステージのドラムスポジションはごっつくて頑強!
しかも機材類が高級品ばかり!

思わずニンマリ・・・・。

何から何までもが一流のプロ仕様だ。

それとミキシング主任の強力なる手腕、アシスタントの若きホープのスタッフ数人がステージ横の特設スペースに陣取っている。
2階には照明専用のスペースもある。

これは去年10月ライブ時と同様のシステム。

これならばバンドとスタッフらとのやり取りもスムーズ。

本番中のアクシデントも楽勝で解決できるというもの。

毎年、ちょこちょこと改良を加えているんだから、頼もしい限りだ。


それでは早速いきましょうか!!

3、16:30~17:00

「SHOCKSS」

札幌と小樽のメンバーからなる4人組バンド。(以前までは女性のキーボードを擁する5人組だった)
何とビジュアル系ジャパニーズロックバンドの大御所「ラルクアンシェル」のカヴァーバンドだ。

ずっと噂には聞いていたけれども、一昨年9月の小樽屋外イベントで初めてライブを見ることができました。
で、同年12月13日の小樽お気楽ライブ「運河プラザ3番庫」が2回目。
今回のイベントでは初の出演となります。(本当はコバちゃんとの絡みでSTA企画に出演が決定していたりもしたんだけど、このコロナ騒動でお流れに・・・・残念)


メンバーを紹介しますね。

手数王の爆音ドラムはUJI
テツヤ役のベースにYU-KI(5弦のシェクターを使用。マサはずっとアイバニーズだと思っていたけどサッサが教えてくれた。ベース弦をカラフルなカラーストリングにセットしている。

見た目が虹のようで非常にカラフルで派手派手。なるほどねえ…ラルクアンシェルの曲に対するオマージュかあ。「虹」は以前に披露したもんね。バンドのテイストにも程よくフィットしている。特筆すべき点はヘッドセットマイクを使用していること)

ヴォーカルはTOMMY!
実は彼は彦ちゃん率いる「紫」のコピーバンド「蝦夷紫」のボーカルでもあるのだ。
マサはずっと彼のすべてに注目していて、やっとタイミングよく去年のここゴールド・ストーンで対バンが実現。
その際、お互いのバンド入れ替え時に舞台袖にて「ディープ・パープルのカバーバンドやらないかい!?」とコンタクト。
何の躊躇もなくトミーはニヤリとして「いいですねえ。デヴィッド・カヴァーディルが大好きなんですよ!」と意気投合。
即座にパープルのコピーバンドが結成されたのでした。
おそらく札樽圏内においてトミーのパワフルボーカルは3本の指に入ることでしょう。
キーボード??・・・もちろん女性版ジョン・ロードといえばアキちゃんに決まっているでしょうよ!!
こちらも神秘のヴェールを脱ぐ日は近い。お楽しみに!!

おっと、話を元に戻します((´∀`*))
ギターは先述のナイスガイ・コバちゃんという布陣。
彼は会うたびにバンドが違うんだよね(このことを本人にも言ったらバカ受け!だって彦&キラーちゃんらとでリーゼント姿で横浜銀蠅のカバーバンドもやっているんだよ。稲葉美紀DEAR FRIENDSにもいたね)。
それはどん欲に色々なものを選り好みせず吸収する意欲に満ち溢れているという証拠だ。
ただ他のメンバーたちとの年齢差をとても気にしていたご様子。
世代のギャップを痛感した次第・・・・。
全然、見た目にも違和感なんてないんだけれどね。
そんなことも演奏が始まれば一切がっさい無関係さ。

ほぼ全員がバッチリとゴシック調の衣装で統一。
トミーは全身を極上の白装束で固めている。
ミステリアスな雰囲気を醸し出していて、とても似合うよ。


ジャンルは、先にも記したとおり、ラルクアンシェル。

実際の話、トミーやコバちゃんは、ここまでの道のりには色々と苦労したようだよ(メンバー集めとか。この件はお互い身につまされるよなあ)。

ラルクは想像以上に高度な音楽性を含んでいるとのこと。

コバちゃん曰く、グレイはシンプルな構成で組み込まれているんだけど、こちらは意外にも複雑極まりないとのこと。

それだけ勉強にもなるし、コバちゃんならばコツを把握しちゃえば、あとは楽勝でしょう。

私は彼の事を「小樽のジェフ・ベック」と命名したのだから。

KEN役の彼の愛器は毎度おなじみのフェンダー・ストラトキャスター。

黒ボディにメイプル指板という比較的オーソドックスな仕様だ。
気分によってレスポールと使い分けている。

フェイスブックにも写真をアップしていたけど、ジーンズは彼の代名詞「ベルボトム」

女性ものなんだよ(ネットでの購入)。

彼はうらやましいことに、ずっとスリムな体形を維持しているので男性サイズではダボついてしまうらしい。

マサも会うたび、必ず彼とはベルボトム談議に花が咲くのですよ。
実際に履いてみないとジャストフィットするのかどうかわからないから、ちょっと不安なんだよね。

かといって古着屋の店頭では商品発見が至難の技。
マメに探し回るしかないんだね、やはり・・・・。
それだけこのラッパズボンには魅了されているという証拠。


まずは軽く全体での音鳴らしで、ウォーミングアップを済ませる。
いついかなる時のライブでも、大変な盛り上がりを見せてくれるショックス。

そして満を持して、MC役も兼ねるカリスマ・トミーによるアナウンスが告げられる。

「皆さん、こんばんは。ショックスです。それではよろしくお願いいたします!!」

な、な、なんとお!以前のセットリストから全曲を入れ替えてきた!
しかも、必死に調べてみたら初めて見た時からのダブり曲が1曲しかない!!
なんというふてぶてしき恐ろしい猛者どもだ!

これも自信の表れなのでしょうよ。
一体全体レパートリーは何曲あるのだ!?
引き出しの多さは間違いない。



1曲目「FARE WELL」

このタイトルは「さらば」という意味なんだそうです。

1996年リリース。

アルバム「TRUE 」に収録。

アカペラ・バージョンもあり。

めっちゃ素敵ないい曲で思わず泣けてきちゃった。

SEからイントロのサンプリング鍵盤によるやや抑え気味な連打にのって、コバちゃんいぶし銀のチョーキングギターが炸裂。
多分、キーボード不在だから、ドラマーがサンプリングマシーンを手元で操作しているのでしょう。

ボーカル、トミーのテクニックは難易度強。
この曲の肝はエモーショナルな表現に尽きる。  
右手にマイクを握り、感情移入。
足元はサンダル姿。

徐々にドラマティックに盛り上がる構成で満ち溢れている。

これはなかなかに、演奏のしがいがあるね。
強力なる大作をオープニングにもってくるところなんて、いやはやなんとも大したものだ。
最初からエンディングまでテンションマックス状態。
一切の妥協を許さない徹底した探求心の勝利に乾杯。
これで掴みはバッチリとオーケーさ。


2曲目「CARESS OF VENUS」
露骨すぎるタイトルが意味深・・・・(女神の愛撫・・・・あの場所って‥‥(-_-;)。
今でもライブで頻繁に演奏される人気曲。

1996年に初のミリオンを達成したアルバム「TRUE 」に収録。
ラルク初期のダンサンブル・ビート・ソング決定版。
存在感抜群のロッカー然たるトミーは、HYDEとはまた一味違うクリーンで艶と色気のある声で魅了していく。

軽やかで爽やかすぎるくらい、陰と陽の駆け引きもスリリングに感じ入った。  

ギターのシンプルながらもタイトなコードカッティングとスピーディなるソロの展開も印象に残った。

若干のアレンジを加えての良くできた構成力に目が釘付け。
一時たりとも目が離せないよ。
見逃し、瞬き厳禁だ。
「かっこいい、エロイ!!」
とにもかくにも随所にわたってラルク愛が、微笑ましいほどにみなぎりまくっている。
彼らが思い描いているイメージの狙いがストレートにジャストマッチしているよ。



「改めまして・・・・札幌からきましたショックスです(ギターのコバちゃんのみ小樽在住)。ありがとうございます!3年前から活動しています。2020年の2月が初ライブだったのですが、これからっていうときにコロナ騒動でしばらく活動ができなくなっちゃいました・・・・・もう皆さんもこれにはうんざりしていることでしょう。
その年の9月にここ小樽の屋外ライブイベントに出演させていただきました。
個人的にも屋外ライブは大好きです。
この間も1回だけライブをやりましたが・・・・・ここ数年は小樽が活動の中心ですね。
ゴールドストーンは2回目!
やっぱり音響の素晴らしいところでプレイするのは、何回経験しても楽しいです。
個人的にライブは久しぶり。
まあ、このご時世だけにシークレットでやったりなんかもしましたが・・・・。
その時には20代の女性が参加していたんだってね((´∀`*))
コバさんなんて鼻の下が床に着いていたらしいですよ。
普段、俺とやっている時とは大違い。
今日は鼻の下が伸びていないねえ。
俺も性転換手術でもしようかなあ。
あ!?20代でないとダメなの?
などと小話を挟みながら、今日も楽しい時間を共に過ごしていきましょう。
一緒に歌いましょう!・・・・おっと、歌ったらダメかあ。
コロナなんて大嫌いだ。
短い時間ではありますがよろしく!
頑張ります!」


3曲目は「DIVE TO BLUE」

1999年発表のアルバム「ARK」1曲目に収録。
9作目のシングル曲。
1998年3月25日発売。

hyde作詞、TETSU作曲という、メンバーの手による自信たっぷりの思い入れ強きオリジナル・ソング。
ダブルプラチナを記録。
オリコンチャートでは2週連続1位を獲得。

ここで更に怒涛のごときパワーアップ。
トミーが生き生きと輝きを増してきた。
手拍子からホップステップジャンプを繰り出す。

でも抑揚のある曲調が次々に押し寄せてくるので油断大敵。
各メンバー達のしのぎを削るほどの勢いに乗った音の洪水が鳥肌もの。
サッサ曰くテツのえげつないほどのベースランニングをものの見事に再現しているYU-KI君のテクニックには脱帽とのこと。
弾き語りがライフワークのサッサの内に眠っていたバンドに対する情熱が沸々と蘇ってきちゃったというんだから、ショックスというバンドは罪作りだ。
ショックス・ワールド全開!!

我々にとっても、この手の音楽と接する機会が滅多にないだけに、心なしか新鮮に響いてくるよ。
わかっちゃいるけれども、トミーの伸びやかなボーカルはウットリするほどにテクニカルで上手い。
さすがはボーカル・トレーナーだ。
と、その時、トミーの背後から白い羽がヒラヒラと舞い降りてきた。
これも演出かと思えるほどに超効果的。
それを華麗に拾い上げるトミーは、左手に羽根を掲げながらシャウト。
懇切丁寧なる歌唱法は好感が持てるよ。

そしてやっぱりここからは、コバちゃんがキーマン。
「コバちゃ~ん!」の声援も飛ぶ。

爪弾かれた連続する素早いリフの流れが要だ。

単なる年長者というわけではなく、百戦錬磨の荒波を幾度も潜り抜けてきたベテランだけに、ピッキングにかける意気込みや説得力が素晴らしすぎるくらいに半端ない。


曲が終わると、トミーはYU-KIくんのところへおもむろに歩み寄り黙って手にしている羽根を髪の毛に差してあげる。
麗しき友情のシーンだ。
「軽くいっぱいひっかけてきて、ほろ酔い加減のメンバーもいるようですよ・・・
コバさんのチューニング・タイムです。
俺は遅刻魔なんですが、今日は西区辺りで車が埋まってしまい出せなくなってしまいました・・・・(´;ω;`)
メンバーに連絡を入れて助けてもらったんだけど、会場に着いたのが10分前!
このバンドでは、よりラルクに迫るために、今までしたことがなかったお化粧もしはじめました。
道具も買ってきて気合十分。
今までは人に頼んでいたんだけど、今日は時間がなくって初めて自分でベースを塗り眉毛を書きました。
衣装の仕込みも次々と落ちていくしなあ・・・・。
アミノ酸を飲まないと次の日がキツイから、あまり見慣れないこのドリンクを飲みます。」
足元に置いてあったゼリー状のものを吸う。
「飲んだ瞬間だけは潤うんだけど、すぐに喉が渇くよ~!!((´∀`*))爆笑の渦)!!
あと2曲、お付き合いください!次の曲は明るい曲です。」


4曲目は「LINK」
次々と繰り出されるショックスの新曲。

28作目のシングル。

こちらはアルバム「KISS」から。

2005年7月20日リリース。

オリコン週間2位を記録。
どの曲も異常に長いので時間の関係上、ショックスはEDITしているようだ。
情け容赦なく琴線をビンビンと震わせて刺激してくれるねえ。

トミーは淡々と感情込めて魂の咆哮!!
ささやきヴォイスからハイトーンに至るまで声域が驚くほどに広い。

歌詞の一言一言がこちらサイドのハートに突き刺さってくる。
音程がふらつかず、正確で綺麗に響いてくる。

隠し味程度にやや抑えられたギターももったいないほど。
滑らかに指板を滑り込む。

ワイルドなミディアムテンポの進行がノリノリで味わい深い。

これが思いのほかに生き生きとしていて効果てきめん。
虎視眈々とタイト且つストレートにグルーブを紡ぎだすアンサンブル。
そうなんだよ。
ここで結論が出たのさ。
今までに見てきたショックス中、今回は出色の完成度を誇っていたのではないでしょうか(トミー自身は何もいいところがなかった・・・と謙虚ですが。それがまた彼の良いところ。実るほどに頭を垂れる稲穂かな)
今まで見た中でもピカイチ。
よほどコロナ禍で鬱積していたものが、一気に爆発したのでしょうよ。
余裕と貫禄がほとばしりでていた。
一回りも二回りも成長した痕跡が垣間見えていた。
ステージング・パフォーマンスが自然とこなれていてニンマリだ。
光明が差していたよ。


「これはアミノ・バイタル!?美味しいんだけど・・・・やっぱりコーラが飲みたいよ~~!!
なんかあっという間ですね。あと1曲しかないのですよ。」
「ええ!!??~~~・・・」
「ありがとうございます((´∀`*))
ラルクはいい曲ばかりなんですよ。
僕がこのバンドをやりたいのはラルクの良さを広めていきたいからなんです。
初期の頃は名曲だらけ。
もちろん新しいのもいい。
次の曲をやるのも目標の一つだったんだけど、この間、僕の事情でライブがダメになっちゃったんです・・・・。
でもやっと今日、その念願が叶います。
それでは、ひじょうに思い入れのある曲で・・・・・・WHITE・FEATHERS」

1994年発売のアルバム「TIERRA」に収録。
ハイハットによるカウントから紡ぎ出される、リズムセクションのイントロ・コンビネーションは鉄壁。
低音ボトムを常に安定のアンサンブルで支え続けている。
ズッシリと重く響く分厚い壁を構築しつつも、緻密なるユニゾンでグルーブを紡ぎだす。

轟き渡る出色のメロディも快感だ。

ネックレスを揺らすトミーの綺麗な長いストレートヘアが、照明にキラキラと映えて幻想的だ。
上手からゆっくりと吹きだされてきたスモークが、更なるムードを盛り立ててくれている。
ここであの羽根が舞い降りてきたら、デキ過ぎだったかもね。
トミーは右手を虚空に向けて高々と上げつつの熱唱。

コバちゃんの醸し出し存在感は特筆もの。

低く構えたギターを、スムーズに黙々と刻み続けるスタイルは秀逸。

音色1音1音アルペジオのシンプルな煌きにうっとり。

弾き出されるトーンが延々と唸りをあげる。
余力を振り絞ってのアドレナリン噴出。

いつ見ても多少斜に構えたギタースタイルが渋い。

彼ほど小樽界隈でギターを持つ立ち姿の決まる男ってそういないでしょうよ。

さらに時折見せるアクティブなアクションと自己陶酔のまなざしが絶品。

憎らしいほど様になっている巧みの技。

長い脚、精悍な面構え、ワイルドな髪形とルックスもロッカー然としていてお手本のようなもの。
見ているこちら側もいつの間にか元気をいっぱいもらっちゃった。

暗く沈みきってしまった世の中の憂さも、一気に吹き飛ばしての活性化を図ろうぜ!!。


「我々についてちょっとでも興味をもっていただけたら、ショックスを検索してもらえれば幸いであります。
今後とも、よろしくお願いいたします。ありがとうございました!!」


とにもかくにもラルクはインディーズ時代から、徹底的なこだわりを持った活動をしていたようで、その妥協なき創作意欲は他を寄せ付けないほど。

それが楽曲の随所に張り巡らされていて驚愕しちゃうほど。


このショックスのメンバーたちもラルクに対するオマージュは誰にも負けないぜ!というくらいの気迫に満ちていて圧倒されてしまいそう。

まだ結成して数年のバンドゆえに今回のステージも名刺交換のお披露目程度に受け取ってあげて下さいな。

今後ますますの躍進に期待大。
新たなホープ誕生の瞬間を目撃したあなたたちは、もしかしたら超ラッキーなのかもしれないよ!!

****若さ漲るショックスの次には、グッとアダルトな往年のオールディーズが控えているよ****
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soulman sam&dave

2022-03-16 20:05:32 | free form space
https://youtu.be/FTWH1Fdkjow

オリジナルはアメリカのソウル、R&Bデュオ・グループ、サム&ディブ。(写真のものは彼らのベストCD)

1960年にサムが歌っていたナイトクラブのステージにディヴが飛び入りしたのが結成のきっかけらしいです。

彼等初のミリオン・セラー。

1967年9月16日ポップ・チャート、キャッシュ・ボックス誌共に1位を獲得。

ビルボードでも2位を記録。

2:54    作者はスタックス・レコードのサウンド・クリエイターでもあり、サム&ディブ育ての親でもあるアイザック・ヘイズ、デヴィッド・ポーター。

サミュエル・デヴィッド・ムーアは高い張りのあるテナー担当。

1935年10月12日生まれ、フロリダ州マイアミ出身。

ディブ・プレイターはハスキーなテナー&バリトン担当。

1937年5月9日生まれ、ジョージア州オシラ出身。

1988年4月9日ディブ死去後も、サムはソロなどで現在も活躍中(来日もしています)。

1992年ロックの殿堂入り。

この「ソウルマン」などのヒット曲が彼らの魅力を最大限に引き出したベスト・ナンバーといえます。

この時期がスタックス・レコードとその傘下ヴォルト・レコードを中心としたメンフィス・ソウルのまさに全盛期。

ちなみにシカゴもデビュー前のCTA時代にサム&ディブのもう一つの代名詞「ホールド・オン」をレパートリーに加えて演奏していました。



ザ・ブルース・ブラザースのバージョン。

2人の人気コメディアン俳優、ダン・エイクロイド&ジョン・ベルーシがアメリカのテレビ番組「サタディ・ナイト・ライブ」の中の1コーナー「ブルースとソウルのリバイバル・バンド」で演じたジェイクとエルウッド(ボーカルとブルースハープ担当)、そしてバックミュージシャンの面々が話題になり、1978年アルバムを発表。

スティーブ・クロッパー、ドナルド・ダック・ダンなどの超一流ベテランミュージシャンが名を連ねたこのバンドが更に評判となり、それに気をよくしたダン・エイクロイドがストーリーを執筆した「ブルース・ブラザース(SNLバンドリーダー、ハワード・ショアが冗談交じりに命名)」が1980年映画となり大ヒット。

「ソウルマン」は彼らの必須アイテム曲でサウンド・トラック・アルバムにもしっかりと収録されています。

2人のコンビスタイルはサム&ディブがモデル(歌はもちろんのことダンスも)。

帽子とレイバンのサングラスはジョン・リー・フッカーを参考に。黒のスーツは往年のジャズ・ミュージシャン風に決めてみました。

しかし、1982年ジョン・ベルーシが死去。

その後も、オリジナル・メンバーの2人クロッパーとルー・マリーニを中心にバンドは存続、メンバーをそのつど入れ替えつつも定期的にワールド・ツアーを行い、何度も来日公演を実現させています。

彼らの「ソウルマン」最高チャートは1978年US14位、UK79位1990年。

おまけとして写真のEPを紹介します。

これは1986年11月に全米で公開されて大ヒットした映画「ミスター・ソウルマン(原題はソウルマン)」からのシングルでMTVなどでも当時はビデオクリップがひんぱんに流れていました。

両面共に「ソウルマン」でなんと、サム・ムーアと故ルー・リードによるデュエットです!

A面はサムにスポットを多目に当てたニュー・バージョン。

B面は2人の共演ナンバー(LP・VER)。

サウンドトラックには彼等以外にも豪華ミュージシャンが参加しています。

映画の内容は白人の主人公が大学の黒人用奨学金を得るために薬を使って肌を黒くして黒人になりすまし、ラブストーリーも絡めつつも、お決まりのドタバタを繰り広げるというコメディー。

人種問題を笑いの題材にしたことで、そうとうの批判と抗議を受けましたが、興行的には成功しています。
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disc jacket(chicago)

2022-03-16 19:09:55 | CHICAGO
ディスクジャケット とは、レコード、CD、DVD、BDなどのディスクメディアを収容する紙の外装のこと。 単にジャケット、もしくはメディアに応じてレコードジャケット、CDジャケットなどと呼ばれることが多い。袋状・筒状などになっているときはスリーヴともいう。表面を表ジャケット、裏面を裏ジャケットと言うこともある。 ウィキペディア
masa's art chicago logo respect gallery
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ひまわり 映画   I GIRASOL 1970年

2022-03-16 19:07:01 | free form space
https://youtu.be/MFfhoW7H_do

不朽の名作「ひまわり」
中学生の頃、この映画を観て感動て共に大きな衝撃を受けて救いようのないラストでは泣けた…。
矢沢永吉さんも思わず涙をこぼしたそうだ。

巨匠ビットリオデシーカ、名優マストロヤンニはこの作品で知った。
ソフィアローレンはここからファンになった!

そしてひまわりをバックに流れるテーマソングは美しくも悲しい…。
音楽担当は「ピーターガン」「ピンクパンサー」なども手掛けたヘンリーマンシーニ。

戦争は深い愛で結ばれている夫婦をも引き裂いてしまう。

ひまわり畑の下には兵士や捕虜が眠っている、のセリフがショッキングだ。

ひまわりはウクライナの黒花。
あの名シーンはウクライナ南部周辺で撮影されたそうだ。
今また、ロシアにその地域が激戦の末に制圧された。

何世紀を経ても愚かな行為はやまない…

あの外相はドウルーピーにしか見えない…!
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modern drummer(chicago)

2022-03-16 00:19:07 | CHICAGO
ドラマーという存在が冗談の対象になることは、これまでに度々あった。その冗談の大半は、ドラマーは太鼓を叩いているだけで音楽の才能はないんじゃないのか、そして単にタイム・キープしているだけなんじゃないのか、というものだ。しかしながら、事実は全く違っている。実際のところ、バンドはドラマーの能力で決まるものであり、最高のジャズ・ドラマーは平均以下だったジャズの楽団をかなりまともなバンドへと奇跡的に変貌させることが可能なのだ。

大衆音楽の中で最も技術的に難しい音楽形式と考えられているジャズ界でのドラマーの役割は、大抵のロックやポップスの分野よりも大変だ。20世紀初頭のジャズが新しいジャンルだった頃において、ワクワクさせるような、著しくダンサブルなグルーヴを伴うリズムをジャズに与えたのは、ドラマーたちだった。だが、音楽が進化するにつれ、ドラマーに要求される内容は変わっていく。ビバップ時代以降にジャズが知性に訴えるものになると、最高のジャズ・ドラマーたちは高度な技術を備えたバンド内のソリストたちの演奏に合わせることを期待された。もはや彼らの役割は、一定のリズミカルな拍子を取ることに専念するだけではなく、違った手法で音楽に貢献しなければならなくなったのだ。例えば、ソリストをサポートしつつ盛り上げ、緊張とドラマを築き、パーカッシヴな色彩を提供し、ある気分や雰囲気を誘い出しながらといったように。

そして、非常に複雑なその音楽的性質により、最高のジャズ・ドラマーたちは熟達したテクニシャンでなければならない。もし2014年公開のアカデミー賞受賞映画『セッション』を観たことがある人なら、ドラマーへの道が楽ではないことをご存じだろう。その基準は厳しく、精密さが要求される。それにも関わらず、あらゆる感情の表明であり、色合いや特色を備えるジャズは、長年に渡り多数の“熱弁者たち”を輩出し、彼らはジャズ・ドラムを高尚な芸術へと変貌させた。
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